451 / 531
第9部 道化師と世界の声
神子ハロルド
しおりを挟む
「やあ、『踊る道化師』のルトくん、だね。遅れてしまったようだ。」
そう言って、にこやかに微笑む男は、たぶんまだ、30代だろう。
若々しさと成熟した男の魅力の両方を兼ね備えていた。
格好は、ランゴバルド風のスーツ。生地も仕立ても一流のもので、この短期間に仕立てさせたのだろう。
「そちらのお嬢さんは、はじめまして、ではないね。あらためて名乗るわけにいかないのが、残念だ。今少しは、わたしの真名は秘密にしておきたいのでね。」
「ミトラ教皇庁の“神子”ハロルド閣下。」
ぼくは、伊達男に、座るように促してから言った。
「とりあえずは、そう呼ばせてもらいますよ。」
「大いに結構だ、ルトくん!
そちらのお嬢さんはなんと呼んだらいい?」
アキルは、身体を仰け反らせるようにして、顔をしかめていた。
「実際に会ってもなお、真名が分からんとは!」
いつものアキルとは、微妙に異なる口調で彼女はそう言った。
「この子は、アキル、と呼んでくださいあなたはその身体を完全に掌握してはいないようだ。軽々しくヴァルゴールの名を唱えて、出来たばかりのホテルを台無しにしたくない。」
「これは手厳しい。」
ハロルドは、頭をかいた。
「たしかに、アキル殿ほどに現身を我が身とはなせていないよ。」
「あなたが、その身体に降臨いただいているには、時間制限が、あるのでしよう?」
ぼくは言った。
「はやく、用事をすませましょう。
聖光教の名も無き神よ。」
そう。
このハロルドという男は、聖光教がプロバガンダ的な意味合いで、神をその身におろせるという特殊な能力をもつ“神子”だった。
だれもが。多少、頭の回るものならば、そんな事はありえない。と、そう言うだろう。
あんなものは、“勇者”と一緒。聖光教が、権威付けに作り上げた虚像にすぎない。
ギウリークの貴族はみんなそう思っていたし、他ならぬ教皇庁だって、そう考えていたはずだ。
まさか、本当に神が下ろせるとは、夢にも思わなかったであろう。
目の前のハンサムは、手を挙げてウエイターを呼ぶと、ワインとチーズの燻製をたのんだ。
グラスは3つ。
「まずは、再開を祝して乾杯といこう。」
ハロルドは、グラスを掲げた。
「偉大なる古き友、そして、新しき友人に乾杯といこう。我々ののぞみがともに果たされんことを願って。」
「どう思う?」
ハロルドの音頭を無視して、ワインを一口のんでから、ルトはアキルに尋ねた。
「神様がなにかを願って、それを口にしてしまったら、それですべての運命がくつがえってしまうほどの効果があるんじゃないかな?」
「そんな力をもったまま、依り代におりたら、一呼吸する間もなく、依り代が崩壊するよ。
どうも絶妙なバランスのうえに、ハロルドの肉体に、己の意識を融合させてる。
これは、時間稼ぎをして、焦らせる方法はダメだと思う。
それでも、一緒に乾杯するのは、反対。『われわれの望み』とかの居心地悪い言葉もあったし、ね。」
「昔なじみの邪神殿は、わがままだ。」
気を悪くした様子もなく、ハロルドは、微笑んでいる。はたからみたらどう映るだろうか。
留学先の親類の子供を尋ねた貴族の叔父さん?
「まあ、時間はあるし、ゆっくり話をしよう。きみたちは門限はないのかい?」
ぼくとアキルは、顔を見合わせて、頷いた。
実際には、夕刻をすぎれば、「門」は閉ざされる。だが、要求すればあけてもらえるし、なんだったら、ここに泊まってもよかった。
ときどき、わすれるが、ここは「神竜の息吹」が経営するホテルであって・・・・
「オーナー」
きちんと制服を着こなした青年が、折り目正しくぼくに一礼した。
ハロルドが驚いたように目を見張った。
「これは“神子”ハロルド閣下。」
青年は、ハロルドさんにも丁寧に一礼した。
「ああ・・・きみはたしか・・・」
「伝道者『雷弓』リンクスです。『沈黙』のスズカゼは、わたしの姉です。」
「『雷弓』と『沈黙』!」
ハロルドさんは、やれやれと言わんばかりに首を横にふった。
「聖光教会の精鋭は、片端から、引き抜かれてしまうのかい? とんだ人たらしだな、ルトくんは。」
「オーナー」
と、よばれたくもない名前で、リンクスくんは、もう一度ぼくに頭をたれると
「オープンしてから、はじめてのご来館、ありがとうございます。ささやかながら、晩餐の席を設けさせていただきました。今宵はゆっくりとおくつろぎいただきたく、最上階のスイートをご用意させていただいております。」
「ハロルドさんと大事話があるんだよ、リンクスくん! ここにお泊りだっていうから来ただけなのに・・・・」
「その晩餐会とやらは、わたしも参加させてもらって良いのかな?」
と、ハロルドさんが言った。
「もちろんですとも! 恐れ多くも、ミトラ教皇庁よりハロルド閣下が参列いただいたならば、来賓もおおいに盛り上がることでしょう!」
「来賓だと!」
やってくれるな、リンクス。
「いつの間にしくんだ・・・・」
「本日、オーナーがお越しになる旨は、ルールス先生よりご連絡いただきました。」
「み、みっこく・・・」
「ランゴバルドの王族であるルールス姫に参列いただけるのは、大変名誉なことですね、オーナー。もちろん、ほかにも街の行政の最高責任者であるランゴバルド伯や、各国の大使のみなさんにもお声をおかけてしております。」
やってくれた。
ぼくとアキルは、もう一度顔を見合わせた。
ランゴバルドの要人をそんなに一同に集めてしまって大丈夫なのか?
事故でもおこしたら、責任問題が。
「警備体制!」
「そうそう・・・シェフは、ラウレスに頼みました。きっと、腕をふるってくれると思います。」
古竜が、シェフを務めるパーティで暴れるやつはいないか・・・
心配なのは、こうなるとハロルドさんくらいなのだが。
「心配いらないよ。ルトくん。」
ハロルドさんは、にこにこしながらぼくの肩を叩いた。
「ぼくは、君たちの協力がほしくて、やってきたんだ。揉め事なんて、起きないよ。」
そう言って、にこやかに微笑む男は、たぶんまだ、30代だろう。
若々しさと成熟した男の魅力の両方を兼ね備えていた。
格好は、ランゴバルド風のスーツ。生地も仕立ても一流のもので、この短期間に仕立てさせたのだろう。
「そちらのお嬢さんは、はじめまして、ではないね。あらためて名乗るわけにいかないのが、残念だ。今少しは、わたしの真名は秘密にしておきたいのでね。」
「ミトラ教皇庁の“神子”ハロルド閣下。」
ぼくは、伊達男に、座るように促してから言った。
「とりあえずは、そう呼ばせてもらいますよ。」
「大いに結構だ、ルトくん!
そちらのお嬢さんはなんと呼んだらいい?」
アキルは、身体を仰け反らせるようにして、顔をしかめていた。
「実際に会ってもなお、真名が分からんとは!」
いつものアキルとは、微妙に異なる口調で彼女はそう言った。
「この子は、アキル、と呼んでくださいあなたはその身体を完全に掌握してはいないようだ。軽々しくヴァルゴールの名を唱えて、出来たばかりのホテルを台無しにしたくない。」
「これは手厳しい。」
ハロルドは、頭をかいた。
「たしかに、アキル殿ほどに現身を我が身とはなせていないよ。」
「あなたが、その身体に降臨いただいているには、時間制限が、あるのでしよう?」
ぼくは言った。
「はやく、用事をすませましょう。
聖光教の名も無き神よ。」
そう。
このハロルドという男は、聖光教がプロバガンダ的な意味合いで、神をその身におろせるという特殊な能力をもつ“神子”だった。
だれもが。多少、頭の回るものならば、そんな事はありえない。と、そう言うだろう。
あんなものは、“勇者”と一緒。聖光教が、権威付けに作り上げた虚像にすぎない。
ギウリークの貴族はみんなそう思っていたし、他ならぬ教皇庁だって、そう考えていたはずだ。
まさか、本当に神が下ろせるとは、夢にも思わなかったであろう。
目の前のハンサムは、手を挙げてウエイターを呼ぶと、ワインとチーズの燻製をたのんだ。
グラスは3つ。
「まずは、再開を祝して乾杯といこう。」
ハロルドは、グラスを掲げた。
「偉大なる古き友、そして、新しき友人に乾杯といこう。我々ののぞみがともに果たされんことを願って。」
「どう思う?」
ハロルドの音頭を無視して、ワインを一口のんでから、ルトはアキルに尋ねた。
「神様がなにかを願って、それを口にしてしまったら、それですべての運命がくつがえってしまうほどの効果があるんじゃないかな?」
「そんな力をもったまま、依り代におりたら、一呼吸する間もなく、依り代が崩壊するよ。
どうも絶妙なバランスのうえに、ハロルドの肉体に、己の意識を融合させてる。
これは、時間稼ぎをして、焦らせる方法はダメだと思う。
それでも、一緒に乾杯するのは、反対。『われわれの望み』とかの居心地悪い言葉もあったし、ね。」
「昔なじみの邪神殿は、わがままだ。」
気を悪くした様子もなく、ハロルドは、微笑んでいる。はたからみたらどう映るだろうか。
留学先の親類の子供を尋ねた貴族の叔父さん?
「まあ、時間はあるし、ゆっくり話をしよう。きみたちは門限はないのかい?」
ぼくとアキルは、顔を見合わせて、頷いた。
実際には、夕刻をすぎれば、「門」は閉ざされる。だが、要求すればあけてもらえるし、なんだったら、ここに泊まってもよかった。
ときどき、わすれるが、ここは「神竜の息吹」が経営するホテルであって・・・・
「オーナー」
きちんと制服を着こなした青年が、折り目正しくぼくに一礼した。
ハロルドが驚いたように目を見張った。
「これは“神子”ハロルド閣下。」
青年は、ハロルドさんにも丁寧に一礼した。
「ああ・・・きみはたしか・・・」
「伝道者『雷弓』リンクスです。『沈黙』のスズカゼは、わたしの姉です。」
「『雷弓』と『沈黙』!」
ハロルドさんは、やれやれと言わんばかりに首を横にふった。
「聖光教会の精鋭は、片端から、引き抜かれてしまうのかい? とんだ人たらしだな、ルトくんは。」
「オーナー」
と、よばれたくもない名前で、リンクスくんは、もう一度ぼくに頭をたれると
「オープンしてから、はじめてのご来館、ありがとうございます。ささやかながら、晩餐の席を設けさせていただきました。今宵はゆっくりとおくつろぎいただきたく、最上階のスイートをご用意させていただいております。」
「ハロルドさんと大事話があるんだよ、リンクスくん! ここにお泊りだっていうから来ただけなのに・・・・」
「その晩餐会とやらは、わたしも参加させてもらって良いのかな?」
と、ハロルドさんが言った。
「もちろんですとも! 恐れ多くも、ミトラ教皇庁よりハロルド閣下が参列いただいたならば、来賓もおおいに盛り上がることでしょう!」
「来賓だと!」
やってくれるな、リンクス。
「いつの間にしくんだ・・・・」
「本日、オーナーがお越しになる旨は、ルールス先生よりご連絡いただきました。」
「み、みっこく・・・」
「ランゴバルドの王族であるルールス姫に参列いただけるのは、大変名誉なことですね、オーナー。もちろん、ほかにも街の行政の最高責任者であるランゴバルド伯や、各国の大使のみなさんにもお声をおかけてしております。」
やってくれた。
ぼくとアキルは、もう一度顔を見合わせた。
ランゴバルドの要人をそんなに一同に集めてしまって大丈夫なのか?
事故でもおこしたら、責任問題が。
「警備体制!」
「そうそう・・・シェフは、ラウレスに頼みました。きっと、腕をふるってくれると思います。」
古竜が、シェフを務めるパーティで暴れるやつはいないか・・・
心配なのは、こうなるとハロルドさんくらいなのだが。
「心配いらないよ。ルトくん。」
ハロルドさんは、にこにこしながらぼくの肩を叩いた。
「ぼくは、君たちの協力がほしくて、やってきたんだ。揉め事なんて、起きないよ。」
0
お気に入りに追加
556
あなたにおすすめの小説
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる