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クローディア大公の結婚式
フィールべ枢機卿
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フィーベルは、教皇庁でもっとも若い枢機卿だ。
教皇が、主に皇族から指名される、半ばお飾りの地位にあるため、教皇庁で、ひいては「聖光教」というあまりにも巨大な組織の中で、もっとも力を持つものが、12名いる枢機卿だと言われる。
人格、見識、経歴。
その全てを兼ね備えていない限り、その地位に到達することはできない。
フィーベルは、加えて高位貴族の後ろ盾もあった。
彼はもともと、聖帝国ギウリークでも名門であるアライアス侯爵家の嫡子である。
早くから神学においてその才能を買われ、学問の道へと進んだ彼の目標は、ミトラの神学校で教授となり、自分の研究室を持つことだった。
アライアス侯爵家という迷惑な後ろ盾はそれを許さなかった。
彼は、司教から大司教。そして、30代の若さで、枢機卿のひとりとなったのである。
勘弁してくれ!
もともと政治に世界に馴染まないものを、若い頃から感じていたために、フィーベルは神学校を進学先に選び、そこを優秀な成績で卒業したのだ。
家督を妹に譲ってまで、だ。
そのことをすら、政治に利用する高位貴族という連中はつくづく化け物だと思う。
だが、権力の座についたからには、それなりに果たすべき、責務がある。
実際のところ、聖光教は組織としてはガタガタになりつつあった。
各国への特殊工作のために組織された『宣教師』たちは、貴族や教皇庁の有力者も私兵と化し、非合法な活動を平然と行っていた。
実際に、各特務局は、予算の取り合いをするのに、殺害した各国要人の数をつみあげていた。
その意味がわかるのだろうか。
政治など大嫌いなフィーベルは、しかし、政治がわかっているからこそ、政治が嫌いになったのである。
非合法活動はこちらが、行うだけではない。
短剣を握る暗殺者の手は、教皇庁だけの独占ではないのだ。
それでも。
いくら露骨にしかけられても、どの国も黙っていた。
それは、ひとつには聖光教の権威、もうひとつは、ギウリークの誇る特殊部隊「聖竜師団 」の存在にあっただろう。
千や万の軍を動かしての「戦争」が、外交的解決の最終手段の座を滑り落ちた現在、特殊部隊を使ってのビンポインでの攻撃が、最終手段となる。
そして、ギウリークの聖竜師団は、同様な機能をもつ、各国の戦力、ランゴバルドの「聖櫃の守護者」、銀灰皇国の「悪夢」なとから、ひとつ抜きでた存在と、みなされていたのだ。
部隊全員が、強大な竜の能力をその身に宿す「竜人」で、構成され、「顧問」である竜に乗せられて、どこへでも短時間で展開ができる。
だが、その聖竜師団は、北の小国で思わぬ敗北を喫した。
1個小隊が、何も出来ずに全滅。
いや、本当になにも出来なかったのだ。
もともとは「魔王宮」の権利をめぐって、その国に圧力をかける為の示威行動として、派遣された部隊である。
だが、現実に起きたのは、示威行動どころではなかった。
レストランの順番待ちを巡るトラブルで、一個分隊が全滅。
見舞いに出かけた病院で、看護婦とトラブルになり、これも全滅。
思いもよらぬ展開に焦ったのか、顧問である黒竜は、自ら飛び立ち、自らの権威をもって、かの国を従わせようとしたのだが。
最大の武器であるブレスを弾き返され、たまたま滞在していた冒険者“竜殺”ゴルバに手傷を追わされて逃げ帰ったのだ。
焦った教皇庁は、なんと黒竜にその積をおわせて、彼を体良く解任したのだ。
フィーベルに言わせれば、それもまた愚の骨頂である。
かの竜は、人間の女性を好み、そのため、竜仲間からの評判はよくなかった。
だが、彼自身は、そのどうしょうもない性癖を除けば、気さくで、命令に忠実で、実によい竜だったのである。
そして、かなり長い間、かの黒竜が、聖竜師団の顧問をつとめていたため、おそらく、フイーペルを除く、全員が忘れていた。
自らの飛翔に合わせて、小隊を運べる留学など、かの黒竜以外にはいないことを!
「竜の背に乗る」というのは、単なる比喩的な表現であって、実際には、竜とともに飛ぶ時は、竜のもつ力場で、運ぶ人間を包んんでくれる。
そうでなければ、人間などあっという間に振り落とされるか、あるいはなんらかの器具で、竜に括り付けられたとしても、竜の飛ぶ高度では、人間が呼吸する大気が極めて薄く、また途方もなく寒いのだ。
竜は、1人か精々2人を、乗せるのがやってどある。
つまり、必要なときにタイムラグなしで、小隊規模の特殊部隊を送り込む、というギウリークのドクトリンは、ラウレスを解任した時点で木っ端微塵に崩れており、実際に後任となって竜も逃げるように退任してしまった。
替りに、推挙されたのが、現在、顧問を務めるレクスだ。
フィーベルは、彼とはウマがあった。
どこか飄々としてその風貌は、前前任者のラウレスを彷彿とさせたし、ラウレスのように、女性に入れこみすぎて、給料の前借りや特別手当の至急を要求してくることもない。
ラウレスのように、他人数を運べるようなチートはもっていないが、それをはっきりと本人の口から、聞けたのも、好感が持てた。
人化がへたで、いつ会っても、角が生えたいたり、肌に部分的に鱗が残っていたりするので、あまり、ランクの高い古竜ではないのかもしれないが、フィールベは満足だった。
なにより、残った竜人たちを鍛え上げ、フィールベから見ても着々とその実力を増している。
グランダでの敗北を当て込んで、何処かが仕掛けてきたら、今度こそ、聖竜師団の実力、目にもの見せてやる。
フィールベはそう思っていた。
チラリと、私室の時計に目をやる。
今夜は、そのレクスと、一杯やることになっていたのだ。
約束の時間までは、あと少し。
そう、フィールべが、思ったとき、入口のドアがノックされた。
「どうぞ。開いてるよ。」
ドアが開かれ、するりと入り込んできたのは、しかし、レクスではなかった。
「ん、きみは確か」
フィールべは、眉間に皺を寄せた。
約束もせずに来ていい場所でも、時間でもない。
だがただちに、警備のものを呼ばなかったのは、それが、身知った顔だったからだ。
「ゲオルク子爵家のノウブルくん…だったね。どうしたんだ、こんな時間に。」
上級魔道学校の優等生であるノウブルは、いままで、フィールべが見たこともないようは笑みを浮かべて、てにつかんだ丸いものをごろりと床に投げた。
それは。
半ば溶け崩れた若い男性の頭部だった!
教皇が、主に皇族から指名される、半ばお飾りの地位にあるため、教皇庁で、ひいては「聖光教」というあまりにも巨大な組織の中で、もっとも力を持つものが、12名いる枢機卿だと言われる。
人格、見識、経歴。
その全てを兼ね備えていない限り、その地位に到達することはできない。
フィーベルは、加えて高位貴族の後ろ盾もあった。
彼はもともと、聖帝国ギウリークでも名門であるアライアス侯爵家の嫡子である。
早くから神学においてその才能を買われ、学問の道へと進んだ彼の目標は、ミトラの神学校で教授となり、自分の研究室を持つことだった。
アライアス侯爵家という迷惑な後ろ盾はそれを許さなかった。
彼は、司教から大司教。そして、30代の若さで、枢機卿のひとりとなったのである。
勘弁してくれ!
もともと政治に世界に馴染まないものを、若い頃から感じていたために、フィーベルは神学校を進学先に選び、そこを優秀な成績で卒業したのだ。
家督を妹に譲ってまで、だ。
そのことをすら、政治に利用する高位貴族という連中はつくづく化け物だと思う。
だが、権力の座についたからには、それなりに果たすべき、責務がある。
実際のところ、聖光教は組織としてはガタガタになりつつあった。
各国への特殊工作のために組織された『宣教師』たちは、貴族や教皇庁の有力者も私兵と化し、非合法な活動を平然と行っていた。
実際に、各特務局は、予算の取り合いをするのに、殺害した各国要人の数をつみあげていた。
その意味がわかるのだろうか。
政治など大嫌いなフィーベルは、しかし、政治がわかっているからこそ、政治が嫌いになったのである。
非合法活動はこちらが、行うだけではない。
短剣を握る暗殺者の手は、教皇庁だけの独占ではないのだ。
それでも。
いくら露骨にしかけられても、どの国も黙っていた。
それは、ひとつには聖光教の権威、もうひとつは、ギウリークの誇る特殊部隊「聖竜師団 」の存在にあっただろう。
千や万の軍を動かしての「戦争」が、外交的解決の最終手段の座を滑り落ちた現在、特殊部隊を使ってのビンポインでの攻撃が、最終手段となる。
そして、ギウリークの聖竜師団は、同様な機能をもつ、各国の戦力、ランゴバルドの「聖櫃の守護者」、銀灰皇国の「悪夢」なとから、ひとつ抜きでた存在と、みなされていたのだ。
部隊全員が、強大な竜の能力をその身に宿す「竜人」で、構成され、「顧問」である竜に乗せられて、どこへでも短時間で展開ができる。
だが、その聖竜師団は、北の小国で思わぬ敗北を喫した。
1個小隊が、何も出来ずに全滅。
いや、本当になにも出来なかったのだ。
もともとは「魔王宮」の権利をめぐって、その国に圧力をかける為の示威行動として、派遣された部隊である。
だが、現実に起きたのは、示威行動どころではなかった。
レストランの順番待ちを巡るトラブルで、一個分隊が全滅。
見舞いに出かけた病院で、看護婦とトラブルになり、これも全滅。
思いもよらぬ展開に焦ったのか、顧問である黒竜は、自ら飛び立ち、自らの権威をもって、かの国を従わせようとしたのだが。
最大の武器であるブレスを弾き返され、たまたま滞在していた冒険者“竜殺”ゴルバに手傷を追わされて逃げ帰ったのだ。
焦った教皇庁は、なんと黒竜にその積をおわせて、彼を体良く解任したのだ。
フィーベルに言わせれば、それもまた愚の骨頂である。
かの竜は、人間の女性を好み、そのため、竜仲間からの評判はよくなかった。
だが、彼自身は、そのどうしょうもない性癖を除けば、気さくで、命令に忠実で、実によい竜だったのである。
そして、かなり長い間、かの黒竜が、聖竜師団の顧問をつとめていたため、おそらく、フイーペルを除く、全員が忘れていた。
自らの飛翔に合わせて、小隊を運べる留学など、かの黒竜以外にはいないことを!
「竜の背に乗る」というのは、単なる比喩的な表現であって、実際には、竜とともに飛ぶ時は、竜のもつ力場で、運ぶ人間を包んんでくれる。
そうでなければ、人間などあっという間に振り落とされるか、あるいはなんらかの器具で、竜に括り付けられたとしても、竜の飛ぶ高度では、人間が呼吸する大気が極めて薄く、また途方もなく寒いのだ。
竜は、1人か精々2人を、乗せるのがやってどある。
つまり、必要なときにタイムラグなしで、小隊規模の特殊部隊を送り込む、というギウリークのドクトリンは、ラウレスを解任した時点で木っ端微塵に崩れており、実際に後任となって竜も逃げるように退任してしまった。
替りに、推挙されたのが、現在、顧問を務めるレクスだ。
フィーベルは、彼とはウマがあった。
どこか飄々としてその風貌は、前前任者のラウレスを彷彿とさせたし、ラウレスのように、女性に入れこみすぎて、給料の前借りや特別手当の至急を要求してくることもない。
ラウレスのように、他人数を運べるようなチートはもっていないが、それをはっきりと本人の口から、聞けたのも、好感が持てた。
人化がへたで、いつ会っても、角が生えたいたり、肌に部分的に鱗が残っていたりするので、あまり、ランクの高い古竜ではないのかもしれないが、フィールベは満足だった。
なにより、残った竜人たちを鍛え上げ、フィールベから見ても着々とその実力を増している。
グランダでの敗北を当て込んで、何処かが仕掛けてきたら、今度こそ、聖竜師団の実力、目にもの見せてやる。
フィールベはそう思っていた。
チラリと、私室の時計に目をやる。
今夜は、そのレクスと、一杯やることになっていたのだ。
約束の時間までは、あと少し。
そう、フィールべが、思ったとき、入口のドアがノックされた。
「どうぞ。開いてるよ。」
ドアが開かれ、するりと入り込んできたのは、しかし、レクスではなかった。
「ん、きみは確か」
フィールべは、眉間に皺を寄せた。
約束もせずに来ていい場所でも、時間でもない。
だがただちに、警備のものを呼ばなかったのは、それが、身知った顔だったからだ。
「ゲオルク子爵家のノウブルくん…だったね。どうしたんだ、こんな時間に。」
上級魔道学校の優等生であるノウブルは、いままで、フィールべが見たこともないようは笑みを浮かべて、てにつかんだ丸いものをごろりと床に投げた。
それは。
半ば溶け崩れた若い男性の頭部だった!
10
ご覧いただきありがとうございます。なんとか完結しました。彼らの物語はまだ続きます。後日談https://www.alphapolis.co.jp/novel/807186218/844632510
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