婚約破棄で終わらない！ 策謀家王子と腕力家公爵令嬢 チートな二人のそれからはじまる物語り

ここまでのあらすじ

北のグランダ王国に、王位継承を巡る争いが勃発した。
国を割ることを恐れた第一王子ハルトは、あえて父王の思惑いのり、姿をくらます。
その彼を、半世紀ぶりに封印を解かれた迷宮「魔王
宮」内で抹殺するために、西方域より腕利きの冒険者集団「燭乱天使」が呼ばれた。

ハルトは駆け出し冒険者ルトとして、元婚約者クローディア公爵家令嬢フィオリナや彼の弟第二王子エルマートらと迷宮を攻略し、そこで、「階層主」と呼ばれる知性をもった魔物たちの知己をえる。
フィオリナは、「ルト」がハルトであると知らぬまま彼を愛するようになっていった。

「階層主」たちから、王位継承をめぐる争いの不自然さを指摘されたフィオリナは真相を探るべく、地上へ。そしてハルトはさらに深層へと挑む。

地上に戻ったフィオリナは。王位継承の争いの裏に、エルマートの実母、現王妃メアの存在があること、そして王妃メアが、千年前魔王の腹心であった「闇森の魔女」ザザリの転生体であることを知る。

フィオリナは、自分の母であり、優秀な冒険者アウデリア、勇者クロノ、糸使いのヨウィス、魔道院の支配者ボルテックとともに再度、魔王宮攻略を開始するが、転移陣に干渉され、パーティはばらばらにそれぞれの階層主のもとへ「試し」のため送り込まれる。

そのころ、ハルト抹殺のためによばれた「燭乱天使」たちも陣営を強化し、迷宮への攻略を行おうとしていた。

さらに魔族の伯爵ゴルニウムや、謎を秘めたパーティ「フェンリルの咆哮」なども加わり、事態はいっそう混沌としていく。