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第8部 残念姫の顛末
第380話 暇を持て余した超越者たちが言った言わないの言い争い
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「絶倫姫」と呼ばれて、呆然としたフィオリナであったが、それでも言い返した。
「あのねえ、わたしは、突然、男の子の体に変えられたの!
十代の男の子が、こんなリウみたいな美少女に誘われて断れる?」
それはそうだろ、と誘ったリウも、ウィルニアも思ったが、ルトは同じようなシュチュエーションでリアやドロシーに誘われたことがあったので、なんだか釈然としなかった。
生理的にその準備が、整っちゃうことはあるだろうが、断れば断れるだろう。
普通に。
あと、一晩で七回は多くないか?"
知らんけど。
「ならなんで、リウがぼくを攻撃したときに、ぼくを助けてくれなかった。」
「る、ルトは基本的にわたしの、た、助けなんて必要ないじゃない。」
フィオリナは言い返した。
「なるほど。そこはウィルニアの、言う通りか。」
(ウィルニアは、「どうだっ」と自慢げな顔をしたがルトは、無視した。)
「もし、だって、リウは女の子なんだから、もしルトの攻撃で怪我でもしたら」
「まて!」
これに、リウが憤然と食ってかかった。
「わたしがルトに負けるというのか?」
「わからないけど。ルトがどのくらい強いのか、リウは知らないでしょ。」
なおも、いいつのろうとするリウは、フィオリナは抱きしめてキスをした。
「大丈夫。わたしが守るから。」
「わたしは、魔王だ! バズス=リウだっ!」
じたばたとリウは、フィオリナの腕のなかで暴れた。
男性恐怖症は、魔王が「庇われた」というショックが上回ったらしい。
「つまりだな。」
ウィルニアは、まだ釈然としないルトに言った。
女性になったリウは、フィオリナよりも一回り小柄だった。
うーうーと、不満の声を上げて暴れるリウを、優しく抱きしめるフィオリナは、目の覚めるような美青年で、これはたしかに、見た目、お似合いのカップルに見えなくはなかった。
「フィオリナは、リウを自分の保護対象として認識している。これは理屈というより本能的なものだ。この絆は、親子関係では長時間持続するが、恋人同士の間に生じた場合は、一定期間に留まることが多い。」
「一定期間?」
「お互いに相手に飽きるまでだ。そう長くは続かないぞ。」
「それにしても、ぼくの見てる前で、リウといちゃいちゃするのはなんでだ?」
ルトはまだ釈然としない気持ちで言った。
「リウを見てると、ほかのことがどうでもよくなるの。そして、ルトが見てるっ!これはいけない!って思うと」
フィオリナの表情がとろりととけた。
「ぞくぞくしてくるの。」
「そして、ぼくを殺そうとした。殺してリウに、抱かれたい、いや抱きたいかな?そう思ってた。」
「そ、それはあなたが」
リウを背後に、庇うようにながら、フィオリナが言った。
「わたしに不能の呪いなんかかけるから。それにどうせあなたは殺せないし。」
「この状態で、子どもをつくられたらぼくが闇堕ちする。」
「だったら、さっきのリウの話で、解決してるじゃない?
リウはいまの状態なら、子供はつくれないって。呪いを解いてよ。」
ルトはまったく冗談ぽくなく言った。
「そもそもぼくは呪いなんてかけてないよ。フィオリナの罪悪感を少しだけ後押ししてるだけでね。」
フィオリナは鬼の形相で、ウィルニアを振り返った。
「ウィル、こいつイヤ。」
「まあ、それはわたしもそう思うが。だが、驚いたな。」
「なにが?」
「フィオリナに罪悪感などあったんだなあ。」
「リウっ! こいつもイヤ!」
リウは、咳払いをして話し始めた。
「待て! ルト。
もうひとつ、話させてくれ!
いくつかの誤解は、解いておきたい。
いままでの話で分かるように、わたしはフィオリナとのあいだに子どもは作らない。実際のところ、ウィルニアの理論は仮説であって、わたしのような魔素を制御不能に過剰放出する子どもがもうひとりうまれてしまうだけかもしれない。
わたしは、その準備なんかしてないし、そもそもあまりにも危険な実験だ。それなことをわたしはしない。
で、なんでフィオリナを男性にして、こんな方法で交わったかっていうと、」
「そのほうが浮気しやすかったから。」
「それはそうなんだが、それ以外にも」
「フィオリナにぶん殴られた時に、新しい性癖に目覚めた。」
「ち、ちがうぞっ!」
リウも可愛い顔を紅潮させて叫んだ。
「それを言うなら、こんな感じでもフィオリナは、けっこう受け身のことが多いんだ。とくに、軽く身体を拘束してやって、じらしながら責められるのが」
ぎゃああああぁっ!
真っ赤になったフィオリナが悲鳴をあげた。
「ウィルニア。このアモンの世界を壊して外でやり合いたくなってきた。」
「ルト!焦るな! 」
ウィルニアは難しい顔をしている。
「たしかに、ここから出るのは不可能ではない。だが、たぶん外ではアモンが待ち構えている。
なんらかの結論がでないうちに、外に出ればアモンのプレスに焼かれる。」
まだなにか、言いたいのとがあるか?
と、ルトはリウを睨んだ。
リウは困って、それでも言い返す。
「そもそも、フィオリナを男性にしたのは、
フィオリナの女性としての初めてをルトと一緒に経験させてやるためだ。
いいか?
特に女性は痛みも伴う体験なんだ。初めての痛みは、もっとも大事な相手と共有させるべきなんだ。」
ルトはウィルニアに尋ねた。
「どうなんだ? ぼくは。このセリフに、ああ、流石はぼくの友だちはそこまで、配慮して婚約者を寝とったんだと感激でもするべきかな。」
「まったく、」
ウィルニアは、呆れたような口調て言った。
「おまえらは一人残らず、常識ってものに欠けている。」
「お前が言うんかい!!!」×3。
「あのねえ、わたしは、突然、男の子の体に変えられたの!
十代の男の子が、こんなリウみたいな美少女に誘われて断れる?」
それはそうだろ、と誘ったリウも、ウィルニアも思ったが、ルトは同じようなシュチュエーションでリアやドロシーに誘われたことがあったので、なんだか釈然としなかった。
生理的にその準備が、整っちゃうことはあるだろうが、断れば断れるだろう。
普通に。
あと、一晩で七回は多くないか?"
知らんけど。
「ならなんで、リウがぼくを攻撃したときに、ぼくを助けてくれなかった。」
「る、ルトは基本的にわたしの、た、助けなんて必要ないじゃない。」
フィオリナは言い返した。
「なるほど。そこはウィルニアの、言う通りか。」
(ウィルニアは、「どうだっ」と自慢げな顔をしたがルトは、無視した。)
「もし、だって、リウは女の子なんだから、もしルトの攻撃で怪我でもしたら」
「まて!」
これに、リウが憤然と食ってかかった。
「わたしがルトに負けるというのか?」
「わからないけど。ルトがどのくらい強いのか、リウは知らないでしょ。」
なおも、いいつのろうとするリウは、フィオリナは抱きしめてキスをした。
「大丈夫。わたしが守るから。」
「わたしは、魔王だ! バズス=リウだっ!」
じたばたとリウは、フィオリナの腕のなかで暴れた。
男性恐怖症は、魔王が「庇われた」というショックが上回ったらしい。
「つまりだな。」
ウィルニアは、まだ釈然としないルトに言った。
女性になったリウは、フィオリナよりも一回り小柄だった。
うーうーと、不満の声を上げて暴れるリウを、優しく抱きしめるフィオリナは、目の覚めるような美青年で、これはたしかに、見た目、お似合いのカップルに見えなくはなかった。
「フィオリナは、リウを自分の保護対象として認識している。これは理屈というより本能的なものだ。この絆は、親子関係では長時間持続するが、恋人同士の間に生じた場合は、一定期間に留まることが多い。」
「一定期間?」
「お互いに相手に飽きるまでだ。そう長くは続かないぞ。」
「それにしても、ぼくの見てる前で、リウといちゃいちゃするのはなんでだ?」
ルトはまだ釈然としない気持ちで言った。
「リウを見てると、ほかのことがどうでもよくなるの。そして、ルトが見てるっ!これはいけない!って思うと」
フィオリナの表情がとろりととけた。
「ぞくぞくしてくるの。」
「そして、ぼくを殺そうとした。殺してリウに、抱かれたい、いや抱きたいかな?そう思ってた。」
「そ、それはあなたが」
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「わたしに不能の呪いなんかかけるから。それにどうせあなたは殺せないし。」
「この状態で、子どもをつくられたらぼくが闇堕ちする。」
「だったら、さっきのリウの話で、解決してるじゃない?
リウはいまの状態なら、子供はつくれないって。呪いを解いてよ。」
ルトはまったく冗談ぽくなく言った。
「そもそもぼくは呪いなんてかけてないよ。フィオリナの罪悪感を少しだけ後押ししてるだけでね。」
フィオリナは鬼の形相で、ウィルニアを振り返った。
「ウィル、こいつイヤ。」
「まあ、それはわたしもそう思うが。だが、驚いたな。」
「なにが?」
「フィオリナに罪悪感などあったんだなあ。」
「リウっ! こいつもイヤ!」
リウは、咳払いをして話し始めた。
「待て! ルト。
もうひとつ、話させてくれ!
いくつかの誤解は、解いておきたい。
いままでの話で分かるように、わたしはフィオリナとのあいだに子どもは作らない。実際のところ、ウィルニアの理論は仮説であって、わたしのような魔素を制御不能に過剰放出する子どもがもうひとりうまれてしまうだけかもしれない。
わたしは、その準備なんかしてないし、そもそもあまりにも危険な実験だ。それなことをわたしはしない。
で、なんでフィオリナを男性にして、こんな方法で交わったかっていうと、」
「そのほうが浮気しやすかったから。」
「それはそうなんだが、それ以外にも」
「フィオリナにぶん殴られた時に、新しい性癖に目覚めた。」
「ち、ちがうぞっ!」
リウも可愛い顔を紅潮させて叫んだ。
「それを言うなら、こんな感じでもフィオリナは、けっこう受け身のことが多いんだ。とくに、軽く身体を拘束してやって、じらしながら責められるのが」
ぎゃああああぁっ!
真っ赤になったフィオリナが悲鳴をあげた。
「ウィルニア。このアモンの世界を壊して外でやり合いたくなってきた。」
「ルト!焦るな! 」
ウィルニアは難しい顔をしている。
「たしかに、ここから出るのは不可能ではない。だが、たぶん外ではアモンが待ち構えている。
なんらかの結論がでないうちに、外に出ればアモンのプレスに焼かれる。」
まだなにか、言いたいのとがあるか?
と、ルトはリウを睨んだ。
リウは困って、それでも言い返す。
「そもそも、フィオリナを男性にしたのは、
フィオリナの女性としての初めてをルトと一緒に経験させてやるためだ。
いいか?
特に女性は痛みも伴う体験なんだ。初めての痛みは、もっとも大事な相手と共有させるべきなんだ。」
ルトはウィルニアに尋ねた。
「どうなんだ? ぼくは。このセリフに、ああ、流石はぼくの友だちはそこまで、配慮して婚約者を寝とったんだと感激でもするべきかな。」
「まったく、」
ウィルニアは、呆れたような口調て言った。
「おまえらは一人残らず、常識ってものに欠けている。」
「お前が言うんかい!!!」×3。
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