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第60話 第六層にて
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第七層へと足を踏み入れようと、50年前のグランダが目論んだのもあるいは、第六層のしょぼさにあるのかも、とザックは考え始めていた。
出てくる魔物は、鉱物がそのまま命をもったようなほかでは類を見ないものだ。
身体の構成が鉱物だけあって、硬いのは硬い。
が、攻撃も防御も一定の型におさまっていて、何体か戦えばパターンが読める。
そして、誠に好都合なことに、ザックには初見殺しはまったく通用しないのだ。
「まあ、そんなに謙遜しないでも。」
ルトは、黒い球体に手足が生えたような魔物を、短剣の柄でとんとんと叩きながら言った。
魔物の身体に無数のヒビが入り、次の瞬間、砕け散る。
「うーん、希少金属なし、魔道回路なし、いったいどうやって動いてるんだか。
学問的には面白いのですが、ギルドの買取価格は、限りなくゼロですね。」
「いま、何をやった?」
「この金属は振動に弱いんです。」
「いったいなんなんだ、おまえは。」
「駆け出しの冒険者見習いのルト。」
「頭がおかしくなりそうなんで、その設定は一回、忘れさせてくれ。」
「実の親から、命を狙われている王子っていう現実をぼくも忘れたいのです。」
「なにをやらかしたんだ? ハルト王子は。」
ルトは肩をすくめた。
「次男のエルマートを次の王にしたいんだそうです。」
「国ごとに事情は異なるんだろうが」
ザックは、腹の部分に大穴のあいたチョッキのかわりを「収納」からひっぱり出しながら言った。
「普通、それは・・・そうすればイイんじゃないのか?
グランダでは、なにがなんでも長子相続と決まってるのか?
長男が死なないと次男が次の王になれないのか?」
「いやそんなことはないです。
なにもなければ、直系男子で、長男があとを継ぎますが、次男のほうが明らかに出来がよかったり、あとは外戚の力関係で覆ることはよくある話です。女王が存在した時代もあります。
長男がいったん立太子されたあとで、不始末で廃嫡が決まったり、あるいは他国の王族との婚姻が決まって国外に出なくてはならなくなり、次男があとを継いだことなど、いくらでもありますね。」
「おまえの派閥が強くてまともな方法では、王太子の交替がかなわないとか。」
「派閥・・・。」
ルトはちょっと考え込んだが、そうだ、と手を叩いた。
「クローディアの親父殿はたしかに、後ろ盾っていえば、後ろ盾です。
でも、あそこもフィオリナが一人っ子なので、別に婿入りしても歓迎してくれたとは思います。」
「俺は、王室やら貴族どものアレコレは無縁に生きてきたんだが、どうもここは少しへんだな。」
「少しどころではないです。」
ルトは、さすがにあまり愉快そうではない。
「大した後ろ盾もない第一王子を、継承権を下げるでもなく、追放するでもなく、抹殺?
その舞台に半世紀、封印されていた『魔王宮』の攻略をかける。
さらにそのために呼ばれたのが、西方域でも評判の悪い『燭乱天使』。いったいだれが選んだんだか。」
両腕が鎌になった金属の怪物は、二本の足で立っている。
目鼻に相当する部分はないが、頭部があり、全体は鎧を着込んだ人間を思わせた。
ザックが鎌を掻い潜って、胴体に金槌を叩きつけた。
全身に火花が飛び散り、髪が逆立つ。
焦げ臭い匂いが立ち込め、ゆっくりとザックが倒れる。
ルトは水筒から、水をふりかけた。
怪物の身体にも青白い火花が走り、制御を失った身体が奇怪なダンスを踊り始める。
身を起こしたザックが、気味悪そうにそれを眺める。
「あ、これは、失敗作です。」
ルトは簡単に断言した。
「自分の電気で内側から焼かれてます。ほっといてもいずれ活動を停止したでしょう。
うっかり遭遇したぼくらが不運だったとした言いようがありません。」
「・・・魔導師、なのか?」
ルトはきょとんとした顔でザックを見返した。
「ぼくが、ですか?
たぶん、そうです。自分では意識したことがないので。」
「攻撃にまったく魔法を使っていない。意識してやってるのか?」
ルトはちょっと考えてから言った。
「使う必要があれば使います。」
ザックは、あらためて、少年をまじまじと眺めた。
ハルト王子ならば、16のはずだが、もっと幼く見える。
少女に見紛うような、華奢な体型、整った顔立ちだが、近寄りがたいような冷たい美貌のフィオリナに比べれば、どことなくとぼけたような愛嬌が感じられる。
纏ったマントは、彼が買い与えた粗末なもので、すでに何度も修羅場をくぐったそれは、かなりボロボロになっている。
その様子が、妙に似合っていないようで似合っていた。
つまり、どんな物を纏っていようが、彼は彼なのだ、と。
「いまは、使う必要がないと?」
「魔道に必要なリソースは、ザックさんの呪いの解析と解呪方法に割いてます。」
というのが、少年の返事だった。
「ふうん、そりゃ、礼でも言わなきゃならんところなのかな?」
「こんなどうでもいいことで、殺したり、殺されたりはまっぴらなんです。
呪いさえ、解いてしまえば少なくともザックさんは敵ではなくなりますよね。」
通路は急に開けて、大きな空洞が広がっている。
垂れ下がりながら、発光する鍾乳石群れは、王宮の柱ほどもあった。
そこかしこに。
黒い棘だらけの球体が浮かんでいる。
北の海で獲れるウニを思い起こさせたそれらは、ひとつひとつが納屋ほどもあり、数は。
「37…」
ルトが言いかける間も無く、飛び出したザックが、打ち出された投槍ほどもあるとげに、四方から貫かれ、倒れる。
そこにさらに棘が降り注ぎ、ザックも体は、ほとんど肉片までに分解されて。
次の瞬間には、蘇生する。
「死なないと気がすまないようになってるんですか?」
呆れたようにルトが言う。
「好きで殺されてるわけじゃないんだ。」
言い終わらぬうちに棘が、首から上を吹き飛ばす。
蘇生する。
「早いとこ、攻略法を見つけてくれ。」
「とりあえず、入口まで戻ってください。」
次々と投射される棘を躱しながら、ザックは駆け戻った。
「・・・・なんだ、さすがにおまえも打つ手、なし、なんぞ言わないだろうな?」
「言いませんよ。」
ルトの手から光の剣が放たれた。
ウニの一つに命中し、爆散する。
「・・・お、おい」
「フィオリナには主に剣術や体術を教えてもらって。」
詠唱はなし。
ため、もなし。
そしてその威力。
さらにひとつが爆散した。
「ぼくはセンスがなかったみたいで、ずいぶんシゴカれました。」
「・・・まさか、つまり、その」
ザックは言いよどんだ。
「フィオリナの魔法の師匠はぼくです。」
ルトは懐から、ヨウィスにもらった鋼糸の糸玉を取り出した。
細い指が器用に動き…魚を取るための網のようなものを作り上げていく。
“ようなもの”と言ったのは一般的な魚をとるにはあまりにも網目が大きいからだ。
普通に「釣り」の対象になるようなサイズの魚では、みんな網目から逃げてしまう。
ドドドド
ウニの棘の連射が、ルトとザックの目の前に撃ち込まれる。
「一応これは物理的に存在するものだから、撃ち尽くすのを待つって手もあります。」
「本気で言ってるのではないよな?」
「ちょっとだけ注意をひきつけてくれますか?」
る
ザックがうんざりしたような顔で言った。
「また、死ぬのか?」
出てくる魔物は、鉱物がそのまま命をもったようなほかでは類を見ないものだ。
身体の構成が鉱物だけあって、硬いのは硬い。
が、攻撃も防御も一定の型におさまっていて、何体か戦えばパターンが読める。
そして、誠に好都合なことに、ザックには初見殺しはまったく通用しないのだ。
「まあ、そんなに謙遜しないでも。」
ルトは、黒い球体に手足が生えたような魔物を、短剣の柄でとんとんと叩きながら言った。
魔物の身体に無数のヒビが入り、次の瞬間、砕け散る。
「うーん、希少金属なし、魔道回路なし、いったいどうやって動いてるんだか。
学問的には面白いのですが、ギルドの買取価格は、限りなくゼロですね。」
「いま、何をやった?」
「この金属は振動に弱いんです。」
「いったいなんなんだ、おまえは。」
「駆け出しの冒険者見習いのルト。」
「頭がおかしくなりそうなんで、その設定は一回、忘れさせてくれ。」
「実の親から、命を狙われている王子っていう現実をぼくも忘れたいのです。」
「なにをやらかしたんだ? ハルト王子は。」
ルトは肩をすくめた。
「次男のエルマートを次の王にしたいんだそうです。」
「国ごとに事情は異なるんだろうが」
ザックは、腹の部分に大穴のあいたチョッキのかわりを「収納」からひっぱり出しながら言った。
「普通、それは・・・そうすればイイんじゃないのか?
グランダでは、なにがなんでも長子相続と決まってるのか?
長男が死なないと次男が次の王になれないのか?」
「いやそんなことはないです。
なにもなければ、直系男子で、長男があとを継ぎますが、次男のほうが明らかに出来がよかったり、あとは外戚の力関係で覆ることはよくある話です。女王が存在した時代もあります。
長男がいったん立太子されたあとで、不始末で廃嫡が決まったり、あるいは他国の王族との婚姻が決まって国外に出なくてはならなくなり、次男があとを継いだことなど、いくらでもありますね。」
「おまえの派閥が強くてまともな方法では、王太子の交替がかなわないとか。」
「派閥・・・。」
ルトはちょっと考え込んだが、そうだ、と手を叩いた。
「クローディアの親父殿はたしかに、後ろ盾っていえば、後ろ盾です。
でも、あそこもフィオリナが一人っ子なので、別に婿入りしても歓迎してくれたとは思います。」
「俺は、王室やら貴族どものアレコレは無縁に生きてきたんだが、どうもここは少しへんだな。」
「少しどころではないです。」
ルトは、さすがにあまり愉快そうではない。
「大した後ろ盾もない第一王子を、継承権を下げるでもなく、追放するでもなく、抹殺?
その舞台に半世紀、封印されていた『魔王宮』の攻略をかける。
さらにそのために呼ばれたのが、西方域でも評判の悪い『燭乱天使』。いったいだれが選んだんだか。」
両腕が鎌になった金属の怪物は、二本の足で立っている。
目鼻に相当する部分はないが、頭部があり、全体は鎧を着込んだ人間を思わせた。
ザックが鎌を掻い潜って、胴体に金槌を叩きつけた。
全身に火花が飛び散り、髪が逆立つ。
焦げ臭い匂いが立ち込め、ゆっくりとザックが倒れる。
ルトは水筒から、水をふりかけた。
怪物の身体にも青白い火花が走り、制御を失った身体が奇怪なダンスを踊り始める。
身を起こしたザックが、気味悪そうにそれを眺める。
「あ、これは、失敗作です。」
ルトは簡単に断言した。
「自分の電気で内側から焼かれてます。ほっといてもいずれ活動を停止したでしょう。
うっかり遭遇したぼくらが不運だったとした言いようがありません。」
「・・・魔導師、なのか?」
ルトはきょとんとした顔でザックを見返した。
「ぼくが、ですか?
たぶん、そうです。自分では意識したことがないので。」
「攻撃にまったく魔法を使っていない。意識してやってるのか?」
ルトはちょっと考えてから言った。
「使う必要があれば使います。」
ザックは、あらためて、少年をまじまじと眺めた。
ハルト王子ならば、16のはずだが、もっと幼く見える。
少女に見紛うような、華奢な体型、整った顔立ちだが、近寄りがたいような冷たい美貌のフィオリナに比べれば、どことなくとぼけたような愛嬌が感じられる。
纏ったマントは、彼が買い与えた粗末なもので、すでに何度も修羅場をくぐったそれは、かなりボロボロになっている。
その様子が、妙に似合っていないようで似合っていた。
つまり、どんな物を纏っていようが、彼は彼なのだ、と。
「いまは、使う必要がないと?」
「魔道に必要なリソースは、ザックさんの呪いの解析と解呪方法に割いてます。」
というのが、少年の返事だった。
「ふうん、そりゃ、礼でも言わなきゃならんところなのかな?」
「こんなどうでもいいことで、殺したり、殺されたりはまっぴらなんです。
呪いさえ、解いてしまえば少なくともザックさんは敵ではなくなりますよね。」
通路は急に開けて、大きな空洞が広がっている。
垂れ下がりながら、発光する鍾乳石群れは、王宮の柱ほどもあった。
そこかしこに。
黒い棘だらけの球体が浮かんでいる。
北の海で獲れるウニを思い起こさせたそれらは、ひとつひとつが納屋ほどもあり、数は。
「37…」
ルトが言いかける間も無く、飛び出したザックが、打ち出された投槍ほどもあるとげに、四方から貫かれ、倒れる。
そこにさらに棘が降り注ぎ、ザックも体は、ほとんど肉片までに分解されて。
次の瞬間には、蘇生する。
「死なないと気がすまないようになってるんですか?」
呆れたようにルトが言う。
「好きで殺されてるわけじゃないんだ。」
言い終わらぬうちに棘が、首から上を吹き飛ばす。
蘇生する。
「早いとこ、攻略法を見つけてくれ。」
「とりあえず、入口まで戻ってください。」
次々と投射される棘を躱しながら、ザックは駆け戻った。
「・・・・なんだ、さすがにおまえも打つ手、なし、なんぞ言わないだろうな?」
「言いませんよ。」
ルトの手から光の剣が放たれた。
ウニの一つに命中し、爆散する。
「・・・お、おい」
「フィオリナには主に剣術や体術を教えてもらって。」
詠唱はなし。
ため、もなし。
そしてその威力。
さらにひとつが爆散した。
「ぼくはセンスがなかったみたいで、ずいぶんシゴカれました。」
「・・・まさか、つまり、その」
ザックは言いよどんだ。
「フィオリナの魔法の師匠はぼくです。」
ルトは懐から、ヨウィスにもらった鋼糸の糸玉を取り出した。
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“ようなもの”と言ったのは一般的な魚をとるにはあまりにも網目が大きいからだ。
普通に「釣り」の対象になるようなサイズの魚では、みんな網目から逃げてしまう。
ドドドド
ウニの棘の連射が、ルトとザックの目の前に撃ち込まれる。
「一応これは物理的に存在するものだから、撃ち尽くすのを待つって手もあります。」
「本気で言ってるのではないよな?」
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