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第136話 決戦~3
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何が起きているのか。
ほんの少し前までは、彼女はすべてをコントロールしていた。
ハルトが連れてきたパーティの力は、確かに分析不可能な部分もあった。
だが、ここは
彼女の迷宮の中。
彼女の作った世界だ。
ハルトが、あるいは昔なじみのアウデリアがいかなる力を持っていたとしても、階層を増やしてしまえばいい。
無限に続く迷路を無限に歩かせる。
“収納”魔法も無限ではありえない。食料も水も尽きる。
そして、襲う魔物は、特別に濃い魔素で強化した魔族の“影”だ。
倒されても本体に影響はなく、繰り返し、繰り返し、無限に送り出すことが出来る。
どんな強者であってもこれには勝てない。
ハルトが、影と本体との「繋がり」を媒介に交換転移をしかけてきたときも驚きはすれ、狼狽はしなかった。
王妃メアはいざしらず、魔女ザザリは百戦錬磨だ。
召喚獣をつかいつつ、魔法使いには強化魔法の重ねがけを命じる。
種類と性質は、ザザリが指示した。この百年で流行り、また衰退した「城塞」魔法だ。
効果の範囲内にあった味方の能力は、大幅に嵩上げされる。
ゴルセウム自身は、独自の鎖魔法を除けば大した力はもっていない。しかし、配下のものはそれぞれ、見るべきものをもっていた。
注意すべきは、ハルトだ。
と、考えていたのだが、残りのものたちもかなりの実力者だった。
それはそうだ。それも想定内だ。
あのハルトが選んだパーティなのだから。
それでもザザリは負けない。
魔法による強化は完成し、攻勢に打って出る。
ここで、想定外のことが起きた。
クリュークの出現である。
仲間を媒介にして、そこに受肉する形で迷宮内に現れたのだ。
そんなことが、生身の人間に可能だとは思わなかったし、それは媒介に使ったものの死を意味するものだったので、可能性としてはありえないものと考えていた。
それが起こってしまったのである。
だが、クリュークは、すぐにハルトのパーティと戦闘をはじめたので、このことはザザリにとっては不利な要因とはならなかった。
アウデリアのパーティは、予想以上の力をもち、予想より早くここに到達した。
だが、それもザザリにとっては想定外のことではない。
想定外のことはひとつも起きていないのに関わらず、いま、彼女は敗北への道を歩んでいる。
「ひどい風だ。ここは危ない、館の中に避難しよう。」
と、提案したのはグランダ王だった。
「ええ、そうしましょう、陛下。ただ、こうるさいハエどもを追い払ってからにいたしましょうね。」
そう言うと、グランダ王はにこにこと笑って童子のように頷いた。
精神支配を長期間、あまりに深くかけ続けたことによる精神の退行の影響が出ている。
ザザリは舌打ちした。
ザザリは、グランダ王を愛してはいない。
ただ、若干の利用価値と、床をともに出来る程度の好意はもっている。
メアは王を愛している。
ただ、貧乏子爵家の三女という身分から開放してくれたことの恩義もそこには含まれているようだ。そんなものが愛か、とザザリは思う。
エルマートを次の王に、とメアが願う。
ひとりぼっちのあの子を、皆から愛される王に、とザザリは思う。
ならば、ハルト王子を抹殺すれば自動的に王位はエルマートのものになるな、とザザリは考える。
そんな恐ろしいこと!とメアが悲鳴をあげる。エルマートの王位が簒奪と後ろ指をさされるようなことはあってはならない。
ならば、もう一度、王位継承を競わせよう。ああ、それならば、とメアが安堵の吐息をもらす。
だまって、競わせてもエルマートに勝ち目はない。ならば・・・・
「西域に荒事に長けた冒険者がいる。」
鎖を身につけた魔族の伯爵がささやいた。
「競争中に事故でハルトが死んでもおかしくない状況で二人を競わせるのだ。
そう・・・例えば、『魔王宮』で。」
そうだ、魔王宮だ。かわいいあの子を、尊大で誇り高く、寂しがり屋のあの子をあんなところに閉じ込めたままでおくものか。
「そうとも!あの御方の魔素さえあれば、ふたたびの栄光をこの手に・・・・」
ならば、急がねば!
御方様の魔素の減少は、その生命力の衰退にほかならぬ。
転生してのち、交信は途絶えて久しい。早く、あの御方を迷宮から解放し。
「魔王」からも解放する。
そして、人間の国の王となる。忠実なる臣下と民に支えられた王になる。
エルマートを王に。
御方様を王に。
ああ、わたしはメアなのか?ザザリなのか?
どうしたいのだ、わたしは?
「うせろ!」
目の前に立った美少女は、凛々しく、まるで勇者その人のように見えた。
「いやいや、王妃陛下、いやまたザザリ殿。お招きいただきこれだけの歓迎もいただいて『うせろ』はないでしょう。どうぞ、お時間はたっぷりあります。なにとぞ、このクローディア公爵家嫡子フィオリナにことの真相をじっくりとお話しくださいませ。」
フィオリナ!
メアが悲鳴をあげる。おっとりとして大人しく、なにごとにも控えめな彼女は、フィオリナのようなタイプが大の苦手なのだ。
そして、ザザリも。
これと、ハルトが婚約などしなければ、王太子の変更は少なくとも王立学院の卒業時に決められたはずなのだ。
いや、しかし。
見た目も、魔力も、気迫もいい。
これは、我が子・・・・・・の花嫁にふさわしい。
ならば殺せぬ、か。殺さぬ程度に痛めつけるか。
「ザザリ・・・あなたの用意した戦力はすべて、潰えた。」
(若干のはったりのある発言であった。後方では、魔族の暗殺者とリアモンド、魔法師とルトの戦いがまだ続いていた。)
「痴れ者のゴルニウムごとき、もともと戦力として数えてもおらぬ!」
無詠唱でザザリが放った火炎魔法は、豪炎。フィオリナを炎の結界が包み込み、次の瞬間、竜巻がそれを吹き払った。
両手に「破砕」の意思をまとわせたザザリが、その一瞬で間合いを詰める。
諸手突きはフィオリナの腹に炸裂した。
掌より放たれた衝撃波、フィオリナの腹筋を貫き、魔法防御を貫いて、体内を駆け巡った。
口から鮮血が吐き出される。
「殺しはせぬ。おまえにはまだ使い道があるのでな!」
フィオリナは倒れない。
横殴りのこぶしは、はっきりと見切れた。片手でガードしようとしたそのザザリの腕を通して、衝撃が頭を揺らす。
「気が合うなあ。ザザリ。あるいはメア。こっちもあんたをぶち殺すなと言われてるんだ。
こうなると」
魔女は、頭をさげた。続いて縦に一回転しながら、カカトが降って来る。フィオリナの知っている拳法にはない動きだ。
とっさに下がって距離をとろうとしたが、これは悪手だった。
倒立したように片手を地についたザザリが、そのまま次のケリを繰り出す。
脇腹、胸、顎に三連撃を食らったフィオリナが倒れる。
その首に両手に両足首に。
黒曜鉄の枷が音をたてて嵌められた。
これで終わり・・・と思ったザザリの前後左右から光の剣に出現した。なんとか交わしたがそのときには、フィオリナが目の前にいる。
思い枷のついたままの両腕での一撃に、ザザリは頭から地面に突っ込んだ。
「きさ、ま」
泥を吐き出しながら立ち上がるザザリに、フィオリナはどこかリウと同じ面影を見た。
「魔力、腕力を削るマーモンの枷をつけられてなおその力を」
「いや、わたしを縛れる枷があるとしたら、それはハルトくらいなものだから。」
フィオリナは胸をはった。
「こんな枷なんて、存在の意味がない!」
伝説級のマーモンの枷がすべて砕け散る。
だが、ここまでのダメージは明らかにフィオリナのほうが大きい。
さきに食らった三連の蹴りにもすべて破砕の意思がのっている。
その魔力は、フィオリナに時間の継続とともにさらに痛みをつのらせ、骨にまで浸透していく。
膝をついたフィオリナが、なおも不敵に笑う。
顎への一撃が、脳内にまで達したのか、目から鼻からも血が吹き出ていた。
「拳の勝負では、ザザリ殿に一日の長があるようだ。
ならば魔法で勝負するか!」
いや、待て。
「闇森の魔女」ザザリに殴り合いで不利だから魔法で勝負?
ザザリ自身が聞き間違いかと思った瞬間、フィオリナの手から炎の矢が飛び出した。
ザザリの掌に浮かんだ魔法陣が盾となり、それを跳ね返した。
躱しても。いや当たってもザザリにはなんのダメージもない初級の魔法だ。
なぜ、いま、ここで?
戸惑うザザリの盾に二本目の炎の矢が炸裂する。
「何本撃たれようが・・・・」
三、四、五、六・・・・までは数えられた。以降はもはや独立した「矢」ではなくなった。
例えるならば、古竜のブレスを凝縮したような。
繋がって一本の線となった炎は、ザザリの展開した盾を侵食していく。
いわばこれは力比べだ。
そのままでも負ける気はしないが、ザザリの本領はそこにはない。
フィオリナの背中が突然、爆発したように炎につつまれた。
空間歪曲。
フィオリナの矢は、ザザリが展開した転移空間に吸い込まれ、それはそのまま、背後からフィオリナを襲ったのである。
吹き飛ぶフィオリナ。
吹き飛んだ先は。
「え?」
目の前に迫った血まみれのフィオリナの顔に、一瞬、恐怖さえ感じたザザリ。
その顔面をフィオリナのパンチがとらえていた。
ほんの少し前までは、彼女はすべてをコントロールしていた。
ハルトが連れてきたパーティの力は、確かに分析不可能な部分もあった。
だが、ここは
彼女の迷宮の中。
彼女の作った世界だ。
ハルトが、あるいは昔なじみのアウデリアがいかなる力を持っていたとしても、階層を増やしてしまえばいい。
無限に続く迷路を無限に歩かせる。
“収納”魔法も無限ではありえない。食料も水も尽きる。
そして、襲う魔物は、特別に濃い魔素で強化した魔族の“影”だ。
倒されても本体に影響はなく、繰り返し、繰り返し、無限に送り出すことが出来る。
どんな強者であってもこれには勝てない。
ハルトが、影と本体との「繋がり」を媒介に交換転移をしかけてきたときも驚きはすれ、狼狽はしなかった。
王妃メアはいざしらず、魔女ザザリは百戦錬磨だ。
召喚獣をつかいつつ、魔法使いには強化魔法の重ねがけを命じる。
種類と性質は、ザザリが指示した。この百年で流行り、また衰退した「城塞」魔法だ。
効果の範囲内にあった味方の能力は、大幅に嵩上げされる。
ゴルセウム自身は、独自の鎖魔法を除けば大した力はもっていない。しかし、配下のものはそれぞれ、見るべきものをもっていた。
注意すべきは、ハルトだ。
と、考えていたのだが、残りのものたちもかなりの実力者だった。
それはそうだ。それも想定内だ。
あのハルトが選んだパーティなのだから。
それでもザザリは負けない。
魔法による強化は完成し、攻勢に打って出る。
ここで、想定外のことが起きた。
クリュークの出現である。
仲間を媒介にして、そこに受肉する形で迷宮内に現れたのだ。
そんなことが、生身の人間に可能だとは思わなかったし、それは媒介に使ったものの死を意味するものだったので、可能性としてはありえないものと考えていた。
それが起こってしまったのである。
だが、クリュークは、すぐにハルトのパーティと戦闘をはじめたので、このことはザザリにとっては不利な要因とはならなかった。
アウデリアのパーティは、予想以上の力をもち、予想より早くここに到達した。
だが、それもザザリにとっては想定外のことではない。
想定外のことはひとつも起きていないのに関わらず、いま、彼女は敗北への道を歩んでいる。
「ひどい風だ。ここは危ない、館の中に避難しよう。」
と、提案したのはグランダ王だった。
「ええ、そうしましょう、陛下。ただ、こうるさいハエどもを追い払ってからにいたしましょうね。」
そう言うと、グランダ王はにこにこと笑って童子のように頷いた。
精神支配を長期間、あまりに深くかけ続けたことによる精神の退行の影響が出ている。
ザザリは舌打ちした。
ザザリは、グランダ王を愛してはいない。
ただ、若干の利用価値と、床をともに出来る程度の好意はもっている。
メアは王を愛している。
ただ、貧乏子爵家の三女という身分から開放してくれたことの恩義もそこには含まれているようだ。そんなものが愛か、とザザリは思う。
エルマートを次の王に、とメアが願う。
ひとりぼっちのあの子を、皆から愛される王に、とザザリは思う。
ならば、ハルト王子を抹殺すれば自動的に王位はエルマートのものになるな、とザザリは考える。
そんな恐ろしいこと!とメアが悲鳴をあげる。エルマートの王位が簒奪と後ろ指をさされるようなことはあってはならない。
ならば、もう一度、王位継承を競わせよう。ああ、それならば、とメアが安堵の吐息をもらす。
だまって、競わせてもエルマートに勝ち目はない。ならば・・・・
「西域に荒事に長けた冒険者がいる。」
鎖を身につけた魔族の伯爵がささやいた。
「競争中に事故でハルトが死んでもおかしくない状況で二人を競わせるのだ。
そう・・・例えば、『魔王宮』で。」
そうだ、魔王宮だ。かわいいあの子を、尊大で誇り高く、寂しがり屋のあの子をあんなところに閉じ込めたままでおくものか。
「そうとも!あの御方の魔素さえあれば、ふたたびの栄光をこの手に・・・・」
ならば、急がねば!
御方様の魔素の減少は、その生命力の衰退にほかならぬ。
転生してのち、交信は途絶えて久しい。早く、あの御方を迷宮から解放し。
「魔王」からも解放する。
そして、人間の国の王となる。忠実なる臣下と民に支えられた王になる。
エルマートを王に。
御方様を王に。
ああ、わたしはメアなのか?ザザリなのか?
どうしたいのだ、わたしは?
「うせろ!」
目の前に立った美少女は、凛々しく、まるで勇者その人のように見えた。
「いやいや、王妃陛下、いやまたザザリ殿。お招きいただきこれだけの歓迎もいただいて『うせろ』はないでしょう。どうぞ、お時間はたっぷりあります。なにとぞ、このクローディア公爵家嫡子フィオリナにことの真相をじっくりとお話しくださいませ。」
フィオリナ!
メアが悲鳴をあげる。おっとりとして大人しく、なにごとにも控えめな彼女は、フィオリナのようなタイプが大の苦手なのだ。
そして、ザザリも。
これと、ハルトが婚約などしなければ、王太子の変更は少なくとも王立学院の卒業時に決められたはずなのだ。
いや、しかし。
見た目も、魔力も、気迫もいい。
これは、我が子・・・・・・の花嫁にふさわしい。
ならば殺せぬ、か。殺さぬ程度に痛めつけるか。
「ザザリ・・・あなたの用意した戦力はすべて、潰えた。」
(若干のはったりのある発言であった。後方では、魔族の暗殺者とリアモンド、魔法師とルトの戦いがまだ続いていた。)
「痴れ者のゴルニウムごとき、もともと戦力として数えてもおらぬ!」
無詠唱でザザリが放った火炎魔法は、豪炎。フィオリナを炎の結界が包み込み、次の瞬間、竜巻がそれを吹き払った。
両手に「破砕」の意思をまとわせたザザリが、その一瞬で間合いを詰める。
諸手突きはフィオリナの腹に炸裂した。
掌より放たれた衝撃波、フィオリナの腹筋を貫き、魔法防御を貫いて、体内を駆け巡った。
口から鮮血が吐き出される。
「殺しはせぬ。おまえにはまだ使い道があるのでな!」
フィオリナは倒れない。
横殴りのこぶしは、はっきりと見切れた。片手でガードしようとしたそのザザリの腕を通して、衝撃が頭を揺らす。
「気が合うなあ。ザザリ。あるいはメア。こっちもあんたをぶち殺すなと言われてるんだ。
こうなると」
魔女は、頭をさげた。続いて縦に一回転しながら、カカトが降って来る。フィオリナの知っている拳法にはない動きだ。
とっさに下がって距離をとろうとしたが、これは悪手だった。
倒立したように片手を地についたザザリが、そのまま次のケリを繰り出す。
脇腹、胸、顎に三連撃を食らったフィオリナが倒れる。
その首に両手に両足首に。
黒曜鉄の枷が音をたてて嵌められた。
これで終わり・・・と思ったザザリの前後左右から光の剣に出現した。なんとか交わしたがそのときには、フィオリナが目の前にいる。
思い枷のついたままの両腕での一撃に、ザザリは頭から地面に突っ込んだ。
「きさ、ま」
泥を吐き出しながら立ち上がるザザリに、フィオリナはどこかリウと同じ面影を見た。
「魔力、腕力を削るマーモンの枷をつけられてなおその力を」
「いや、わたしを縛れる枷があるとしたら、それはハルトくらいなものだから。」
フィオリナは胸をはった。
「こんな枷なんて、存在の意味がない!」
伝説級のマーモンの枷がすべて砕け散る。
だが、ここまでのダメージは明らかにフィオリナのほうが大きい。
さきに食らった三連の蹴りにもすべて破砕の意思がのっている。
その魔力は、フィオリナに時間の継続とともにさらに痛みをつのらせ、骨にまで浸透していく。
膝をついたフィオリナが、なおも不敵に笑う。
顎への一撃が、脳内にまで達したのか、目から鼻からも血が吹き出ていた。
「拳の勝負では、ザザリ殿に一日の長があるようだ。
ならば魔法で勝負するか!」
いや、待て。
「闇森の魔女」ザザリに殴り合いで不利だから魔法で勝負?
ザザリ自身が聞き間違いかと思った瞬間、フィオリナの手から炎の矢が飛び出した。
ザザリの掌に浮かんだ魔法陣が盾となり、それを跳ね返した。
躱しても。いや当たってもザザリにはなんのダメージもない初級の魔法だ。
なぜ、いま、ここで?
戸惑うザザリの盾に二本目の炎の矢が炸裂する。
「何本撃たれようが・・・・」
三、四、五、六・・・・までは数えられた。以降はもはや独立した「矢」ではなくなった。
例えるならば、古竜のブレスを凝縮したような。
繋がって一本の線となった炎は、ザザリの展開した盾を侵食していく。
いわばこれは力比べだ。
そのままでも負ける気はしないが、ザザリの本領はそこにはない。
フィオリナの背中が突然、爆発したように炎につつまれた。
空間歪曲。
フィオリナの矢は、ザザリが展開した転移空間に吸い込まれ、それはそのまま、背後からフィオリナを襲ったのである。
吹き飛ぶフィオリナ。
吹き飛んだ先は。
「え?」
目の前に迫った血まみれのフィオリナの顔に、一瞬、恐怖さえ感じたザザリ。
その顔面をフィオリナのパンチがとらえていた。
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