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第139話 グランダの後継者
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一同が離宮から出ると、王宮は別のことで大騒ぎになっていた。
クローディア公爵がエルマート王子とともに帰還!
なんとエルマート王子は、迷宮を第6層まで攻略。すばらしい伝説級のアイテムまで持ち帰っている。
後宮の迷宮化は伏せられていたから、グランダ王はたんに、後宮にこもっているだけと思われていた。政務に差し障るワガママはめずらしい人物だったが、こんなこともまあ、あるかと一時保留とされたのである。
しかし、これはもうエルマート殿下のこの上ない快挙である。
もともと、エルマートを支持していた「夜会派」の面々はもちろん、これでエルマート王太子の誕生は間違いなしと拍手喝采を送ったし、また反対に王のハルトに対する陰湿な仕打ちに秘かに眉を顰めているもの達も、これでハルトが自由な立場になれると安堵したした。
ハルトの優秀さというものは、王立学院に通う彼らの子弟たちから聞いていたし、なら、是非ともうちの婿にと考えた貴族は両手の指に余った。
そのなかには、かのイリアの養父であったバルトグラッセル男爵も混じっていた。
家格は足りないが、それはついでに爵位を上げてもらえばいい。王立学院からはイリアを復学させるにあたって再び形だけの養子縁組をして貰えないかとの依頼がいくばくの謝礼付きできていたし、あの身体ならば、王子のひとりやふたり誘惑することなどわけも無い、と彼は考えたのである。
(かなりムシのいい考えではあるが、ここまでお付き合いいただいた読者の皆さんならご理解いただけるようにこれは決して可能性のない話ではなかった。)
この歴史的快挙を一刻も早く、王に報告をとの声はいやがうえにも高まり、事情が分かっているブラウ公爵の胃に穴を開けそうになったが、程なく、グランダ王がメア王妃を伴い、後宮から現れた。
ブラウ公爵から、報告を受けたグランダ王は、通りいっぺんの賛辞を与えたあと、後方に控えたまぶかくフードを、かぶった集団から小柄なひとりを招き、次のように宣言した。
「余は、いま、この時点をもってグランダ王を退位する。あとのことは、ここに控えるハルト王太子が全てはからう。」
「し、しかし!」
仰天したブラウ公爵が、叫んだ。
「“最強のパーティ”を作りあげた王子を後継者にすると、陛下はおっしゃいました。
そしてエルマート殿下は、見事にご自分のパーティメンバーとともに、第六層へと達し………」
「よくやったぞ、エルマート。
わしが用意したパーティではなくおのれの力で組んだパーティで見事な成果をあげた。」
「な、ならば」
「余は『最強なるパーティの育成を競ってみよ』と命じただけだ。勝った方を王太子とするなど申してはいなかったがな。」
グランダは、ハルトの肩に手を置いた。
「もともと王太子たるハルトが、余の退位後、王位を継ぐ。すこし、予定よりは早いがそれだけの事だ。」
ブラウは忙しく考えを巡らし最後の抵抗を試みた。
「しかしそれでは!
最強のパーティを、目指し艱難辛苦の末、これだけの成果をもたらしたエルマートさまのお立場も。」
「ふむ、最強、と申したか?」
「陛下、恐れ多くもかの魔王宮の第六層を制覇したパーティです。
これを越えるとなると、もはや魔王その人でも連れてくるしかありますまい。」
ハルトは愛想よく笑った。
「だ、そうだ。どうかな?みんな!」
1団はフードを、いっせいに跳ね除けた。
みな、若い。もっとも歳のいった美女でもおそらくは二十代の前半だろう。
幼女にすら見えるパリエの少女。
性別も定かならぬコートの青年はストールで口元を、隠している。
剣士の少年は10代の半ば、といったとこ、か。
悠然と腕を組んで周りを睥睨するその姿は、ハルトなどより、いやグランダ王よりも王らしく見えた。
「これと、戦っておのれの最強を証明しますか、ドルバーザ殿?」
「確かに並々ならぬ面子なのはよくわかる。」
ドルバーザは淡々と言った。
これは、強いて言うならは、エルマートのパーティではなく、彼のパーティであり、第六層まですすめたのも、途中から敵がまったく出てこなくなったためであったがそのことを特に今ここで論争するつもりは無い。
「特にこちらとしては戦う理由もないのに、優劣をつけるために戦闘に駆り出されるのはごめん被りたい。」
ドルバーザが珍しく率先して話をしたのは、いつも口数の多い、彼の魔法人形テオが、あさっての方向を向いたまま、「ピー」と言いながら固まっていたためだった。
「ドルバーザ!
大丈夫なのか? テオは。」
ミア=イアが尋ねると、ドルバーザは鼻で笑った。
「これか、これはこいつの特技でな。
“故障したふり”
というやつだ。
なに、叩けば直る。」
「ち、ちょっと止めてください。人類文明の至宝とも言うべき最高水準の魔法人形ですよ!」
それを自分でいうから、なんとなく胡散臭くなるのだ。
『再起動』
と、機械音ぽく言ってから、テオはドルバーザに向き直った。
「それはヤイバに聞いてみてください。」
「ふむ、あの者たちもまた魔王宮に由来するのか。
ヤイバ?」
もと変異種の少年は、機嫌良く笑いながら答えた。
「ギムリウスさまと戦うの? いいけどここの人はみんな死ぬよ。」
「ここの人は、どの範囲だ?
室内か、城内か。」
「この街。」
「ギムリウスはおまえの創造主で、第一階層の階層主だったな。」
ドルバーザの声がささやくように低くなる。それくらいの配慮は彼だってするのだ。
「残りのものはわかるか。俺とミア=イアにだけ聞こえるように話せ。」
「第二階層主のリンド伯爵と第三回層主のリアモンドさま。それと陛下。」
わかった、もう充分。
と、言ってドルバーザは、王や居並ぶ重臣たちを振り返る。
「やめだ、やめ! こんな連中と戦えるか。」
ブラウ公爵がよろよろと膝をついた。
彼の姪であったはずの王妃に向かって呼びかける。
「おまえからもなんとか言ってくれ。ハルト殿下が王位につけば、我々は破滅だ。」
「わたしは、陛下とともに、湖畔の離宮にて余生を過ごしたいと思います。」
メアは哀れな叔父にむかってそう言った。
「それでよいわよね?陛下。」
「もちろんだとも! 少し予定が早まっただけだ。政務を離れてしまったのんびり過ごしたいというのがおまえの望みだった。
いままで尽くしてくれた分、おまえの望みはなんでもかなえよう。
エルマートを王位につけてやれなかったのは心残りではあるが。」
「それは、ぼくがなんとかいたしましょう。」
ルトは爽やかな笑顔で歩み出た。
フィオリナは、胃がチクリと痛むのを感じた。あの顔はぜったいにロクでもないことをしでかすときの顔だ。
ルトは、高らかに宣言した。
「まず、今回の一連の出来事に大きな功績をたてた、クローディア公爵にレント、アリュステイン、ババルドを公爵領として加え、さらにグランダからの出兵要請の拒否権を未来永劫付与いたします。」
「そ、そ、それは」
「もともと、フィオリナ=クローディアをレント伯爵として立てる際に予定されていた封土です。いまさら、反対もないでしょう。」
いや、しかし、それは。
フィオリナがエルマートと結婚することを前提にたてられた計画だ。
この流れでフィオリナがエルマートの妻となることは100%ありえない。
失踪していたはずのハルトがなぜ、こんなにも王室の内情に詳しいのだ。まで、頭のまわる者はいなかった。
「さらに、グランダの王としては、はなはだ遺憾ではありますが、バハ-モルからアザリア、バハロ港までの割譲もすでに、王室の印のある書面として作成されています。
これは、グランドマスターであるクリュークの申請により、受理されたものです。」
「ど、どうなっているのです!」
ブラウ公爵が悲鳴をあげた。
「これは、かつて、クローディア公国がグランダに併合される際に、取り上げた領地のすべてだ。不凍港やそこに通じる河川も含まれる。これではまるで、クローディア公爵領が独立したと言わんばかりの、」
絶句したブラウ公爵は、気がついてもう一度へたり込んだ。
「クローディア公国が独立する、ということか。」
「陛下っ!」
「はい、なんでしょう?」
「あなたではない!
なぜ、このようなことを。」
「考えてもみよ。」
グランダ王、いや譲位された以上、グランダ王はハルトであるから、ここは慣例に従い、彼が引退後に名乗ろうと決めていたその名で呼ぼう。
良識王は、落ち着いた口調だった。
「その地域は、もともとクローディア公爵領と一体化してはじめて栄える地域だ。
無理に、我が国が抱え込んでも、開発も発展も難しい。
ここは両国のさらなる繁栄のため、クローディア領としてその運営を公に任せたほうが、長い目でみても得策と考える。」
いやあ。
集まった者たちは、一瞬、ぽかんとした。
まさか、『良識王』がほんとに良識あることを言うとか。
「さて、以上でぼくの治世は終了です。
エルマート!」
「はいっ」
エルマートは慌てたように返事をした。
ここで、呼ばれるとわかってなかったにせよ、もう少し集中しておけよ。
「ぼくは、王位をエルマートに譲位します。」
クローディア公爵がエルマート王子とともに帰還!
なんとエルマート王子は、迷宮を第6層まで攻略。すばらしい伝説級のアイテムまで持ち帰っている。
後宮の迷宮化は伏せられていたから、グランダ王はたんに、後宮にこもっているだけと思われていた。政務に差し障るワガママはめずらしい人物だったが、こんなこともまあ、あるかと一時保留とされたのである。
しかし、これはもうエルマート殿下のこの上ない快挙である。
もともと、エルマートを支持していた「夜会派」の面々はもちろん、これでエルマート王太子の誕生は間違いなしと拍手喝采を送ったし、また反対に王のハルトに対する陰湿な仕打ちに秘かに眉を顰めているもの達も、これでハルトが自由な立場になれると安堵したした。
ハルトの優秀さというものは、王立学院に通う彼らの子弟たちから聞いていたし、なら、是非ともうちの婿にと考えた貴族は両手の指に余った。
そのなかには、かのイリアの養父であったバルトグラッセル男爵も混じっていた。
家格は足りないが、それはついでに爵位を上げてもらえばいい。王立学院からはイリアを復学させるにあたって再び形だけの養子縁組をして貰えないかとの依頼がいくばくの謝礼付きできていたし、あの身体ならば、王子のひとりやふたり誘惑することなどわけも無い、と彼は考えたのである。
(かなりムシのいい考えではあるが、ここまでお付き合いいただいた読者の皆さんならご理解いただけるようにこれは決して可能性のない話ではなかった。)
この歴史的快挙を一刻も早く、王に報告をとの声はいやがうえにも高まり、事情が分かっているブラウ公爵の胃に穴を開けそうになったが、程なく、グランダ王がメア王妃を伴い、後宮から現れた。
ブラウ公爵から、報告を受けたグランダ王は、通りいっぺんの賛辞を与えたあと、後方に控えたまぶかくフードを、かぶった集団から小柄なひとりを招き、次のように宣言した。
「余は、いま、この時点をもってグランダ王を退位する。あとのことは、ここに控えるハルト王太子が全てはからう。」
「し、しかし!」
仰天したブラウ公爵が、叫んだ。
「“最強のパーティ”を作りあげた王子を後継者にすると、陛下はおっしゃいました。
そしてエルマート殿下は、見事にご自分のパーティメンバーとともに、第六層へと達し………」
「よくやったぞ、エルマート。
わしが用意したパーティではなくおのれの力で組んだパーティで見事な成果をあげた。」
「な、ならば」
「余は『最強なるパーティの育成を競ってみよ』と命じただけだ。勝った方を王太子とするなど申してはいなかったがな。」
グランダは、ハルトの肩に手を置いた。
「もともと王太子たるハルトが、余の退位後、王位を継ぐ。すこし、予定よりは早いがそれだけの事だ。」
ブラウは忙しく考えを巡らし最後の抵抗を試みた。
「しかしそれでは!
最強のパーティを、目指し艱難辛苦の末、これだけの成果をもたらしたエルマートさまのお立場も。」
「ふむ、最強、と申したか?」
「陛下、恐れ多くもかの魔王宮の第六層を制覇したパーティです。
これを越えるとなると、もはや魔王その人でも連れてくるしかありますまい。」
ハルトは愛想よく笑った。
「だ、そうだ。どうかな?みんな!」
1団はフードを、いっせいに跳ね除けた。
みな、若い。もっとも歳のいった美女でもおそらくは二十代の前半だろう。
幼女にすら見えるパリエの少女。
性別も定かならぬコートの青年はストールで口元を、隠している。
剣士の少年は10代の半ば、といったとこ、か。
悠然と腕を組んで周りを睥睨するその姿は、ハルトなどより、いやグランダ王よりも王らしく見えた。
「これと、戦っておのれの最強を証明しますか、ドルバーザ殿?」
「確かに並々ならぬ面子なのはよくわかる。」
ドルバーザは淡々と言った。
これは、強いて言うならは、エルマートのパーティではなく、彼のパーティであり、第六層まですすめたのも、途中から敵がまったく出てこなくなったためであったがそのことを特に今ここで論争するつもりは無い。
「特にこちらとしては戦う理由もないのに、優劣をつけるために戦闘に駆り出されるのはごめん被りたい。」
ドルバーザが珍しく率先して話をしたのは、いつも口数の多い、彼の魔法人形テオが、あさっての方向を向いたまま、「ピー」と言いながら固まっていたためだった。
「ドルバーザ!
大丈夫なのか? テオは。」
ミア=イアが尋ねると、ドルバーザは鼻で笑った。
「これか、これはこいつの特技でな。
“故障したふり”
というやつだ。
なに、叩けば直る。」
「ち、ちょっと止めてください。人類文明の至宝とも言うべき最高水準の魔法人形ですよ!」
それを自分でいうから、なんとなく胡散臭くなるのだ。
『再起動』
と、機械音ぽく言ってから、テオはドルバーザに向き直った。
「それはヤイバに聞いてみてください。」
「ふむ、あの者たちもまた魔王宮に由来するのか。
ヤイバ?」
もと変異種の少年は、機嫌良く笑いながら答えた。
「ギムリウスさまと戦うの? いいけどここの人はみんな死ぬよ。」
「ここの人は、どの範囲だ?
室内か、城内か。」
「この街。」
「ギムリウスはおまえの創造主で、第一階層の階層主だったな。」
ドルバーザの声がささやくように低くなる。それくらいの配慮は彼だってするのだ。
「残りのものはわかるか。俺とミア=イアにだけ聞こえるように話せ。」
「第二階層主のリンド伯爵と第三回層主のリアモンドさま。それと陛下。」
わかった、もう充分。
と、言ってドルバーザは、王や居並ぶ重臣たちを振り返る。
「やめだ、やめ! こんな連中と戦えるか。」
ブラウ公爵がよろよろと膝をついた。
彼の姪であったはずの王妃に向かって呼びかける。
「おまえからもなんとか言ってくれ。ハルト殿下が王位につけば、我々は破滅だ。」
「わたしは、陛下とともに、湖畔の離宮にて余生を過ごしたいと思います。」
メアは哀れな叔父にむかってそう言った。
「それでよいわよね?陛下。」
「もちろんだとも! 少し予定が早まっただけだ。政務を離れてしまったのんびり過ごしたいというのがおまえの望みだった。
いままで尽くしてくれた分、おまえの望みはなんでもかなえよう。
エルマートを王位につけてやれなかったのは心残りではあるが。」
「それは、ぼくがなんとかいたしましょう。」
ルトは爽やかな笑顔で歩み出た。
フィオリナは、胃がチクリと痛むのを感じた。あの顔はぜったいにロクでもないことをしでかすときの顔だ。
ルトは、高らかに宣言した。
「まず、今回の一連の出来事に大きな功績をたてた、クローディア公爵にレント、アリュステイン、ババルドを公爵領として加え、さらにグランダからの出兵要請の拒否権を未来永劫付与いたします。」
「そ、そ、それは」
「もともと、フィオリナ=クローディアをレント伯爵として立てる際に予定されていた封土です。いまさら、反対もないでしょう。」
いや、しかし、それは。
フィオリナがエルマートと結婚することを前提にたてられた計画だ。
この流れでフィオリナがエルマートの妻となることは100%ありえない。
失踪していたはずのハルトがなぜ、こんなにも王室の内情に詳しいのだ。まで、頭のまわる者はいなかった。
「さらに、グランダの王としては、はなはだ遺憾ではありますが、バハ-モルからアザリア、バハロ港までの割譲もすでに、王室の印のある書面として作成されています。
これは、グランドマスターであるクリュークの申請により、受理されたものです。」
「ど、どうなっているのです!」
ブラウ公爵が悲鳴をあげた。
「これは、かつて、クローディア公国がグランダに併合される際に、取り上げた領地のすべてだ。不凍港やそこに通じる河川も含まれる。これではまるで、クローディア公爵領が独立したと言わんばかりの、」
絶句したブラウ公爵は、気がついてもう一度へたり込んだ。
「クローディア公国が独立する、ということか。」
「陛下っ!」
「はい、なんでしょう?」
「あなたではない!
なぜ、このようなことを。」
「考えてもみよ。」
グランダ王、いや譲位された以上、グランダ王はハルトであるから、ここは慣例に従い、彼が引退後に名乗ろうと決めていたその名で呼ぼう。
良識王は、落ち着いた口調だった。
「その地域は、もともとクローディア公爵領と一体化してはじめて栄える地域だ。
無理に、我が国が抱え込んでも、開発も発展も難しい。
ここは両国のさらなる繁栄のため、クローディア領としてその運営を公に任せたほうが、長い目でみても得策と考える。」
いやあ。
集まった者たちは、一瞬、ぽかんとした。
まさか、『良識王』がほんとに良識あることを言うとか。
「さて、以上でぼくの治世は終了です。
エルマート!」
「はいっ」
エルマートは慌てたように返事をした。
ここで、呼ばれるとわかってなかったにせよ、もう少し集中しておけよ。
「ぼくは、王位をエルマートに譲位します。」
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