46 / 248
ここまでのあらすじ
しおりを挟む
父である国王に疎まれる北の小国グランダの王太子ハルト。
王立学院の首席卒業も決まり、立太子式を控えたある日、王に呼ばれたハルトは、あらためて、第二王子エルマートと、『最強の冒険者パーティの育成』を競い、勝った方を後継ぎとすると告げられる。
なりふり構わない王の態度に身の危険を感じたハルトは、迷惑がかからぬよう許嫁であるクローディア公爵家フィオリナとの婚約を破棄し、姿を消す。
フィオリナは独自の調査で、事情を察するが、エルマートのために西方域から呼ばれたのは、悪名高い冒険者パーティ『蝕乱天使』であり、彼女のギルド『不死鳥の冠』でも迂闊には手を出せない危険な相手であった。
フィリオナがハルトに婚約破棄されたことをきっかけに、王の側近たちのグループ『夜会派』に潜り込んだフィオリナの父、クローディア公爵は、そこで夜会派の重鎮たちや王都に到着した『 燭乱天使』クリューク、リヨンと面識を得ることとなった。
さらにクローディアは、ハルトとエルマートの両チームが競い合う場として定められた半世紀の長きに渡り封鎖された迷宮『魔王宮』の探索に一般の冒険者パーティも参加させるよう提言した。これは税収を増やしたい『強欲伯』バルゴールからも指示を得て、提言は受け入れられる。
一方、ハルトは駆け出し冒険者ルトとして、新たに冒険者登録を行い、知り合った少女リアとともに、西方から来たパーティ『彷徨えるフェンリル』に、見習いとして雇われた。
魔王宮が封印を解かれる日。
そこには、多数の冒険者にまじって、駆け出し冒険者ルトの姿もあった。
さらにフィオリナも、クローディア公爵直属の護衛パーティ「白狼」の一員として姿を見せていた。
しかし、五十年ぶりの封印を解かれた魔王宮は、以前とは様変わりしていた。
次々と出現する大蜘蛛の『変異種』に冒険者たちは傷つき、倒れていく。
さらに、当初は安全地帯と思われた入口の大広間『舞踏会場』にまで蜘蛛の大群が現れ、残った冒険者たちとの戦いがはじまった。
現れた変異種と、成り行き上、共同で戦うことになった、フィオリナ、ルト、リア、リヨン、エルマート、白狼の糸使いヨウィスは、転移に巻き込まれて迷宮深くに姿を消す。
かわって現れた魔法を使う大蜘蛛は、駆けつけた魔道院の層支配ボルテック卿が葬ったものの、迷宮攻略は修正を余儀なくされた。
開かれた御前会議において、クローディアは行方不明となったハルトとエルマートの捜索係に任命される。
一方、迷宮深くに転移させられたフィオリナたちは、出口を求めて迷宮を彷徨っていた。
認識阻害の魔法によってルトをハルトだと認識できないまま、フィオリナはルトに惹かれていく。
クローディアは、フィオリナ捜索と彼女も愛剣を届けさせる任務を、ルトとリアが所属していたパーティ『彷徨えるフェンリル』のザックとローゼに依頼したが実は『彷徨えるフェンリル』は、クリュークたち『燭乱天使』の息のかかったパーティであり、その任務は迷宮内にてハルトを抹殺することにあった。
第一層の最奥。
階層主は城塞と見間違うほどの巨体を持つ大蜘蛛。神獣ギムリウスであった。
意外にも友好的なギムリウスに戸惑う一行であったが、『彷徨えるフェンリル』によってフィオリナの剣が届けられたことにより、ギムリウスと戦うことになる。
戦いの中、リヨンは負傷し、ほかの『彷徨えるフェンリル』のメンバーとともに撤退。残ったメンバーはザックの特異体質を利用して、ギムリウスにダメージを与えるが、ギムリウスは転移魔法で脱出、さらに第一階層の崩落により、フィオリナ、ルト、リア、ヨウィス、ザックらは第二階層へと落ちてしまう。
一方、地上ではクローディアが戻らぬフィオリナを案じていた。
魔道院のボルテック卿、王室の“影”の影長ルルから、迷宮に消えた少年ルトが認識阻害魔法によって正体を隠したハルトではないかと聞かされたクローディアは、かえって、迷宮の魔物たちを心配するのであった。
フィオリナたち一行が落ちた第二階層はアンデッドが徘徊する死者の国であった。
階層主である真祖ヴァンパイヤのリンドによって負傷したヨウィスとエルマート、リアは地上に返され、フィオリナとルト、それにザックは捕らわれの身となる。
集まった階層主たち。
ギムリウス、リンドをはじめ、古竜 リアモンド、スライム ミュレス、死霊 オロアらは、フィオリナとルトを強者と認め、歓迎するのだった。
彼らはザックから、クリュークの目的が、最下層にいる彼らの主の力を奪うことだと知り、激怒する。
階層主たちの地上への侵攻を一時、中断するかわりに、フィオリナは、今回の不自然な王太子の交代劇と、クリュークを招いた黒幕の解明を要求された。
だがフィオリナが地上に戻るには条件があった。
彼女が吸血鬼に囚われたことが、知られている以上、そのまま帰っても吸血鬼の眷属にされたとみなされて行動が束縛される可能性があったのだ。
リンドは吸血鬼に魅入られていないことを証明するために彼女自身の首を持っていくことを提案する。
王立学院の首席卒業も決まり、立太子式を控えたある日、王に呼ばれたハルトは、あらためて、第二王子エルマートと、『最強の冒険者パーティの育成』を競い、勝った方を後継ぎとすると告げられる。
なりふり構わない王の態度に身の危険を感じたハルトは、迷惑がかからぬよう許嫁であるクローディア公爵家フィオリナとの婚約を破棄し、姿を消す。
フィオリナは独自の調査で、事情を察するが、エルマートのために西方域から呼ばれたのは、悪名高い冒険者パーティ『蝕乱天使』であり、彼女のギルド『不死鳥の冠』でも迂闊には手を出せない危険な相手であった。
フィリオナがハルトに婚約破棄されたことをきっかけに、王の側近たちのグループ『夜会派』に潜り込んだフィオリナの父、クローディア公爵は、そこで夜会派の重鎮たちや王都に到着した『 燭乱天使』クリューク、リヨンと面識を得ることとなった。
さらにクローディアは、ハルトとエルマートの両チームが競い合う場として定められた半世紀の長きに渡り封鎖された迷宮『魔王宮』の探索に一般の冒険者パーティも参加させるよう提言した。これは税収を増やしたい『強欲伯』バルゴールからも指示を得て、提言は受け入れられる。
一方、ハルトは駆け出し冒険者ルトとして、新たに冒険者登録を行い、知り合った少女リアとともに、西方から来たパーティ『彷徨えるフェンリル』に、見習いとして雇われた。
魔王宮が封印を解かれる日。
そこには、多数の冒険者にまじって、駆け出し冒険者ルトの姿もあった。
さらにフィオリナも、クローディア公爵直属の護衛パーティ「白狼」の一員として姿を見せていた。
しかし、五十年ぶりの封印を解かれた魔王宮は、以前とは様変わりしていた。
次々と出現する大蜘蛛の『変異種』に冒険者たちは傷つき、倒れていく。
さらに、当初は安全地帯と思われた入口の大広間『舞踏会場』にまで蜘蛛の大群が現れ、残った冒険者たちとの戦いがはじまった。
現れた変異種と、成り行き上、共同で戦うことになった、フィオリナ、ルト、リア、リヨン、エルマート、白狼の糸使いヨウィスは、転移に巻き込まれて迷宮深くに姿を消す。
かわって現れた魔法を使う大蜘蛛は、駆けつけた魔道院の層支配ボルテック卿が葬ったものの、迷宮攻略は修正を余儀なくされた。
開かれた御前会議において、クローディアは行方不明となったハルトとエルマートの捜索係に任命される。
一方、迷宮深くに転移させられたフィオリナたちは、出口を求めて迷宮を彷徨っていた。
認識阻害の魔法によってルトをハルトだと認識できないまま、フィオリナはルトに惹かれていく。
クローディアは、フィオリナ捜索と彼女も愛剣を届けさせる任務を、ルトとリアが所属していたパーティ『彷徨えるフェンリル』のザックとローゼに依頼したが実は『彷徨えるフェンリル』は、クリュークたち『燭乱天使』の息のかかったパーティであり、その任務は迷宮内にてハルトを抹殺することにあった。
第一層の最奥。
階層主は城塞と見間違うほどの巨体を持つ大蜘蛛。神獣ギムリウスであった。
意外にも友好的なギムリウスに戸惑う一行であったが、『彷徨えるフェンリル』によってフィオリナの剣が届けられたことにより、ギムリウスと戦うことになる。
戦いの中、リヨンは負傷し、ほかの『彷徨えるフェンリル』のメンバーとともに撤退。残ったメンバーはザックの特異体質を利用して、ギムリウスにダメージを与えるが、ギムリウスは転移魔法で脱出、さらに第一階層の崩落により、フィオリナ、ルト、リア、ヨウィス、ザックらは第二階層へと落ちてしまう。
一方、地上ではクローディアが戻らぬフィオリナを案じていた。
魔道院のボルテック卿、王室の“影”の影長ルルから、迷宮に消えた少年ルトが認識阻害魔法によって正体を隠したハルトではないかと聞かされたクローディアは、かえって、迷宮の魔物たちを心配するのであった。
フィオリナたち一行が落ちた第二階層はアンデッドが徘徊する死者の国であった。
階層主である真祖ヴァンパイヤのリンドによって負傷したヨウィスとエルマート、リアは地上に返され、フィオリナとルト、それにザックは捕らわれの身となる。
集まった階層主たち。
ギムリウス、リンドをはじめ、古竜 リアモンド、スライム ミュレス、死霊 オロアらは、フィオリナとルトを強者と認め、歓迎するのだった。
彼らはザックから、クリュークの目的が、最下層にいる彼らの主の力を奪うことだと知り、激怒する。
階層主たちの地上への侵攻を一時、中断するかわりに、フィオリナは、今回の不自然な王太子の交代劇と、クリュークを招いた黒幕の解明を要求された。
だがフィオリナが地上に戻るには条件があった。
彼女が吸血鬼に囚われたことが、知られている以上、そのまま帰っても吸血鬼の眷属にされたとみなされて行動が束縛される可能性があったのだ。
リンドは吸血鬼に魅入られていないことを証明するために彼女自身の首を持っていくことを提案する。
0
お気に入りに追加
133
あなたにおすすめの小説
ナイナイづくしで始まった、傷物令嬢の異世界生活
天三津空らげ
ファンタジー
日本の田舎で平凡な会社員だった松田理奈は、不慮の事故で亡くなり10歳のマグダリーナに異世界転生した。転生先の子爵家は、どん底の貧乏。父は転生前の自分と同じ歳なのに仕事しない。二十五歳の青年におまるのお世話をされる最悪の日々。転生チートもないマグダリーナが、美しい魔法使いの少女に出会った時、失われた女神と幻の種族にふりまわされつつQOLが爆上がりすることになる――
幼い公女様は愛されたいと願うのやめました。~態度を変えた途端、家族が溺愛してくるのはなぜですか?~
朱色の谷
ファンタジー
公爵家の末娘として生まれた6歳のティアナ
お屋敷で働いている使用人に虐げられ『公爵家の汚点』と呼ばれる始末。
お父様やお兄様は私に関心がないみたい。愛されたいと願い、愛想よく振る舞っていたが一向に興味を示してくれない…
そんな中、夢の中の本を読むと、、、
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。
視力0.01の転生重弩使い 『なんも見えんけど多分味方じゃないからヨシッ!』
ふつうのにーちゃん
ファンタジー
転生者グレイボーンは、前世でシュールな死に方をしてしまったがあまりに神に気に入られ、【重弩使い】のギフトを与えられた。
しかしその神は実のところ、人の運命を弄ぶ邪神だった。
確かに重弩使いとして破格の才能を持って生まれたが、彼は『10cm先までしかまともに見えない』という、台無しのハンデを抱えていた。
それから時が流れ、彼が15歳を迎えると、父が死病を患い、男と蒸発した母が帰ってきた。
異父兄妹のリチェルと共に。
彼はリチェルを嫌うが、結局は母の代わりに面倒を見ることになった。
ところがしばらくしたある日、リチェルが失踪してしまう。
妹に愛情を懐き始めていたグレイボーンは深い衝撃を受けた。
だが皮肉にもその衝撃がきっかけとなり、彼は前世の記憶を取り戻すことになる。
決意したグレイボーンは、父から規格外の重弩《アーバレスト》を受け継いだ。
彼はそれを抱えて、リチェルが入り込んだという魔物の領域に踏み込む。
リチェルを救い、これからは良い兄となるために。
「たぶん人じゃないヨシッッ!!」
当たれば一撃必殺。
ただし、彼の目には、それが魔物か人かはわからない。
勘で必殺の弩を放つ超危険人物にして、空気の読めないシスコン兄の誕生だった。
毎日2~3話投稿。なろうとカクヨムでも公開しています。
練習船で異世界に来ちゃったんだが?! ~異世界海洋探訪記~
さみぃぐらぁど
ファンタジー
航海訓練所の練習船「海鵜丸」はハワイへ向けた長期練習航海中、突然嵐に巻き込まれ、落雷を受ける。
衝撃に気を失った主人公たち当直実習生。彼らが目を覚まして目撃したものは、自分たち以外教官も実習生も居ない船、無線も電子海図も繋がらない海、そして大洋を往く見たこともない戦列艦の艦隊だった。
そして実習生たちは、自分たちがどこか地球とは違う星_異世界とでも呼ぶべき空間にやって来たことを悟る。
燃料も食料も補給の目途が立たない異世界。
果たして彼らは、自分たちの力で、船とともに現代日本の海へ帰れるのか⁈
※この作品は「カクヨム」においても投稿しています。https://kakuyomu.jp/works/16818023213965695770
お前じゃないと、追い出されたが最強に成りました。ざまぁ~見ろ(笑)
いくみ
ファンタジー
お前じゃないと、追い出されたので楽しく復讐させて貰いますね。実は転生者で今世紀では貴族出身、前世の記憶が在る、今まで能力を隠して居たがもう我慢しなくて良いな、開き直った男が楽しくパーティーメンバーに復讐していく物語。
---------
掲載は不定期になります。
追記
「ざまぁ」までがかなり時間が掛かります。
お知らせ
カクヨム様でも掲載中です。
転生先ではゆっくりと生きたい
ひつじ
ファンタジー
勉強を頑張っても、仕事を頑張っても誰からも愛されなかったし必要とされなかった藤田明彦。
事故で死んだ明彦が出会ったのは……
転生先では愛されたいし必要とされたい。明彦改めソラはこの広い空を見ながらゆっくりと生きることを決めた
小説家になろうでも連載中です。
なろうの方が話数が多いです。
https://ncode.syosetu.com/n8964gh/
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる