132 / 248
第130話 「真の」勇者のパーティの到着
しおりを挟む
ミュラは、朝から
ほんとうに
こころのそこから
いやいや
『魔王宮』の入場受付をやっている。
結局、昨晩のうちには、ハルト王子もフィオリナも戻っては来なかった。
それ自体は、いまの時点で心配して騒ぎ立てる問題ではない。
なにしろ・・・・
フィオリナのパーティは、「不死鳥の冠」でもトップのひとり「隠者」ヨウィス、フィオリナの母でもありひょっとしたら英雄神の現身とも噂される冒険者「大斧豪」アウデリアに、「勇者」クロノ、おまけのリヨンが不安要因ではあるものの・・・
ハルトのパーティに至っては・・・・神獣に真祖、神竜・・ああ、それに「魔王」だ。
王妃メアが魔女ザザリその人だったとしても、考えるだけばかばかしい、どこにこのパーティに対抗できるものがいるのだろうか。
しかし、寝不足に加え、イライラを感じるのは否めない。
ミュラとても、フィオリナを追いかけたいのだ。ギルドで帰りを待つのではなく、その横でともに戦いたい。
ともに戦い、勝利の喜びを分かち合い、それでもって酔った勢いで・・・・
ぐふふ。
もともとがキリリとした美貌の持ち主なだけに、そんな表情を浮かべると、まわりがぎょっとしたようになる。
「ミュラさま!」
顔見知りの「闇鴉」の受付嬢が、声をかけてきた。
「ん? んにゃ? フィオリナってば・・・そんな・・・なにか?」
最後の最後に正気に戻った尊敬する先輩を、「闇鴉」の受付嬢は不安げに見据えた。
「あの・・・また順番を守らない冒険者が。」
見るものをぞっとさせる笑みをうかべて、ミュラは立ち上がった。
「そうなの? 今度はどこの伯爵さまかしら?」
「ギウリーク聖帝国ガルフィート伯爵家令嬢“剣聖”カテリアさま・・・・と、名乗っています。西域の冒険者たちの様子から見て・・・・ほんものっぽいです。」
ミュラは、慌てた素振りを一切、見せないように全力で現場に急いだ。
昨日とよく似た光景がそこには広がっていた。
押し通ろうとする貴族のパーティの一団とそれに対峙する冒険者たち。
ただし、違うのは、冒険者の数だ。昨日とは異なり、対峙する冒険者はみな、グランダ出身のものばかり。
西域からの出張ぐみは遠巻きにして様子を伺っている。
どこかフィオリナを思わせる長身の美女が、ガルフィート伯爵家のご令嬢なのだろうか。
金属の胸当てに、兜はかぶらずに金糸の髪を長くなびかせている。
付き従うのは、東域の戦士がよく使う曲刀を腰にさした少女。魔道士。そして、一番みたくないのが、聖光協会の高位の聖職者らしき人物がかかげる「印」である。
それを持つものがパーティにいる以上、そのパーティがミトラから来た者たちであり、伯爵家令嬢を中心とするホンモノのパーティであることは疑う余地はなかった。
「ここの入口を任されております「不死鳥の冠」サブマスターのミュラと申します。」
はるばる西域からお越しいただきましたことを幾重にも感謝申し上げます。
グランダ王国エノーラ伯爵家を代表して、心より歓迎いたします。」
優雅に一礼をすると、相手も礼をかえした。
一応は、ミュラの実家もグランダでは有数の名門と言われる貴族家である。
この挨拶は、一応、相手にも響いたようだった。
「ガルフィート伯爵家の嫡子カテリアと申します。
これは、剣士ユウイヒ、魔術師グローガ、聖光教会のエルオル司教。正規なものではありませんが当代の『勇者パーティ』です。」
エルオル司教が、掲げた「印」を懐にしまい込んだ。
「勇者さま抜きの?」
痛いところをつかれた、といった顔で、カテリアは顔をしかめた。
「勇者クロノは、我々よりも先行して、ミトラを出立している。すでにグランダに到着しているはず。
わたしたちは一刻も早く、勇者と合流したいのだ。
ミュラ殿。勇者クロノはいずこに?」
ミュラは困ったように首をかしげた。
「クロノさまならば、ご自分のパーティ『愚者の盾』をもってすでに独自の活動をお始めです。
カテリアさまに居場所をお教えしてよいかは、ご本人の意思を確認しなければ・・・・」
「隠し立てをしてもよいことはないぞ、ミュラ。」
カテリアの声色が変わった。
うむ。
切れるのが早すぎる。これは所詮、小物だな。とミュラは思った。
「ひとつ、申し上げられるならば、いま、クロノさまは『魔王宮』内にはいらっしゃいません。」
「証拠はあるのか? オンナ。」
東域剣士の少女が、ずいと前に踏み出した。
これはまずい。小物どころか、チンピラだ。
すいっ
と左足をひいて、ミュラは少女の剣撃の届く範囲から身を避けた。それが、少女にもわかったのだろう、ひくくうめいて腰を落とす。
鞘の内から、電光石火の一撃で相手を両断する。イアイの構えだったが、さすがにこれはカテリアが制した。
「『魔王宮』に入ったもの、出たもの。すべて、帳簿で管理しております。
そして、隠すまでもなく、クロノさまはわたしくどものギルド『不死鳥の冠』を拠点に活動していらっしゃいます。
我がギルドマスター、クローディア公爵家令嬢フィオリナさまもクロノさまのパーティの一員です。
昨晩、クロノさまは、ここを出られたあと、王都の見物に出かけられ、そのままおかえりにはなりませんでした。
わたしくは、早朝より、こちらに勤務しておりましたため、その後のことは承知しておりませんが、もし、クロノさまをお探しならば、王都にてクローディア公爵家、または『不死鳥の冠』をお尋ねになることをおすすめいたします。」
「わ、わかった。感謝する。ミュラ殿・・・・し、しかし『愚者の盾』?」
「それについては・・・」
ミュラは深刻そうに眉をひそめた。小さな声で囁くように。
「我がグランダ王が、第二王子エルマート殿下のパーティにこともあろうに『栄光の盾』と名をつけてしまわれたのです。
到着したクロノさまとアウデリアさまが『それなら我々は愚者の盾を名乗ろう』とおっしゃって・・・・」
「あ、アウデリア殿もいっしょなのか!」
「はい、西方よりお二人で駆けつけていただきました。アウデリアさまは西域でも名高い冒険者と伺っております。
我がギルドマスター、フィオリナの母君でもある御方と伺っております。」
アウデリア、の名前を聞きつけた西域の冒険者たちから、声が上がる。
さすがはアウデリア殿だ。
とうとう、勇者パーティ入りか、たいしたもんだ、アウデリア姉さん。
そんか感嘆の多い感想に舌打ちをしたカテリナは、ミュラを向かって感謝の礼をした。
しぶしぶながら、の感は否めない。
「勇者は、聖剣を持たずに出立してしまったのだ。
もし、勇者が自ら『魔王宮』に挑んでいるであるならば、一刻でも早く聖剣を手渡したい。
協力を頼む。」
カテリナは、そう言って背にしょった厳重に梱包された包みを下ろした。
「当代勇者のクロノは、魔法も得意だがその剣はミトラのもの。
威力は絶大だが、剣身に大きな負担がかかる技が多い。
並の剣では、剣の方が折れてしまって彼の力を発揮できないのだ。」
ひょい。
と、横合いから伸びた小さな手が、剣を掴み取った。
「承知しました。これをクロノのところに届けるのですね。」
ほがらかにそう宣言した年端も行かぬ少女に、カテリナは戦慄した。
“剣聖”カテリナがその接近にまったく気が付かなかったのだ。
少女が何者か知っていたミュラは、視界がグルグルと、回るのを感じた。ああ、意識を手放せたらいいのになあ。
「ギムリウスさま、どの、ちゃん?」
「ちゃんが可愛らしくてよいかな。
でも、ミュラもそこの聖光教会の女もまだ試しをしてないから、あまりわたしと安易に口をきかないようにしてください。
うっかりつぶしてしまうかもしれないから。」
「“知性のある魔物”です。」
エルオル司教が叫んだ。相手を見抜くなんらかのスキルを持っているのだろう。
「こ、これは、まさか“神獣”!?」
「ギムリウスちゃん、よろしく頼みます。」
ミュラは頭を下げた。
にこりと笑って、ギムリウスは消滅した。
何のタメも痕跡も、残さない、見事な転移だった。
「み、ミュラどの、あれは何者です?
勇者の聖剣が。」
「ああ、亜人の冒険者です。」
できるだけ平然と答えたつもりではあったが、彼らにはどう映っただろうか。
「我が国の王太子ハルト殿下のパーティメンバーです。現在は『愚者の縦』と行動を共に、しているはずですから、聖剣はお望み通りに勇者のもとへ。」
「し、しかし」
司教は土気色にかわっている。
「神獣に匹敵する亜人をメンバーに従える、とは。
ハルト殿下は魔王の再来か。」
それはあいつの学院時代のあだ名だったな、とミュラは思った。実際、パーティのメンバーには魔王その人だっているのだが。
ミュラは賢明にも口をつぐんでいた。
ほんとうに
こころのそこから
いやいや
『魔王宮』の入場受付をやっている。
結局、昨晩のうちには、ハルト王子もフィオリナも戻っては来なかった。
それ自体は、いまの時点で心配して騒ぎ立てる問題ではない。
なにしろ・・・・
フィオリナのパーティは、「不死鳥の冠」でもトップのひとり「隠者」ヨウィス、フィオリナの母でもありひょっとしたら英雄神の現身とも噂される冒険者「大斧豪」アウデリアに、「勇者」クロノ、おまけのリヨンが不安要因ではあるものの・・・
ハルトのパーティに至っては・・・・神獣に真祖、神竜・・ああ、それに「魔王」だ。
王妃メアが魔女ザザリその人だったとしても、考えるだけばかばかしい、どこにこのパーティに対抗できるものがいるのだろうか。
しかし、寝不足に加え、イライラを感じるのは否めない。
ミュラとても、フィオリナを追いかけたいのだ。ギルドで帰りを待つのではなく、その横でともに戦いたい。
ともに戦い、勝利の喜びを分かち合い、それでもって酔った勢いで・・・・
ぐふふ。
もともとがキリリとした美貌の持ち主なだけに、そんな表情を浮かべると、まわりがぎょっとしたようになる。
「ミュラさま!」
顔見知りの「闇鴉」の受付嬢が、声をかけてきた。
「ん? んにゃ? フィオリナってば・・・そんな・・・なにか?」
最後の最後に正気に戻った尊敬する先輩を、「闇鴉」の受付嬢は不安げに見据えた。
「あの・・・また順番を守らない冒険者が。」
見るものをぞっとさせる笑みをうかべて、ミュラは立ち上がった。
「そうなの? 今度はどこの伯爵さまかしら?」
「ギウリーク聖帝国ガルフィート伯爵家令嬢“剣聖”カテリアさま・・・・と、名乗っています。西域の冒険者たちの様子から見て・・・・ほんものっぽいです。」
ミュラは、慌てた素振りを一切、見せないように全力で現場に急いだ。
昨日とよく似た光景がそこには広がっていた。
押し通ろうとする貴族のパーティの一団とそれに対峙する冒険者たち。
ただし、違うのは、冒険者の数だ。昨日とは異なり、対峙する冒険者はみな、グランダ出身のものばかり。
西域からの出張ぐみは遠巻きにして様子を伺っている。
どこかフィオリナを思わせる長身の美女が、ガルフィート伯爵家のご令嬢なのだろうか。
金属の胸当てに、兜はかぶらずに金糸の髪を長くなびかせている。
付き従うのは、東域の戦士がよく使う曲刀を腰にさした少女。魔道士。そして、一番みたくないのが、聖光協会の高位の聖職者らしき人物がかかげる「印」である。
それを持つものがパーティにいる以上、そのパーティがミトラから来た者たちであり、伯爵家令嬢を中心とするホンモノのパーティであることは疑う余地はなかった。
「ここの入口を任されております「不死鳥の冠」サブマスターのミュラと申します。」
はるばる西域からお越しいただきましたことを幾重にも感謝申し上げます。
グランダ王国エノーラ伯爵家を代表して、心より歓迎いたします。」
優雅に一礼をすると、相手も礼をかえした。
一応は、ミュラの実家もグランダでは有数の名門と言われる貴族家である。
この挨拶は、一応、相手にも響いたようだった。
「ガルフィート伯爵家の嫡子カテリアと申します。
これは、剣士ユウイヒ、魔術師グローガ、聖光教会のエルオル司教。正規なものではありませんが当代の『勇者パーティ』です。」
エルオル司教が、掲げた「印」を懐にしまい込んだ。
「勇者さま抜きの?」
痛いところをつかれた、といった顔で、カテリアは顔をしかめた。
「勇者クロノは、我々よりも先行して、ミトラを出立している。すでにグランダに到着しているはず。
わたしたちは一刻も早く、勇者と合流したいのだ。
ミュラ殿。勇者クロノはいずこに?」
ミュラは困ったように首をかしげた。
「クロノさまならば、ご自分のパーティ『愚者の盾』をもってすでに独自の活動をお始めです。
カテリアさまに居場所をお教えしてよいかは、ご本人の意思を確認しなければ・・・・」
「隠し立てをしてもよいことはないぞ、ミュラ。」
カテリアの声色が変わった。
うむ。
切れるのが早すぎる。これは所詮、小物だな。とミュラは思った。
「ひとつ、申し上げられるならば、いま、クロノさまは『魔王宮』内にはいらっしゃいません。」
「証拠はあるのか? オンナ。」
東域剣士の少女が、ずいと前に踏み出した。
これはまずい。小物どころか、チンピラだ。
すいっ
と左足をひいて、ミュラは少女の剣撃の届く範囲から身を避けた。それが、少女にもわかったのだろう、ひくくうめいて腰を落とす。
鞘の内から、電光石火の一撃で相手を両断する。イアイの構えだったが、さすがにこれはカテリアが制した。
「『魔王宮』に入ったもの、出たもの。すべて、帳簿で管理しております。
そして、隠すまでもなく、クロノさまはわたしくどものギルド『不死鳥の冠』を拠点に活動していらっしゃいます。
我がギルドマスター、クローディア公爵家令嬢フィオリナさまもクロノさまのパーティの一員です。
昨晩、クロノさまは、ここを出られたあと、王都の見物に出かけられ、そのままおかえりにはなりませんでした。
わたしくは、早朝より、こちらに勤務しておりましたため、その後のことは承知しておりませんが、もし、クロノさまをお探しならば、王都にてクローディア公爵家、または『不死鳥の冠』をお尋ねになることをおすすめいたします。」
「わ、わかった。感謝する。ミュラ殿・・・・し、しかし『愚者の盾』?」
「それについては・・・」
ミュラは深刻そうに眉をひそめた。小さな声で囁くように。
「我がグランダ王が、第二王子エルマート殿下のパーティにこともあろうに『栄光の盾』と名をつけてしまわれたのです。
到着したクロノさまとアウデリアさまが『それなら我々は愚者の盾を名乗ろう』とおっしゃって・・・・」
「あ、アウデリア殿もいっしょなのか!」
「はい、西方よりお二人で駆けつけていただきました。アウデリアさまは西域でも名高い冒険者と伺っております。
我がギルドマスター、フィオリナの母君でもある御方と伺っております。」
アウデリア、の名前を聞きつけた西域の冒険者たちから、声が上がる。
さすがはアウデリア殿だ。
とうとう、勇者パーティ入りか、たいしたもんだ、アウデリア姉さん。
そんか感嘆の多い感想に舌打ちをしたカテリナは、ミュラを向かって感謝の礼をした。
しぶしぶながら、の感は否めない。
「勇者は、聖剣を持たずに出立してしまったのだ。
もし、勇者が自ら『魔王宮』に挑んでいるであるならば、一刻でも早く聖剣を手渡したい。
協力を頼む。」
カテリナは、そう言って背にしょった厳重に梱包された包みを下ろした。
「当代勇者のクロノは、魔法も得意だがその剣はミトラのもの。
威力は絶大だが、剣身に大きな負担がかかる技が多い。
並の剣では、剣の方が折れてしまって彼の力を発揮できないのだ。」
ひょい。
と、横合いから伸びた小さな手が、剣を掴み取った。
「承知しました。これをクロノのところに届けるのですね。」
ほがらかにそう宣言した年端も行かぬ少女に、カテリナは戦慄した。
“剣聖”カテリナがその接近にまったく気が付かなかったのだ。
少女が何者か知っていたミュラは、視界がグルグルと、回るのを感じた。ああ、意識を手放せたらいいのになあ。
「ギムリウスさま、どの、ちゃん?」
「ちゃんが可愛らしくてよいかな。
でも、ミュラもそこの聖光教会の女もまだ試しをしてないから、あまりわたしと安易に口をきかないようにしてください。
うっかりつぶしてしまうかもしれないから。」
「“知性のある魔物”です。」
エルオル司教が叫んだ。相手を見抜くなんらかのスキルを持っているのだろう。
「こ、これは、まさか“神獣”!?」
「ギムリウスちゃん、よろしく頼みます。」
ミュラは頭を下げた。
にこりと笑って、ギムリウスは消滅した。
何のタメも痕跡も、残さない、見事な転移だった。
「み、ミュラどの、あれは何者です?
勇者の聖剣が。」
「ああ、亜人の冒険者です。」
できるだけ平然と答えたつもりではあったが、彼らにはどう映っただろうか。
「我が国の王太子ハルト殿下のパーティメンバーです。現在は『愚者の縦』と行動を共に、しているはずですから、聖剣はお望み通りに勇者のもとへ。」
「し、しかし」
司教は土気色にかわっている。
「神獣に匹敵する亜人をメンバーに従える、とは。
ハルト殿下は魔王の再来か。」
それはあいつの学院時代のあだ名だったな、とミュラは思った。実際、パーティのメンバーには魔王その人だっているのだが。
ミュラは賢明にも口をつぐんでいた。
0
ご覧いただきありがとうございます。なんとか完結しました。彼らの物語はまだ続きます。後日談https://www.alphapolis.co.jp/novel/807186218/844632510
お気に入りに追加
132
あなたにおすすめの小説
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。

(完結)もふもふと幼女の異世界まったり旅
あかる
ファンタジー
死ぬ予定ではなかったのに、死神さんにうっかり魂を狩られてしまった!しかも証拠隠滅の為に捨てられて…捨てる神あれば拾う神あり?
異世界に飛ばされた魂を拾ってもらい、便利なスキルも貰えました!
完結しました。ところで、何位だったのでしょう?途中覗いた時は150~160位くらいでした。応援、ありがとうございました。そのうち新しい物も出す予定です。その時はよろしくお願いします。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる