8 / 531
第1部 冒険者学校へ!入学編
第8話 フラグをたてる魔王
しおりを挟む
テストの日の朝、というのはあまり嬉しいものではない。
昨日の学食で、粥に野菜をいれたものを食べてからぼくらは試験会場に向かう。
試験は、第一校舎の22講義室ということだったが、受験者が100名を超えてもまだ席に余裕がある。
教官は「落とすために試験」では無いと、言っていた。ということは、この人数の試験をしょっちゅうやっていたら、学校の在校生徒数は、四千程度じゃきかないだろう。
ということは、入学後のふるい落としが、ある。ということだ。
「油断するなよ」
という、目配せをしたがリウに無視された。
講義室の後ろの方で、わりと身なりの良い1団が、こちらはいかにもな女の子に絡んでいるのに気を取られていたのだ。
どうも内容は席のことらしい。
彼らは、自分たちのチームでまとまって座りたがっていたのだが、それには彼女が、邪魔だったのだ。
「ここは、マーシュさまがお座りになるんだ。」
上半身の筋肉を誇示するように、両袖のない貫頭衣だけを身につけた男が、少女を覗き込む。
「で、でも」
「言うことが聞けないのか? 耳が悪いんならそんな耳はいらねえよなっ!」
男は、少女の耳たぶをつかんで立ち上がらせた。
相当な激痛だろう。少女の目に涙が浮かぶ。
「まあまあ、手荒なことはおやめなさい。」
髪を長く伸ばした優男がこのグループのリーダーのようだった。
「彼女もどうしてもここに座りたいのかもしれません。
アルバート子爵家になんとかコネを作りたいと言うものが、後をたたなくて、まったく困ります。」
「そ、そんな!」
ようやく手を離してもらった少女は涙目ながらも抗議する。
「席順はもう決まってるんです!
勝手に座ったら失格になります。」
その通り。
ぼくらは受験番号をわたされ、それには受験日と受験場所、座る席順まで明記されている。
間違った場所に座ったら、即失格かどうかはわからないけど、ふつうは言われた場所に座るだろう。
現に、世の常識なぞ歯牙にも掛けないぼくの仲間たちは、それぞれの席にきちんと腰をおろしている。
唯一の例外がリウで、彼は席を立って、まっすぐに少女のもとに歩んで行った。
「とっとと、席を移動しろ。」
やせぎすの女がかなきり声で喚いた。
「マーシュ坊ちゃんにこれ以上、不快を与えるとわたしの魔法でヒキガエルにするよ。」
「まあまあ、ドロシー。そこまでしなくてもよい。」
衆人の前でぼっちゃんと呼ばれたのはさすがに恥ずかしかったのか、ぼっちゃんは、女魔道士を止めた。
「さあ、試験の開始まではあまり時間がなさそうだ。
自分の足で移動するか、少々手荒に移動させられるか、慈悲深いわたしはきみに選ばせてやること
ゲロゲロ、ゲロゲロ、グッグッゲゲゲゲゲ」
周りのものたちが、ギョッとして主を見つめたのに気づかず、ぼっちゃんは、楽しげにゲロゲロと鳴き続けた。
「周りのものに不快を与えるものをヒキガエルにするというのは、新しい発想だ。」
リウは少女を庇うように、その前に立ちはだかった。
ほれぼれするような主人公っぷりだった。
「グッグ、ゲッゲゲロ、ゲロゲロ?」
ぼっちゃんが、鳴いた。
「だが、結局、存在が不快なことにはかわりないのではないか?
むしろ、うるさいし。」
「て、ってめえ、マーシュさまに何をしやがった!」
筋肉男が、リウの胸ぐらをつかもうとして、すべった。
そのまま階段を転げ落ちるのを胸ぐらをつかんで止めてやる。
いったん、止めてやってから手を離したのは、勢いがつきつぎていると大怪我をする、という配慮なのだろう。さすがはリウ。
筋肉男は、尻でバウンドしながら階段を五、六段落ちた。
尻をおさえて、痛みをうったえているが、これなら治癒魔法も必要ないだろう。
「アルバート子爵家にたてつく愚かものが!」
魔道士が杖を構えた。
「あんた、名前は?」
「ドロシー・ハート・・・言っておくけど、ぼっちゃま一筋だからね!
誘惑しても無駄よっ」
「ゲロゲロゲロゲロ」
マシューがカエルの言葉で満足気になにか言った。
「ところで、この魔法は一時間もすれば、とけるのだが・・・・」
「そ、それで・・・・」
「オレになにかあると一生このままになる。」
「ひ、ひきょうなっ!」
ドロシーはキッとリウを睨んだ。
「こ、これではおまえをこうげきできないでわ、ないか。」
「そういうことだな。
さて、そろそろ、席につかないとテスト開始の時間だぞ。」
ドロシーはマシューを振り返り、なにやらあれこれと話している。
マシューの言葉はあいかわらず、ゲロゲロとしか聞こえてこないが、ドロシーの言うことは、ある程度は影響力があるのだろう、しぶしぶとマシューは、自分の席へ、残りの取り巻きもそれぞれの席へと散っていった。
腰を打った筋肉男は、リウを睨みながら、取り巻きの肩を借りて、自分の席へと向かっていった。
「あ、あの・・・・」
少女が去ろうとするリウを呼び止めた。
よく見るとけっこうかわいい。
「ありがとうございます。わたしエミリアっていいます。14歳です。ゴルソの出身で、村では教会で回復魔法を習ってました。」
「西域の地名はよくわからない。」
髪をかきあげながら、ぶっきらぼうにリウは言った。
十代半ばながら、すごいカッコいいわ。きゃあきゃあ。
「オレはリウ。北のグランダから、冒険者になるためにランゴバルドに来た。」
「わ、わたしも冒険者を目指してるんです。」
エミリアの目がキラキラしている。
「よろしくお願いします。いっしょに冒険者を目指しましょう!」
ああ、リアモンドとロウの生暖かい視線。
講義室のドアが開き、教官が入ってきた。
冒険者の学校だから、冒険者上がりばかり、というわけではないらしい。
眼鏡をかけた、少しくたびれた、まあ、王立学院でもよくいるタイプの講師だ。
「全員、指定された席に着席するように。
これから問題用紙を配る。わかっていると思うが、これはきみたちの学力を判断するものだ。
名前がきちんと書けて、カンニングなど余分なことをしない限りは、失格はない。
今回は、このあと、魔法と実技のテストもあるので、回答が終わってもそのまま、ここに残るように。
なにか、質問はあるか?
・・・・では、用紙を配るぞ。」
テスト開始のベルをきいてから、ぼくは問題を見た。
めまいがした。
やばいっ!
常識問題だ!
昨日の学食で、粥に野菜をいれたものを食べてからぼくらは試験会場に向かう。
試験は、第一校舎の22講義室ということだったが、受験者が100名を超えてもまだ席に余裕がある。
教官は「落とすために試験」では無いと、言っていた。ということは、この人数の試験をしょっちゅうやっていたら、学校の在校生徒数は、四千程度じゃきかないだろう。
ということは、入学後のふるい落としが、ある。ということだ。
「油断するなよ」
という、目配せをしたがリウに無視された。
講義室の後ろの方で、わりと身なりの良い1団が、こちらはいかにもな女の子に絡んでいるのに気を取られていたのだ。
どうも内容は席のことらしい。
彼らは、自分たちのチームでまとまって座りたがっていたのだが、それには彼女が、邪魔だったのだ。
「ここは、マーシュさまがお座りになるんだ。」
上半身の筋肉を誇示するように、両袖のない貫頭衣だけを身につけた男が、少女を覗き込む。
「で、でも」
「言うことが聞けないのか? 耳が悪いんならそんな耳はいらねえよなっ!」
男は、少女の耳たぶをつかんで立ち上がらせた。
相当な激痛だろう。少女の目に涙が浮かぶ。
「まあまあ、手荒なことはおやめなさい。」
髪を長く伸ばした優男がこのグループのリーダーのようだった。
「彼女もどうしてもここに座りたいのかもしれません。
アルバート子爵家になんとかコネを作りたいと言うものが、後をたたなくて、まったく困ります。」
「そ、そんな!」
ようやく手を離してもらった少女は涙目ながらも抗議する。
「席順はもう決まってるんです!
勝手に座ったら失格になります。」
その通り。
ぼくらは受験番号をわたされ、それには受験日と受験場所、座る席順まで明記されている。
間違った場所に座ったら、即失格かどうかはわからないけど、ふつうは言われた場所に座るだろう。
現に、世の常識なぞ歯牙にも掛けないぼくの仲間たちは、それぞれの席にきちんと腰をおろしている。
唯一の例外がリウで、彼は席を立って、まっすぐに少女のもとに歩んで行った。
「とっとと、席を移動しろ。」
やせぎすの女がかなきり声で喚いた。
「マーシュ坊ちゃんにこれ以上、不快を与えるとわたしの魔法でヒキガエルにするよ。」
「まあまあ、ドロシー。そこまでしなくてもよい。」
衆人の前でぼっちゃんと呼ばれたのはさすがに恥ずかしかったのか、ぼっちゃんは、女魔道士を止めた。
「さあ、試験の開始まではあまり時間がなさそうだ。
自分の足で移動するか、少々手荒に移動させられるか、慈悲深いわたしはきみに選ばせてやること
ゲロゲロ、ゲロゲロ、グッグッゲゲゲゲゲ」
周りのものたちが、ギョッとして主を見つめたのに気づかず、ぼっちゃんは、楽しげにゲロゲロと鳴き続けた。
「周りのものに不快を与えるものをヒキガエルにするというのは、新しい発想だ。」
リウは少女を庇うように、その前に立ちはだかった。
ほれぼれするような主人公っぷりだった。
「グッグ、ゲッゲゲロ、ゲロゲロ?」
ぼっちゃんが、鳴いた。
「だが、結局、存在が不快なことにはかわりないのではないか?
むしろ、うるさいし。」
「て、ってめえ、マーシュさまに何をしやがった!」
筋肉男が、リウの胸ぐらをつかもうとして、すべった。
そのまま階段を転げ落ちるのを胸ぐらをつかんで止めてやる。
いったん、止めてやってから手を離したのは、勢いがつきつぎていると大怪我をする、という配慮なのだろう。さすがはリウ。
筋肉男は、尻でバウンドしながら階段を五、六段落ちた。
尻をおさえて、痛みをうったえているが、これなら治癒魔法も必要ないだろう。
「アルバート子爵家にたてつく愚かものが!」
魔道士が杖を構えた。
「あんた、名前は?」
「ドロシー・ハート・・・言っておくけど、ぼっちゃま一筋だからね!
誘惑しても無駄よっ」
「ゲロゲロゲロゲロ」
マシューがカエルの言葉で満足気になにか言った。
「ところで、この魔法は一時間もすれば、とけるのだが・・・・」
「そ、それで・・・・」
「オレになにかあると一生このままになる。」
「ひ、ひきょうなっ!」
ドロシーはキッとリウを睨んだ。
「こ、これではおまえをこうげきできないでわ、ないか。」
「そういうことだな。
さて、そろそろ、席につかないとテスト開始の時間だぞ。」
ドロシーはマシューを振り返り、なにやらあれこれと話している。
マシューの言葉はあいかわらず、ゲロゲロとしか聞こえてこないが、ドロシーの言うことは、ある程度は影響力があるのだろう、しぶしぶとマシューは、自分の席へ、残りの取り巻きもそれぞれの席へと散っていった。
腰を打った筋肉男は、リウを睨みながら、取り巻きの肩を借りて、自分の席へと向かっていった。
「あ、あの・・・・」
少女が去ろうとするリウを呼び止めた。
よく見るとけっこうかわいい。
「ありがとうございます。わたしエミリアっていいます。14歳です。ゴルソの出身で、村では教会で回復魔法を習ってました。」
「西域の地名はよくわからない。」
髪をかきあげながら、ぶっきらぼうにリウは言った。
十代半ばながら、すごいカッコいいわ。きゃあきゃあ。
「オレはリウ。北のグランダから、冒険者になるためにランゴバルドに来た。」
「わ、わたしも冒険者を目指してるんです。」
エミリアの目がキラキラしている。
「よろしくお願いします。いっしょに冒険者を目指しましょう!」
ああ、リアモンドとロウの生暖かい視線。
講義室のドアが開き、教官が入ってきた。
冒険者の学校だから、冒険者上がりばかり、というわけではないらしい。
眼鏡をかけた、少しくたびれた、まあ、王立学院でもよくいるタイプの講師だ。
「全員、指定された席に着席するように。
これから問題用紙を配る。わかっていると思うが、これはきみたちの学力を判断するものだ。
名前がきちんと書けて、カンニングなど余分なことをしない限りは、失格はない。
今回は、このあと、魔法と実技のテストもあるので、回答が終わってもそのまま、ここに残るように。
なにか、質問はあるか?
・・・・では、用紙を配るぞ。」
テスト開始のベルをきいてから、ぼくは問題を見た。
めまいがした。
やばいっ!
常識問題だ!
22
お気に入りに追加
556
あなたにおすすめの小説
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
クラス転移、異世界に召喚された俺の特典が外れスキル『危険察知』だったけどあらゆる危険を回避して成り上がります
まるせい
ファンタジー
クラスごと集団転移させられた主人公の鈴木は、クラスメイトと違い訓練をしてもスキルが発現しなかった。
そんな中、召喚されたサントブルム王国で【召喚者】と【王候補】が協力をし、王選を戦う儀式が始まる。
選定の儀にて王候補を選ぶ鈴木だったがここで初めてスキルが発動し、数合わせの王族を選んでしまうことになる。
あらゆる危険を『危険察知』で切り抜けツンデレ王女やメイドとイチャイチャ生活。
鈴木のハーレム生活が始まる!
劣等生のハイランカー
双葉 鳴|◉〻◉)
ファンタジー
ダンジョンが当たり前に存在する世界で、貧乏学生である【海斗】は一攫千金を夢見て探索者の仮免許がもらえる周王学園への入学を目指す!
無事内定をもらえたのも束の間。案内されたクラスはどいつもこいつも金欲しさで集まった探索者不適合者たち。通称【Fクラス】。
カーストの最下位を指し示すと同時、そこは生徒からサンドバッグ扱いをされる掃き溜めのようなクラスだった。
唯一生き残れる道は【才能】の覚醒のみ。
学園側に【将来性】を示せねば、一方的に搾取される未来が待ち受けていた。
クラスメイトは全員ライバル!
卒業するまで、一瞬たりとも油断できない生活の幕開けである!
そんな中【海斗】の覚醒した【才能】はダンジョンの中でしか発現せず、ダンジョンの外に出れば一般人になり変わる超絶ピーキーな代物だった。
それでも【海斗】は大金を得るためダンジョンに潜り続ける。
難病で眠り続ける、余命いくばくかの妹の命を救うために。
かくして、人知れず大量のTP(トレジャーポイント)を荒稼ぎする【海斗】の前に不審に思った人物が現れる。
「おかしいですね、一学期でこの成績。学年主席の私よりも高ポイント。この人は一体誰でしょうか?」
学年主席であり【氷姫】の二つ名を冠する御堂凛華から注目を浴びる。
「おいおいおい、このポイントを叩き出した【MNO】って一体誰だ? プロでもここまで出せるやつはいねーぞ?」
時を同じくゲームセンターでハイスコアを叩き出した生徒が現れた。
制服から察するに、近隣の周王学園生であることは割ている。
そんな噂は瞬く間に【学園にヤバい奴がいる】と掲示板に載せられ存在しない生徒【ゴースト】の噂が囁かれた。
(各20話編成)
1章:ダンジョン学園【完結】
2章:ダンジョンチルドレン【完結】
3章:大罪の権能【完結】
4章:暴食の力【完結】
5章:暗躍する嫉妬【完結】
6章:奇妙な共闘【完結】
7章:最弱種族の下剋上【完結】
異世界帰りの底辺配信者のオッサンが、超人気配信者の美女達を助けたら、セレブ美女たちから大国の諜報機関まであらゆる人々から追われることになる話
kaizi
ファンタジー
※しばらくは毎日(17時)更新します。
※この小説はカクヨム様、小説家になろう様にも掲載しております。
※カクヨム週間総合ランキング2位、ジャンル別週間ランキング1位獲得
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
異世界帰りのオッサン冒険者。
二見敬三。
彼は異世界で英雄とまで言われた男であるが、数ヶ月前に現実世界に帰還した。
彼が異世界に行っている間に現実世界にも世界中にダンジョンが出現していた。
彼は、現実世界で生きていくために、ダンジョン配信をはじめるも、その配信は見た目が冴えないオッサンということもあり、全くバズらない。
そんなある日、超人気配信者のS級冒険者パーティを助けたことから、彼の生活は一変する。
S級冒険者の美女たちから迫られて、さらには大国の諜報機関まで彼の存在を危険視する始末……。
オッサンが無自覚に世界中を大騒ぎさせる!?
[鑑定]スキルしかない俺を追放したのはいいが、貴様らにはもう関わるのはイヤだから、さがさないでくれ!
どら焼き
ファンタジー
ついに!第5章突入!
舐めた奴らに、真実が牙を剥く!
何も説明無く、いきなり異世界転移!らしいのだが、この王冠つけたオッサン何を言っているのだ?
しかも、ステータスが文字化けしていて、スキルも「鑑定??」だけって酷くない?
訳のわからない言葉?を発声している王女?と、勇者らしい同級生達がオレを城から捨てやがったので、
なんとか、苦労して宿代とパン代を稼ぐ主人公カザト!
そして…わかってくる、この異世界の異常性。
出会いを重ねて、なんとか元の世界に戻る方法を切り開いて行く物語。
主人公の直接復讐する要素は、あまりありません。
相手方の、あまりにも酷い自堕落さから出てくる、ざまぁ要素は、少しづつ出てくる予定です。
ハーレム要素は、不明とします。
復讐での強制ハーレム要素は、無しの予定です。
追記
2023/07/21 表紙絵を戦闘モードになったあるヤツの参考絵にしました。
8月近くでなにが、変形するのかわかる予定です。
2024/02/23
アルファポリスオンリーを解除しました。
平凡すぎる、と追放された俺。実は大量スキル獲得可のチート能力『無限変化』の使い手でした。俺が抜けてパーティが瓦解したから今更戻れ?お断りです
たかたちひろ【令嬢節約ごはん23日発売】
ファンタジー
★ファンタジーカップ参加作品です。
応援していただけたら執筆の励みになります。
《俺、貸します!》
これはパーティーを追放された男が、その実力で上り詰め、唯一無二の『レンタル冒険者』として無双を極める話である。(新形式のざまぁもあるよ)
ここから、直接ざまぁに入ります。スカッとしたい方は是非!
「君みたいな平均的な冒険者は不要だ」
この一言で、パーティーリーダーに追放を言い渡されたヨシュア。
しかしその実、彼は平均を装っていただけだった。
レベル35と見せかけているが、本当は350。
水属性魔法しか使えないと見せかけ、全属性魔法使い。
あまりに圧倒的な実力があったため、パーティーの中での力量バランスを考え、あえて影からのサポートに徹していたのだ。
それどころか攻撃力・防御力、メンバー関係の調整まで全て、彼が一手に担っていた。
リーダーのあまりに不足している実力を、ヨシュアのサポートにより埋めてきたのである。
その事実を伝えるも、リーダーには取り合ってもらえず。
あえなく、追放されてしまう。
しかし、それにより制限の消えたヨシュア。
一人で無双をしていたところ、その実力を美少女魔導士に見抜かれ、『レンタル冒険者』としてスカウトされる。
その内容は、パーティーや個人などに借りられていき、場面に応じた役割を果たすというものだった。
まさに、ヨシュアにとっての天職であった。
自分を正当に認めてくれ、力を発揮できる環境だ。
生まれつき与えられていたギフト【無限変化】による全武器、全スキルへの適性を活かして、様々な場所や状況に完璧な適応を見せるヨシュア。
目立ちたくないという思いとは裏腹に、引っ張りだこ。
元パーティーメンバーも彼のもとに帰ってきたいと言うなど、美少女たちに溺愛される。
そうしつつ、かつて前例のない、『レンタル』無双を開始するのであった。
一方、ヨシュアを追放したパーティーリーダーはと言えば、クエストの失敗、メンバーの離脱など、どんどん破滅へと追い込まれていく。
ヨシュアのスーパーサポートに頼りきっていたこと、その真の強さに気づき、戻ってこいと声をかけるが……。
そのときには、もう遅いのであった。
せっかくのクラス転移だけども、俺はポテトチップスでも食べながらクラスメイトの冒険を見守りたいと思います
霖空
ファンタジー
クラス転移に巻き込まれてしまった主人公。
得た能力は悪くない……いや、むしろ、チートじみたものだった。
しかしながら、それ以上のデメリットもあり……。
傍観者にならざるをえない彼が傍観者するお話です。
基本的に、勇者や、影井くんを見守りつつ、ほのぼの?生活していきます。
が、そのうち、彼自身の物語も始まる予定です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる