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8月
波の音
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結局ナンパは諦めたようで5人で遊んだ。海がきれいで小さいながら魚もいて追いかけたり、ビーチボールしたり。黎がすごく楽しそうで、それだけで来てよかったと思える。明良に言ったら調子乗るから絶対に言わないけど。
「そろそろ一回休憩しようぜ。黎が心配だし。」
「だなー腹も減ったし。なんか食おーぜー。」
「あーおじさんからなんかもらってくる。直輝も荷物持ちとしてこい。」
「食い物のためならどこへでも!」
「怖いっつーの。ちょいちょいキャラ崩すのやめろや。」
「ねえねえ僕たち~高校生?」
突然、二人の女の人が絡んできた。まぁまぁ美人でスタイルもいい。周りからも視線を集めまくっている。
「はい?そうですけど。」
「え~めっちゃカッコいいし可愛いねみんなぁ~私たちぃ大学生なんだけど~お姉さんたちと一緒に遊ばない?」
これはいわゆる逆ナンなんだろうか。可愛いって絶対黎のことだろうし。俺たちに話しかけてるのは間違いないと思うけど。
(陽太。黎がおびえてる。断れお前が。どうみてもお前狙いだろ。)
(黎。落ち着け。大丈夫だから。)
「すみません、俺たち5人で楽しく遊んでるんでー大丈夫です。」
「え~つれないな~じゃあさ、カッコいい君だけでもいいよ、名前教えて?」
げっ。突然腕を引き寄せられて抱き着かれた。うっわ、酒くっさ!!!なに、酔ってんの?
「離してくれません?」
ちょっと顔が引きつるわ、さすがに・・・てかあたってる、胸めっちゃあたってるんだけど・・・
「いいじゃ~ん!ね?」
両腕捕まれて身動き取れない俺。動くとあたるし、てか絶対わざとだろこれ・・・おい・・・!
「あれ~顔真っ赤・・・あ、もしかして~興奮しちゃってる?ほれ~うりうり♪」
ま、じで気持ち悪い・・・酔っ払い、さっさと消えろよ・・・どうすりゃいんだよこれ・・・
「おい陽太!なにお前俺たちがいない間に楽しんでんだあぁぁぁん????」
「お姉さん、そんなやつらじゃなくて俺たちと遊びましょうよ。」
「え~こっちの子がいい~」
「いーからいーから。俺らのほうが絶対面白いっすから!」
「離してよ~~~!!!」
「ちょっと~!!!!!」
明良と直輝が二人を引きはがして、監視員のところまで引っ張って行ってくれた。
「陽太?大丈夫か?」
「大丈夫に見えるか・・・?」
なんかどっと疲れて座り込む。
「陽太カッコいいからなーしょうがない。」
「いや、あの二人めちゃくちゃ酒の匂いしたぞ、絶対酔っ払い・・・うえ・・・まだ感触残ってる・・・」
ほんとに気持ち悪かった。あそこまで露骨にやられると・・・
「うぅぅぅ~~~~~」
黎に抱き着かれる。さっきの二人なんかとは全然違う、可愛い可愛い俺の恋人。
「ごめん、黎。怖かったろ?悪かった・・・」
よしよし、と黎の頭をなでる。ちょっと濡れているけど全然気にならなかった。
「おい、陽太。なにお前黎と抱き合っていちゃいちゃしてんだよ・・・」
「直輝。さっきのはマジで助かったさんきゅー。」
「マジでビビったっつーの!!!おじさんからやきそばとから揚げもらって戻ってきてみたら明らかに酔っぱらってる女の人に陽太が絡まれててよー。監視員のとこつれてったからもう大丈夫だと思うけど。」
「ほんと、お前どこにいても惹きつけるんだなすごいよ・・・」
「うかつにナンパに使おうとしたの後悔した。一緒にいるとわかんねーけど、ちょっと離れるとお前らのこと狙ってる女いっぱいいるのな・・・」
「惨めな気分になるよな・・・」
「それな・・・?」
*****
「今日の海は楽しかったか?」
「楽しかったです!」
「よかったよかった。明日からはたーっぷり働いてもらうからな!まぁ、食え食え!」
「「「「「いただきまーーーす」」」」」
「めっちゃうまい!!!」
「料理だけはできるよな!!?」
「一言余計だぞ甥っ子よ!!!」
「黎、めっちゃうまいな!!」
「・・・うん。」
「大丈夫か?元気ないけど。」
「ううん、疲れちゃっただけ・・・」
「そうか。ちゃんと寝るんだぞ。」
このときちゃんと元気がないことを追求しとけばよかった。
そしたら、黎にあんなこと言わせずに済んだのに。
「そろそろ一回休憩しようぜ。黎が心配だし。」
「だなー腹も減ったし。なんか食おーぜー。」
「あーおじさんからなんかもらってくる。直輝も荷物持ちとしてこい。」
「食い物のためならどこへでも!」
「怖いっつーの。ちょいちょいキャラ崩すのやめろや。」
「ねえねえ僕たち~高校生?」
突然、二人の女の人が絡んできた。まぁまぁ美人でスタイルもいい。周りからも視線を集めまくっている。
「はい?そうですけど。」
「え~めっちゃカッコいいし可愛いねみんなぁ~私たちぃ大学生なんだけど~お姉さんたちと一緒に遊ばない?」
これはいわゆる逆ナンなんだろうか。可愛いって絶対黎のことだろうし。俺たちに話しかけてるのは間違いないと思うけど。
(陽太。黎がおびえてる。断れお前が。どうみてもお前狙いだろ。)
(黎。落ち着け。大丈夫だから。)
「すみません、俺たち5人で楽しく遊んでるんでー大丈夫です。」
「え~つれないな~じゃあさ、カッコいい君だけでもいいよ、名前教えて?」
げっ。突然腕を引き寄せられて抱き着かれた。うっわ、酒くっさ!!!なに、酔ってんの?
「離してくれません?」
ちょっと顔が引きつるわ、さすがに・・・てかあたってる、胸めっちゃあたってるんだけど・・・
「いいじゃ~ん!ね?」
両腕捕まれて身動き取れない俺。動くとあたるし、てか絶対わざとだろこれ・・・おい・・・!
「あれ~顔真っ赤・・・あ、もしかして~興奮しちゃってる?ほれ~うりうり♪」
ま、じで気持ち悪い・・・酔っ払い、さっさと消えろよ・・・どうすりゃいんだよこれ・・・
「おい陽太!なにお前俺たちがいない間に楽しんでんだあぁぁぁん????」
「お姉さん、そんなやつらじゃなくて俺たちと遊びましょうよ。」
「え~こっちの子がいい~」
「いーからいーから。俺らのほうが絶対面白いっすから!」
「離してよ~~~!!!」
「ちょっと~!!!!!」
明良と直輝が二人を引きはがして、監視員のところまで引っ張って行ってくれた。
「陽太?大丈夫か?」
「大丈夫に見えるか・・・?」
なんかどっと疲れて座り込む。
「陽太カッコいいからなーしょうがない。」
「いや、あの二人めちゃくちゃ酒の匂いしたぞ、絶対酔っ払い・・・うえ・・・まだ感触残ってる・・・」
ほんとに気持ち悪かった。あそこまで露骨にやられると・・・
「うぅぅぅ~~~~~」
黎に抱き着かれる。さっきの二人なんかとは全然違う、可愛い可愛い俺の恋人。
「ごめん、黎。怖かったろ?悪かった・・・」
よしよし、と黎の頭をなでる。ちょっと濡れているけど全然気にならなかった。
「おい、陽太。なにお前黎と抱き合っていちゃいちゃしてんだよ・・・」
「直輝。さっきのはマジで助かったさんきゅー。」
「マジでビビったっつーの!!!おじさんからやきそばとから揚げもらって戻ってきてみたら明らかに酔っぱらってる女の人に陽太が絡まれててよー。監視員のとこつれてったからもう大丈夫だと思うけど。」
「ほんと、お前どこにいても惹きつけるんだなすごいよ・・・」
「うかつにナンパに使おうとしたの後悔した。一緒にいるとわかんねーけど、ちょっと離れるとお前らのこと狙ってる女いっぱいいるのな・・・」
「惨めな気分になるよな・・・」
「それな・・・?」
*****
「今日の海は楽しかったか?」
「楽しかったです!」
「よかったよかった。明日からはたーっぷり働いてもらうからな!まぁ、食え食え!」
「「「「「いただきまーーーす」」」」」
「めっちゃうまい!!!」
「料理だけはできるよな!!?」
「一言余計だぞ甥っ子よ!!!」
「黎、めっちゃうまいな!!」
「・・・うん。」
「大丈夫か?元気ないけど。」
「ううん、疲れちゃっただけ・・・」
「そうか。ちゃんと寝るんだぞ。」
このときちゃんと元気がないことを追求しとけばよかった。
そしたら、黎にあんなこと言わせずに済んだのに。
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