婚約破棄で終わらない! 策謀家王子と腕力家公爵令嬢 チートな二人のそれからはじまる物語り

此寺 美津己

文字の大きさ
28 / 248

第28話 神獣

しおりを挟む
それからも蜘蛛の襲撃は二度。

両方とも紫の毒体液を撒き散らすタイプで、2回目は一度に20匹を超えた。

一晩、休んで翌日も、同じような紫蜘蛛の二回りくらいデカいのに襲われた。

紫の毒液を口からも噴き出すタイプで、液も前日のものより強力。
なんとヨウィスの見張り糸を溶かして気付かれないように接近するという技を披露したが、フィオリナの光の剣で上半身を吹っ飛ばされ、あえなく瞬殺された。

あれ?

これって魔法蜘蛛や金属蜘蛛と一緒の中ボスだったんじゃないの?

ぜんぶ終わって使えそうな素材をヨウィスが、収納してる最中にみんなが思ったが、なんだかもうどうでもよくなってしまって、誰も口にしなかった。





長い長い通路の突き当り。その分厚い木製の扉を開くとその先は、舞踏会にでも使えるような大広間だった・・・
天井にはシャンデリア。
いままでの薄暗い通路とは異なり、昼間のように明るい。

呆れたことに床には、豪奢な絨毯まで敷かれていた。

「ここが、第一層の最奥。」
ヨウィスが言った。
こまかな隘路、隠し扉のむこうの小部屋などはともかく、これまで通ってきた通路は糸の探索でほぼほぼマッピング済みだ。
その彼女がここを「最奥」と判断したのだ。

広間の突き当りには、この迷宮で最初にくぐった入口と同様の青銅の大門がある。

扉はしまっていた。

「か、か、階層主のお出迎えは?」
リアが胸をはって叫んだけど、ちょっと声が震えちゃった。

「あの門の向こうは・・・たぶん『城外』だ。広場があって、緑の森があって、風が吹いて。」

ヨウィスは黙った。

「糸が風で乱される・・・いる。階層主。」

「ほう」エルマートが明らかに空元気とわかるふうに胸をそびやかした。「我々に恐れをなしてここにはいってこないのかな。」

「違う・・・無理だから。」
「無理?」
「大きすぎてここには入ってこれない。」

大広間はおそらく千の人間でもらくに収容できるだろう。

天井の高さは7メトルはゆうにある。

「あ、門がくぐれない、とか?」
「階層主は転移が使える。」
「で、でかいくらいなんですかっ!我が聖剣の的になるだけですよっ!」

明らかに無理を言っているがそれは、なんとかパーティを鼓舞しようというエルマートなりの懸命の努力らしかった。

“来い”

六人の脳内に念話が響いた。
リアとエルマートの目がうつろになる。
単なる念「話」だが、心の弱いものにはそれが「命令」になってしまう。明らかに生き物の格がうえのものから話しかけられると人はそうなるのだ。
たぶん、神と対峙したときのように。

「がうっ」
とリヨンが吠えた。
「くそっ!ニコルがいれば、こんなやつ、瞬殺なのに。この模様じゃあ・・・」

ルトがパンっと手を叩いた。
フラフラと扉に向かってあるき出した、リアとエルマートの目に光が戻る。

「全員、さがれ。」
フィオリナは、なんだかうれしそうに腰の剣に手をかけている。
「わたし、ひとりでやる。」



ザックたち「彷徨えるフェンリル」の進み具合は順調だった。

初日に「金属蜘蛛」と「魔法蜘蛛」が交換転移で現れたのだから、まずは最初に魔法蜘蛛と「風の使者」が交戦した「霊安室」を探すはずだったのだが、実は、この数日でそこまでのマッピングは冒険者たちによってすでに完了していた。
欲にかられた人間がいかに熱心に働くか、という証明だったのかもしれない。

魔王宮は、夜昼問わず、常に30を超えるパーティが、探索を続けており、しかもその数はこれからも増えそうだった。
王都以外の街からも噂をききつけた冒険者チームは続々と到着しており、バルゴール伯爵は、宿と居酒屋を増設し、また、治療院や買い取り所の人数も倍に増やして、すっかり上機嫌だった。

そして霊安室からは。

リヨンが要所要所に、壁に爪痕を残してくれていたので、ほぼ一直線にフィオリナたちを追いかけることができたのである。
蜘蛛との戦闘は何回かあったが、剣や魔法の通りにくい銀色蜘蛛には一度も遭遇せず、蜘蛛の死骸から価値の有りそうな素材をちょっぴり回収するくらいの余裕もあったのだ。

トッドは斥候としては十分優秀だったし、リアやエルマートに相当する「足手まとい」のメンバーはいなかったので、そろそろ、追いつけてもいいころ・・・とザックがのんきに考えていると。

伝言虫が光り、耳にあてたローゼが顔色をかえた。

「ザック!急ぐよ!」
「ん? なにがあった? リヨンさまからの連絡か? なんだい公爵令嬢様が階層主とおパジめちゃったとかいうんじゃないだろう?」
「その・・・まさかだ。相手は・・・ここの階層主はな

神獣

だ!」

「へえ・・・・」
ザックが気味の悪い笑いを浮かべた。
「神獣さま、かい。いったいどちらの神獣さまかね。会いたくないねえ、神獣さまには。」



扉が開いた。

重い青銅の扉は、鍵などはなく、また、ルトが片手で押しただけですっとすべるように開いたのだった。

まるで、入口に戻ったかのような、広場。
空は済んでいて、白い雲まで浮いていた。

風は強く、ルトの前髪が揺れた。

彼の前。

広場の中央にその生き物は、いた。

外見は蜘蛛に似ている。だが、大きい。いままでの変異種の蜘蛛よりもはるかに大きい。

城がそのまま動き出したような・・・・

その頭だけで小屋ほどもある。そこから人間の少女の上半身が「生えて」いた。

分類するならばアラクネーの変種なのだろうか。透き通るような白い肌。銀の髪は風になびいている。
ただ、明らかに人間でない証拠に、その目は瞳を欠き、虹色に明滅する光に満たされていた。
その目は額にも1つ。
頬にも2つ。

“よく来た。勇敢で愚かな冒険者よ。”
ヒトガタの体を持ちながらも念話で話した理由は、彼女?が口をあけた瞬間にわかった。

口の中には歯も舌もなく、目と同じ虹色の光で満たされていたのだ。

「あのさ。」
ルトの後ろからフィオリナがぽんぽんと肩を叩く。
「わたしに任せろっていったよね。カッコつけてるときに邪魔するとこもハルトに似てるので、ここんとこハルト成分が抜けてるわたしにとってある意味好ましいのだけれども、なんかその、ルトも含めてみんなをカバーしながら戦うのはちょっとキツいのかな、なんて。
あれ、どうも神獣っぽいから。」

“50年前の六層の戦いで、古の契約は破棄された。”

蜘蛛少女はたんたんと続けた。

“これより後は、この迷宮に立ち入ることは許さず。そう伝えたはずだ。
わずか五十年。ひとにとってもそう長い年月ではないが、もはやその言葉も忘れ去られたか”

「王国の記録では、六層の階層主に挑んだ当時の最高位のパーティを含む、冒険者、近衛兵団、魔導師たちが全滅に近い打撃をうけ、かろうじてかえった生き残りも、二度と魔王宮に近づくな、とだけ言い残してこの世をさった。」

ルトは、話してる途中で気がついた。

「・・・忘れ去られたわけじゃなくて、最初から伝わっていなかったのでは?」

風の音がやけに強く聞こえた。

神獣と人間の間にある種の共感を含めた気まずい沈黙が流れた。

“・・・・伝言を持ち帰るものがいなかったのか。”

「全滅させちゃってるから。そっちの六層階層主が。」

迷宮の階層主が知性をもつ魔物であり、それなりの会話をおこなったという記録が、ごくまれだが残っている。伝説の「魔物使い」には階層主をそのまま使い魔とした者もいないわけではなかった。

ただ、階層主を当惑させた冒険者は、人類史上初めてだったかもしれない。

“なるほど。”
少女は整った顔をしかめながら何度か頷いた。
それから、言った。
“じゃあ、さ。なんか希少アイテムやるから、今回はこのまま帰ってそっちの偉いヤツに改めて伝えといてもらうってのは?”

「ぼくはいいけど、たぶん偉い連中は言うこときかないよ。あいつらは今度こそ六層を突破して迷宮を制覇する気でいるから。」

偉い連中、のひとりエルマートが体を縮めて、フィオリナのうしろに隠れようと努力していた。

“まあ、それでもいい。”
蜘蛛少女は鷹揚に頷いた。
“伝言だけしといてもらえばいい。次にここに来たやつから問答無用でぶっ殺せるから。
いや、ここまではこれないかな。次の『ユニーク』も準備できてるし。”

「意外に話のわかる階層主だよ。」
ルトはひそひそとフィオリナに話かけた。
「もし、その殺戮衝動を抑えられるようだったら、いちど、帰るのも手、だと思う。」

「ひとを殺人鬼みたいに言うなっ・・・でも神獣と戦えるチャンスなんてめったにないし・・・」

蜘蛛少女の額の目が、光を放った。
スキをみて飛びかかろうと接近したリヨンがその光の渦に飲み込まれる。

純粋にそれが「攻撃」だったのか。

リヨンは、とりあえず、溶けもせず、燃えもせず、バラバラにもならず、だが錐揉み状態でふっとび壁に叩きつけられた。
壁に放射状にヒビが走り、リヨンの両手、両足があらぬ角度に折れ曲がっていた。
それでも意識はあるのか、顔をあげて何か言おうとし・・・・口から鮮血を吐いた。

「治療してもいいか?」

ルトが尋ねると、蜘蛛少女は今度ははっきりと、嫌そうな顔をした。

“お主らのパーティの仲間なら止めることもできまい。だがアレは、『契約と隷属』の邪神ヴァルゴールの手下だろう。なぜ、人間のおまえたちがアレと手を組んでいる。”

この言葉に反応したのは、ルトとフィオリナだけだった。
「邪神ヴァルゴール、だと!」

「大いなる炎よ、嵐となって吹き荒れろ!!」

「ローゼっさん!?」

「遅くなったな、公爵のお嬢さん。お父上から預かりものだぜ。受け取りな!」

「ザックさん!」

ベテランパーティらしく、駆けつけた「彷徨えるフェンリル」は、ローゼが陽動のために巨大な炎の蛇に螺旋を描かせて、蜘蛛の頭部を推し包み、傷ついたリヨンにはカーラが駆け寄り、治癒術式を開始する。
召喚士のルークは、カマキリに似た召喚獣を三匹同時に呼び出した。

それぞれがカマを振りかざし、宙を舞って蜘蛛に殺到する。

「なんだかおまえさんにほっとかれると拗ねて呪詛をふりまくそうじゃないか、えらいもんにモテてるな。ほら。」

布にくるまれた長剣をフィリオナは握りしめ・・・・

「階層主! どうやら私たちは戦う運命にあったようだなっ!」

“・・・・なんだか、話がめんどくさくなった。”

独り言まで丁寧に念話でつぶやきながら、蜘蛛少女は言う。

“とりあえず、攻撃するから、生き残ったら続きをしよう、少年。”

どっ

一同を薙ぎ倒した凄まじい衝撃波は、蜘蛛が飛び上がったただそれだけの行動が引き起こしたものだった。

城塞が飛び上がったとしたらそうなる。

ローゼの炎の大蛇が消し飛び、ルークの召喚獣が吹き飛ばされ、地に叩きつけられ、粒子となって消えていった。
広場の石畳が抉れ、吹き飛んで、「ヨウィスと愉快な仲間たち」と「彷徨えるフェンリル」を襲う。

ヨウィスが鋼糸の網で全員をすっぽり覆ってそれを防いだ。
弾いた石塊は、当たりどころが悪ければそれだけで、行動不能になっただろう。

走れ!

フィオリナが叫んだ。

ヨウィスとエルマートの手を引いて、走る。
ルトもリアを出き抱えるようにして、その場を離れた。
ザックが悪態をつきながら続いた。


リヨンを治療中のカーラと付き添っていたトッドは、リヨンをおぶって、青銅の門から中に逃げ込む。最後にルークが走り込んで門を内側から閉めた。

頭上には蜘蛛。

なんの特殊能力でも魔法でもない。

ただ、その巨体が。落ちてくる。
日が陰ったような気がしたのは、蜘蛛の巨体が陽の光を遮ったせいだ。

落ちる。

直撃は免れたが、爆風に吹き飛ぶ。

ヨウィスが糸網で、衝撃を和らげた。

「ルトっ!」
巻き上がる粉塵で視界を遮られたまま、フィオリナが叫ぶ。叫びながら、光の剣を蜘蛛に投じた。どこに当たるか分からない。
分かる必要もない。
目の前に、蜘蛛の胴体が壁のように聳えている。

光の剣が当たった部分が、爆発したように抉れ、血と肉片が飛び散った。

蜘蛛が足を上げた。
破砕槌の威力と鎌の鋭さを兼ね備えたそれが、振り下ろされる。

ヨウィスの糸が絡んだが、簡単に引きちぎられた。

フィオリナはヨウィスとエルマートを抱き抱えて再び、跳躍。たった今まで3人がいた地面にクレーターが穿たれる。
三度衝撃波に、飛ばされたザックがフィオリナの足元に転がり込んだ。

「な、な、な」

なんなんだよ、こいつは。

ザックはそう言いたかったのだろうが、言い終わらない内に、蜘蛛が彼らの方に向き直る。

迷宮の出口だった門のあたりも押しつぶされ、瓦礫の山と化していた。
粉塵がまってリヨンたちの姿は分からない。

「神獣だな。」

「し、知らんぞ、こんなヤツ。」

“こんなヤツはご挨拶だな。”

蜘蛛の念話には敵意すらない。
おそらく、人が害虫を踏み潰すのにいちいち殺気をほとばしらせたりしないのと同様。

“古の強者どもには、それなりに名前が売れていたものだが・・・名をギウリムスという。”

「クローディア公爵家、フィオリナ=クローディア。右手に下げてるのが、ギルド仲間のヨウィス。左手に持ってるのが、元後輩のエルマート。足元に転がってるのが父に頼まれて愛用の剣を届けに来た・・・えっと?」
「ザックというケチな冒険者です、どうも。お初にお目にかかります・・・」
「なぜ、ここで下手に出てみる?」
「ちょっときいた名前だったので・・・・」

“生きて帰りたければ、少し遊んでいけ。”

蜘蛛の・・・胴体側の蜘蛛の口が開いた。中に虹色の球体が産まれ、明滅を繰り返し・・・

そこに光の矢が命中した。ひとつではない。おそらく十数本。
反射的に口を閉じた蜘蛛の口内で、光球が爆発する。

飛び散る蜘蛛の肉片と体液の量は、さきほどとは比べ物にならない。

すばやく後退しながら、フィオリアは風を起こして、飛散物を弾き飛ばす。

ザックは頭から、体液を浴びながらも、おそらく毒性はなかったのだろう、なんとか距離をとることに成功した。


蜘蛛はその頭部を半壊させていた。

口元から複眼の一部までが、ごっそりと削れ、しかし、そこから生えた少女に苦痛の色はない。
ほんの少し、大きく。胸をふくらませるように呼吸をする。

吐いた息と一緒に、欠損した蜘蛛の頭部がみるみる復元した。

「再生、もするのか。」
フィオリナの顔にも絶望の色はない。
「だが、核をむき出しというのはどうかな。」

差し出した右手に光の剣は生まれず・・・・

ほぼ同時に4本の剣が、蜘蛛少女を囲むように現れた。

一本は胴体を。
一本はまだ薄い胸を肩口から斜めに。
一本は首を。
一本は少女の頭を両断するように。

一斉に刺さって、一斉に爆発した。

飛び散った体液は蜘蛛のもの。
その破片に、ゆらゆらと蜘蛛の頭部にゆれる少女の半身の残骸に。
人間の臓器に似たものがないことに気づき、フィオリナは舌打ちした。

「そこじゃないのか。」

「まあ、これはなんというか、人間とのコミュニケーションのツールというか。」

いままで生えていたところのやや後方に身を起こした少女は、今度は肉声で話し出した。

「あと、なんだか、その勇者とかが男性だった場合に微妙にウケがよいというか。」

「ひとつ頼みがあるんだが?」
「ここから話し合い? 随分とコミュニケーションが下手な公爵令嬢さまだね。」

「まあ。そこは公爵令嬢さまだから。」
リアの手をひいたルトが、姿を表す。
蜘蛛が巻き上げた粉塵で汚れている以外には、外傷はなさそうだった。
「戦いを続行するのはいいんだけど、とりあえず、フィオリナとぼく以外はいったん逃してくれないかな?」

ああ。
と、蜘蛛少女は鷹揚に頷いた。
「そういう話しならきいてやらないでもないぞ。」

「何を勝手に! ここはわたし一人でいいから、ほかは逃がせって言うつもりだったのに!」
フィオリナが猛然と抗議した。

リナが、ルトの手を握りしめる。
「わ、わたし、逃げません。ルトと一緒に戦う。わたし、冒険者になるんです。」

「イリアをおいて帰れない! イリアはぼくの妻になるひとなんだ!」
エルマートが聖剣を抜き放った。っていうかいままで剣もぬいてなかったのか、こいつ。

「フィオリナをおいて、“ぼく”だけ帰る? 却下。」
ヨウィスが淡々と言った。

「え・・・じゃあ、俺は帰ってもいい・・・よな。」
「それは却下。」
蜘蛛少女は冷たく言った。
「なんでええええええ」
ザックが悲鳴をあげる。

「おまえはヴァルゴールの隷属戦闘員だろ。一匹でも多く殺したい対象だ。」

蜘蛛少女の声にわずかに殺意がこもる。

「さっきの女は、こいつらのパーティの一員だというので、殺さなかったがおまえは違うのだろう?」

舌打ちしたザックの目つきが変わる。
「そっちの線か。じゃあ、しょうがねえ。」
ぼき。と首を鳴らして腕を回した。
「ん、じゃあ、せいぜい抵抗してみるか? 言っとくが殺しにくいぜ、俺は。」
しおりを挟む
感想 3

あなたにおすすめの小説

田舎娘、追放後に開いた小さな薬草店が国家レベルで大騒ぎになるほど大繁盛

タマ マコト
ファンタジー
【大好評につき21〜40話執筆決定!!】 田舎娘ミントは、王都の名門ローズ家で地味な使用人薬師として働いていたが、令嬢ローズマリーの嫉妬により濡れ衣を着せられ、理不尽に追放されてしまう。雨の中ひとり王都を去ったミントは、亡き祖母が残した田舎の小屋に戻り、そこで薬草店を開くことを決意。森で倒れていた謎の青年サフランを救ったことで、彼女の薬の“異常な効き目”が静かに広まりはじめ、村の小さな店《グリーンノート》へ、変化の風が吹き込み始める――。

お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~

志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」 この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。 父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。 ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。 今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。 その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

八百万の神から祝福をもらいました!この力で異世界を生きていきます!

トリガー
ファンタジー
神様のミスで死んでしまったリオ。 女神から代償に八百万の神の祝福をもらった。 転生した異世界で無双する。

辺境領主は大貴族に成り上がる! チート知識でのびのび領地経営します

潮ノ海月@2025/11月新刊発売予定!
ファンタジー
旧題:転生貴族の領地経営~チート知識を活用して、辺境領主は成り上がる! トールデント帝国と国境を接していたフレンハイム子爵領の領主バルトハイドは、突如、侵攻を開始した帝国軍から領地を守るためにルッセン砦で迎撃に向かうが、守り切れず戦死してしまう。 領主バルトハイドが戦争で死亡した事で、唯一の後継者であったアクスが跡目を継ぐことになってしまう。 アクスの前世は日本人であり、争いごとが極端に苦手であったが、領民を守るために立ち上がることを決意する。 だが、兵士の証言からしてラッセル砦を陥落させた帝国軍の数は10倍以上であることが明らかになってしまう 完全に手詰まりの中で、アクスは日本人として暮らしてきた知識を活用し、さらには領都から避難してきた獣人や亜人を仲間に引き入れ秘策を練る。 果たしてアクスは帝国軍に勝利できるのか!? これは転生貴族アクスが領地経営に奮闘し、大貴族へ成りあがる物語。 《作者からのお知らせ!》 ※2025/11月中旬、  辺境領主の3巻が刊行となります。 今回は3巻はほぼ全編を書き下ろしとなっています。 【貧乏貴族の領地の話や魔導車オーディションなど、】連載にはないストーリーが盛りだくさん! ※また加筆によって新しい展開になったことに伴い、今まで投稿サイトに連載していた続話は、全て取り下げさせていただきます。何卒よろしくお願いいたします。

バーンズ伯爵家の内政改革 ~10歳で目覚めた長男、前世知識で領地を最適化します

namisan
ファンタジー
バーンズ伯爵家の長男マイルズは、完璧な容姿と神童と噂される知性を持っていた。だが彼には、誰にも言えない秘密があった。――前世が日本の「医師」だったという記憶だ。 マイルズが10歳となった「洗礼式」の日。 その儀式の最中、領地で謎の疫病が発生したとの凶報が届く。 「呪いだ」「悪霊の仕業だ」と混乱する大人たち。 しかしマイルズだけは、元医師の知識から即座に「病」の正体と、放置すれば領地を崩壊させる「災害」であることを看破していた。 「父上、お待ちください。それは呪いではありませぬ。……対処法がわかります」 公衆衛生の確立を皮切りに、マイルズは領地に潜む様々な「病巣」――非効率な農業、停滞する経済、旧態依然としたインフラ――に気づいていく。 前世の知識を総動員し、10歳の少年が領地を豊かに変えていく。 これは、一人の転生貴族が挑む、本格・異世界領地改革(内政)ファンタジー。

大工スキルを授かった貧乏貴族の養子の四男だけど、どうやら大工スキルは伝説の全能スキルだったようです

飼猫タマ
ファンタジー
田舎貴族の四男のヨナン・グラスホッパーは、貧乏貴族の養子。義理の兄弟達は、全員戦闘系のレアスキル持ちなのに、ヨナンだけ貴族では有り得ない生産スキルの大工スキル。まあ、養子だから仕方が無いんだけど。 だがしかし、タダの生産スキルだと思ってた大工スキルは、じつは超絶物凄いスキルだったのだ。その物凄スキルで、生産しまくって超絶金持ちに。そして、婚約者も出来て幸せ絶頂の時に嵌められて、人生ドン底に。だが、ヨナンは、有り得ない逆転の一手を持っていたのだ。しかも、その有り得ない一手を、本人が全く覚えてなかったのはお約束。 勿論、ヨナンを嵌めた奴らは、全員、ザマー百裂拳で100倍返し! そんなお話です。

ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします

ランド犬
ファンタジー
 異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは ――〈ホームセンター〉 壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。 気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。 拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?

処理中です...