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宴の後始末
13、聖竜師団の黄昏
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分隊がひとつ、全滅か。
バランは、呻いた。
いや、ひとつでは無い。ふたつだ。
目の前で泣くじゃくりながら、事の次第を報告するノルノアは、ぐしぐしと泣いたり不貞腐れてそっぽをむいている彼女の分隊のガキどもは、もう、兵士ではない。
到着後、一日で2分隊、12名が役立たず、か。
これが強大な敵との戦いならば、バランは甘受しただろう。かえって闘志を燃やしたかもしれない。
だが、ガルドたちは、飲食店でのケンカに巻き込まれただけ。ノルノアは、なんらかの魔法の効果で一時的に体の自由をうばわれただけだ。
戦わずして、聖竜師団は壊滅しようとしている!
なにもしないうちから。
「落ち着け、バラン。」
頭から水を浴びせかけられたように、姿勢がしゃんとする。
「は、ラウルスさま!」
「傭兵や訓練生などで辻褄を合わせようとした聖帝国軍本部の問題だとわたしは、考える。」
ラウルスは、手を振ってノルノアたちを、下がらせた。
「ガルドたちを病院送りにしてのは、クローディア公国のフォオリナ。」
「ノルノアたちを痛めつけたのは、昨日私たちが訪れたギルドのサブマスターと名乗りました。」
「すべてが、クローディアの手中というわけだ。」
ラウルスは笑いを浮かべていたが、それはもう先刻のような余裕綽綽たるものでは、なくなっていた。
もちろん、勘違いである。
この日、クローディアは、魔女ザザリの元を訪れるために王都を離れていたし、フィオリナの件はまったくの偶然だ。ミュラの一件も、ノルノアがもう少し思慮深く行動すれば、容易に避けられたはずであった。
グランダについたのは、本当に昨日だったのであろうか。
意気揚々と王都に乗り込んだ竜人たちは、魔王宮の管理権をグランダから取り上げて、悠々と帰国するはずであった。
本来ならば、今日にでも契約を締結するくらいのつもりでいたのだが。
「ラウレス閣下。」
教会の司祭が、顔を出した。
「財務卿バルゴール伯爵が、お越しになりました。昨日のご提案に基づき、聖帝国との覚書を交わしたいとのご意向です。」
予約もない訪問は不躾なではあるが、昨日、クローディアから紹介をうけた人物である。
グランダを代表して来ているのならば、門前払いもできまい。
ラウルスはしぶしぶ、バルゴールを応接室に通した。
相変わらずの悪徳貴族面である。昨日の今日なので当たり前ではあるのだが、せめてもう少しセンスの良いコートを身につけてもらうわけにはいかないのだろうか。
「これなこれは、財務卿殿。」
バランはわざとらしく、丁寧に挨拶をした。
バルゴールは、挨拶を返しながらも、わたくしがクローディア公爵より、貴国との折衝をおおせつかりましてな、と言いつつ、従者から分厚い冊子を受け取り、バランに差し出した。
「『魔王宮』の管理を貴国にお任せしたいと存じます。ついては、聖帝国と我々における責任の分担および利益の配分についての詳細をまとめましたので、ご署名を。」
ほう。
と、バランは破顔した。
なるほど、少々抵抗しては見せたものの、グランダとしては身の程をわきまえた、ということか。それとも。
「クローディア陛下より、今回の件はこもバルゴールめに一任されております。」
そのセリフはさっきもきいた。
なるほど。クローディア「陛下」か。
と、バランは理解した。正確には理解したつもりになった。
クローディア公国にとっては、すでにグランダはどうでもいいのだ。
いくばくかの利益が残れば、それで十分。
むしろ、魔王宮などという危なっかしい迷宮の管理はとっとと、グランダから取り上げてほしいのだ。
そして、このバルゴール伯爵はクローディア「大公陛下」の意向を受けて動いている。
『魔王宮管理のギウリーク聖帝国への移管について』
と金文字で書かれた冊子は、公文書用のマウレア紙に細かな、しかし流麗な文字がならび、表紙は革で裏打ちされている。
わずか一日の仕事にしては見事なものだった。
1ページめにはすでに、グランダを代表するものとして財務卿バルゴールのサインと印が押されている。内容についての履行の強制力のある魔道のチリチリとした光が見えた。
バランは、筆をとってサインしようとしたが、ここは上位者であるラウレスに向かって書面を差し出した。
ラウレスも微かながら安堵の色が隠せない。
グランダ如き、無理やりにでも条約を押し付けても当然の立場なのだ。
条約が遅れれば遅れるほど、それは聖竜師団の落ち度となってかえってくる。
ラウレスはそれでもサインの前に、一読はしようとした。
数ページ読むうちに、ラウレスの顔色はかわり、鋭い目でバルゴールを睨んだ。
「財務卿殿。ここはいかがですかな。管理者の選任については、グランダに一任すること、とあるが。」
バルゴールは福々しい顔いっぱいに笑みを浮かべている。
「それは、むろん場所がグランダにありますからな。」
「管理者の給与、設備の設置、維持、修理は、聖帝国が行うことになっている。」
「それは、魔王宮の管理を聖帝国がする以上、当然の経費かと思われます。」
「素材の買取り場所の設置や運営もそうですね?」
「魔王宮の管理に含まれる条項かと思います。」
「しかし、業者の選定はグランダが行う、と。」
「それは場所がグランダですから、そうなりますな。」
「財務卿。」
ラウレスの指が、革表紙に食い込み、それを引き裂いた。
「こんな契約は飲めない。」
バルゴールの笑みは全く変わらない。
変わらないが。
その表情が悪魔のものに変じたように、バランには思えた。
「ふざけてもらっては困るな、バルゴール。」
「魔王宮の管理は、西方域国家連合の意思による人類社会の治安、安全確保のため、ではなく」
バルゴールは、引き裂かれた冊子をひろいあげ、埃を叩いた。
「ひとえに、ギウリークの聖帝国が己の利益のため行うのですから、こちらもそれなりの利益を追求するのは当然でしょう。わたくしはこれでも双方共に利益が出る妥協的を提案したつもりでしたが。」
「数日で増援が到着する。そのときに後悔しないよいにしろよ、バルゴール。」
「クローディアから白狼騎士団2000は、明日到着いたします。」
「ほう? それで師団に相当する我ら聖竜師団を相手にするのか?」
「ウロボロス鬼兵団をはじめとする西方域の銀級以上のパーティも了解を取り付けておりますので、戦力的には充分かと。
今回の一件、他国にもれれば、むしろ、孤立無縁になるのはギウリーク聖帝国では?」
ギリ。
嫌な音がして、バランラウレスを振り返った。
ギリギリ。
それはラウレスが歯を噛み鳴らす音。
「ラウレスさまっ!」
「バルゴールよ。急ぎクローディアに伝えよ。
聖帝国はコケにされて、平気でいるほど寛容ではない、と。」
「お伝えいたしましょう、ラウレス様。」
バルゴールが帰った後も、ラウレスは椅子に身を沈めたまま、身動きひとつしなかった。
「ラウレスさま…」
バランが恐る恐る声をかける。
「『竜人』では力不足ということか。」
ギリ、ギリリ、と牙がなる。
「そうか、そういうことなのか。ならばここは」
にやあ。と唇が吊り上がった。
「『竜』の出番、と、そういうことか。」
バランは、呻いた。
いや、ひとつでは無い。ふたつだ。
目の前で泣くじゃくりながら、事の次第を報告するノルノアは、ぐしぐしと泣いたり不貞腐れてそっぽをむいている彼女の分隊のガキどもは、もう、兵士ではない。
到着後、一日で2分隊、12名が役立たず、か。
これが強大な敵との戦いならば、バランは甘受しただろう。かえって闘志を燃やしたかもしれない。
だが、ガルドたちは、飲食店でのケンカに巻き込まれただけ。ノルノアは、なんらかの魔法の効果で一時的に体の自由をうばわれただけだ。
戦わずして、聖竜師団は壊滅しようとしている!
なにもしないうちから。
「落ち着け、バラン。」
頭から水を浴びせかけられたように、姿勢がしゃんとする。
「は、ラウルスさま!」
「傭兵や訓練生などで辻褄を合わせようとした聖帝国軍本部の問題だとわたしは、考える。」
ラウルスは、手を振ってノルノアたちを、下がらせた。
「ガルドたちを病院送りにしてのは、クローディア公国のフォオリナ。」
「ノルノアたちを痛めつけたのは、昨日私たちが訪れたギルドのサブマスターと名乗りました。」
「すべてが、クローディアの手中というわけだ。」
ラウルスは笑いを浮かべていたが、それはもう先刻のような余裕綽綽たるものでは、なくなっていた。
もちろん、勘違いである。
この日、クローディアは、魔女ザザリの元を訪れるために王都を離れていたし、フィオリナの件はまったくの偶然だ。ミュラの一件も、ノルノアがもう少し思慮深く行動すれば、容易に避けられたはずであった。
グランダについたのは、本当に昨日だったのであろうか。
意気揚々と王都に乗り込んだ竜人たちは、魔王宮の管理権をグランダから取り上げて、悠々と帰国するはずであった。
本来ならば、今日にでも契約を締結するくらいのつもりでいたのだが。
「ラウレス閣下。」
教会の司祭が、顔を出した。
「財務卿バルゴール伯爵が、お越しになりました。昨日のご提案に基づき、聖帝国との覚書を交わしたいとのご意向です。」
予約もない訪問は不躾なではあるが、昨日、クローディアから紹介をうけた人物である。
グランダを代表して来ているのならば、門前払いもできまい。
ラウルスはしぶしぶ、バルゴールを応接室に通した。
相変わらずの悪徳貴族面である。昨日の今日なので当たり前ではあるのだが、せめてもう少しセンスの良いコートを身につけてもらうわけにはいかないのだろうか。
「これなこれは、財務卿殿。」
バランはわざとらしく、丁寧に挨拶をした。
バルゴールは、挨拶を返しながらも、わたくしがクローディア公爵より、貴国との折衝をおおせつかりましてな、と言いつつ、従者から分厚い冊子を受け取り、バランに差し出した。
「『魔王宮』の管理を貴国にお任せしたいと存じます。ついては、聖帝国と我々における責任の分担および利益の配分についての詳細をまとめましたので、ご署名を。」
ほう。
と、バランは破顔した。
なるほど、少々抵抗しては見せたものの、グランダとしては身の程をわきまえた、ということか。それとも。
「クローディア陛下より、今回の件はこもバルゴールめに一任されております。」
そのセリフはさっきもきいた。
なるほど。クローディア「陛下」か。
と、バランは理解した。正確には理解したつもりになった。
クローディア公国にとっては、すでにグランダはどうでもいいのだ。
いくばくかの利益が残れば、それで十分。
むしろ、魔王宮などという危なっかしい迷宮の管理はとっとと、グランダから取り上げてほしいのだ。
そして、このバルゴール伯爵はクローディア「大公陛下」の意向を受けて動いている。
『魔王宮管理のギウリーク聖帝国への移管について』
と金文字で書かれた冊子は、公文書用のマウレア紙に細かな、しかし流麗な文字がならび、表紙は革で裏打ちされている。
わずか一日の仕事にしては見事なものだった。
1ページめにはすでに、グランダを代表するものとして財務卿バルゴールのサインと印が押されている。内容についての履行の強制力のある魔道のチリチリとした光が見えた。
バランは、筆をとってサインしようとしたが、ここは上位者であるラウレスに向かって書面を差し出した。
ラウレスも微かながら安堵の色が隠せない。
グランダ如き、無理やりにでも条約を押し付けても当然の立場なのだ。
条約が遅れれば遅れるほど、それは聖竜師団の落ち度となってかえってくる。
ラウレスはそれでもサインの前に、一読はしようとした。
数ページ読むうちに、ラウレスの顔色はかわり、鋭い目でバルゴールを睨んだ。
「財務卿殿。ここはいかがですかな。管理者の選任については、グランダに一任すること、とあるが。」
バルゴールは福々しい顔いっぱいに笑みを浮かべている。
「それは、むろん場所がグランダにありますからな。」
「管理者の給与、設備の設置、維持、修理は、聖帝国が行うことになっている。」
「それは、魔王宮の管理を聖帝国がする以上、当然の経費かと思われます。」
「素材の買取り場所の設置や運営もそうですね?」
「魔王宮の管理に含まれる条項かと思います。」
「しかし、業者の選定はグランダが行う、と。」
「それは場所がグランダですから、そうなりますな。」
「財務卿。」
ラウレスの指が、革表紙に食い込み、それを引き裂いた。
「こんな契約は飲めない。」
バルゴールの笑みは全く変わらない。
変わらないが。
その表情が悪魔のものに変じたように、バランには思えた。
「ふざけてもらっては困るな、バルゴール。」
「魔王宮の管理は、西方域国家連合の意思による人類社会の治安、安全確保のため、ではなく」
バルゴールは、引き裂かれた冊子をひろいあげ、埃を叩いた。
「ひとえに、ギウリークの聖帝国が己の利益のため行うのですから、こちらもそれなりの利益を追求するのは当然でしょう。わたくしはこれでも双方共に利益が出る妥協的を提案したつもりでしたが。」
「数日で増援が到着する。そのときに後悔しないよいにしろよ、バルゴール。」
「クローディアから白狼騎士団2000は、明日到着いたします。」
「ほう? それで師団に相当する我ら聖竜師団を相手にするのか?」
「ウロボロス鬼兵団をはじめとする西方域の銀級以上のパーティも了解を取り付けておりますので、戦力的には充分かと。
今回の一件、他国にもれれば、むしろ、孤立無縁になるのはギウリーク聖帝国では?」
ギリ。
嫌な音がして、バランラウレスを振り返った。
ギリギリ。
それはラウレスが歯を噛み鳴らす音。
「ラウレスさまっ!」
「バルゴールよ。急ぎクローディアに伝えよ。
聖帝国はコケにされて、平気でいるほど寛容ではない、と。」
「お伝えいたしましょう、ラウレス様。」
バルゴールが帰った後も、ラウレスは椅子に身を沈めたまま、身動きひとつしなかった。
「ラウレスさま…」
バランが恐る恐る声をかける。
「『竜人』では力不足ということか。」
ギリ、ギリリ、と牙がなる。
「そうか、そういうことなのか。ならばここは」
にやあ。と唇が吊り上がった。
「『竜』の出番、と、そういうことか。」
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ご覧いただきありがとうございます。なんとか完結しました。彼らの物語はまだ続きます。後日談https://www.alphapolis.co.jp/novel/807186218/844632510
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