108 / 248
第106話 駆け出し冒険者と降臨した邪神
しおりを挟む
少年はふつうに歩いてきたのだ。
部屋の奥に、さらに2層深部へとつながる階段がある。
そこをあがってきたのだ。
別段、転移などという魔法的なちからではない。
ただ、なんの気負いもなく歩き、なんの気負いもないまま、ヴァルゴールに話しかけた。
ヴァルゴールにとって、それははじめての体験だった。
「我に問いかけるお主はなにものか?」
「駆け出し冒険者のルトと・・・・・」
「それはやめろおおおおおおぉっ!」
ザックが叫んだ。あやうくビームを出しそうになったほどの心からの叫びだった。
「相手は邪神殿ですよ、ザックさん。
駆け出し冒険者だろうが、王子だろうがたいしてかわりませんよ。」
ルトにつづいて階段を登ってきた一団がいる。
斧を担いだ女冒険者は、明らかに酔っている。肩をくんだ美貌の少女になにやらしきりに話しかけるのだが、少女の方は明らかにいやがり、生返事を繰り返している。
黒い水着を来た女は絶世の美女だ。
およそ、男の妄想にしか存在しないようなスタイルをしていて、隣の拳法家の男のわきばらを小突いては、大声で笑っている。男のほうもいやがるようすもなくなにやら言い返し、ここは和気あいあいとしていた。
ロングコートの少年は、いや、胸がふくらんでいるから少女なのだろうか。
こちらは明らかにうかない顔であったのを、両脇からパニエの少女と軽装鎧の剣士の少年、銅の輪で髪をまとめた少年にあれこれ慰められていた。
フードをまぶかに被った小柄な影はひとり、綾取りにせいを出していた。
ザックにとってはお馴染みの面々であった。
本来の姿ではあったが彼は軽く身震いした。
「我と対話を望むか、限りある命の人間が。」
「ザックさんの呪いを解いたのはぼくです。」
ルトは平然と言った。
「対話する権利くらいはあるでしょう?」
「ほう・・・」
目がほそまった。怒りか、それともなんらかの興味がわいたのか、そこからは知れなかった。
「ならば、覚えてこう。ルト、であったな?
クリュークに契約させたすべての隷属者を解放せよ、と?
ならば、その代償にお主はなにを我に差し出すのだ?
一国の命をすべてささげても達せない願いだぞ?」
「一国の全人口? 百万かそこいらでしょうか。たかが、定命の人間の命、山と積み上げてもそんなものが、ヴァルゴールになにか価値があるのでしょうか?」
ヴァルゴールは戸惑い、明らかに困惑していた。
そう。
確かに、彼になにかを懇願するために命を捧げるものは、古来より大勢いた。
しかし、捧げられた命。たかだか、奴隷の少年の命だの、いくら捧げられたところで、ヴァルゴールにとってなにかの足しになるというものではない。
「ならば、なにを差し出す? ルトよ。」
「あなたにとってもとてもよいお話ですよ。」
にこやかな笑みは、ベテランの商人を思わせた。あるいは凄腕の詐欺師、か。
「ぼくの望みをはたしもらうかわりにあなたとクリュークの契約を解除いたします。
あなたはもうクリュークの呼び出しや指示に従わなくていい。」
「な、」
なにを、と言おうとしてクリュークは咳き込んだ。
「クリュークのほうは、納得していないようだが。」
「これから納得してもらう予定です。」
ルトはポケットに手をいれたまま、夜空を見上げた。
そこに邪神の目などうかんでいないかのような楽しげな表情で。
「ここで、フェンリルを再び隷属化してしまうと、そのすべはなくなってしまいます。
せっかくお越しいただいのですが、自らの神域へお帰りください。」
竜殺。
古竜をも葬った剣の一撃をとめたのは、黒い水着の美女だった。
ゴルバの渾身の一撃をうけとめた、美女の二の腕には、明滅する龍鱗が浮いていた。
「いい剣だし、いい腕だ。」
美女は、褒めた。
「ヴァルビオン程度なら一撃で葬れるだろう。だが、相手が悪かったな。」
ゴルバの全身の筋肉が盛り上がる。逞しい体がさらに一回り大きくなったようだった。
渾身の力を剣に込める。
だが、美女の細腕は、わずかにゆるぎさえしなかった。
「いかがでしょう? ぼくの提案は。」
浮かぶ「目」はゆっくりと閉じた。
「検討に値する。」
くだけた天井が復元されていく。
虚空から石がうまれ、集まって岩になり、それが天井となり、ほんの数舜の間にもうそこには空も空に開いた目もなく。最初からあったような天井があるだけだった。
“検討に値すると言わねばどうするつもりだった?”
これは念話で、対象をルトだけに絞ったものだった。
少し考えてルトは正直に答えた。
“仲間たちとあなたに言うことを聞かせるまで戦います”
“神たるものはまず己の存続を第一に考える”
“ならば、あなたの判断が正しかったということでしょう、ヴァルゴール。願わくば二度と出会わないことを。”
人間の言葉になおせば『是』であっただろうか。とにかくこちらの意見を受け入れてヴァルゴールはここを去った。
「こんな、こと、が」
クリュークが倒れそうになるのを、マヌカが抱きとめた。
「これでは、戦えない。戦う必要すらなくなった。
こいつらは、『愚者の盾』」よ。
わたしたちは、ハルトと『愚者の盾』の合流を阻止することに失敗したということ。」
「と、言うわけなので。」
ルトは、全員にむかって叫んだ。
「クリュークさんやリヨンも含めて、魔王宮から退出願います。」
「わ、たしは、せい、やくをたて、た。」
クリュークは、自分を抱きとめてくれているマヌカの顔に爪をたてた。
眼鏡がくだけ、頬に傷がついたが、マヌカは手をはなさない。
「あれに・・・・迷宮の奥にいる、あれに会うまでは、かえる・・・かえることはでき、ない。」
「負けたのよ。わたしたちは負けたのよ。」
クリュークの爪は、マヌカの上着を引き裂き、シャツを切り裂く。
下着の色は、紺色で、マヌカの白い肌にはよく似合っていた、クリュークはそれも引きちぎった。
豊かな乳房がこぼれ出たが、マヌカは隠そうともせず、クリュークをその胸に抱きしめた。
「だめだ・・・わたしはあれに会う・・・会うまでは帰れない。ここから出ることはできない・・・」
ぽん。
と、クリュークの肩を少年が叩いた。
十代の半ばに見えるが、ルトとは違いその表情には、とぼけたような穏やかさはない。
子供は子供、なのだろうが、これは猛獣の子供だった。
クリュークが目をむけたそのまえで、少年はにやっと笑った。
「なら、これでいいな。さて、地上にご帰還だ。」
部屋の奥に、さらに2層深部へとつながる階段がある。
そこをあがってきたのだ。
別段、転移などという魔法的なちからではない。
ただ、なんの気負いもなく歩き、なんの気負いもないまま、ヴァルゴールに話しかけた。
ヴァルゴールにとって、それははじめての体験だった。
「我に問いかけるお主はなにものか?」
「駆け出し冒険者のルトと・・・・・」
「それはやめろおおおおおおぉっ!」
ザックが叫んだ。あやうくビームを出しそうになったほどの心からの叫びだった。
「相手は邪神殿ですよ、ザックさん。
駆け出し冒険者だろうが、王子だろうがたいしてかわりませんよ。」
ルトにつづいて階段を登ってきた一団がいる。
斧を担いだ女冒険者は、明らかに酔っている。肩をくんだ美貌の少女になにやらしきりに話しかけるのだが、少女の方は明らかにいやがり、生返事を繰り返している。
黒い水着を来た女は絶世の美女だ。
およそ、男の妄想にしか存在しないようなスタイルをしていて、隣の拳法家の男のわきばらを小突いては、大声で笑っている。男のほうもいやがるようすもなくなにやら言い返し、ここは和気あいあいとしていた。
ロングコートの少年は、いや、胸がふくらんでいるから少女なのだろうか。
こちらは明らかにうかない顔であったのを、両脇からパニエの少女と軽装鎧の剣士の少年、銅の輪で髪をまとめた少年にあれこれ慰められていた。
フードをまぶかに被った小柄な影はひとり、綾取りにせいを出していた。
ザックにとってはお馴染みの面々であった。
本来の姿ではあったが彼は軽く身震いした。
「我と対話を望むか、限りある命の人間が。」
「ザックさんの呪いを解いたのはぼくです。」
ルトは平然と言った。
「対話する権利くらいはあるでしょう?」
「ほう・・・」
目がほそまった。怒りか、それともなんらかの興味がわいたのか、そこからは知れなかった。
「ならば、覚えてこう。ルト、であったな?
クリュークに契約させたすべての隷属者を解放せよ、と?
ならば、その代償にお主はなにを我に差し出すのだ?
一国の命をすべてささげても達せない願いだぞ?」
「一国の全人口? 百万かそこいらでしょうか。たかが、定命の人間の命、山と積み上げてもそんなものが、ヴァルゴールになにか価値があるのでしょうか?」
ヴァルゴールは戸惑い、明らかに困惑していた。
そう。
確かに、彼になにかを懇願するために命を捧げるものは、古来より大勢いた。
しかし、捧げられた命。たかだか、奴隷の少年の命だの、いくら捧げられたところで、ヴァルゴールにとってなにかの足しになるというものではない。
「ならば、なにを差し出す? ルトよ。」
「あなたにとってもとてもよいお話ですよ。」
にこやかな笑みは、ベテランの商人を思わせた。あるいは凄腕の詐欺師、か。
「ぼくの望みをはたしもらうかわりにあなたとクリュークの契約を解除いたします。
あなたはもうクリュークの呼び出しや指示に従わなくていい。」
「な、」
なにを、と言おうとしてクリュークは咳き込んだ。
「クリュークのほうは、納得していないようだが。」
「これから納得してもらう予定です。」
ルトはポケットに手をいれたまま、夜空を見上げた。
そこに邪神の目などうかんでいないかのような楽しげな表情で。
「ここで、フェンリルを再び隷属化してしまうと、そのすべはなくなってしまいます。
せっかくお越しいただいのですが、自らの神域へお帰りください。」
竜殺。
古竜をも葬った剣の一撃をとめたのは、黒い水着の美女だった。
ゴルバの渾身の一撃をうけとめた、美女の二の腕には、明滅する龍鱗が浮いていた。
「いい剣だし、いい腕だ。」
美女は、褒めた。
「ヴァルビオン程度なら一撃で葬れるだろう。だが、相手が悪かったな。」
ゴルバの全身の筋肉が盛り上がる。逞しい体がさらに一回り大きくなったようだった。
渾身の力を剣に込める。
だが、美女の細腕は、わずかにゆるぎさえしなかった。
「いかがでしょう? ぼくの提案は。」
浮かぶ「目」はゆっくりと閉じた。
「検討に値する。」
くだけた天井が復元されていく。
虚空から石がうまれ、集まって岩になり、それが天井となり、ほんの数舜の間にもうそこには空も空に開いた目もなく。最初からあったような天井があるだけだった。
“検討に値すると言わねばどうするつもりだった?”
これは念話で、対象をルトだけに絞ったものだった。
少し考えてルトは正直に答えた。
“仲間たちとあなたに言うことを聞かせるまで戦います”
“神たるものはまず己の存続を第一に考える”
“ならば、あなたの判断が正しかったということでしょう、ヴァルゴール。願わくば二度と出会わないことを。”
人間の言葉になおせば『是』であっただろうか。とにかくこちらの意見を受け入れてヴァルゴールはここを去った。
「こんな、こと、が」
クリュークが倒れそうになるのを、マヌカが抱きとめた。
「これでは、戦えない。戦う必要すらなくなった。
こいつらは、『愚者の盾』」よ。
わたしたちは、ハルトと『愚者の盾』の合流を阻止することに失敗したということ。」
「と、言うわけなので。」
ルトは、全員にむかって叫んだ。
「クリュークさんやリヨンも含めて、魔王宮から退出願います。」
「わ、たしは、せい、やくをたて、た。」
クリュークは、自分を抱きとめてくれているマヌカの顔に爪をたてた。
眼鏡がくだけ、頬に傷がついたが、マヌカは手をはなさない。
「あれに・・・・迷宮の奥にいる、あれに会うまでは、かえる・・・かえることはでき、ない。」
「負けたのよ。わたしたちは負けたのよ。」
クリュークの爪は、マヌカの上着を引き裂き、シャツを切り裂く。
下着の色は、紺色で、マヌカの白い肌にはよく似合っていた、クリュークはそれも引きちぎった。
豊かな乳房がこぼれ出たが、マヌカは隠そうともせず、クリュークをその胸に抱きしめた。
「だめだ・・・わたしはあれに会う・・・会うまでは帰れない。ここから出ることはできない・・・」
ぽん。
と、クリュークの肩を少年が叩いた。
十代の半ばに見えるが、ルトとは違いその表情には、とぼけたような穏やかさはない。
子供は子供、なのだろうが、これは猛獣の子供だった。
クリュークが目をむけたそのまえで、少年はにやっと笑った。
「なら、これでいいな。さて、地上にご帰還だ。」
0
ご覧いただきありがとうございます。なんとか完結しました。彼らの物語はまだ続きます。後日談https://www.alphapolis.co.jp/novel/807186218/844632510
お気に入りに追加
132
あなたにおすすめの小説

異世界に転生した社畜は調合師としてのんびりと生きていく。~ただの生産職だと思っていたら、結構ヤバい職でした~
夢宮
ファンタジー
台風が接近していて避難勧告が出されているにも関わらず出勤させられていた社畜──渡部与一《わたべよいち》。
雨で視界が悪いなか、信号無視をした車との接触事故で命を落としてしまう。
女神に即断即決で異世界転生を決められ、パパっと送り出されてしまうのだが、幸いなことに女神の気遣いによって職業とスキルを手に入れる──生産職の『調合師』という職業とそのスキルを。
異世界に転生してからふたりの少女に助けられ、港町へと向かい、物語は動き始める。
調合師としての立場を知り、それを利用しようとする者に悩まされながらも生きていく。
そんな与一ののんびりしたくてものんびりできない異世界生活が今、始まる。
※2話から登場人物の描写に入りますので、のんびりと読んでいただけたらなと思います。
※サブタイトル追加しました。
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――

生活魔法は万能です
浜柔
ファンタジー
生活魔法は万能だ。何でもできる。だけど何にもできない。
それは何も特別なものではないから。人が歩いたり走ったりしても誰も不思議に思わないだろう。そんな魔法。
――そしてそんな魔法が人より少し上手く使えるだけのぼくは今日、旅に出る。

結婚30年、契約満了したので離婚しませんか?
おもちのかたまり
恋愛
恋愛・小説 11位になりました!
皆様ありがとうございます。
「私、旦那様とお付き合いも甘いやり取りもしたことが無いから…ごめんなさい、ちょっと他人事なのかも。もちろん、貴方達の事は心から愛しているし、命より大事よ。」
眉根を下げて笑う母様に、一発じゃあ足りないなこれは。と確信した。幸い僕も姉さん達も祝福持ちだ。父様のような力極振りではないけれど、三対一なら勝ち目はある。
「じゃあ母様は、父様が嫌で離婚するわけではないんですか?」
ケーキを幸せそうに頬張っている母様は、僕の言葉にきょとん。と目を見開いて。…もしかすると、母様にとって父様は、関心を向ける程の相手ではないのかもしれない。嫌な予感に、今日一番の寒気がする。
◇◇◇◇◇◇◇◇◇
20年前に攻略対象だった父親と、悪役令嬢の取り巻きだった母親の現在のお話。
ハッピーエンド・バットエンド・メリーバットエンド・女性軽視・女性蔑視
上記に当てはまりますので、苦手な方、ご不快に感じる方はお気を付けください。

メインをはれない私は、普通に令嬢やってます
かぜかおる
ファンタジー
ヒロインが引き取られてきたことで、自分がラノベの悪役令嬢だったことに気が付いたシルヴェール
けど、メインをはれるだけの実力はないや・・・
だから、この世界での普通の令嬢になります!
↑本文と大分テンションの違う説明になってます・・・

公爵家三男に転生しましたが・・・
キルア犬
ファンタジー
前世は27歳の社会人でそこそこ恋愛なども経験済みの水嶋海が主人公ですが…
色々と本当に色々とありまして・・・
転生しました。
前世は女性でしたが異世界では男!
記憶持ち葛藤をご覧下さい。
作者は初投稿で理系人間ですので誤字脱字には寛容頂きたいとお願いします。

お願いだから俺に構わないで下さい
大味貞世氏
ファンタジー
高校2年の9月。
17歳の誕生日に甲殻類アレルギーショックで死去してしまった燻木智哉。
高校1年から始まったハブりイジメが原因で自室に引き籠もるようになっていた彼は。
本来の明るい楽観的な性格を失い、自棄から自滅願望が芽生え。
折角貰った転生のチャンスを不意に捨て去り、転生ではなく自滅を望んだ。
それは出来ないと天使は言い、人間以外の道を示した。
これは転生後の彼の魂が辿る再生の物語。
有り触れた異世界で迎えた新たな第一歩。その姿は一匹の…
大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです
飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。
だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。
勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し!
そんなお話です。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる