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第124話 真祖と駆け出し冒険者の戦い
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ロウ=リンドは空を見上げる。
澄んだ青空がひろがっていた。
あだやかな風が、花の香りを送っている。
「これは、ちょっと違うんじゃないかな。吸血鬼と暗殺者の戦いだろ?」
その中で、黒い影が動いた。
動いた影は、人の形になる。
黒衣をまとった男だった。
手には短刀を持ち、顔はフードに隠れてわからない。
ただ、ロウはその姿を美しいと思った。
有限寿命者のもとを訪れるという死神はかくありしか。
手に持つ短刀がうごめいた。
その刃先からは白い冷気が漂う。
呪文の言葉は、彼らが発するものでは、ない。
だが、それに呼応して、剣から吹き出す冷気が増していく。
「暗殺者の体術、魔法使いの付与魔法、そして魔族の体質である魔素による強化。
さて、どうするロウ=リンド。」
リウは、楽しげに笑う。
その声はまるで少年のようであった。
ギムリウスとリアモンドも動く気配はない。
この場、このときの戦いは、ロウとルトに完全に任せたつもりのようであった。
「……わかった。」
ロウは、ため息をついて、口元を隠したストールを引きちぎった。
口唇から白い牙が見えた。
「わたし流にやる。」
ロウは構える。
暗殺者は、少しだけ動きを止める。
それから、ふっと姿を消した。
消えたのではなく、高速で移動したのだ。
ロウの目をもってしても追えない速さ。
しかし、それは予測済み。
暗殺者がロウの背後に現れる前に、ロウは短刀を持った腕を押さえつけた。
「捕まえた!」
暗殺者は、それでも抵抗しようとする。
ロウが押さえつけた腕はふたたび持ち上がり、短刀はロウの胸に近づいた。
「なんの冗談・・・人間が吸血鬼の腕力に抵抗するって・・・・」
ロウは、遠慮なく、暗殺者の喉元に牙を立てた。
「あれは、あれでけっこうタチの悪い技だ。」
リウが、リアモンドを振り返って言った。
「攻撃と支配を同時に行う。しかも抵抗しにくい。」
「まぁ、そうね。」
リアモンドは苦笑して言う。
「ロウの場合は、真祖としての力もあるでしょうけどね。
それにしても、吸血鬼という連中は、よくあんな技を考えついたものよね。」
「考えたわけではないよ。
あれは、吸血鬼にとっては捕食もかねている。」
「ひとつ思いついたことがある。」
「なにかな?」
「吸血鬼の原種ってのはよっほどのめんどくさがりだったんだろうな。」
「ああ、そうかもしれない。」
リウは、笑った。
「吸血は、彼らにとっては性行為もかねていた。」
「え? いくらなんでも血を吸い合ったって、子はできないでしょう?」
「だから、原種の吸血鬼は、いま一匹も残っていないのさ。」
リウは肩をすくめた。
「さあて、かわいいオレのルト坊やはどんな具合だい?」
迷宮の魔物と化した魔術師たちが組み上げた氷の竜は、尻尾まで含めれば、15メトルはゆうにあった。
声帯がないため、きくだけで生き物を硬直させる雄叫びこそはだせなかったが、その迫力は、ホンモノとなんの遜色もない。
「かわいい」ルトは、その前に立ち尽くしている。
いつもの。穏やかな微笑みはなく。
まあ「ちょっと困った」顔ではあった。
あくまで「ちょっと」なのではあるが。
相手は氷の竜だけではない。
それを操る魔法使い。
周りを固める槍士。盾士。
そして、彼の思うところのダメ吸血鬼ロウ=リンドは、暗殺者の一体を制圧したところで満足しているようだが、暗殺者はほかに四体、いたはずだ。
振り返れば、リアモンドと無駄話に興じるリウ。我関せずに果樹を見守るギムリウス。
本気で、ロウとルト、ふたりだけで、この魔物どもをやらせるつもりなのだ。
それも「ちょっと試しに殺ってこい」くらいの感じで。
そして、さらに言えば、いま目前にいるのは、どこからか(おそらくは迷宮最深部)送り込まれている「影」にすぎない。
倒したところで、本体にダメージを与えられることもなく、ただただ、こちらは消耗していくだけ。
それでも「練習用」にこいつらを打ちのめせ、と。
リウはそう言うのである。
こともなげに。
これが本当に大変なら、ルトはそうはっきりと言っただろう。
ただ・・・・ことは「本当に大変」と「ちょっと練習」の中間の微妙なところにあって。
助けを求めるきにもならないが、気も抜けないという。
ああ。
なるほど、練習だな、試合形式の。
ルトは、納得した。
「さすがは魔王と呼ばれた男バズス=リウ。」
「いまごろなにに、感心している・・・?」
氷の竜が口を開いた。
ブレスは、細かな氷片の濁流。
その煌めきのひとつひとつが、刃物であった。
それを避けるための防御陣を展開した瞬間。
槍が投じられる。
あるいは隠れている暗殺者の短刀が喉笛をえぐるか。
いや、盾士が体当たりをしてくるかもしれない。
「考えすぎるな、ルト。」
リウがつぶやく。
「おまえは強いんだ。そして、おまえの強さを忌避する味方はここにはいない。」
魔王バズス=リウ。
「見たいな、ルトの本気を。」
それは神竜公女リアモンドのつぶやき。
「わくわく」
神獣ギムリウス。
「さjふぁkslflさls」
首筋にかみついたまましゃべるな、ロウ=リンド。
「ぼくは性格がよくないらしく」
大きく後ろに飛び下がって、氷のブレスをかわす。
だが、ブレスの範囲は人間が回避できる範囲を超えている。
破片のいくつかが、ルトの頬を、足を、腕を。
かすめ、鮮血が吹き出していく。
「なにかされたら、同じやり方で仕返ししないと気がすまないのかもしれません。」
巨大な竜の踏みつけ。
かわしても振動だけで、小柄なルトの体はふっとび、さらにふっとんだことで巧妙にもこの少年は、距離をとる。
「もともと、魔王宮の攻略は、予期せぬ交換転移ではじまったんです。」
氷の竜が尻尾を振った。
それは、ギムリウスの本体による踏みつけと動揺の圧倒的な質量の攻撃。
当たる寸前に少年の体がふわりと自ら浮いた。
攻撃に抵抗するのではなく、己の存在を希薄化し、打撃を受け流す。
「ザザリの迷宮の締めも交換転移で終わらせるとしましょう!」
それは、たしかに達人のみがたどり着く境地だったのかもしれない。
あらゆる打撃は、その効果を失うのだ。相手が人間ならば。
竜の尾は、ルトの体を吹き飛ばし、屋敷の塀に叩きつけた。
尾の衝撃をいくらか軽減してとしても、石造りの屋敷の塀がひとの形に凹む。
半ば、塀に埋まったルトが、げふ、と血を吐いた。
血を吐いてわらった。
槍が飛ぶ。魔法使いの氷の矢も殺到する。竜の氷のブレスもまた。
だが。
「遅い。」
血まみれの顔でルトは笑う。
「もう出来た。」
空間がゆらぎ。
魔物たちが消えていく。
迷宮のどこからに転移されていくのだ。
かわりに、空間から吐き出されたのは。
王妃メア。
グランダ王。
見慣れぬ鎖のアクセサリーを身に着けた男。
その部下らしき、槍仕、魔法使い、暗殺者、盾士。
「送り込んだ『影』と『本体』とを入れ替える交換転移。
ぶっつけ本番にしてはよくできたほうでしょう?」
澄んだ青空がひろがっていた。
あだやかな風が、花の香りを送っている。
「これは、ちょっと違うんじゃないかな。吸血鬼と暗殺者の戦いだろ?」
その中で、黒い影が動いた。
動いた影は、人の形になる。
黒衣をまとった男だった。
手には短刀を持ち、顔はフードに隠れてわからない。
ただ、ロウはその姿を美しいと思った。
有限寿命者のもとを訪れるという死神はかくありしか。
手に持つ短刀がうごめいた。
その刃先からは白い冷気が漂う。
呪文の言葉は、彼らが発するものでは、ない。
だが、それに呼応して、剣から吹き出す冷気が増していく。
「暗殺者の体術、魔法使いの付与魔法、そして魔族の体質である魔素による強化。
さて、どうするロウ=リンド。」
リウは、楽しげに笑う。
その声はまるで少年のようであった。
ギムリウスとリアモンドも動く気配はない。
この場、このときの戦いは、ロウとルトに完全に任せたつもりのようであった。
「……わかった。」
ロウは、ため息をついて、口元を隠したストールを引きちぎった。
口唇から白い牙が見えた。
「わたし流にやる。」
ロウは構える。
暗殺者は、少しだけ動きを止める。
それから、ふっと姿を消した。
消えたのではなく、高速で移動したのだ。
ロウの目をもってしても追えない速さ。
しかし、それは予測済み。
暗殺者がロウの背後に現れる前に、ロウは短刀を持った腕を押さえつけた。
「捕まえた!」
暗殺者は、それでも抵抗しようとする。
ロウが押さえつけた腕はふたたび持ち上がり、短刀はロウの胸に近づいた。
「なんの冗談・・・人間が吸血鬼の腕力に抵抗するって・・・・」
ロウは、遠慮なく、暗殺者の喉元に牙を立てた。
「あれは、あれでけっこうタチの悪い技だ。」
リウが、リアモンドを振り返って言った。
「攻撃と支配を同時に行う。しかも抵抗しにくい。」
「まぁ、そうね。」
リアモンドは苦笑して言う。
「ロウの場合は、真祖としての力もあるでしょうけどね。
それにしても、吸血鬼という連中は、よくあんな技を考えついたものよね。」
「考えたわけではないよ。
あれは、吸血鬼にとっては捕食もかねている。」
「ひとつ思いついたことがある。」
「なにかな?」
「吸血鬼の原種ってのはよっほどのめんどくさがりだったんだろうな。」
「ああ、そうかもしれない。」
リウは、笑った。
「吸血は、彼らにとっては性行為もかねていた。」
「え? いくらなんでも血を吸い合ったって、子はできないでしょう?」
「だから、原種の吸血鬼は、いま一匹も残っていないのさ。」
リウは肩をすくめた。
「さあて、かわいいオレのルト坊やはどんな具合だい?」
迷宮の魔物と化した魔術師たちが組み上げた氷の竜は、尻尾まで含めれば、15メトルはゆうにあった。
声帯がないため、きくだけで生き物を硬直させる雄叫びこそはだせなかったが、その迫力は、ホンモノとなんの遜色もない。
「かわいい」ルトは、その前に立ち尽くしている。
いつもの。穏やかな微笑みはなく。
まあ「ちょっと困った」顔ではあった。
あくまで「ちょっと」なのではあるが。
相手は氷の竜だけではない。
それを操る魔法使い。
周りを固める槍士。盾士。
そして、彼の思うところのダメ吸血鬼ロウ=リンドは、暗殺者の一体を制圧したところで満足しているようだが、暗殺者はほかに四体、いたはずだ。
振り返れば、リアモンドと無駄話に興じるリウ。我関せずに果樹を見守るギムリウス。
本気で、ロウとルト、ふたりだけで、この魔物どもをやらせるつもりなのだ。
それも「ちょっと試しに殺ってこい」くらいの感じで。
そして、さらに言えば、いま目前にいるのは、どこからか(おそらくは迷宮最深部)送り込まれている「影」にすぎない。
倒したところで、本体にダメージを与えられることもなく、ただただ、こちらは消耗していくだけ。
それでも「練習用」にこいつらを打ちのめせ、と。
リウはそう言うのである。
こともなげに。
これが本当に大変なら、ルトはそうはっきりと言っただろう。
ただ・・・・ことは「本当に大変」と「ちょっと練習」の中間の微妙なところにあって。
助けを求めるきにもならないが、気も抜けないという。
ああ。
なるほど、練習だな、試合形式の。
ルトは、納得した。
「さすがは魔王と呼ばれた男バズス=リウ。」
「いまごろなにに、感心している・・・?」
氷の竜が口を開いた。
ブレスは、細かな氷片の濁流。
その煌めきのひとつひとつが、刃物であった。
それを避けるための防御陣を展開した瞬間。
槍が投じられる。
あるいは隠れている暗殺者の短刀が喉笛をえぐるか。
いや、盾士が体当たりをしてくるかもしれない。
「考えすぎるな、ルト。」
リウがつぶやく。
「おまえは強いんだ。そして、おまえの強さを忌避する味方はここにはいない。」
魔王バズス=リウ。
「見たいな、ルトの本気を。」
それは神竜公女リアモンドのつぶやき。
「わくわく」
神獣ギムリウス。
「さjふぁkslflさls」
首筋にかみついたまましゃべるな、ロウ=リンド。
「ぼくは性格がよくないらしく」
大きく後ろに飛び下がって、氷のブレスをかわす。
だが、ブレスの範囲は人間が回避できる範囲を超えている。
破片のいくつかが、ルトの頬を、足を、腕を。
かすめ、鮮血が吹き出していく。
「なにかされたら、同じやり方で仕返ししないと気がすまないのかもしれません。」
巨大な竜の踏みつけ。
かわしても振動だけで、小柄なルトの体はふっとび、さらにふっとんだことで巧妙にもこの少年は、距離をとる。
「もともと、魔王宮の攻略は、予期せぬ交換転移ではじまったんです。」
氷の竜が尻尾を振った。
それは、ギムリウスの本体による踏みつけと動揺の圧倒的な質量の攻撃。
当たる寸前に少年の体がふわりと自ら浮いた。
攻撃に抵抗するのではなく、己の存在を希薄化し、打撃を受け流す。
「ザザリの迷宮の締めも交換転移で終わらせるとしましょう!」
それは、たしかに達人のみがたどり着く境地だったのかもしれない。
あらゆる打撃は、その効果を失うのだ。相手が人間ならば。
竜の尾は、ルトの体を吹き飛ばし、屋敷の塀に叩きつけた。
尾の衝撃をいくらか軽減してとしても、石造りの屋敷の塀がひとの形に凹む。
半ば、塀に埋まったルトが、げふ、と血を吐いた。
血を吐いてわらった。
槍が飛ぶ。魔法使いの氷の矢も殺到する。竜の氷のブレスもまた。
だが。
「遅い。」
血まみれの顔でルトは笑う。
「もう出来た。」
空間がゆらぎ。
魔物たちが消えていく。
迷宮のどこからに転移されていくのだ。
かわりに、空間から吐き出されたのは。
王妃メア。
グランダ王。
見慣れぬ鎖のアクセサリーを身に着けた男。
その部下らしき、槍仕、魔法使い、暗殺者、盾士。
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