105 / 531
第4部 グランダ魔道学院対抗戦
第91話 もう一人の真祖
しおりを挟む
客席に知った顔を見つけて、ぼくは隣に腰かけた。
「あ、どうも。」
「や、どうも。」
相手はうかない顔をしている。
観客席は、7分の入り、だ。今までのように超満員ではないのは、今日のカードはグランダから、観戦禁止の命令が出されたためである。
そりゃあ、温厚で地味で万事、控えめなメア王太后が、狂笑をあげて、女殺し屋をブッコロするとこなんか、あまり国民には見て欲しくないだろう。
一応、報道陣は観戦を許されてはいるが、とりあえず、途中、試合経過はもう書き上げて校正を受けてるそうだ。
つまり、卑劣な反則に耐えに耐えたメア王太后が、観客からの応援パワーで、伝説のスーパー王太后メア・ネクサスへチェンジして、ロウをぶっ飛ばすところまでだ。
後の部分は、ロウが死んじゃうか、KOで済ますのかは実際の試合のエンディングを見て決める。
「どうなると思う?」
と、手にハンカチを握りしめてきく、この美女は、ラウル、と言う。
ラウル=リンド。
一応、サングラスにストール、トレンチコートで変装しているつもりらしいが、変装のカッコまでロウと一緒だから目立つこと目立つこと。
双子の姉妹、で対外的には通しているが、ご家族そろって真祖の血に目覚める?
ありえない!
実際は、ラウルとロウは、同一人物だ。
なんの戯れかはわからないが、リウとウィルニアによって、真祖吸血鬼リンドは二つに分けられた。
能力も半分に、というのがふれこみだが、果たしてそうか?
心臓の鼓動が半分になったら、血圧が半分になったら、歩く速度が半分になりました、で済むのだろうか。
とにかく、ロウとラウルの能力が古のリンドという名の吸血鬼から大幅にダウンしてることは間違いない。
そのかわり、ロウとラウル。どちらかが生きていればもう片方は何度でも復活出来る。
そういう在り方になっている。だから、リンドは不死身だ。
「いつも通りだった。」
ぼくは答えた。
「起きて来たのはちょっと遅かった。旅の途中で拾った異世界人の女の子に色々教えなくちゃいけないことがあって、ちょっと寝たのが遅かったんだ。」
「異世界人!」ラウルは食いついた。「綺麗な子だよね。」
「わりと。」
言われるまで、アキルの容姿にはあんまり関心がなかった自分に驚いた。
ラウルは性格的にはロウと、似てるようで似ていない。
好きになるタイプは一緒なのだが、どうもすぐにちょっかいをかけてくるロウとは、違って延々と妄想にふけるタイプなのだ。
特技は絵である。
「あ。」
「なにが、あ?」
ぼくは、オールカラーのパンフレットを取り出した。
前試合の帰りに配られたもので、Vol4である。
特集は、「ナースのわたしが入院しちゃいました!」で、付録のポスターはベッドに体を起こしたドロシーを後ろからハグしているリアのイラストだ。
微細なイラストは肌の下に流れる血管、筋肉の動きまで分かるリアルなもので、なぜそこでドロシーの部屋着の前をはだけさせるのかは描いた当人でもきかないとわからないだろう。
なので当人にきいてみた。
「なぜ、はだか・・・・」
「ああ、リアのほうねえ。」
ラウルは、うんうんと頷いた。
「ロウの視覚情報から、あのドロシーって女のはだかはいやっていうほど見れたけど、リアの体はそこまで見てないんだよね。
実際に絵そのものは極彩色で描けるにしても、それを印刷物として、大量生産できるのというのは、どんな技術なのだろう?
まったくウィルニアは、千年、迷宮で遊んでいたわけではなさそうだ。
その技術を、少なくともその一部はおおっぴらに公表しているところをみると知識を秘匿する気もないらしい。
ボルテックにしてみれば、自分が魔道院のトップから退きたかっただための、ウィルニアの引っ張り出しだったが、これはとんでもない、唯一無二の正解だったかもしれない。
「で、なにをしにきたんです? ラウル=リンド。まさかロウの戦いに手を貸すと。」
それならば、勝てるかもしれない。だが、はっきり言うとそうまでして勝つ必要はもうない。
成績にかこつけて、ルールス分校をつぶそうとする動きはあるだろうが・・・
それはそれで、ぼくはちゃんと手を打っていた。
「あ、どうも。」
「や、どうも。」
相手はうかない顔をしている。
観客席は、7分の入り、だ。今までのように超満員ではないのは、今日のカードはグランダから、観戦禁止の命令が出されたためである。
そりゃあ、温厚で地味で万事、控えめなメア王太后が、狂笑をあげて、女殺し屋をブッコロするとこなんか、あまり国民には見て欲しくないだろう。
一応、報道陣は観戦を許されてはいるが、とりあえず、途中、試合経過はもう書き上げて校正を受けてるそうだ。
つまり、卑劣な反則に耐えに耐えたメア王太后が、観客からの応援パワーで、伝説のスーパー王太后メア・ネクサスへチェンジして、ロウをぶっ飛ばすところまでだ。
後の部分は、ロウが死んじゃうか、KOで済ますのかは実際の試合のエンディングを見て決める。
「どうなると思う?」
と、手にハンカチを握りしめてきく、この美女は、ラウル、と言う。
ラウル=リンド。
一応、サングラスにストール、トレンチコートで変装しているつもりらしいが、変装のカッコまでロウと一緒だから目立つこと目立つこと。
双子の姉妹、で対外的には通しているが、ご家族そろって真祖の血に目覚める?
ありえない!
実際は、ラウルとロウは、同一人物だ。
なんの戯れかはわからないが、リウとウィルニアによって、真祖吸血鬼リンドは二つに分けられた。
能力も半分に、というのがふれこみだが、果たしてそうか?
心臓の鼓動が半分になったら、血圧が半分になったら、歩く速度が半分になりました、で済むのだろうか。
とにかく、ロウとラウルの能力が古のリンドという名の吸血鬼から大幅にダウンしてることは間違いない。
そのかわり、ロウとラウル。どちらかが生きていればもう片方は何度でも復活出来る。
そういう在り方になっている。だから、リンドは不死身だ。
「いつも通りだった。」
ぼくは答えた。
「起きて来たのはちょっと遅かった。旅の途中で拾った異世界人の女の子に色々教えなくちゃいけないことがあって、ちょっと寝たのが遅かったんだ。」
「異世界人!」ラウルは食いついた。「綺麗な子だよね。」
「わりと。」
言われるまで、アキルの容姿にはあんまり関心がなかった自分に驚いた。
ラウルは性格的にはロウと、似てるようで似ていない。
好きになるタイプは一緒なのだが、どうもすぐにちょっかいをかけてくるロウとは、違って延々と妄想にふけるタイプなのだ。
特技は絵である。
「あ。」
「なにが、あ?」
ぼくは、オールカラーのパンフレットを取り出した。
前試合の帰りに配られたもので、Vol4である。
特集は、「ナースのわたしが入院しちゃいました!」で、付録のポスターはベッドに体を起こしたドロシーを後ろからハグしているリアのイラストだ。
微細なイラストは肌の下に流れる血管、筋肉の動きまで分かるリアルなもので、なぜそこでドロシーの部屋着の前をはだけさせるのかは描いた当人でもきかないとわからないだろう。
なので当人にきいてみた。
「なぜ、はだか・・・・」
「ああ、リアのほうねえ。」
ラウルは、うんうんと頷いた。
「ロウの視覚情報から、あのドロシーって女のはだかはいやっていうほど見れたけど、リアの体はそこまで見てないんだよね。
実際に絵そのものは極彩色で描けるにしても、それを印刷物として、大量生産できるのというのは、どんな技術なのだろう?
まったくウィルニアは、千年、迷宮で遊んでいたわけではなさそうだ。
その技術を、少なくともその一部はおおっぴらに公表しているところをみると知識を秘匿する気もないらしい。
ボルテックにしてみれば、自分が魔道院のトップから退きたかっただための、ウィルニアの引っ張り出しだったが、これはとんでもない、唯一無二の正解だったかもしれない。
「で、なにをしにきたんです? ラウル=リンド。まさかロウの戦いに手を貸すと。」
それならば、勝てるかもしれない。だが、はっきり言うとそうまでして勝つ必要はもうない。
成績にかこつけて、ルールス分校をつぶそうとする動きはあるだろうが・・・
それはそれで、ぼくはちゃんと手を打っていた。
10
お気に入りに追加
556
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
スライム10,000体討伐から始まるハーレム生活
昼寝部
ファンタジー
この世界は12歳になったら神からスキルを授かることができ、俺も12歳になった時にスキルを授かった。
しかし、俺のスキルは【@&¥#%】と正しく表記されず、役に立たないスキルということが判明した。
そんな中、両親を亡くした俺は妹に不自由のない生活を送ってもらうため、冒険者として活動を始める。
しかし、【@&¥#%】というスキルでは強いモンスターを討伐することができず、3年間冒険者をしてもスライムしか倒せなかった。
そんなある日、俺がスライムを10,000体討伐した瞬間、スキル【@&¥#%】がチートスキルへと変化して……。
これは、ある日突然、最強の冒険者となった主人公が、今まで『スライムしか倒せないゴミ』とバカにしてきた奴らに“ざまぁ”し、美少女たちと幸せな日々を過ごす物語。
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
溟海の導師~水属性は最弱だと追放された元教師、教え子たちと共に世界を導く~
鴉真似≪アマネ≫
ファンタジー
前世で教師だった男・蓮水怜夜はある理由で命を落とし、異世界に生まれ変わる。
生まれ変わったのは、魔法あり、剣ありの殺伐とした世界。
ーー『大いなる「火」により、命誕生す。それすなわち、火を宿さぬもの、生命に非ず』
魔法は火、土、闇、光、風、水の六属性で形成される。
だが、魔法と言えど平等ではない。
火属性至上の世界で、火の大家『ギャラクシアス家』に生れ落ちたレイヤ。しかし、彼の適性は水属性。魔法の中でもとびきり弱いとされる属性。
『レイヤ。貴様をギャラクシアス家より放逐する』
『はい、承知いたしました』
満16歳となった日、レイヤはギャラクシアス家より追放される。
しかし、レイヤは前世の記憶と独自の魔法理論をもとに、火属性をも打ち破る力を手に入れていた。
追放されたレイヤは、前世同様教師業を目指す。そして、世界の謎に迫ることとなる。
ーー前世で出来なかったことを、今度こそ……
彼の目的は、一体……?
これは前世教師だった男が、教え子を育て、私塾を作り、やがて世界を導くまでの物語。
※基本章ごとの投稿になります
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
スキル間違いの『双剣士』~一族の恥だと追放されたが、追放先でスキルが覚醒。気が付いたら最強双剣士に~
きょろ
ファンタジー
この世界では5歳になる全ての者に『スキル』が与えられる――。
洗礼の儀によってスキル『片手剣』を手にしたグリム・レオハートは、王国で最も有名な名家の長男。
レオハート家は代々、女神様より剣の才能を与えられる事が多い剣聖一族であり、グリムの父は王国最強と謳われる程の剣聖であった。
しかし、そんなレオハート家の長男にも関わらずグリムは全く剣の才能が伸びなかった。
スキルを手にしてから早5年――。
「貴様は一族の恥だ。最早息子でも何でもない」
突如そう父に告げられたグリムは、家族からも王国からも追放され、人が寄り付かない辺境の森へと飛ばされてしまった。
森のモンスターに襲われ絶対絶命の危機に陥ったグリム。ふと辺りを見ると、そこには過去に辺境の森に飛ばされたであろう者達の骨が沢山散らばっていた。
それを見つけたグリムは全てを諦め、最後に潔く己の墓を建てたのだった。
「どうせならこの森で1番派手にしようか――」
そこから更に8年――。
18歳になったグリムは何故か辺境の森で最強の『双剣士』となっていた。
「やべ、また力込め過ぎた……。双剣じゃやっぱ強すぎるな。こりゃ1本は飾りで十分だ」
最強となったグリムの所へ、ある日1体の珍しいモンスターが現れた。
そして、このモンスターとの出会いがグレイの運命を大きく動かす事となる――。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる