175 / 248
宴の後始末 小悪党どもの日常
呼び出されたのは狼たち
しおりを挟む
翌日、のことである。
聖者マヌカは、運ばれた酒瓶の量に目を丸くし、料理の山に唖然とし、ついで現れた招待客に言葉を失った。
彼女らしくもないあたふたとした態度で、なんとか二人を応接室に通した。
もともと貴族が使っていたこの屋敷の応接室は、それなりに立派なもので、それを家具付きで、クリュークたちは借りていた。
クリュークの歩行を手伝って、応接間に戻ると、客人は勝手に一杯やっていた。
「やあ、ザック。よく来てくれた。」
クリュークは、手を上げて挨拶した。
見事な胸をした女魔法使いは、ジロリとクリュークを睨んだが、ザックと呼ばれた剣士は笑った。
「ローゼもお変わりなく。」
「クリューク、マヌカ。」
ローゼの目は怖い。殺意とか憎しみとかそういったものではない。
人を超越した生命が持つ、有限寿命者への蔑み。無関心。
強いていうならば、神域を犯したものに対して処罰を下す精霊の視線か。
そう。
ローゼはもともと、神獣を祀る神殿の神官だった。
「よく私たちの前に顔を出せたものだな。」
「いや、招待に応じていただき、本当に感謝する。」
「アレで滅びなかったということは悪運だけは強いか。」
ローゼは顔の前に、手のひらを挙げた。見間違い様もない魔力の光がそこに集中していく。
マヌカは、舌打ちをして立ち上がった。
彼女はクリュークとは異なり、魂までも傷つくような怪我を負った訳ではない。だが、その召喚獣たちは、打ち倒され、補強もできていないのだ。
「あるいは、わたしが貴様にトドメを刺す宿命にあったのか。」
「やめとけ、ローゼ。」
ザックが、空になったグラスに自ら酒を満たしながら言った。
ローゼは舌打ちして、座り直す。
マヌカも椅子に腰を下ろした。冷や汗が下着を濡らしている。
ほんの最近まで、ザックとローゼを中心とする銀級パーティ「彷徨えるフェンリル」は、クリュークの隷属下にあったのだ。たぶん、その能力に制限をかけながらの隷属であったから、充分な力を発揮できていたとは言えない。
それは、邪神ヴァルゴールの力をもってする隷属だった。
その神の契約を、一人の冒険者の少年が反故にしてみせた。
隷属を脱し、本気になったザックたちは、マヌカの召喚獣を殲滅し、クリュークとリヨンに重傷を負わせたのだ。
いまの彼らは、名を改め「フェンリルの咆哮」を名乗っている。
メンバーはほかに斥候のトッド、回復術師のカウラ、召喚士のルークがいた。
「俺たちに依頼したいことがあるそうだな。」
ヴァルゴールの呪いが解けて、もう不死身ではなくなったザックが、香草をハムで巻いたものを口に放り込みながら言った。
「あなた方でなければできない依頼です。報酬はご提示した通り。」
「報酬面は悪くない。」
ローゼはうんざりしたような目でザックを見た。
昔の力を取り戻したにもかかわらず、ザックは、彼女が見たところ、俗世に囚われ過ぎている。特に酒と金に対する執着がそうだ。それ以外にも、彼女の「谷間」を必要以上にジロジロ見るし、相変わらず、口調は下品なままだ。
「だが、俺たちの目下の目標は、この北の地に神殿を建てることだ。
そのために稼ぎのいい魔王宮に、連日潜っているし、あまり長期間ここから離れたくはない。」
あと、しんどいのもごめん被る。
と、付け加えて、またローゼを嘆かせた。
「勤務していただく場所は、ランゴバルドとミトラになるでしょう。期間は、まだわかりませんが長くて一年ということにしておきましょうか。またはわたしの体が回復し、自由に動け得るようになるまで。」
「あるパーティの行動を監視する、ということだったが?
あんまり危険なのもごめん被る。」
何せ、ほら、今の俺は不死身じゃねえんだからな。
ニヤリと笑った口元が、牙を剥いた肉食獣に見えた。
「この世で一番、危険な連中ですよ。
ただ、ザックさんたちにはそうでもない。」
「『踊る道化師』か。」
ある程度、予想をしていたとみえて、ザックは自らその名前を口にした。
「ご名答です。」
にこやかに言って、クリュークは酒瓶を取り上げて、ザックに注いでやろうとしたが、彼の衰え切った筋力では、それは叶わなかった。
見かねたマヌカが、酒瓶を取り上げて、ザックのグラスを満たしてやる。
注いだ方はいやそうだったが、注がれた方は破顔した。
「いやあ、マヌカ姐さんに酒を注いでもらえる日が来るとは。長生きはしてみるもんだな。」
どん、と音がして酒瓶は叩きつけられるように、テーブルに置かれた。
クリュークは、ため息をついた。
あまり長時間、同席させておくのは、彼とザックはともかく、マヌカととローゼが感情的に持たない。
「最近、『踊る道化師』は新たなメンバーを加えました。」
「あのメンツにか?」
ザックは、首を傾げた。
「あのおちゃらけた『対抗戦』とやらで、フィオリナが合流したのは知っている。あいつらにそれ以上のメンバーが必要なのか?
そもそも新規のメンバーを募集してるなら、俺も入りたい。」
話が変わってくると困るので、クリュークは話を急いだ。
「新しく、加わったメンバーの一人に異世界からの来訪者がいるのですよ。」
「今どき? 異世界から?」
ザックはちょっと驚いたようだった。
「わたしはその人物が、この世界に破滅的な被害をもたらすものではないかと、危惧しているのです。情報が欲しい、が、わたしたちは動けない。
代わりに、『踊る道化師』に接触し情報を収集していただける方が欲しいのです。」
クリュークの申し出に、ザックは考え込んだ。
一応、理には適っている。
踊る道化師は、ルトの途方もないお人好しぶりにもかかわらず、とんでもなく危険な存在だ。
だが、旧知のザックたちにはそうでもない。
互いに素性もしれているし、再会を喜んでくれるだろう。なんだったら、行動を共にすることも可能かもしれない。
「・・・ところで、『新しく加わったメンバーの一人』といったな?
ほかにも新しいメンバーがいるのか?」
「さきの対抗戦で活躍した『銀雷の魔女』ドロシー・ハート、鉄道公団の『絶士』グエルジン、ヴァルゴールの12使徒ミラン、銀灰皇国の闇姫オルガ。」
なんじゃあ、そりゃあっ!
と、ザックは叫んだが、クリュークも全く同じ気持ちだった。
聖者マヌカは、運ばれた酒瓶の量に目を丸くし、料理の山に唖然とし、ついで現れた招待客に言葉を失った。
彼女らしくもないあたふたとした態度で、なんとか二人を応接室に通した。
もともと貴族が使っていたこの屋敷の応接室は、それなりに立派なもので、それを家具付きで、クリュークたちは借りていた。
クリュークの歩行を手伝って、応接間に戻ると、客人は勝手に一杯やっていた。
「やあ、ザック。よく来てくれた。」
クリュークは、手を上げて挨拶した。
見事な胸をした女魔法使いは、ジロリとクリュークを睨んだが、ザックと呼ばれた剣士は笑った。
「ローゼもお変わりなく。」
「クリューク、マヌカ。」
ローゼの目は怖い。殺意とか憎しみとかそういったものではない。
人を超越した生命が持つ、有限寿命者への蔑み。無関心。
強いていうならば、神域を犯したものに対して処罰を下す精霊の視線か。
そう。
ローゼはもともと、神獣を祀る神殿の神官だった。
「よく私たちの前に顔を出せたものだな。」
「いや、招待に応じていただき、本当に感謝する。」
「アレで滅びなかったということは悪運だけは強いか。」
ローゼは顔の前に、手のひらを挙げた。見間違い様もない魔力の光がそこに集中していく。
マヌカは、舌打ちをして立ち上がった。
彼女はクリュークとは異なり、魂までも傷つくような怪我を負った訳ではない。だが、その召喚獣たちは、打ち倒され、補強もできていないのだ。
「あるいは、わたしが貴様にトドメを刺す宿命にあったのか。」
「やめとけ、ローゼ。」
ザックが、空になったグラスに自ら酒を満たしながら言った。
ローゼは舌打ちして、座り直す。
マヌカも椅子に腰を下ろした。冷や汗が下着を濡らしている。
ほんの最近まで、ザックとローゼを中心とする銀級パーティ「彷徨えるフェンリル」は、クリュークの隷属下にあったのだ。たぶん、その能力に制限をかけながらの隷属であったから、充分な力を発揮できていたとは言えない。
それは、邪神ヴァルゴールの力をもってする隷属だった。
その神の契約を、一人の冒険者の少年が反故にしてみせた。
隷属を脱し、本気になったザックたちは、マヌカの召喚獣を殲滅し、クリュークとリヨンに重傷を負わせたのだ。
いまの彼らは、名を改め「フェンリルの咆哮」を名乗っている。
メンバーはほかに斥候のトッド、回復術師のカウラ、召喚士のルークがいた。
「俺たちに依頼したいことがあるそうだな。」
ヴァルゴールの呪いが解けて、もう不死身ではなくなったザックが、香草をハムで巻いたものを口に放り込みながら言った。
「あなた方でなければできない依頼です。報酬はご提示した通り。」
「報酬面は悪くない。」
ローゼはうんざりしたような目でザックを見た。
昔の力を取り戻したにもかかわらず、ザックは、彼女が見たところ、俗世に囚われ過ぎている。特に酒と金に対する執着がそうだ。それ以外にも、彼女の「谷間」を必要以上にジロジロ見るし、相変わらず、口調は下品なままだ。
「だが、俺たちの目下の目標は、この北の地に神殿を建てることだ。
そのために稼ぎのいい魔王宮に、連日潜っているし、あまり長期間ここから離れたくはない。」
あと、しんどいのもごめん被る。
と、付け加えて、またローゼを嘆かせた。
「勤務していただく場所は、ランゴバルドとミトラになるでしょう。期間は、まだわかりませんが長くて一年ということにしておきましょうか。またはわたしの体が回復し、自由に動け得るようになるまで。」
「あるパーティの行動を監視する、ということだったが?
あんまり危険なのもごめん被る。」
何せ、ほら、今の俺は不死身じゃねえんだからな。
ニヤリと笑った口元が、牙を剥いた肉食獣に見えた。
「この世で一番、危険な連中ですよ。
ただ、ザックさんたちにはそうでもない。」
「『踊る道化師』か。」
ある程度、予想をしていたとみえて、ザックは自らその名前を口にした。
「ご名答です。」
にこやかに言って、クリュークは酒瓶を取り上げて、ザックに注いでやろうとしたが、彼の衰え切った筋力では、それは叶わなかった。
見かねたマヌカが、酒瓶を取り上げて、ザックのグラスを満たしてやる。
注いだ方はいやそうだったが、注がれた方は破顔した。
「いやあ、マヌカ姐さんに酒を注いでもらえる日が来るとは。長生きはしてみるもんだな。」
どん、と音がして酒瓶は叩きつけられるように、テーブルに置かれた。
クリュークは、ため息をついた。
あまり長時間、同席させておくのは、彼とザックはともかく、マヌカととローゼが感情的に持たない。
「最近、『踊る道化師』は新たなメンバーを加えました。」
「あのメンツにか?」
ザックは、首を傾げた。
「あのおちゃらけた『対抗戦』とやらで、フィオリナが合流したのは知っている。あいつらにそれ以上のメンバーが必要なのか?
そもそも新規のメンバーを募集してるなら、俺も入りたい。」
話が変わってくると困るので、クリュークは話を急いだ。
「新しく、加わったメンバーの一人に異世界からの来訪者がいるのですよ。」
「今どき? 異世界から?」
ザックはちょっと驚いたようだった。
「わたしはその人物が、この世界に破滅的な被害をもたらすものではないかと、危惧しているのです。情報が欲しい、が、わたしたちは動けない。
代わりに、『踊る道化師』に接触し情報を収集していただける方が欲しいのです。」
クリュークの申し出に、ザックは考え込んだ。
一応、理には適っている。
踊る道化師は、ルトの途方もないお人好しぶりにもかかわらず、とんでもなく危険な存在だ。
だが、旧知のザックたちにはそうでもない。
互いに素性もしれているし、再会を喜んでくれるだろう。なんだったら、行動を共にすることも可能かもしれない。
「・・・ところで、『新しく加わったメンバーの一人』といったな?
ほかにも新しいメンバーがいるのか?」
「さきの対抗戦で活躍した『銀雷の魔女』ドロシー・ハート、鉄道公団の『絶士』グエルジン、ヴァルゴールの12使徒ミラン、銀灰皇国の闇姫オルガ。」
なんじゃあ、そりゃあっ!
と、ザックは叫んだが、クリュークも全く同じ気持ちだった。
0
お気に入りに追加
134
あなたにおすすめの小説
テンプレな異世界を楽しんでね♪~元おっさんの異世界生活~【加筆修正版】
永倉伊織
ファンタジー
神の力によって異世界に転生した長倉真八(39歳)、転生した世界は彼のよく知る「異世界小説」のような世界だった。
転生した彼の身体は20歳の若者になったが、精神は何故か39歳のおっさんのままだった。
こうして元おっさんとして第2の人生を歩む事になった彼は異世界小説でよくある展開、いわゆるテンプレな出来事に巻き込まれながらも、出逢いや別れ、時には仲間とゆる~い冒険の旅に出たり
授かった能力を使いつつも普通に生きていこうとする、おっさんの物語である。
◇ ◇ ◇
本作は主人公が異世界で「生活」していく事がメインのお話しなので、派手な出来事は起こりません。
序盤は1話あたりの文字数が少なめですが
全体的には1話2000文字前後でサクッと読める内容を目指してます。
特殊部隊の俺が転生すると、目の前で絶世の美人母娘が犯されそうで助けたら、とんでもないヤンデレ貴族だった
なるとし
ファンタジー
鷹取晴翔(たかとりはると)は陸上自衛隊のとある特殊部隊に所属している。だが、ある日、訓練の途中、不慮の事故に遭い、異世界に転生することとなる。
特殊部隊で使っていた武器や防具などを召喚できる特殊能力を謎の存在から授かり、目を開けたら、絶世の美女とも呼ばれる母娘が男たちによって犯されそうになっていた。
武装状態の鷹取晴翔は、持ち前の優秀な身体能力と武器を使い、その母娘と敷地にいる使用人たちを救う。
だけど、その母と娘二人は、
とおおおおんでもないヤンデレだった……
第3回次世代ファンタジーカップに出すために一部を修正して投稿したものです。
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
貴族に生まれたのに誘拐され1歳で死にかけた
佐藤醤油
ファンタジー
貴族に生まれ、のんびりと赤ちゃん生活を満喫していたのに、気がついたら世界が変わっていた。
僕は、盗賊に誘拐され魔力を吸われながら生きる日々を過ごす。
魔力枯渇に陥ると死ぬ確率が高いにも関わらず年に1回は魔力枯渇になり死にかけている。
言葉が通じる様になって気がついたが、僕は他の人が持っていないステータスを見る力を持ち、さらに異世界と思われる世界の知識を覗ける力を持っている。
この力を使って、いつか脱出し母親の元へと戻ることを夢見て過ごす。
小さい体でチートな力は使えない中、どうにか生きる知恵を出し生活する。
------------------------------------------------------------------
お知らせ
「転生者はめぐりあう」 始めました。
------------------------------------------------------------------
注意
作者の暇つぶし、気分転換中の自己満足で公開する作品です。
感想は受け付けていません。
誤字脱字、文面等気になる方はお気に入りを削除で対応してください。
ダンマス(異端者)
AN@RCHY
ファンタジー
幼女女神に召喚で呼び出されたシュウ。
元の世界に戻れないことを知って自由気ままに過ごすことを決めた。
人の作ったレールなんかのってやらねえぞ!
地球での痕跡をすべて消されて、幼女女神に召喚された風間修。そこで突然、ダンジョンマスターになって他のダンジョンマスターたちと競えと言われた。
戻りたくても戻る事の出来ない現実を受け入れ、異世界へ旅立つ。
始めこそ異世界だとワクワクしていたが、すぐに碇石からズレおかしなことを始めた。
小説になろうで『AN@CHY』名義で投稿している、同タイトルをアルファポリスにも投稿させていただきます。
向こうの小説を多少修正して投稿しています。
修正をかけながらなので更新ペースは不明です。
家ごと異世界ライフ
ねむたん
ファンタジー
突然、自宅ごと異世界の森へと転移してしまった高校生・紬。電気や水道が使える不思議な家を拠点に、自給自足の生活を始める彼女は、個性豊かな住人たちや妖精たちと出会い、少しずつ村を発展させていく。温泉の発見や宿屋の建築、そして寡黙なドワーフとのほのかな絆――未知の世界で織りなす、笑いと癒しのスローライフファンタジー!
全能で楽しく公爵家!!
山椒
ファンタジー
平凡な人生であることを自負し、それを受け入れていた二十四歳の男性が交通事故で若くして死んでしまった。
未練はあれど死を受け入れた男性は、転生できるのであれば二度目の人生も平凡でモブキャラのような人生を送りたいと思ったところ、魔神によって全能の力を与えられてしまう!
転生した先は望んだ地位とは程遠い公爵家の長男、アーサー・ランスロットとして生まれてしまった。
スローライフをしようにも公爵家でできるかどうかも怪しいが、のんびりと全能の力を発揮していく転生者の物語。
※少しだけ設定を変えているため、書き直し、設定を加えているリメイク版になっています。
※リメイク前まで投稿しているところまで書き直せたので、二章はかなりの速度で投稿していきます。
元おっさんの俺、公爵家嫡男に転生~普通にしてるだけなのに、次々と問題が降りかかってくる~
おとら@ 書籍発売中
ファンタジー
アルカディア王国の公爵家嫡男であるアレク(十六歳)はある日突然、前触れもなく前世の記憶を蘇らせる。
どうやら、それまでの自分はグータラ生活を送っていて、ろくでもない評判のようだ。
そんな中、アラフォー社畜だった前世の記憶が蘇り混乱しつつも、今の生活に慣れようとするが……。
その行動は以前とは違く見え、色々と勘違いをされる羽目に。
その結果、様々な女性に迫られることになる。
元婚約者にしてツンデレ王女、専属メイドのお調子者エルフ、決闘を仕掛けてくるクーデレ竜人姫、世話をすることなったドジっ子犬耳娘など……。
「ハーレムは嫌だァァァァ! どうしてこうなった!?」
今日も、そんな彼の悲鳴が響き渡る。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる