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第104話 激突!“燭乱天使”対“フェンリルの咆哮”
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ザックはゆっくりと仮面を脱いだ。
それは、もちろん、魔法的な意味で。あるいは神話的な意味で。
「ザック・・・・・」
クリュークの声は、地獄の奥底からのうめきに似ていた。
「まず、魔力をもった言葉による誓いは強力な拘束力がありますが、絶対ではない。
そして、多くの契約がそうであるように、抜け道はありうる。
そう、例えば、おまえではなく、闇森のザザリや魔族の伯爵に手をくださせるとか、な。」
「き、さ、ま」
クリュークは、掴みかかろうとしたが、マヌカがそれを止めた。
「どうやったの?」
クリュークが逆上した分、かえってマヌカは冷静になれたようだった。
「さあ? なんのことかな。」
眼鏡の奥で切れ長の眼が冷たい光を放つ。
「まあ、どうでもいい。
わたしたちは、当初の目的通り動く。『愚者の盾』と合流する前に、ハルトを見つけて」
舌がぺろりと薄い唇を舐めた。
「しかるべき処分をするわ。ザザリはわたしたちに、直接ハルトを殺してほしくはなさそうだったから・・・そうね、ヴァルゴールの隷属化に置くのもよいかもしれない。
すばらしい魔力をもっているようだから・・・きっとよい卵が作れるでしょう。」
細い指が、ポケットから瓶を取り出す。
試験管にも似た細いガラスの瓶だ。指にはさんだそれを地面に投じる。
割れた瓶のなかから、こまかな繊維がわきあがり、組み上がり、怪物が生まれる。
身の丈は4メトル。灰色の肌は岩肌を思わせる。手には柱ほどの石の棍棒を携えていた。
西域の「還らずの迷宮」奥底に生息すると言われているボーグ属の巨人だった。
魔法に対する耐性は、ひとが単独で行使できる程度のものならあらゆるものを無効化し、強靭な皮膚は、どんな名剣をもってしても容易に傷つけることはできない。
それが四体。
クローディアとフェンリルに向かって歩み始めた。
「これは、攻撃、だな、クリューク殿。フィオリナとラキエ殿との間にかわされた約束は、そちらの都合で反故にされたということか。」
クローディアは剣を抜いた。公爵家に伝わる魔剣『狼牙』は巨人の前では、いかにも心もとなかった。
「まあ、こたびはゆるりとお休みくだされ、公爵閣下。」
斥候役のトッドがクローディアの前に出た。
もともと筋肉質だが、クローディアの胸のあたりまでしかないずんぐりとした体型だったはずだが、妙に頼もしく大きく感じられた。
いや錯覚ではない。
一歩ごとにトッドの体は大きくなっている。
すでにクローディアの背丈を超え。
ずい。
と、四体の巨人を見下ろした。
「神獣フェンリルが従者、巨人トッドリオス」
おそれを知らないはずのボーク族の巨人が戦いている。
トッドがメイスを振り上げた。
そのメイスも今や、その柄の部分だけでクローディアの身長よりでかい。
さほど力をこめたとも見えなかったその一撃で、ボーク族の巨人の上半身が吹き飛んだ。
岩肌に見えても中身は普通に、筋肉があり骨があり、血液が流れていたのだろう。
天井にまで飛び散った血に塗れ、トッドは進む。
残りの三体が一斉に打ちかかる。
体はふた周りは大きいにもかかわらず、トッドははるかに素早かった。
石の棍棒をいなし、たたらを踏んだボーグ巨人をメイスで殴り飛ばし、もう一体は蹴り飛ばして、倒れたところを踏みつけて頭を砕く。
最後の一体が振り回した棍棒を、手で受け止め、胸にメイスを突き刺した。
たまらず倒れた最後の巨人の顔面にメイスを振り下ろしてとどめを刺す。
舌打ちしたマヌカは今度は黒いガラスの球体を割った。
今度は影が。
滲み出るように黒い影が広がり、それは漆黒の鎧を全身にまとった騎士の姿になった。
乗る馬の毛並みも真っ黒で、ただその目と口腔から火を吹いている。
「真祖にも匹敵するアンデッドだ。」
マヌカは胸をはった。浮かべた笑いはひきつっていた。
「バルトの荒野で2万のストケルトンの軍団を撃破した。物理攻撃に対しては無限の復元力をもつ。」
「マヌカ殿。」
クローディアは対して、なんの緊張もみせていない。
いや緊張していないはずはない状況なのだが、その態度は、友人の晩餐会にでも出席しているような悠然としてものであった。
「なにかな? クローディア閣下。命乞いなら遅い。死霊騎士は相手の命を刈り取りるまで停止することはないのだから。」
「いや。このような伝説、神話に残るような戦いにあまり、部外者が口を出すものではないと思うのだが」
その口調は本当に穏やかで、マヌカを気遣っているかのような響きさえあった。
「本気になるなら、そうしないと。
戦いとはそういうものです。
相手の力を見誤り、力を小出しにした結果、いたずらに消耗を招くのみになる。」
ちょいちょい、とマヌカのスーツの袖を後ろから、ひいたのはリヨンだった。
「わたしの勇者様は、歴戦の武人だからね。あの人自身も隠し玉はもってそうだし。
全力で当たらないと、フェンリルは倒せない。なにしろ」
「小娘っ!」
マヌカは、リヨンを振り払った。
「ニコルの文様なしには虫も殺せぬ、小娘がっ。わたしに意見するか?」
「でも、ほら。」
リヨンが指さした先には。
剣を振りかざした死霊騎士が立ち往生している。
すすもうとするのだが、光の障壁にはばまれ、進むことができない。
無理にすすもうとすると、光にふれた部分から、腐食し、崩壊してしまうのだ。
“フェンリルの咆哮”回復術士、命の巫女カーライルのそれが力だった。
カーラはふくよかに頬にエクボを浮かべて、そのまま歩んだ。
それで死霊騎士は消滅。
「な、な、な・・・・・」
「と、いうか、俺たちがなんなのか、忘れてないか?」
呆れたようにザックが言った。
「呪いにかけられた状態での付き合いが長すぎて、オレがなんなのか忘れちまったのか?」
「マヌカ、下がりなさい。」
クリュークが、きっぱりと言った。
「こ、このくらい。また新しい“子”を産めば・・・・」
「いたずらに部下を消耗させたくはありません。
クローディア閣下の進言は誠に理にかなっている。」
そう言ってクリュークはため息をついた。
あまりやりたくはなかった。彼にしても「神降ろし」は続けて行えるものではないのだ。
だが、背に腹は変えられぬ。
「リヨン、時間が少し入ります。」
「まかされて!だんちょ!」
小柄な少女は、上着を引きちぎった。
施された文様は、前回のものとも少し違っていた。
両腕から光の鞭が飛び出る。
左右からそれぞれ三本。まるでおのおのが意思をもつように、それはうねうねと動いていた。
「じゃあ、オレがやるかな。体を動かすのは久しぶりだから、足がつらないといいけど。」
「ヴァルゴールさまの契約を解いちゃったってことは、もう不死身じゃないだよね?
リヨンの鞭が走る。
左右一対はその腕の動きにあわせ。
残りの四本は、それぞれが勝手な動きをみせた。
単純に疾い、だけよりもかわしにくい。
ザックは、いままでのように無造作に攻撃を受けたりはしなかった。下がって距離をとりながら剣で、鞭を打ち払った。
その剣さばきは、クローディアから見ても見事なものだったが、なんの付与もかかっていない鉄の剣は、わずが数回、光の鞭をはらったところで、柄本から折れ飛んでしまった。
躱してもかわしきれるものではない。
ザックの頬に、肩口に、焼けただれたような傷跡が広がる。
「治癒術式は使えてるみたいだけど」
リヨンは地を転げるようにして、回転し、ザックに近づいた。
「いままで、みたいにはいかないようだね!
さあ、どのくらいで致命傷になるのかあ?」
「たしかに、こいつはたまらん。」
二の腕の肉をごっそり、削られたザックがぼやいた。
「余裕をみせるつもりだと、じぶんが消耗するばかりだと、さっき閣下に言われたばかりだったな。」
その体がぼやけた。
危険なものを察知して、リヨンが後方に跳んだ。
だが、彼女の意思とは、別に動く四本の光の鞭は、いさいかまわず、ザックに向かって殺到する。
その姿を。
べつの異形に変化しつつあるその体を絡め取ろうと。
光の中で変化する体に巻き付いた光の鞭は、次の瞬間弾け飛んだ。
リヨンの顔に驚きが走る。
光の鞭は、そういうふうなものではなかったはずなのだ。
「あんたは日が浅いから知らなかったよなあ。」
声は、相変わらずのザックの声。
だが、その姿は・・・・
雄牛ほどもある、銀毛につつまれた犬型の生き物にかわっていた。
歯をむき出すその表情は、あるいは機嫌のよさが表すものだったのかもしれない。
だが。
「神獣フェリル。我が名はゾウ=アキュラ。
リヨンにははじめてこの姿で挨拶する。」
ふさふさのしっぽを鷹揚にふりながら、彼は言う。
「あまり優しくはできんかもしれないぞ?」
それは、もちろん、魔法的な意味で。あるいは神話的な意味で。
「ザック・・・・・」
クリュークの声は、地獄の奥底からのうめきに似ていた。
「まず、魔力をもった言葉による誓いは強力な拘束力がありますが、絶対ではない。
そして、多くの契約がそうであるように、抜け道はありうる。
そう、例えば、おまえではなく、闇森のザザリや魔族の伯爵に手をくださせるとか、な。」
「き、さ、ま」
クリュークは、掴みかかろうとしたが、マヌカがそれを止めた。
「どうやったの?」
クリュークが逆上した分、かえってマヌカは冷静になれたようだった。
「さあ? なんのことかな。」
眼鏡の奥で切れ長の眼が冷たい光を放つ。
「まあ、どうでもいい。
わたしたちは、当初の目的通り動く。『愚者の盾』と合流する前に、ハルトを見つけて」
舌がぺろりと薄い唇を舐めた。
「しかるべき処分をするわ。ザザリはわたしたちに、直接ハルトを殺してほしくはなさそうだったから・・・そうね、ヴァルゴールの隷属化に置くのもよいかもしれない。
すばらしい魔力をもっているようだから・・・きっとよい卵が作れるでしょう。」
細い指が、ポケットから瓶を取り出す。
試験管にも似た細いガラスの瓶だ。指にはさんだそれを地面に投じる。
割れた瓶のなかから、こまかな繊維がわきあがり、組み上がり、怪物が生まれる。
身の丈は4メトル。灰色の肌は岩肌を思わせる。手には柱ほどの石の棍棒を携えていた。
西域の「還らずの迷宮」奥底に生息すると言われているボーグ属の巨人だった。
魔法に対する耐性は、ひとが単独で行使できる程度のものならあらゆるものを無効化し、強靭な皮膚は、どんな名剣をもってしても容易に傷つけることはできない。
それが四体。
クローディアとフェンリルに向かって歩み始めた。
「これは、攻撃、だな、クリューク殿。フィオリナとラキエ殿との間にかわされた約束は、そちらの都合で反故にされたということか。」
クローディアは剣を抜いた。公爵家に伝わる魔剣『狼牙』は巨人の前では、いかにも心もとなかった。
「まあ、こたびはゆるりとお休みくだされ、公爵閣下。」
斥候役のトッドがクローディアの前に出た。
もともと筋肉質だが、クローディアの胸のあたりまでしかないずんぐりとした体型だったはずだが、妙に頼もしく大きく感じられた。
いや錯覚ではない。
一歩ごとにトッドの体は大きくなっている。
すでにクローディアの背丈を超え。
ずい。
と、四体の巨人を見下ろした。
「神獣フェンリルが従者、巨人トッドリオス」
おそれを知らないはずのボーク族の巨人が戦いている。
トッドがメイスを振り上げた。
そのメイスも今や、その柄の部分だけでクローディアの身長よりでかい。
さほど力をこめたとも見えなかったその一撃で、ボーク族の巨人の上半身が吹き飛んだ。
岩肌に見えても中身は普通に、筋肉があり骨があり、血液が流れていたのだろう。
天井にまで飛び散った血に塗れ、トッドは進む。
残りの三体が一斉に打ちかかる。
体はふた周りは大きいにもかかわらず、トッドははるかに素早かった。
石の棍棒をいなし、たたらを踏んだボーグ巨人をメイスで殴り飛ばし、もう一体は蹴り飛ばして、倒れたところを踏みつけて頭を砕く。
最後の一体が振り回した棍棒を、手で受け止め、胸にメイスを突き刺した。
たまらず倒れた最後の巨人の顔面にメイスを振り下ろしてとどめを刺す。
舌打ちしたマヌカは今度は黒いガラスの球体を割った。
今度は影が。
滲み出るように黒い影が広がり、それは漆黒の鎧を全身にまとった騎士の姿になった。
乗る馬の毛並みも真っ黒で、ただその目と口腔から火を吹いている。
「真祖にも匹敵するアンデッドだ。」
マヌカは胸をはった。浮かべた笑いはひきつっていた。
「バルトの荒野で2万のストケルトンの軍団を撃破した。物理攻撃に対しては無限の復元力をもつ。」
「マヌカ殿。」
クローディアは対して、なんの緊張もみせていない。
いや緊張していないはずはない状況なのだが、その態度は、友人の晩餐会にでも出席しているような悠然としてものであった。
「なにかな? クローディア閣下。命乞いなら遅い。死霊騎士は相手の命を刈り取りるまで停止することはないのだから。」
「いや。このような伝説、神話に残るような戦いにあまり、部外者が口を出すものではないと思うのだが」
その口調は本当に穏やかで、マヌカを気遣っているかのような響きさえあった。
「本気になるなら、そうしないと。
戦いとはそういうものです。
相手の力を見誤り、力を小出しにした結果、いたずらに消耗を招くのみになる。」
ちょいちょい、とマヌカのスーツの袖を後ろから、ひいたのはリヨンだった。
「わたしの勇者様は、歴戦の武人だからね。あの人自身も隠し玉はもってそうだし。
全力で当たらないと、フェンリルは倒せない。なにしろ」
「小娘っ!」
マヌカは、リヨンを振り払った。
「ニコルの文様なしには虫も殺せぬ、小娘がっ。わたしに意見するか?」
「でも、ほら。」
リヨンが指さした先には。
剣を振りかざした死霊騎士が立ち往生している。
すすもうとするのだが、光の障壁にはばまれ、進むことができない。
無理にすすもうとすると、光にふれた部分から、腐食し、崩壊してしまうのだ。
“フェンリルの咆哮”回復術士、命の巫女カーライルのそれが力だった。
カーラはふくよかに頬にエクボを浮かべて、そのまま歩んだ。
それで死霊騎士は消滅。
「な、な、な・・・・・」
「と、いうか、俺たちがなんなのか、忘れてないか?」
呆れたようにザックが言った。
「呪いにかけられた状態での付き合いが長すぎて、オレがなんなのか忘れちまったのか?」
「マヌカ、下がりなさい。」
クリュークが、きっぱりと言った。
「こ、このくらい。また新しい“子”を産めば・・・・」
「いたずらに部下を消耗させたくはありません。
クローディア閣下の進言は誠に理にかなっている。」
そう言ってクリュークはため息をついた。
あまりやりたくはなかった。彼にしても「神降ろし」は続けて行えるものではないのだ。
だが、背に腹は変えられぬ。
「リヨン、時間が少し入ります。」
「まかされて!だんちょ!」
小柄な少女は、上着を引きちぎった。
施された文様は、前回のものとも少し違っていた。
両腕から光の鞭が飛び出る。
左右からそれぞれ三本。まるでおのおのが意思をもつように、それはうねうねと動いていた。
「じゃあ、オレがやるかな。体を動かすのは久しぶりだから、足がつらないといいけど。」
「ヴァルゴールさまの契約を解いちゃったってことは、もう不死身じゃないだよね?
リヨンの鞭が走る。
左右一対はその腕の動きにあわせ。
残りの四本は、それぞれが勝手な動きをみせた。
単純に疾い、だけよりもかわしにくい。
ザックは、いままでのように無造作に攻撃を受けたりはしなかった。下がって距離をとりながら剣で、鞭を打ち払った。
その剣さばきは、クローディアから見ても見事なものだったが、なんの付与もかかっていない鉄の剣は、わずが数回、光の鞭をはらったところで、柄本から折れ飛んでしまった。
躱してもかわしきれるものではない。
ザックの頬に、肩口に、焼けただれたような傷跡が広がる。
「治癒術式は使えてるみたいだけど」
リヨンは地を転げるようにして、回転し、ザックに近づいた。
「いままで、みたいにはいかないようだね!
さあ、どのくらいで致命傷になるのかあ?」
「たしかに、こいつはたまらん。」
二の腕の肉をごっそり、削られたザックがぼやいた。
「余裕をみせるつもりだと、じぶんが消耗するばかりだと、さっき閣下に言われたばかりだったな。」
その体がぼやけた。
危険なものを察知して、リヨンが後方に跳んだ。
だが、彼女の意思とは、別に動く四本の光の鞭は、いさいかまわず、ザックに向かって殺到する。
その姿を。
べつの異形に変化しつつあるその体を絡め取ろうと。
光の中で変化する体に巻き付いた光の鞭は、次の瞬間弾け飛んだ。
リヨンの顔に驚きが走る。
光の鞭は、そういうふうなものではなかったはずなのだ。
「あんたは日が浅いから知らなかったよなあ。」
声は、相変わらずのザックの声。
だが、その姿は・・・・
雄牛ほどもある、銀毛につつまれた犬型の生き物にかわっていた。
歯をむき出すその表情は、あるいは機嫌のよさが表すものだったのかもしれない。
だが。
「神獣フェリル。我が名はゾウ=アキュラ。
リヨンにははじめてこの姿で挨拶する。」
ふさふさのしっぽを鷹揚にふりながら、彼は言う。
「あまり優しくはできんかもしれないぞ?」
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ご覧いただきありがとうございます。なんとか完結しました。彼らの物語はまだ続きます。後日談https://www.alphapolis.co.jp/novel/807186218/844632510
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