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ハルトの場合
駆け出し冒険者は弟の元カノを誘います
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冒険者ギルド闇鴉《やみがらす》。
有力な貴族の息がかかっているわけでもない。
ギルドを「仕切る」八極会のメンバーにもはいっていない。
冒険者として「一流」とみなされる「踏破級」で闇鴉《やみがらす》を専属としているものはゼロ。
ただし、経営はうまくいっていて、本部兼酒場の闇鴉亭は、冒険者や依頼人でいつも賑わっている。
理由はその「ゆるさ」にある。
例えば、少々後ろ暗い依頼ごと、あるいは悪事に手をそめたことのあるものが身分をロンダリングするための冒険者登録。
いろいろと決まりごとはあるのだが、ここはそれが著しく「ゆるい」のだ。
現に、こうして炭酸水がただの砂糖水になり、それもぬるくて味のわからなくなるまで、粘っていても、新規冒険者の受付の列は途切れない。
『魔王宮』が解放されるとの情報は、すでに各ギルドに通達されている。
これを期に、冒険者になって一旗揚げてやろうと、思うものは腕に多少の覚えがあれば、それはもう多いだろう。
冒険者への登録は、説明や講習、場合によっては簡単な実技試験などほぼ半日かかるものだが、ここは、銀貨と引き換えに、嘘を言うと光る「真理の珠」に手をおいていくつか質問し、それで終了。
登録料もほかよりは安く(そのかわり、パーティを紹介するための紹介料、パーティとしての登録料も別途など意味不明の費用はかかる)時間もかからない。
「とりあえず冒険者」「なんちゃら冒険者」逆に「ワケあり冒険者」にはおすすめのギルドであり、実際、そういう立場になってみると、実にありがたいところであった。
「通達がまわっててね。」
年齢不詳、仇っぽい美人のギルドマスター、アーシェは気の毒そうに(あるいは面白そうに)言った。
「あなたのパーティ募集は、そのまんま『燭乱天使』とやり合うことになるし、のちのち王家から睨まれることになるから、受けないようにって。
でも困ったわねえ。パーティが組めないんじゃ、そもそも迷宮攻略に参加できないじゃなあい?
あとは、変装でもしてどこかのパーティに潜り込む?
あっはっは! まさか、ねえ。」
高笑いするアーシェに、炭酸水のおかわりを頼んだ。
後ろ姿を眺めながら、ぼくは。
魔法を構築する。
新しく作り出したこの魔法は、認識阻害だ。
魔法が現実を侵食し、人々の脳内から「ぼく」を消し去っていく。
いや厳密にいえば、消し去るのではない。
アーシェが炭酸水を持って戻ってきた。
果実の切れ端が浮いているのは、さっき笑ったのを申し訳ないと思ったのか。
「あら・・・?」
アーシェは、ぼくの顔をみて、なにか困ったように首をかしげた。
「ええ・・・と。」
「この街に着いたばかりの冒険者志願です。」
ぼくは、はきはきと言った。
「名前は・・・・(考えてなかった!)・・・ルトです。」
「あ、ああ。そうなの。
闇鴉へようこそ。わたしはギルドマスターのアーシェ。
ここに座ってた坊やを知らない?
炭酸水を頼まれたんだけど。」
「え・・・ぼくと入れ違いにお店の外に出ていったような・・・」
「そ、そうなの?」
アーシェの手の中で炭酸水のグラスが揺れていた。
「あの、よかったらそれ、ぼくがもらいます。
ちょっと喉が乾いちゃって。」
「あ、あ、そう、そうなのね。
いま、冒険者登録をしに来たって言ってたわよね?」
「はい、列がすいてきたんでそろそろ・・・」
「うん、ならこの一杯は、お姉さんのおごりにしてあげる。うちは、冒険者登録からパーティの紹介、装備の斡旋まで手広く、面倒みてるわ。
困ったことあったら、いつでも声をかけてね。」
「ありがとうございます!」
ぼくは、感激したふりをして、アーシェに頭をさげた。
そう、ここの面倒見はけっこう手広いのだ。
「面倒見てる」のなかには、早晩、生活費にも事欠くようになる駆け出し冒険者への「貸付」やその「取り立て」も含まれる。
「グランダ出身」
「共通語話せます」
「読み書きもできます」
・・・・
名前と年齢をいうときだけ、少し「真理の珠」から手をうかせて、ぼくははれて、冒険者「ルト」となった。
王都についたばかりの14歳。
駆け出しの冒険者がいきなり自分のパーティを募集しても、同じようなメンバーしか集まらないので、いきなり迷宮攻略はできない。
どこかのパーティにもぐりこむ・・・・
「闇鴉」では「鉄鎖」か「双弓」あたりが実力もあり、見習いメンバーにもひどい仕打ちはしない良心的なパーティだったはずだが、今日はどちらもいない。
キョロキョロしていると、隅のテーブルに知った顔を見つけた。
・・・イリアだ。
超絶美形には違いないが、けっこう怖がられることのある我が『元』婚約者のフィオリナとは違って、少し垂れ目気味の茶色の瞳が愛嬌がある。
二学年下だったが、年齢は一緒のはず。
下町の出身で、魔法の才を見出されて男爵家の養女になったという。
髪の色は、上級貴族には人気のない黒で、たしか前にあったときには結い上げていたおを肩のあたりでばっさりカットしている。
ぼくとフィオリナが婚約破棄のときに、「真実の愛」の相手として名前をだしてしまったのが、彼女だった。
数ヶ月前のお茶会で、紹介され、それからなんどかかなり積極的なアプローチを受けた。
具体的に言うと、朝の授業に急いでいるときの曲がり角で、パンを加えた彼女とぶつかったり、自習室のドアを開けると、なぜか着替え中の彼女がいたり。
これは彼女の意思ではなく、誰かが何かをしかけているな。
と、気がつかないほど、ぼくは鈍くはない。
さらに、言ってしまうと、彼女は少し前に我が弟、エルマート殿下とかなりおおっぴらに付き合っていたのだ。
いろいろと、事情があったにせよ。
彼女がわりと・・その恋人を切らさないタイプだったとしても。
この馬鹿みたいな婚約破棄騒動のとばっちりをくって、男爵家を勘当されて、学院も退学というはあまりにもひどい話だと思っていた。
その彼女が「闇鴉」にいる。
粗末な身なりに、最低限の装備。魔法の才能はすごいが、16という成人になったばかりの年齢で、しかも男性からとてもとても好かれそうな容姿をしている。
で、登録したのが「闇鴉」。
見つめるぼくの視線に気がついたのか、彼女がぼくに微笑みかけた。
話しかけようとして・・・あわててやめた。
かまわず、ぼくが、近づくと
「ごめんなさい・・・その・・・人違いでした。」
「じゃあ、はじめまして・・・でいいですか? ぼくはルトって言います。14歳で、昨日、王都につきました。冒険者登録をしたばっかりです。」
これが、ぼくの。
認識阻害魔法。
有力な貴族の息がかかっているわけでもない。
ギルドを「仕切る」八極会のメンバーにもはいっていない。
冒険者として「一流」とみなされる「踏破級」で闇鴉《やみがらす》を専属としているものはゼロ。
ただし、経営はうまくいっていて、本部兼酒場の闇鴉亭は、冒険者や依頼人でいつも賑わっている。
理由はその「ゆるさ」にある。
例えば、少々後ろ暗い依頼ごと、あるいは悪事に手をそめたことのあるものが身分をロンダリングするための冒険者登録。
いろいろと決まりごとはあるのだが、ここはそれが著しく「ゆるい」のだ。
現に、こうして炭酸水がただの砂糖水になり、それもぬるくて味のわからなくなるまで、粘っていても、新規冒険者の受付の列は途切れない。
『魔王宮』が解放されるとの情報は、すでに各ギルドに通達されている。
これを期に、冒険者になって一旗揚げてやろうと、思うものは腕に多少の覚えがあれば、それはもう多いだろう。
冒険者への登録は、説明や講習、場合によっては簡単な実技試験などほぼ半日かかるものだが、ここは、銀貨と引き換えに、嘘を言うと光る「真理の珠」に手をおいていくつか質問し、それで終了。
登録料もほかよりは安く(そのかわり、パーティを紹介するための紹介料、パーティとしての登録料も別途など意味不明の費用はかかる)時間もかからない。
「とりあえず冒険者」「なんちゃら冒険者」逆に「ワケあり冒険者」にはおすすめのギルドであり、実際、そういう立場になってみると、実にありがたいところであった。
「通達がまわっててね。」
年齢不詳、仇っぽい美人のギルドマスター、アーシェは気の毒そうに(あるいは面白そうに)言った。
「あなたのパーティ募集は、そのまんま『燭乱天使』とやり合うことになるし、のちのち王家から睨まれることになるから、受けないようにって。
でも困ったわねえ。パーティが組めないんじゃ、そもそも迷宮攻略に参加できないじゃなあい?
あとは、変装でもしてどこかのパーティに潜り込む?
あっはっは! まさか、ねえ。」
高笑いするアーシェに、炭酸水のおかわりを頼んだ。
後ろ姿を眺めながら、ぼくは。
魔法を構築する。
新しく作り出したこの魔法は、認識阻害だ。
魔法が現実を侵食し、人々の脳内から「ぼく」を消し去っていく。
いや厳密にいえば、消し去るのではない。
アーシェが炭酸水を持って戻ってきた。
果実の切れ端が浮いているのは、さっき笑ったのを申し訳ないと思ったのか。
「あら・・・?」
アーシェは、ぼくの顔をみて、なにか困ったように首をかしげた。
「ええ・・・と。」
「この街に着いたばかりの冒険者志願です。」
ぼくは、はきはきと言った。
「名前は・・・・(考えてなかった!)・・・ルトです。」
「あ、ああ。そうなの。
闇鴉へようこそ。わたしはギルドマスターのアーシェ。
ここに座ってた坊やを知らない?
炭酸水を頼まれたんだけど。」
「え・・・ぼくと入れ違いにお店の外に出ていったような・・・」
「そ、そうなの?」
アーシェの手の中で炭酸水のグラスが揺れていた。
「あの、よかったらそれ、ぼくがもらいます。
ちょっと喉が乾いちゃって。」
「あ、あ、そう、そうなのね。
いま、冒険者登録をしに来たって言ってたわよね?」
「はい、列がすいてきたんでそろそろ・・・」
「うん、ならこの一杯は、お姉さんのおごりにしてあげる。うちは、冒険者登録からパーティの紹介、装備の斡旋まで手広く、面倒みてるわ。
困ったことあったら、いつでも声をかけてね。」
「ありがとうございます!」
ぼくは、感激したふりをして、アーシェに頭をさげた。
そう、ここの面倒見はけっこう手広いのだ。
「面倒見てる」のなかには、早晩、生活費にも事欠くようになる駆け出し冒険者への「貸付」やその「取り立て」も含まれる。
「グランダ出身」
「共通語話せます」
「読み書きもできます」
・・・・
名前と年齢をいうときだけ、少し「真理の珠」から手をうかせて、ぼくははれて、冒険者「ルト」となった。
王都についたばかりの14歳。
駆け出しの冒険者がいきなり自分のパーティを募集しても、同じようなメンバーしか集まらないので、いきなり迷宮攻略はできない。
どこかのパーティにもぐりこむ・・・・
「闇鴉」では「鉄鎖」か「双弓」あたりが実力もあり、見習いメンバーにもひどい仕打ちはしない良心的なパーティだったはずだが、今日はどちらもいない。
キョロキョロしていると、隅のテーブルに知った顔を見つけた。
・・・イリアだ。
超絶美形には違いないが、けっこう怖がられることのある我が『元』婚約者のフィオリナとは違って、少し垂れ目気味の茶色の瞳が愛嬌がある。
二学年下だったが、年齢は一緒のはず。
下町の出身で、魔法の才を見出されて男爵家の養女になったという。
髪の色は、上級貴族には人気のない黒で、たしか前にあったときには結い上げていたおを肩のあたりでばっさりカットしている。
ぼくとフィオリナが婚約破棄のときに、「真実の愛」の相手として名前をだしてしまったのが、彼女だった。
数ヶ月前のお茶会で、紹介され、それからなんどかかなり積極的なアプローチを受けた。
具体的に言うと、朝の授業に急いでいるときの曲がり角で、パンを加えた彼女とぶつかったり、自習室のドアを開けると、なぜか着替え中の彼女がいたり。
これは彼女の意思ではなく、誰かが何かをしかけているな。
と、気がつかないほど、ぼくは鈍くはない。
さらに、言ってしまうと、彼女は少し前に我が弟、エルマート殿下とかなりおおっぴらに付き合っていたのだ。
いろいろと、事情があったにせよ。
彼女がわりと・・その恋人を切らさないタイプだったとしても。
この馬鹿みたいな婚約破棄騒動のとばっちりをくって、男爵家を勘当されて、学院も退学というはあまりにもひどい話だと思っていた。
その彼女が「闇鴉」にいる。
粗末な身なりに、最低限の装備。魔法の才能はすごいが、16という成人になったばかりの年齢で、しかも男性からとてもとても好かれそうな容姿をしている。
で、登録したのが「闇鴉」。
見つめるぼくの視線に気がついたのか、彼女がぼくに微笑みかけた。
話しかけようとして・・・あわててやめた。
かまわず、ぼくが、近づくと
「ごめんなさい・・・その・・・人違いでした。」
「じゃあ、はじめまして・・・でいいですか? ぼくはルトって言います。14歳で、昨日、王都につきました。冒険者登録をしたばっかりです。」
これが、ぼくの。
認識阻害魔法。
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