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第6部 聖帝国ギウリークの終わりの始まり
第265話 「真祖」に「古竜」に「神獣」に「勇者」
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千年前の魔王討伐。
ぼくは、当事者から少しは話をきいている。恐るべき魔族を率いる無敵の魔王を、勇者パーティが、迷宮に追いつめてこれを封印することに成功した。
世間的にはそうなのだが、実際は、少し、というかまるっきり違っていて、魔王バズス=リウは自分の体から発する魔素が、魔族を凶暴化させてしまうことに悩んでおり、それを防ぐために自ら迷宮に閉じこもった、というのが真相だ。
本当に役にたったのは、魔法により、迷宮を作り出すことに成功した賢者ウィルニアと、あとは贔屓目に見ても、ウィルニアの転移ポイントの確保のため、魔王のそばで粘った勇者くらいのもので、ほかの聖者とか剣聖などは、はたして、存在意義からして怪しいものだと、ぼくは思っている。
強いて言うなら、勇者を魔王のもとにまでたどり着かせることができた、というのが功績なのだろうが、それだったら、別に普通の精鋭兵でよかったのではないだろうか。
「剣聖」についての点が辛いのは、ぼくが故国グランダの「剣聖」殿をよくしっているからかもしれない。
彼は、少し剣を器用に使うだけの加虐趣味のある男で、王立学院の最高顧問も兼ねていた。立場上、文句の言いにくい、生徒に稽古と称してふらちな行いを繰り返していた人物であり、ぼくとフィオリナもあやうくその毒牙にかかるところだったのである。
カテリアは彼に比べればはるかに、マシだった。人格の面ではなく、その技の冴えも。
彼女の剣が抜かれる前に、その手をロウがそっと握りしめてしまったのは、しかたのないことなのだ。カテリアはただの人間で、その剣技は、せいぜい十数年の鍛錬の成果でしかない。
一方、ロウ=リンドは、真祖の吸血鬼だった。
「いい腕をしている。」
感情的に昂ぶると、目が紅く染まり、犬歯が牙のように伸びる。
それを隠すために、彼女はよく、サングラスとストールを持ち歩くのだが、今日はそれも省略していた。
「でも、わたしはルトたちの仲間だよ。『踊る道化師』がひとり、ロウ=リンド。」
「しかし、吸血鬼だろう!」
カテリアは言い張ったが、剣を持つ手を抑えられて、腰に手を回されていては、抵抗のすべもない。
「吸血鬼のもつやっかいな吸血衝動というのも、実は吸血鬼が眷属をつくるときにわざわざ植え付ける弱点のひとつでね。」
「?」
「わたしが、『真祖』なのでそんな弱点は持ち合わせていないのさ、かわいい剣聖さん。」
「し、しんそっ!」
カテリアの顔色が真っ青になったので、ぼくは、彼女をロウから取り戻した。
ぼくに体を預けたまま、気丈にも若き剣聖は言い放った。
「こんなところにいて大丈夫なのか? ここは聖光教会の総本山、おまえたちの宿敵とでも言うべき教皇庁のある街だぞ。」
「そちらがどう思おうが、わたしはなんとも思っていない。」
ロウは笑った。
「わたしは教皇庁が出来る前から、この世に存在しているし、そちらがいくら敵視しようがなんの実害もないので、無問題なのさ。
まして、今のわたしは銀級冒険者。」
うん、かっこいいぞ、ロウ=リンド。カテリアの皿からステーキをつまみ食いしなければもっとかっこよかった。
「真祖がいる冒険者パーティ・・・・」
その意味がわかってきたのか、カテリアは、ぼくとフィオリナとロウを順番にみやった。
「まさか・・・」
「そうだね、わたしたちに勝るパーティなんかいないだろうと自負してるんだが、あながち間違いじゃなかろう?
ちなみにあそこで、ガルフィート伯爵閣下が呼んだ用心棒たちに傅かれているのも我がパーティの一員だ。名をアモンという。」
「だ、だって!」
カテリアの声は悲鳴に近い。
「あの・・・あれは、パパが特別に竜王さまから呼び寄せていただいた古竜・・・」
「まあ、アモンも古竜だよ。もうちょっと格上の、ね。」
「あ、あとは誰よ・・・いえ、待って・・・
よし、もうなに言われても驚かない、ぜったいに驚かない、たとえ、神獣があんたたちの仲間でも驚かない!」
ロウ=リンドは、だまって貴族のお嬢様たちから食べ物をもらって上機嫌のギムリウスを指さした。
「ああ、あの亜人の子もあなたたちの仲間だったわね。アライアス閣下から聞いてるわ。神獣ギムリウスを奉じる辺境の亜人でその転移能力は、かつての神獣ギムリウスを彷彿とさせるほどの・・・・あ」
気がついて倒れかかる剣聖を、フィオリナが抱きとめた。
女の子同士だから、わりと遠慮がない。お尻と胸にしっかり手がまわっている。
「し、しんじう、ぎむ、りう、す・・・」
「それについてはノーコメントです。」
ぼくはきっぱりと答えた。
「いろいろ知りすぎて、カテリア嬢が困った立場になってもまずいでしょう。」
「あ、あ、あとはなに? 魔王でもいるっていうの・・・?」
「・・・・・」
「なんで否定しないのよっ!」
「ルトくん、ロウさん、残念姫さん。」
おおいっと明るく手を振るアキルは、オルガと一緒だ。西域にはめずらしい黒い瞳と黒い髪。
なんで残念姫だ、とフィオリナがぶつぶつ言うのを後目に、カテリアはアキルを睨んだ。
「こ、こいつも仲間? 今度はなによ。」
「はじめまして! 異世界人のアキルです。この子が『剣聖』なの? ミトラの剣術の。」
「そういうことになってる。」
アキルはカバっとカテリアの足元に土下座した。
「お願いします! わたしにミトラ流の剣を教えてくださいっ!」
「なんで!」
「だって、勇者の剣っていったらミトラ流でしょ!」
「だれが、勇者!」
「わたし、です!」
とりあえず、カテリアは、そのままフィオリナが抱っこして会場のすみのベンチに運んだ。
勇者アキルが本当は、邪神ヴァルゴールの現身でとかは、とても言えなかった。
ぼくは、当事者から少しは話をきいている。恐るべき魔族を率いる無敵の魔王を、勇者パーティが、迷宮に追いつめてこれを封印することに成功した。
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本当に役にたったのは、魔法により、迷宮を作り出すことに成功した賢者ウィルニアと、あとは贔屓目に見ても、ウィルニアの転移ポイントの確保のため、魔王のそばで粘った勇者くらいのもので、ほかの聖者とか剣聖などは、はたして、存在意義からして怪しいものだと、ぼくは思っている。
強いて言うなら、勇者を魔王のもとにまでたどり着かせることができた、というのが功績なのだろうが、それだったら、別に普通の精鋭兵でよかったのではないだろうか。
「剣聖」についての点が辛いのは、ぼくが故国グランダの「剣聖」殿をよくしっているからかもしれない。
彼は、少し剣を器用に使うだけの加虐趣味のある男で、王立学院の最高顧問も兼ねていた。立場上、文句の言いにくい、生徒に稽古と称してふらちな行いを繰り返していた人物であり、ぼくとフィオリナもあやうくその毒牙にかかるところだったのである。
カテリアは彼に比べればはるかに、マシだった。人格の面ではなく、その技の冴えも。
彼女の剣が抜かれる前に、その手をロウがそっと握りしめてしまったのは、しかたのないことなのだ。カテリアはただの人間で、その剣技は、せいぜい十数年の鍛錬の成果でしかない。
一方、ロウ=リンドは、真祖の吸血鬼だった。
「いい腕をしている。」
感情的に昂ぶると、目が紅く染まり、犬歯が牙のように伸びる。
それを隠すために、彼女はよく、サングラスとストールを持ち歩くのだが、今日はそれも省略していた。
「でも、わたしはルトたちの仲間だよ。『踊る道化師』がひとり、ロウ=リンド。」
「しかし、吸血鬼だろう!」
カテリアは言い張ったが、剣を持つ手を抑えられて、腰に手を回されていては、抵抗のすべもない。
「吸血鬼のもつやっかいな吸血衝動というのも、実は吸血鬼が眷属をつくるときにわざわざ植え付ける弱点のひとつでね。」
「?」
「わたしが、『真祖』なのでそんな弱点は持ち合わせていないのさ、かわいい剣聖さん。」
「し、しんそっ!」
カテリアの顔色が真っ青になったので、ぼくは、彼女をロウから取り戻した。
ぼくに体を預けたまま、気丈にも若き剣聖は言い放った。
「こんなところにいて大丈夫なのか? ここは聖光教会の総本山、おまえたちの宿敵とでも言うべき教皇庁のある街だぞ。」
「そちらがどう思おうが、わたしはなんとも思っていない。」
ロウは笑った。
「わたしは教皇庁が出来る前から、この世に存在しているし、そちらがいくら敵視しようがなんの実害もないので、無問題なのさ。
まして、今のわたしは銀級冒険者。」
うん、かっこいいぞ、ロウ=リンド。カテリアの皿からステーキをつまみ食いしなければもっとかっこよかった。
「真祖がいる冒険者パーティ・・・・」
その意味がわかってきたのか、カテリアは、ぼくとフィオリナとロウを順番にみやった。
「まさか・・・」
「そうだね、わたしたちに勝るパーティなんかいないだろうと自負してるんだが、あながち間違いじゃなかろう?
ちなみにあそこで、ガルフィート伯爵閣下が呼んだ用心棒たちに傅かれているのも我がパーティの一員だ。名をアモンという。」
「だ、だって!」
カテリアの声は悲鳴に近い。
「あの・・・あれは、パパが特別に竜王さまから呼び寄せていただいた古竜・・・」
「まあ、アモンも古竜だよ。もうちょっと格上の、ね。」
「あ、あとは誰よ・・・いえ、待って・・・
よし、もうなに言われても驚かない、ぜったいに驚かない、たとえ、神獣があんたたちの仲間でも驚かない!」
ロウ=リンドは、だまって貴族のお嬢様たちから食べ物をもらって上機嫌のギムリウスを指さした。
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気がついて倒れかかる剣聖を、フィオリナが抱きとめた。
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ぼくはきっぱりと答えた。
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「あ、あ、あとはなに? 魔王でもいるっていうの・・・?」
「・・・・・」
「なんで否定しないのよっ!」
「ルトくん、ロウさん、残念姫さん。」
おおいっと明るく手を振るアキルは、オルガと一緒だ。西域にはめずらしい黒い瞳と黒い髪。
なんで残念姫だ、とフィオリナがぶつぶつ言うのを後目に、カテリアはアキルを睨んだ。
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「お願いします! わたしにミトラ流の剣を教えてくださいっ!」
「なんで!」
「だって、勇者の剣っていったらミトラ流でしょ!」
「だれが、勇者!」
「わたし、です!」
とりあえず、カテリアは、そのままフィオリナが抱っこして会場のすみのベンチに運んだ。
勇者アキルが本当は、邪神ヴァルゴールの現身でとかは、とても言えなかった。
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