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15話 給食室の食材泥棒を追え
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秋も深まり、紅葉が美しい季節になった。学校の校庭では、落ち葉を集めて遊ぶ子どもたちの歓声が聞こえる。そんなある日の朝、学校中が騒然となる出来事が起こった。
給食室のおばちゃんが大声で叫んだ。
「大変!食材がなくなってる!」
その声を聞きつけて、先生たちが給食室に駆けつけた。給食室のおばちゃんは真っ青な顔で説明を始めた。
「昨日きちんと保管していた肉が、半分以上なくなってるんです。ここ数日、少しずつ食材がなくなっていたんですが、今日はひどすぎる...」
校長先生が眉をひそめながら言った。
「これは大変だ。すぐに警察に連絡を...」
そこへ、猫耳フードをかぶったみけ子が飛び込んできた。
「待ってください、校長先生!私たち探偵団に調査させてください!」
みけ子の後ろには、けんた、まり、たける、ユミが続いていた。校長先生は少し迷った様子だったが、みけ子たちの真剣な表情に心を動かされた。
「分かった。君たちを信じよう。でも、危険なことは絶対にしないでくださいね」
みけ子たちは喜びの表情を浮かべながら、さっそく調査を開始した。
給食室を隅々まで調べるみけ子たち。けんたが窓のところで声を上げた。
「おい、ここ見てみろよ。窓が少し開いてる」
みんなが集まってきて、窓の状態を確認する。確かに、窓が数センチほど開いていた。
ユミが眼鏡を直しながら言った。
「侵入経路はここかもしれません。でも、人が入れるほどの隙間ではありませんね」
まりが首をかしげながら言う。
「じゃあ、どうやって食材を盗んだんだろう?」
たけるが真剣な表情で提案した。
「監視カメラの映像を確認してみよう」
みけ子たちは職員室で、夜間の監視カメラの映像を確認した。しかし、画面には薄暗い影が映っているだけで、はっきりとした姿は分からない。
みけ子がこう言った。
「これじゃあ、何も分からないよ...」
けんたが腕を組んで考え込む。
「プロの泥棒かもしれないな。こんなにうまく姿を隠せるなんて」
たけるが突然明るい声を上げた。
「もしかして、幽霊の仕業?」
まりが驚いて声を上げる。
「きゃっ!そんなの怖いよ、たけるくん!」
ユミが冷静に言った。
「幽霊説は科学的に考えると...」
みけ子が話を遮った。
「みんな、落ち着いて。今は冷静に考えないと。これだけじゃ犯人の特定は難しそうだけど、夜の学校を調べてみる価値はありそうだね」
けんたが興奮した様子で言う。
「おお!夜の学校潜入作戦か。面白そうだぞ」
みけ子はみんなの顔を見回しながら言った。
「よし、今晩、学校に忍び込んで犯人を待ち伏せしよう。でも、その前に校長先生の許可をもらわないとね」
5人は校長先生のもとを訪れ、夜間監視の計画を説明した。校長先生は少し心配そうな表情を浮かべたが、みけ子たちの熱意に押され、最終的に許可を出した。
「分かりました。でも、絶対に無理はしないでくださいね。何かあったらすぐに先生や警察に連絡するんですよ」
みけ子たちは喜びの表情を浮かべながら、校長先生に深々と頭を下げた。
その夜、みけ子たちは懐中電灯と毛布を持って学校に集まった。真っ暗な校舎の中、5人は給食室の近くの教室に隠れることにした。
みけ子が小声で言う。
「みんな、準備はいい?」
けんたが頷きながら答える。
「ああ、バッチリだ。犯人が来たら、俺が捕まえてやる」
まりが不安そうに言う。
「怖いよ...本当に来るのかな」
たけるが優しく声をかける。
「大丈夫だよ、まりちゃん。僕たちがいるから」
ユミが冷静に言った。
「静かにしましょう。物音で気づかれたら元も子もありません」
5人は息を潜めて、給食室の様子を見守った。時計の針がゆっくりと進む。まりがうとうとし始めた頃、突然小さな物音が聞こえてきた。
みけ子が身を乗り出して言う。
「聞こえた?何か来たよ」
けんたが目を細めて暗闇を見つめる。
「ああ、何か動いてる。でも、人間じゃないみたいだぞ」
たけるが驚いた声を上げる。
「あれ、猫?」
確かに、給食室の窓から小さな影が入っていくのが見えた。みけ子たちは慎重に給食室に近づいていく。
みけ子が小声で指示を出す。
「よし、みんな静かに。驚かさないように」
5人は息を殺して給食室に入った。そこでは、一匹の猫が器用に冷蔵庫を開け、中から食材を取り出していた。
まりが驚いて声を上げそうになるのを、けんたが慌てて押さえる。
みけ子が目を丸くして言った。
「あれ...タマじゃない?学校で飼ってる猫だよ」
ユミが冷静に観察しながら言う。
「確かに、タマですね。でも、なぜ食材を...」
その時、タマは食材をくわえて窓から出て行った。みけ子たちは急いでタマの後を追う。
たけるが小声で言う。
「すごい...タマ、めっちゃ器用だな」
みけ子たちはタマの後をつけ、校舎の裏にある物置小屋まで来た。そこでタマは、くわえてきた食材を置いた。すると、物置の陰から数匹の野良猫が現れ、タマが持ってきた食材に群がった。
まりがそっと言う。
「わぁ...タマ、野良猫たちに食べ物をあげてるんだ」
けんたが感心したように言った。
「まさか、タマがこんなことをしてたなんて...」
ユミが分析するように言う。
「タマは学校で世話をされているから、恵まれない仲間たちを助けようとしたんでしょうね」
みけ子は少し考え込んだ後、決意を込めて言った。
「みんな、もう犯人は分かったよね。でも、これをどうやって解決すればいいんだろう...」
たけるが提案する。
「校長先生に報告して、タマを罰するしかないのかな...」
みけ子が首を振る。
「違うよ、たけるくん。タマは悪いことをしたわけじゃない。仲間を助けようとしただけだもん」
まりが不安そうに言う。
「でも、このまま放っておくわけにもいかないよね...」
ユミが冷静に提案する。
「まずは校長先生と給食室のおばちゃんに状況を説明しましょう。そして、みんなで解決策を考えるのはどうでしょうか」
みけ子が明るい表情で言った。
「そうだね!みんなで話し合えば、きっといい方法が見つかるはず!」
翌朝、みけ子たちは校長先生と給食室のおばちゃんに、夜の出来事を詳しく説明した。最初は驚いていた二人も、みけ子たちの話を聞くうちに表情が和らいでいった。
校長先生が深いため息をついて言った。
「まさか、タマがそんなことを...でも、仲間思いの行動だったんですね」
給食室のおばちゃんも、少し複雑な表情を浮かべながら言った。
「食材がなくなるのは困るけど、タマの気持ちも分かるわ...」
みけ子が提案した。
「校長先生、タマと野良猫たちのための餌場を作るのはどうでしょうか?そうすれば、給食の食材を盗む必要がなくなります」
校長先生が少し考えてから、頷いた。
「それはいい案だね。でも、どこに作ればいいんだろう...」
たけるが元気よく手を挙げた。
「僕、物置小屋の横に小さな屋根を作れます!工作得意なんで」
まりも嬉しそうに言った。
「私、毎日餌やりを手伝います!」
けんたも力強く言った。
「俺も協力するぜ。重い物運びなら任せろ」
ユミが静かに提案した。
「私は、地域の方々にも協力を呼びかけてみます。みんなで見守れば、もっと良い環境ができると思います」
校長先生は感心した様子で、みけ子たちを見つめた。
「みんな...本当にありがとう。君たちの優しさと知恵に感動したよ。さあ、みんなで力を合わせて、タマと野良猫たちのための場所を作ろう」
その日から、学校全体でプロジェクトが始まった。たけるを中心に、物置小屋の横に小さな屋根付きの餌場が作られた。まりとユミは地域の人々に協力を呼びかけ、多くの人が餌や毛布を寄付してくれた。けんたは力仕事を引き受け、重い材料運びを手伝った。
給食室のおばちゃんも、毎日少しずつ余った食材を提供してくれるようになった。
「これなら無駄にならないし、タマたちにも喜んでもらえるわ」
みけ子は、タマと野良猫たちの様子を毎日観察した。最初は警戒していた野良猫たちも、次第に人間たちに慣れていった。
ある日の夕方、みけ子は猫耳フードをかぶりながら、餌場でタマと野良猫たちに餌をあげていた。そこへ、探偵団のメンバーたちがやってきた。
けんたが明るい声で言う。
「おい、みけ。相変わらず猫耳フードか。本物の猫に笑われるぞ」
みけ子が笑いながら答える。
「もう、けんたったら。これは探偵の必需品なんだから」
まりが優しく猫たちを撫でながら言った。
「みんな、すっかり元気になったね」
たけるも嬉しそうに言う。
「餌場も、みんなにちゃんと使ってもらえてるみたいだ」
ユミが報告するように言った。
「地域の方々からも好評です。むしろ、野良猫の保護活動に発展しそうな勢いですよ」
みけ子が感慨深げに言った。
「本当によかった...最初は単なる犯人探しだと思ったけど、結果的にみんなが幸せになれる解決策が見つかったね」
けんたが真面目な表情で言う。
「ああ、探偵の仕事って、ただ犯人を見つけるだけじゃないんだな」
まりも頷きながら言った。
「うん、困ってる人や動物たちの気持ちを理解して、みんなが幸せになれる方法を見つけるのが大切なんだね」
たけるが力強く言う。
「これからも、みんなのために頑張ろうぜ!」
ユミも静かに同意した。
「はい、私たちにできることを、一つずつ積み重ねていきましょう」
そしてみけ子はこう言った。
「今後もみんなが笑顔になれる方法を見つけていこう」
タマと野良猫たちも、まるで理解したかのように5人を見つめていた。
給食室のおばちゃんが大声で叫んだ。
「大変!食材がなくなってる!」
その声を聞きつけて、先生たちが給食室に駆けつけた。給食室のおばちゃんは真っ青な顔で説明を始めた。
「昨日きちんと保管していた肉が、半分以上なくなってるんです。ここ数日、少しずつ食材がなくなっていたんですが、今日はひどすぎる...」
校長先生が眉をひそめながら言った。
「これは大変だ。すぐに警察に連絡を...」
そこへ、猫耳フードをかぶったみけ子が飛び込んできた。
「待ってください、校長先生!私たち探偵団に調査させてください!」
みけ子の後ろには、けんた、まり、たける、ユミが続いていた。校長先生は少し迷った様子だったが、みけ子たちの真剣な表情に心を動かされた。
「分かった。君たちを信じよう。でも、危険なことは絶対にしないでくださいね」
みけ子たちは喜びの表情を浮かべながら、さっそく調査を開始した。
給食室を隅々まで調べるみけ子たち。けんたが窓のところで声を上げた。
「おい、ここ見てみろよ。窓が少し開いてる」
みんなが集まってきて、窓の状態を確認する。確かに、窓が数センチほど開いていた。
ユミが眼鏡を直しながら言った。
「侵入経路はここかもしれません。でも、人が入れるほどの隙間ではありませんね」
まりが首をかしげながら言う。
「じゃあ、どうやって食材を盗んだんだろう?」
たけるが真剣な表情で提案した。
「監視カメラの映像を確認してみよう」
みけ子たちは職員室で、夜間の監視カメラの映像を確認した。しかし、画面には薄暗い影が映っているだけで、はっきりとした姿は分からない。
みけ子がこう言った。
「これじゃあ、何も分からないよ...」
けんたが腕を組んで考え込む。
「プロの泥棒かもしれないな。こんなにうまく姿を隠せるなんて」
たけるが突然明るい声を上げた。
「もしかして、幽霊の仕業?」
まりが驚いて声を上げる。
「きゃっ!そんなの怖いよ、たけるくん!」
ユミが冷静に言った。
「幽霊説は科学的に考えると...」
みけ子が話を遮った。
「みんな、落ち着いて。今は冷静に考えないと。これだけじゃ犯人の特定は難しそうだけど、夜の学校を調べてみる価値はありそうだね」
けんたが興奮した様子で言う。
「おお!夜の学校潜入作戦か。面白そうだぞ」
みけ子はみんなの顔を見回しながら言った。
「よし、今晩、学校に忍び込んで犯人を待ち伏せしよう。でも、その前に校長先生の許可をもらわないとね」
5人は校長先生のもとを訪れ、夜間監視の計画を説明した。校長先生は少し心配そうな表情を浮かべたが、みけ子たちの熱意に押され、最終的に許可を出した。
「分かりました。でも、絶対に無理はしないでくださいね。何かあったらすぐに先生や警察に連絡するんですよ」
みけ子たちは喜びの表情を浮かべながら、校長先生に深々と頭を下げた。
その夜、みけ子たちは懐中電灯と毛布を持って学校に集まった。真っ暗な校舎の中、5人は給食室の近くの教室に隠れることにした。
みけ子が小声で言う。
「みんな、準備はいい?」
けんたが頷きながら答える。
「ああ、バッチリだ。犯人が来たら、俺が捕まえてやる」
まりが不安そうに言う。
「怖いよ...本当に来るのかな」
たけるが優しく声をかける。
「大丈夫だよ、まりちゃん。僕たちがいるから」
ユミが冷静に言った。
「静かにしましょう。物音で気づかれたら元も子もありません」
5人は息を潜めて、給食室の様子を見守った。時計の針がゆっくりと進む。まりがうとうとし始めた頃、突然小さな物音が聞こえてきた。
みけ子が身を乗り出して言う。
「聞こえた?何か来たよ」
けんたが目を細めて暗闇を見つめる。
「ああ、何か動いてる。でも、人間じゃないみたいだぞ」
たけるが驚いた声を上げる。
「あれ、猫?」
確かに、給食室の窓から小さな影が入っていくのが見えた。みけ子たちは慎重に給食室に近づいていく。
みけ子が小声で指示を出す。
「よし、みんな静かに。驚かさないように」
5人は息を殺して給食室に入った。そこでは、一匹の猫が器用に冷蔵庫を開け、中から食材を取り出していた。
まりが驚いて声を上げそうになるのを、けんたが慌てて押さえる。
みけ子が目を丸くして言った。
「あれ...タマじゃない?学校で飼ってる猫だよ」
ユミが冷静に観察しながら言う。
「確かに、タマですね。でも、なぜ食材を...」
その時、タマは食材をくわえて窓から出て行った。みけ子たちは急いでタマの後を追う。
たけるが小声で言う。
「すごい...タマ、めっちゃ器用だな」
みけ子たちはタマの後をつけ、校舎の裏にある物置小屋まで来た。そこでタマは、くわえてきた食材を置いた。すると、物置の陰から数匹の野良猫が現れ、タマが持ってきた食材に群がった。
まりがそっと言う。
「わぁ...タマ、野良猫たちに食べ物をあげてるんだ」
けんたが感心したように言った。
「まさか、タマがこんなことをしてたなんて...」
ユミが分析するように言う。
「タマは学校で世話をされているから、恵まれない仲間たちを助けようとしたんでしょうね」
みけ子は少し考え込んだ後、決意を込めて言った。
「みんな、もう犯人は分かったよね。でも、これをどうやって解決すればいいんだろう...」
たけるが提案する。
「校長先生に報告して、タマを罰するしかないのかな...」
みけ子が首を振る。
「違うよ、たけるくん。タマは悪いことをしたわけじゃない。仲間を助けようとしただけだもん」
まりが不安そうに言う。
「でも、このまま放っておくわけにもいかないよね...」
ユミが冷静に提案する。
「まずは校長先生と給食室のおばちゃんに状況を説明しましょう。そして、みんなで解決策を考えるのはどうでしょうか」
みけ子が明るい表情で言った。
「そうだね!みんなで話し合えば、きっといい方法が見つかるはず!」
翌朝、みけ子たちは校長先生と給食室のおばちゃんに、夜の出来事を詳しく説明した。最初は驚いていた二人も、みけ子たちの話を聞くうちに表情が和らいでいった。
校長先生が深いため息をついて言った。
「まさか、タマがそんなことを...でも、仲間思いの行動だったんですね」
給食室のおばちゃんも、少し複雑な表情を浮かべながら言った。
「食材がなくなるのは困るけど、タマの気持ちも分かるわ...」
みけ子が提案した。
「校長先生、タマと野良猫たちのための餌場を作るのはどうでしょうか?そうすれば、給食の食材を盗む必要がなくなります」
校長先生が少し考えてから、頷いた。
「それはいい案だね。でも、どこに作ればいいんだろう...」
たけるが元気よく手を挙げた。
「僕、物置小屋の横に小さな屋根を作れます!工作得意なんで」
まりも嬉しそうに言った。
「私、毎日餌やりを手伝います!」
けんたも力強く言った。
「俺も協力するぜ。重い物運びなら任せろ」
ユミが静かに提案した。
「私は、地域の方々にも協力を呼びかけてみます。みんなで見守れば、もっと良い環境ができると思います」
校長先生は感心した様子で、みけ子たちを見つめた。
「みんな...本当にありがとう。君たちの優しさと知恵に感動したよ。さあ、みんなで力を合わせて、タマと野良猫たちのための場所を作ろう」
その日から、学校全体でプロジェクトが始まった。たけるを中心に、物置小屋の横に小さな屋根付きの餌場が作られた。まりとユミは地域の人々に協力を呼びかけ、多くの人が餌や毛布を寄付してくれた。けんたは力仕事を引き受け、重い材料運びを手伝った。
給食室のおばちゃんも、毎日少しずつ余った食材を提供してくれるようになった。
「これなら無駄にならないし、タマたちにも喜んでもらえるわ」
みけ子は、タマと野良猫たちの様子を毎日観察した。最初は警戒していた野良猫たちも、次第に人間たちに慣れていった。
ある日の夕方、みけ子は猫耳フードをかぶりながら、餌場でタマと野良猫たちに餌をあげていた。そこへ、探偵団のメンバーたちがやってきた。
けんたが明るい声で言う。
「おい、みけ。相変わらず猫耳フードか。本物の猫に笑われるぞ」
みけ子が笑いながら答える。
「もう、けんたったら。これは探偵の必需品なんだから」
まりが優しく猫たちを撫でながら言った。
「みんな、すっかり元気になったね」
たけるも嬉しそうに言う。
「餌場も、みんなにちゃんと使ってもらえてるみたいだ」
ユミが報告するように言った。
「地域の方々からも好評です。むしろ、野良猫の保護活動に発展しそうな勢いですよ」
みけ子が感慨深げに言った。
「本当によかった...最初は単なる犯人探しだと思ったけど、結果的にみんなが幸せになれる解決策が見つかったね」
けんたが真面目な表情で言う。
「ああ、探偵の仕事って、ただ犯人を見つけるだけじゃないんだな」
まりも頷きながら言った。
「うん、困ってる人や動物たちの気持ちを理解して、みんなが幸せになれる方法を見つけるのが大切なんだね」
たけるが力強く言う。
「これからも、みんなのために頑張ろうぜ!」
ユミも静かに同意した。
「はい、私たちにできることを、一つずつ積み重ねていきましょう」
そしてみけ子はこう言った。
「今後もみんなが笑顔になれる方法を見つけていこう」
タマと野良猫たちも、まるで理解したかのように5人を見つめていた。
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