173 / 531
第5部 ギウリーク動乱篇~ミトラへの道
第154話 オールべの嵐
しおりを挟む
ドロシーがギルドに戻ったとき、交渉はまだ続いていた。
クローディアが「白狼団」の規模やその兵たちの練度、主だったものの能力など、あれやこれやをギルマスや、地元の冒険者たちに聞いていたのである。
なにしろ娘と妻から「人たらし」と揶揄された彼のことである。
適当に酒を勧めて、しばらくよもやま話をしているうちに、地元の冒険者たちもかなり打ち解けた。
「だいたい冒険者なんて単純なモンでいいですよ。」
と、さっき絡んできたリーダー格の剣士は、頭をてかてかと光らせて、クローディアにぼやいた。
「依頼料をもらって、護衛したり、迷宮に素材をとりに潜ったり。
お国じゃあ、どうか知りませんが、ギウリークじゃ、最近は治安官の真似ごとまでお鉢が回ってくる。
こりゃあ、いけませんです。物事は単純はいいんです。単純が。」
「確かに。」クローディアは、禿頭の男に酒を注いでやりながら同意した。「治安の仕事まで冒険者にやらせるのは、違うだろう。」
「物事を複雑にして、掻き回して、グダグダにするときには大抵、上の方が絡んでるもんなんです。『白狼団』にしたってそうです。
ありゃあ、あそこの女団長ってのが、凄腕なんですが、なんとこれが」
男は息を顰めた。
「ここらの領主、エステル伯爵の義理の娘なんです。まあ、義理のって言ってもいろいろと訳ありでね。」
「おい、グラフト!」
仲間が止めに入ったが、禿頭の戦士グラフとは手を振り払った。
「ギルドのもんなら、みんな知ってることだろう。
もともと、伯爵さまが、さる騎士の未亡人に惚れ込んで通い始めたのたのはいいが、この未亡人さんがある日ぽっくり亡くなっちまった。
病気、って、ことにはなってますがね、どうも奥の方が手を下したんじゃねえかって噂もありました。
それから、身寄りのなくなったその娘を養女ってことにして引き取ってやったのは、まあ美談かもしれねえが、娘の方にまで手をつけちまった。」
「おいおい、あんまり無茶を言うな。」
ギルマスも止めに入った。
「手をつけたって、まだあのころ、キッガさまは10になられたばかりの頃だ。」
「すぐに手をつけたのか、しばらく待ったかはわかりはしませんがね。
ある日、キッガさまが冒険者ギルドに相談におとずれたんですわ。
理由は、親父、つまりエステル伯爵の反逆罪。」
「反逆罪というのは、けっこう濡れ衣の多い罪状だぞ。」
クローディアは口をはさんだ。
「とくに高位の貴族だと、普通に傷害や詐欺だとまともに訴えられんのでやたらに反逆罪を持ち出したがる。」
「まるで、その場にいたみたいですな。」
と、ギルマスは目を丸くした。
「まさにその通りで、伯爵は奥方と義理の娘とひとつ屋根の下で関係をもっちまったんでもう針のむしろですわ。」
「で、最終的には奥方をとることにして、キッガさまは、ランゴバルドにご留学、てことになったんですが、 それが気に食わなかったんでしょうね。なにせここはターミナル駅のある大都市だ。動く金はやまほどある。汚職はまあ、あるんでしょうが、少しばかりくすねても反逆罪にはなりません。」
「なぜ、そのご令嬢が野盗に?
伯爵閣下はなぜ捕まえようとしないのだ?」
「そいつは・・・」
ギルドのドアが、蹴破られた。
「盛り上がってるかい? 野郎ども!」
美しく、そして禍々しい女だった。
年はまだ若い。二十代の前半だろうが、まるで、無理やり狂い咲きさせられた華のように妖しく、しかし、半ばむき出しの果実のような乳房を見せつけるように、ゆっくりと店内に入ってきた。
「いい知らせだ、冒険者ども。」
女は、にやにやと笑いながら、周りを見回した。
「ステーションの連中と話がまとまった。
列車は明日にでも発車できる。」
街の冒険者たちは明らかに安堵したような表情を見せたが、列車で移動中だった冒険者は何がなんだかわからず、顔を見合わせた。
「ほう、これは面白い。」
一人立ち上がったのは、元布問屋の隠居と称する前ロデリウム公爵だった。
「線路を壊した、という話自体が、作り物だったということですかな?」
「おや、誰かと思えば、峠の茶屋であったおじいさんかい?」
女は、面白そうに、彼やアキルたちをながめた。
「元気のいい黒髪も拳士もご一緒かい?」
「つまり、あんたが『白狼団』の団長、キッガさんだったと。」
「質問の多いおじいさまだ。その通りだよ。だったら、どうする?」
「捨て置ませんですな。この街と駅は、あんたの遊び道具ではない。」
キッガが片手を上げると同時に、背後の部下たちが剣の柄に手をかけた。
よく訓練されている。
ジウルや前ロデリウム公など、見るものが見ればわかった。
警備の兵などでは相手にもならんな。
ゆら。
と、クローディアがその間に割って入った。
「邪魔をするのかい? 冒険者なんだろ? 依頼料もなしに体を張るのはやめなよ。」
「いや、ご老公。まだまだ幕引きには、間がありそうです。」
クローディアは重々しく、ご老公に話しかけた。
「いずれ、ここまで街ぐるみならば、エステル伯にも話を伺わないわけにはいかないでしょう?」
「ご老公!・・・・」
女首領・・・キッガの顔色が変わった。
「まさか!・・・」
「前ロデニウム公爵閣下だ。キッガ殿。」
「い、今はなんの権力もない。」
キッガは胸をそびやかせて、笑った。無理矢理笑ってみせた。
「聖教会から目をつけられて、公爵家からは、後継の後見すらできずに追い出されたも同然の旅暮らし。何かやれるものならやってみるがいい。」
「クローディア大公閣下・・・」
ご老公は、困ったように言った。
「正体をバラす楽しみを、老人から奪ってしまっては困りますな。」
「これは失礼を。」
クローディアは笑った。
「く、クローディア大公・・・・!!」
再び、キッガの顔色が変わる。
「ミトラに行く途中で、な。」
クローディアは、両手を差し上げた。とりあえず、剣を抜く気はない。そういうポーズである。
「あれと、正式に婚姻をすることになったので、聖光教会にその報告をしに向かうところであった。」
「あれ」は、部屋の隅で、闇姫と共に酔い潰れていた。
ウィルニアは甲斐甲斐しくその看護をしていたが、わけのわからないトーガもそうすると治療師に見えてくるから不思議である。
「アウデリア・・・・」
「明日にでも伯爵の元へ参上し、ことの顛末をお聞かせいただこう。今回が初めての案件でもなさそうだし、な。」
キッガは唾を吐き捨てると、そそくさとギルドを後にした。
ジウルが、うっそりとクローディアの後ろに立つ。
「伯爵と義理の娘が連んでることは間違いないんだろうが。」
頭をガリガリとかきながら、ぼやくように言った。
「いったい何が目的なんだか。」
「いずれにせよ、ギウリークの内情の一端を拝見させていただけて、恐悦至極。」
前ロデリウム公が、かなわんのお、と言いながら、にんまり笑った。
「明日は、伯爵の屋敷に参上仕りますか。ご老公もご一緒に?」
「わしはわしで少し確認したいことがございますので。」
二人の歴戦の勇士は、顔を見合わせてもう一度笑う。
オールべの夜は、さまざまな思惑を孕みながら更けて行った。
クローディアが「白狼団」の規模やその兵たちの練度、主だったものの能力など、あれやこれやをギルマスや、地元の冒険者たちに聞いていたのである。
なにしろ娘と妻から「人たらし」と揶揄された彼のことである。
適当に酒を勧めて、しばらくよもやま話をしているうちに、地元の冒険者たちもかなり打ち解けた。
「だいたい冒険者なんて単純なモンでいいですよ。」
と、さっき絡んできたリーダー格の剣士は、頭をてかてかと光らせて、クローディアにぼやいた。
「依頼料をもらって、護衛したり、迷宮に素材をとりに潜ったり。
お国じゃあ、どうか知りませんが、ギウリークじゃ、最近は治安官の真似ごとまでお鉢が回ってくる。
こりゃあ、いけませんです。物事は単純はいいんです。単純が。」
「確かに。」クローディアは、禿頭の男に酒を注いでやりながら同意した。「治安の仕事まで冒険者にやらせるのは、違うだろう。」
「物事を複雑にして、掻き回して、グダグダにするときには大抵、上の方が絡んでるもんなんです。『白狼団』にしたってそうです。
ありゃあ、あそこの女団長ってのが、凄腕なんですが、なんとこれが」
男は息を顰めた。
「ここらの領主、エステル伯爵の義理の娘なんです。まあ、義理のって言ってもいろいろと訳ありでね。」
「おい、グラフト!」
仲間が止めに入ったが、禿頭の戦士グラフとは手を振り払った。
「ギルドのもんなら、みんな知ってることだろう。
もともと、伯爵さまが、さる騎士の未亡人に惚れ込んで通い始めたのたのはいいが、この未亡人さんがある日ぽっくり亡くなっちまった。
病気、って、ことにはなってますがね、どうも奥の方が手を下したんじゃねえかって噂もありました。
それから、身寄りのなくなったその娘を養女ってことにして引き取ってやったのは、まあ美談かもしれねえが、娘の方にまで手をつけちまった。」
「おいおい、あんまり無茶を言うな。」
ギルマスも止めに入った。
「手をつけたって、まだあのころ、キッガさまは10になられたばかりの頃だ。」
「すぐに手をつけたのか、しばらく待ったかはわかりはしませんがね。
ある日、キッガさまが冒険者ギルドに相談におとずれたんですわ。
理由は、親父、つまりエステル伯爵の反逆罪。」
「反逆罪というのは、けっこう濡れ衣の多い罪状だぞ。」
クローディアは口をはさんだ。
「とくに高位の貴族だと、普通に傷害や詐欺だとまともに訴えられんのでやたらに反逆罪を持ち出したがる。」
「まるで、その場にいたみたいですな。」
と、ギルマスは目を丸くした。
「まさにその通りで、伯爵は奥方と義理の娘とひとつ屋根の下で関係をもっちまったんでもう針のむしろですわ。」
「で、最終的には奥方をとることにして、キッガさまは、ランゴバルドにご留学、てことになったんですが、 それが気に食わなかったんでしょうね。なにせここはターミナル駅のある大都市だ。動く金はやまほどある。汚職はまあ、あるんでしょうが、少しばかりくすねても反逆罪にはなりません。」
「なぜ、そのご令嬢が野盗に?
伯爵閣下はなぜ捕まえようとしないのだ?」
「そいつは・・・」
ギルドのドアが、蹴破られた。
「盛り上がってるかい? 野郎ども!」
美しく、そして禍々しい女だった。
年はまだ若い。二十代の前半だろうが、まるで、無理やり狂い咲きさせられた華のように妖しく、しかし、半ばむき出しの果実のような乳房を見せつけるように、ゆっくりと店内に入ってきた。
「いい知らせだ、冒険者ども。」
女は、にやにやと笑いながら、周りを見回した。
「ステーションの連中と話がまとまった。
列車は明日にでも発車できる。」
街の冒険者たちは明らかに安堵したような表情を見せたが、列車で移動中だった冒険者は何がなんだかわからず、顔を見合わせた。
「ほう、これは面白い。」
一人立ち上がったのは、元布問屋の隠居と称する前ロデリウム公爵だった。
「線路を壊した、という話自体が、作り物だったということですかな?」
「おや、誰かと思えば、峠の茶屋であったおじいさんかい?」
女は、面白そうに、彼やアキルたちをながめた。
「元気のいい黒髪も拳士もご一緒かい?」
「つまり、あんたが『白狼団』の団長、キッガさんだったと。」
「質問の多いおじいさまだ。その通りだよ。だったら、どうする?」
「捨て置ませんですな。この街と駅は、あんたの遊び道具ではない。」
キッガが片手を上げると同時に、背後の部下たちが剣の柄に手をかけた。
よく訓練されている。
ジウルや前ロデリウム公など、見るものが見ればわかった。
警備の兵などでは相手にもならんな。
ゆら。
と、クローディアがその間に割って入った。
「邪魔をするのかい? 冒険者なんだろ? 依頼料もなしに体を張るのはやめなよ。」
「いや、ご老公。まだまだ幕引きには、間がありそうです。」
クローディアは重々しく、ご老公に話しかけた。
「いずれ、ここまで街ぐるみならば、エステル伯にも話を伺わないわけにはいかないでしょう?」
「ご老公!・・・・」
女首領・・・キッガの顔色が変わった。
「まさか!・・・」
「前ロデニウム公爵閣下だ。キッガ殿。」
「い、今はなんの権力もない。」
キッガは胸をそびやかせて、笑った。無理矢理笑ってみせた。
「聖教会から目をつけられて、公爵家からは、後継の後見すらできずに追い出されたも同然の旅暮らし。何かやれるものならやってみるがいい。」
「クローディア大公閣下・・・」
ご老公は、困ったように言った。
「正体をバラす楽しみを、老人から奪ってしまっては困りますな。」
「これは失礼を。」
クローディアは笑った。
「く、クローディア大公・・・・!!」
再び、キッガの顔色が変わる。
「ミトラに行く途中で、な。」
クローディアは、両手を差し上げた。とりあえず、剣を抜く気はない。そういうポーズである。
「あれと、正式に婚姻をすることになったので、聖光教会にその報告をしに向かうところであった。」
「あれ」は、部屋の隅で、闇姫と共に酔い潰れていた。
ウィルニアは甲斐甲斐しくその看護をしていたが、わけのわからないトーガもそうすると治療師に見えてくるから不思議である。
「アウデリア・・・・」
「明日にでも伯爵の元へ参上し、ことの顛末をお聞かせいただこう。今回が初めての案件でもなさそうだし、な。」
キッガは唾を吐き捨てると、そそくさとギルドを後にした。
ジウルが、うっそりとクローディアの後ろに立つ。
「伯爵と義理の娘が連んでることは間違いないんだろうが。」
頭をガリガリとかきながら、ぼやくように言った。
「いったい何が目的なんだか。」
「いずれにせよ、ギウリークの内情の一端を拝見させていただけて、恐悦至極。」
前ロデリウム公が、かなわんのお、と言いながら、にんまり笑った。
「明日は、伯爵の屋敷に参上仕りますか。ご老公もご一緒に?」
「わしはわしで少し確認したいことがございますので。」
二人の歴戦の勇士は、顔を見合わせてもう一度笑う。
オールべの夜は、さまざまな思惑を孕みながら更けて行った。
10
お気に入りに追加
556
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる