140 / 531
第5部 ギウリーク動乱篇~ミトラへの道
第121話 道化師たちの企み
しおりを挟む
ここは確かにわたしの部屋だよね。
ロウ=リンドは、リビングのソファに陣取る少年を見つめている。
見かけの年齢は10代半ば。髭も生えていない中性的な顔立ちでだが、目のあたりに肉食獣のような凶暴さを感じて、背中がヒヤリとすることもある。
“魔王”リウ。
座ったところが自分の玉座になってしまうような不思議な圧があるのだ。
その「威」を感じているのか感じていないのか。アモンは、ギムリウスとあやとりをしていた。
アモンは冒険者学校の制服の両袖をちぎり、胸のボタンを開けて、見事な谷間を見せている。
ギムリウスは、ジャケットにパンツのスタイルを選び、こちらは線は細いものの、男子にも女子にも見えない、妙な魅力を発していた。
「今回は、ヤホウや神鎧竜どのには遠慮いただいた。」
リウが、ボソっと言った。つまりはこれは「踊る道化師」の内輪の会合であり、話されたことは他言無用。
「あと、ウィルニアが来たがっていたけど遠慮してもらった。」
アモンが、手を休めて振り返る。
網掛けの糸は、するするとギムリウスが巻き取った。
「当事者に近いルールス先生にも、だ。
いずれは報告するし、ひょっとすると助力もお願いするかもしれない。
だが、今はまだ彼女の心臓に悪い。」
だよね。
と、ロウは心の中で呟いた。
「それはそうだ。聖光教を敵に回すのは人類社会そのものを敵に回すことだから、な。」
淡々と、アモンが言ったがそもそもアモンは人類ではないので、割と口調は軽い。
彼女は、人間と、彼らが生み出すん文化は好きだったが、それは人類社会に動乱が起こることを断固、阻止すると言うものではなかった。
現在ある国家群が悉く業火の中に消え、街道はすべて草に埋もれたのちに再び人間たちが、集まり、都市を作り、そこに文化の芽が誕生するまで何百年かかろうと、それがどうだと言うのだろう。
「オレは魔王宮にこもってしまったのが1番早い。」
リウが言った。
「しかも、今の人類圏のはるか北。ほとんど氷と岩に閉ざされた地域が、オレの生まれ故郷だ。
ザザリも居を構えたのが、あの僻地だ。西域、中原の情報はなかなか入ってない。」
「なら、わたしだね。聖光教会の勃興に1番詳しいはずなのは。」
ロウはいやいや手を上げた。
リウは、にやっと笑って「期待はしてないが」と言った。
そこまで言われるとロウもできるだけ思い出そうとする気になる。
「リウたちが本格的な侵攻を始めるまでは、あそこは、手広くはやってるが悪目立ちするだけのマイナー教団だったぞ。」
「教義はなんだ?」
「終末思想のはずだ。罪深い人類に滅びのときがやってくる。一日も早く悔い改め。」
ロウはニヤリと笑った。牙に似た犬歯が目立つときは、好戦的な気分になっている証拠。
「すべての財産を教団に寄与して、信仰の道に入るべし。」
「面白くない。」とリウは断言した。面白いとか面白くないで教義を否定される聖光教会にかわいそうだったが。
「当たり前すぎてつまらん。」
「聖光教はそこに亜人差別を持ち込んだんだ。魔族、吸血鬼、獣人・・・穢れが魂まで達すると人は人から堕ちて亜人になる。亜人は人の堕落の象徴であり、徹底的に排斥すべしと。
まあ、自分が失敗した原因を他に求めたい連中は、どの時代にも一定層はいるから、広がりもしないが、なくなりもしない。
そうこうしてる間に、貴族や政治家にもそろそろと聖光教の入信者は増えていった。
失政や失脚の原因を自分以外に求めたがる層は、偉いさんにも多いからな。
だが、あくまで多数派ではなかったと思うよ。
当時、中原だけで国の数は五十を超えていたから、全部が全部そうだとは思わない。
聖光教会が、決定的に影響力を増したのは言うまでもなく。」
ロウは赤い光を放つ目で、リウを見つめた。
「魔族の西域、中原への侵攻だ。
奴らはこれを千載一遇の好機と捉えたんだ。これが我々の予言した終末だ。
破滅の使者、魔族と戦うことができるのは、聖光教のみだ、ってね。」
「ギウリーク聖帝国が、当時のギウリーク聖騎士団を核に立国されたものだということは知っている。」
リウは平然たるものである。
「その前に、オレの故郷の国そのものが、魔族差別から逃れた各国の魔族が寄り集まってできたものなんだが。
それで、当時から聖光教は己の神の名を明かさなかったんだな?」
「そうだよ。正式な教義では、聖光の神飲みが唯一の神。それ以外は、少々強い力を手にした精霊程度の位置付けだったからね。」
「わかった。なら、話はここからオレがしよう。」
ロウは、茶葉を紙に包んでお茶を入れ始めた。強い鎮静作用のあるアクロバ茶だ。今夜は眠れそうもない。
「一千年の昔はさておく。」
と、一千年前に世界を滅ぼしかけた男は、平然と言った。
「ここ百年ばかりのごギウリークと聖光教の動向を説明しよう。これは別に秘匿の資料じゃない。
近現代史の歴史の授業で習うところだ。」
「近現代史なら、わたしも取ってる。」
ロウがそういうと、アモンもギムリウスも手を上げた。
「オレ独自の見方、というやつだ。
とにかく、ギウリークと聖光教は、この西域の覇権を狙っている。」
「どの国も多かれ少なかれ、そうじゃないのか?」
人間文化に詳しいアモンがそう言った。
「そうだな。だが、やり口が全く一緒だ。まるで統治者が一人でそいつが信念に基づいて計画を実行しているかのように。」
「実際そうだからじゃないのか? 百の寿命は人間でも不可能じゃない。あるいは魔力の過多で、長寿を得たものが中核にいるのかもしれない。」
「なら、それは誰だ? 百年の間に王は11人。教皇は25人変わっているぞ。」
「そいつを見つけて暗殺でもするか?」
アモンが小馬鹿にしたような口調で言った。
「少なくともランゴバルドへの干渉は弱まるかもしれない。」
「それは下策だろうな。」
リウは直ちに否定した。
「暗殺は暗殺をうみ、各国間で緊張が高まる。オレたちが自由に旅をするのに百害あって一利なし、だ。」
「なら、どうする?」
このまま、際限なく続く攻撃を耐えるのみか?」
「まあ、聞け。」
魔王は、神竜の前に、湯気のたつカップを差し出した。
それ、わたしが入れたんだけどなあ、とロウは思う。
「オレはギウリークと聖光教のやり口をかなり高く評価してるんだ。
合法、非合法は関係ない。かならず相手の中枢を的確につく。犠牲も少ない。費用対効果も、高い。
いま、ランゴバルドに対する仕掛けもそうだ。ランゴバルドの強みが冒険者ギルド連合であり、その本部がおかれているのは、ひとえにランゴバルド冒険者学校があるからだ。それを看破し、その学長の首を、すげかえかけることに、成功した。」
「しかし、ルールス先生はまだまだご健在だぞ?」
「我々というイレギュラーがあったからな。そうでなければ、ルールス先生は暗殺されて、怒りったネイア先生に、ジャンガ学長一派は皆殺し。
あとに、今少しましな、学長が送られてくるだろう。」
「そこに至るまでの協力者は、体良く処分されるわけか。」
アモンは悲しげに首を振った。
「人間という種のなんと残忍で悪辣なことか。」
「処分されたくなくば、それに相応しい行動を示せ、というところかな。」
リウは、楽しげですらある。
「なら、これからわたしたちは、どうしましょう?」
ギムリウスが小首を傾げて見せた。
「ヒトガタの蜘蛛を大量生産して、守りを固めますか?」
「いや、もっといい方法だ。」
リウ陛下はなにか食べるものを、所望された。
そうだな、戦闘用ではなくてメイド用のヒトガタ蜘蛛を百匹ばかり貼り付けてもいいかもしれない、と、ロウは思った。
「おまえが相対する敵は、身を守るばかりではない。おまえと同じことができると教えてやるのさ。」
ロウは目を見開いた。
なるほど。
聖光教会とギウリークは、これまで常に仕掛ける立場だった。
彼らにとっては思いもよらないことかもしれない。
ひとつ。
こちらも反撃することができる。
ひとつ。
そして、その反撃は、ランゴバルドではなく、ギウリークの首都、ミトラで行われる。
ロウ=リンドは、リビングのソファに陣取る少年を見つめている。
見かけの年齢は10代半ば。髭も生えていない中性的な顔立ちでだが、目のあたりに肉食獣のような凶暴さを感じて、背中がヒヤリとすることもある。
“魔王”リウ。
座ったところが自分の玉座になってしまうような不思議な圧があるのだ。
その「威」を感じているのか感じていないのか。アモンは、ギムリウスとあやとりをしていた。
アモンは冒険者学校の制服の両袖をちぎり、胸のボタンを開けて、見事な谷間を見せている。
ギムリウスは、ジャケットにパンツのスタイルを選び、こちらは線は細いものの、男子にも女子にも見えない、妙な魅力を発していた。
「今回は、ヤホウや神鎧竜どのには遠慮いただいた。」
リウが、ボソっと言った。つまりはこれは「踊る道化師」の内輪の会合であり、話されたことは他言無用。
「あと、ウィルニアが来たがっていたけど遠慮してもらった。」
アモンが、手を休めて振り返る。
網掛けの糸は、するするとギムリウスが巻き取った。
「当事者に近いルールス先生にも、だ。
いずれは報告するし、ひょっとすると助力もお願いするかもしれない。
だが、今はまだ彼女の心臓に悪い。」
だよね。
と、ロウは心の中で呟いた。
「それはそうだ。聖光教を敵に回すのは人類社会そのものを敵に回すことだから、な。」
淡々と、アモンが言ったがそもそもアモンは人類ではないので、割と口調は軽い。
彼女は、人間と、彼らが生み出すん文化は好きだったが、それは人類社会に動乱が起こることを断固、阻止すると言うものではなかった。
現在ある国家群が悉く業火の中に消え、街道はすべて草に埋もれたのちに再び人間たちが、集まり、都市を作り、そこに文化の芽が誕生するまで何百年かかろうと、それがどうだと言うのだろう。
「オレは魔王宮にこもってしまったのが1番早い。」
リウが言った。
「しかも、今の人類圏のはるか北。ほとんど氷と岩に閉ざされた地域が、オレの生まれ故郷だ。
ザザリも居を構えたのが、あの僻地だ。西域、中原の情報はなかなか入ってない。」
「なら、わたしだね。聖光教会の勃興に1番詳しいはずなのは。」
ロウはいやいや手を上げた。
リウは、にやっと笑って「期待はしてないが」と言った。
そこまで言われるとロウもできるだけ思い出そうとする気になる。
「リウたちが本格的な侵攻を始めるまでは、あそこは、手広くはやってるが悪目立ちするだけのマイナー教団だったぞ。」
「教義はなんだ?」
「終末思想のはずだ。罪深い人類に滅びのときがやってくる。一日も早く悔い改め。」
ロウはニヤリと笑った。牙に似た犬歯が目立つときは、好戦的な気分になっている証拠。
「すべての財産を教団に寄与して、信仰の道に入るべし。」
「面白くない。」とリウは断言した。面白いとか面白くないで教義を否定される聖光教会にかわいそうだったが。
「当たり前すぎてつまらん。」
「聖光教はそこに亜人差別を持ち込んだんだ。魔族、吸血鬼、獣人・・・穢れが魂まで達すると人は人から堕ちて亜人になる。亜人は人の堕落の象徴であり、徹底的に排斥すべしと。
まあ、自分が失敗した原因を他に求めたい連中は、どの時代にも一定層はいるから、広がりもしないが、なくなりもしない。
そうこうしてる間に、貴族や政治家にもそろそろと聖光教の入信者は増えていった。
失政や失脚の原因を自分以外に求めたがる層は、偉いさんにも多いからな。
だが、あくまで多数派ではなかったと思うよ。
当時、中原だけで国の数は五十を超えていたから、全部が全部そうだとは思わない。
聖光教会が、決定的に影響力を増したのは言うまでもなく。」
ロウは赤い光を放つ目で、リウを見つめた。
「魔族の西域、中原への侵攻だ。
奴らはこれを千載一遇の好機と捉えたんだ。これが我々の予言した終末だ。
破滅の使者、魔族と戦うことができるのは、聖光教のみだ、ってね。」
「ギウリーク聖帝国が、当時のギウリーク聖騎士団を核に立国されたものだということは知っている。」
リウは平然たるものである。
「その前に、オレの故郷の国そのものが、魔族差別から逃れた各国の魔族が寄り集まってできたものなんだが。
それで、当時から聖光教は己の神の名を明かさなかったんだな?」
「そうだよ。正式な教義では、聖光の神飲みが唯一の神。それ以外は、少々強い力を手にした精霊程度の位置付けだったからね。」
「わかった。なら、話はここからオレがしよう。」
ロウは、茶葉を紙に包んでお茶を入れ始めた。強い鎮静作用のあるアクロバ茶だ。今夜は眠れそうもない。
「一千年の昔はさておく。」
と、一千年前に世界を滅ぼしかけた男は、平然と言った。
「ここ百年ばかりのごギウリークと聖光教の動向を説明しよう。これは別に秘匿の資料じゃない。
近現代史の歴史の授業で習うところだ。」
「近現代史なら、わたしも取ってる。」
ロウがそういうと、アモンもギムリウスも手を上げた。
「オレ独自の見方、というやつだ。
とにかく、ギウリークと聖光教は、この西域の覇権を狙っている。」
「どの国も多かれ少なかれ、そうじゃないのか?」
人間文化に詳しいアモンがそう言った。
「そうだな。だが、やり口が全く一緒だ。まるで統治者が一人でそいつが信念に基づいて計画を実行しているかのように。」
「実際そうだからじゃないのか? 百の寿命は人間でも不可能じゃない。あるいは魔力の過多で、長寿を得たものが中核にいるのかもしれない。」
「なら、それは誰だ? 百年の間に王は11人。教皇は25人変わっているぞ。」
「そいつを見つけて暗殺でもするか?」
アモンが小馬鹿にしたような口調で言った。
「少なくともランゴバルドへの干渉は弱まるかもしれない。」
「それは下策だろうな。」
リウは直ちに否定した。
「暗殺は暗殺をうみ、各国間で緊張が高まる。オレたちが自由に旅をするのに百害あって一利なし、だ。」
「なら、どうする?」
このまま、際限なく続く攻撃を耐えるのみか?」
「まあ、聞け。」
魔王は、神竜の前に、湯気のたつカップを差し出した。
それ、わたしが入れたんだけどなあ、とロウは思う。
「オレはギウリークと聖光教のやり口をかなり高く評価してるんだ。
合法、非合法は関係ない。かならず相手の中枢を的確につく。犠牲も少ない。費用対効果も、高い。
いま、ランゴバルドに対する仕掛けもそうだ。ランゴバルドの強みが冒険者ギルド連合であり、その本部がおかれているのは、ひとえにランゴバルド冒険者学校があるからだ。それを看破し、その学長の首を、すげかえかけることに、成功した。」
「しかし、ルールス先生はまだまだご健在だぞ?」
「我々というイレギュラーがあったからな。そうでなければ、ルールス先生は暗殺されて、怒りったネイア先生に、ジャンガ学長一派は皆殺し。
あとに、今少しましな、学長が送られてくるだろう。」
「そこに至るまでの協力者は、体良く処分されるわけか。」
アモンは悲しげに首を振った。
「人間という種のなんと残忍で悪辣なことか。」
「処分されたくなくば、それに相応しい行動を示せ、というところかな。」
リウは、楽しげですらある。
「なら、これからわたしたちは、どうしましょう?」
ギムリウスが小首を傾げて見せた。
「ヒトガタの蜘蛛を大量生産して、守りを固めますか?」
「いや、もっといい方法だ。」
リウ陛下はなにか食べるものを、所望された。
そうだな、戦闘用ではなくてメイド用のヒトガタ蜘蛛を百匹ばかり貼り付けてもいいかもしれない、と、ロウは思った。
「おまえが相対する敵は、身を守るばかりではない。おまえと同じことができると教えてやるのさ。」
ロウは目を見開いた。
なるほど。
聖光教会とギウリークは、これまで常に仕掛ける立場だった。
彼らにとっては思いもよらないことかもしれない。
ひとつ。
こちらも反撃することができる。
ひとつ。
そして、その反撃は、ランゴバルドではなく、ギウリークの首都、ミトラで行われる。
10
お気に入りに追加
556
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
異世界でぺったんこさん!〜無限収納5段階活用で無双する〜
KeyBow
ファンタジー
間もなく50歳になる銀行マンのおっさんは、高校生達の異世界召喚に巻き込まれた。
何故か若返り、他の召喚者と同じ高校生位の年齢になっていた。
召喚したのは、魔王を討ち滅ぼす為だと伝えられる。自分で2つのスキルを選ぶ事が出来ると言われ、おっさんが選んだのは無限収納と飛翔!
しかし召喚した者達はスキルを制御する為の装飾品と偽り、隷属の首輪を装着しようとしていた・・・
いち早くその嘘に気が付いたおっさんが1人の少女を連れて逃亡を図る。
その後おっさんは無限収納の5段階活用で無双する!・・・はずだ。
上空に飛び、そこから大きな岩を落として押しつぶす。やがて救った少女は口癖のように言う。
またぺったんこですか?・・・
おっさんの神器はハズレではない
兎屋亀吉
ファンタジー
今日も元気に満員電車で通勤途中のおっさんは、突然異世界から召喚されてしまう。一緒に召喚された大勢の人々と共に、女神様から一人3つの神器をいただけることになったおっさん。はたしておっさんは何を選ぶのか。おっさんの選んだ神器の能力とは。
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる