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第13話 公爵家令嬢と駆け出し冒険者たち
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この日は、あとは特にすることもなく、当日の集合時間と場所を確認したあと、解散となった。
第一層は、それほどの広さもなく、野営の準備なども必要ないだろうということで各自の手持ちの備品を確認するようにだけ、指示があった。
ザックとトッドは、景気づけにいっぱいひっかけてくる、と言って、連れ立って出かけていった。
陰気な顔の召喚士は、「読みたい本の続きがある」とのことで、宿に戻っていった。
ローゼとカーラは買い物をしてくるから、と言って近くの広場で別れた。
残されたリアとルトはしばらく顔を見合わせ、
「あ・・」
「え・・」
同時にしゃべりだしたて、また口を閉ざした。
「あ、あの、ローゼが買っくれた防具、付けてみる? 試着だけではわかんないスレとかがあると、後で痛くなったりするから・・・調整できると思う。」
「ふふっ」
とリアは笑った。
「これって下着もセットなんだけど、着替えるとなるとどこか部屋を借りないとね。宿に帰る?」
言ったリアもルトも顔を赤くして黙り込む。
クローディア公爵閣下だ!
クローディア公爵の列が通るぞ、道を開けろ!
そんな叫びが聞こえた。
通りは、かなり混雑していたが、人々は慌てて、隅の方に身を寄せた。
クローディア公爵といえば、王国の北の守り、白狼騎士団を傘下に持つ、王国屈指の武人だ。
いったい何事かと人々が待ち受けると、それは6名ばかりの騎馬の列で行列というほどの代物ではなかった。
先頭は、クローディア公爵。
続く、五騎は、いずれも「白狼騎士団」のプレートアーマーに面頬までもおろし、男女とも見分けのつかない一団だった。
「王宮だと反対側だけどなあ。」
「あれだろ、もと八極会本部に行かれるんじゃないか? 明日からの『魔王宮』攻略の打ち合わせだろ。
なにせ、公爵さまは、『魔王宮』攻略の見届人として、自らも攻略に当たるそうだ。」
「じゃあ、連れてる五人が公爵さま直属のパーティってことかい? はるばる北のお城から精鋭を呼び寄せたってとこかね。」
馬が通る以上、先触れを出して道を開けさせたのは、当然としても、街中で全力で走らせたりするほど、公爵たちは非常識ではなく、馬の歩みは、人間が歩くのとさしてかわらぬゆっくりしたものだった。
リアが自分の背中に隠れようとするのを見て、ルトは困惑した。
「どうしたの、さ。クローディア公爵はあの見かけでけっこう人格者なんだ。
まして下々の者をわけもなく無礼討ちにするような貴族は、それ、歌劇の中だけだから。」
「まずいの。まずいのよ。クローディア公爵家はまずいのよ、とっても!」
「なにを」
「なにを分けのわからんことを言う。」
頭上から降ってきた声に、二人が見上げると、騎士のうちのひとりが馬をとめ、馬上から見下ろしていた。
声は、「認識阻害」をかけられているのか、男のものとも女のものともつかない。
“白狼にしては小柄だな。特殊工作を担う『銀狼』か”
と、ルトが思っていると、リアはいっそう身を縮めて、ルトの背中に顔を隠した。
「な、なんでもありませんですっ! わたくしは一介の冒険者見習いでありまして、偉い貴族の方になんか、ほんとに二度と関わりあいたくない、じゃなくて関係ないのです。」
「それはそれで、構わぬが、妙な言い草だ。まるで、貴族に関わってひどい目にあったことでもあるような。」
騎士は一瞬黙った。
「・・・・ああ、お主は王立学院に在籍していたことはなかったか?」
「あぁああああああぁああああ」
「わあ、突然、耳が聞こえなくなったふりってこうやるのかあ・・・」
「参考にしなくてよい。ぜんぜん、うまくいっておらん。
おい、娘。」
「あ、ほんとはわたしは男の娘でーす。ごめんなさーい。ちょっと用事を思い出したので。」
「おまえが、もしイリアとかいう娘なら、とって喰おうと思ってるわけではない。
逆にな・・・迷惑をかけたと思っている。優秀な成績であったにも関わらず、義父から勘当され、学校も辞めざるを得なかったときいている。
その責任の一旦は、クローディア公爵家にある。大部分は、当主のクローディア公爵自身にあるのだがな。
あとは、軽々しくお主の名前を出したバカ王子、と。
もし、お主が行く宛もなく、日々の糧をぐ稼ぐために冒険者になったのなら、当家で行き先を世話してやっても良い、と考えている。」
「当家、ということは、失礼ですがあなたさまは、クローディア公爵の家族の方ですか?
あそこはご令嬢がおひとりだけで、しかも先だっての騒ぎのショックで寝込んでいるとお聞きしました。」
「かの令嬢は」
騎士は軽く咳払いをして続けた。
「お顔立ちはそれはそれは美しく、しかもスタイルもバツグンで(と、言いながら騎士はリアの胸のあたりをチラ見していた、いいんだ、こういうのは好みの問題だから、とルトは心のなかでつぶやいた)王立学院を二位で卒業されるほどの才媛、目つきがちょっと怖いので誤解されがちなのだが、性根もとても優しく、自分のせいで不幸に陥ったものを見過ごすなどできぬ性分なのだ。
・・・なにか?娘。」
「目つきはちょっとどころではなく怖いです。」
「そ、そうか。」
騎士は明らかに動揺した。
「で、でも話すといいヤツだから。友だちもそれなりにいたし、学校楽しかったし。」
「で、フィオリナさまは今日も床に臥せっておられる、と。」
「う、うん。でも今日は天気もいいから、お散歩くらいは出てるかもしれない。
って、少年! きみはだれ?」
「わたしのパーティの仲間で」
リアが前に出た。
顔は悲壮感が漂っている。
行き先を世話する=拉致って拷問にかける
と明らかに脳内で変換されてしまっている。
「名前はルトっていいます。もと旅芸人で王都に来たばっかりです。
ルトは見逃してあげてください。ぜんぜん関係ないのです。」
「なんだか、話してて楽しい。」
騎士はぶつぶつと言った。
「なんだか・・・顔立ちも似てるし・・・え?これって浮気? いや婚約破棄されてんだから、浮気は成立しないよね。
えーーー、なんなら、きみたちをセットで雇ってやろうと思うんだけど、どう?」
「ありがたいお話ですけど、ぼくらは『彷徨えるフェンリル』っていうランゴバルドの冒険者に雇ってもらってまして。」
「そ、そうなんです。パーティ見習いで雇ってもらって明日から『魔王宮』攻略に参加することになってるんです。」
騎士はもう少し話をしたそうだったが、ほかのメンバーがだいぶ先に行ってしまったのをみて、諦めて、腰の雑嚢入れから、一枚のカードを取り出した。指を近づけると、空中に金色の文字が浮かび上がり・・・そのままカードに吸い込まれた。
「もし、気が変わったら・・・いや何か困ったことでもあったら、クローディア公爵家を頼るがいい。門番にそのカードを見せれば、いつでもわたしのところに直接つながる。」
「・・・・・もう自分がフィオリナだって言っちゃってますよね?
それに、なんでカードをリアにではなくて、ぼくに渡すんですか?」
「知り合いに似てたから・・・・いや、細かいことはいいんだよっ!
また、会おう! 駆け出し冒険者の子どもたち!」
騎馬姿はさっそうたるものだ。
後ろ姿が遠ざかるのを待って、リアは地面に座り込んだ。
「あ・・・・ああ・・・ぁ・・フィオリナさ、まぁ・・・がみずからわたしをせいばいしにぃ・・・」
「絶対、違うから安心して。」
リアを抱き起こしながら、ルトはなにかもやもやしたものが晴れるのを感じていた。
ひさしぶりに話をしただけで。
しかも向こうは、彼が彼だとは気がついてもいないのに。
クローディアは、駿馬の産地として知られている。
頑丈で悪路に強く、それでいて、乗り心地も良い。
ただ、やや気難しく、騎乗者を選ぶところがあった。
その慣れたはずの馬の背で、フィオリナは視界がぐるぐると回るのを感じている。
顔が珍しく紅潮している。心臓の音などうるさいほどに。
あのルトという少年と話をしたときからだ。
ハルトに似ている。顔も話し方も。
ただそれだけで。こんなに胸が高鳴るのか。息苦しくなるほどに。
たぶん、それが恋心に似たものだと、彼女は気づいている。
ということはアレか。
フィオリナは、年下っぽい美少年が好きなただの困った性癖の持ち主、ということなのだろうか。
いまは、まだ16という年齢だから、相手もそれなりに釣り合う年齢、何十年か後にはとんでもない醜聞を巻き起こすことになるのか。
とっととハルトを取り戻そう。
馬上でフィオリナは誓う。
いっぽうで、ルトとかいう少年を小姓におくのはどうか、と心のすみで計算しているのはやはり、彼女も高位貴族の娘、ということなのだろう。
明日には『魔王宮』が開く。
第一層は、それほどの広さもなく、野営の準備なども必要ないだろうということで各自の手持ちの備品を確認するようにだけ、指示があった。
ザックとトッドは、景気づけにいっぱいひっかけてくる、と言って、連れ立って出かけていった。
陰気な顔の召喚士は、「読みたい本の続きがある」とのことで、宿に戻っていった。
ローゼとカーラは買い物をしてくるから、と言って近くの広場で別れた。
残されたリアとルトはしばらく顔を見合わせ、
「あ・・」
「え・・」
同時にしゃべりだしたて、また口を閉ざした。
「あ、あの、ローゼが買っくれた防具、付けてみる? 試着だけではわかんないスレとかがあると、後で痛くなったりするから・・・調整できると思う。」
「ふふっ」
とリアは笑った。
「これって下着もセットなんだけど、着替えるとなるとどこか部屋を借りないとね。宿に帰る?」
言ったリアもルトも顔を赤くして黙り込む。
クローディア公爵閣下だ!
クローディア公爵の列が通るぞ、道を開けろ!
そんな叫びが聞こえた。
通りは、かなり混雑していたが、人々は慌てて、隅の方に身を寄せた。
クローディア公爵といえば、王国の北の守り、白狼騎士団を傘下に持つ、王国屈指の武人だ。
いったい何事かと人々が待ち受けると、それは6名ばかりの騎馬の列で行列というほどの代物ではなかった。
先頭は、クローディア公爵。
続く、五騎は、いずれも「白狼騎士団」のプレートアーマーに面頬までもおろし、男女とも見分けのつかない一団だった。
「王宮だと反対側だけどなあ。」
「あれだろ、もと八極会本部に行かれるんじゃないか? 明日からの『魔王宮』攻略の打ち合わせだろ。
なにせ、公爵さまは、『魔王宮』攻略の見届人として、自らも攻略に当たるそうだ。」
「じゃあ、連れてる五人が公爵さま直属のパーティってことかい? はるばる北のお城から精鋭を呼び寄せたってとこかね。」
馬が通る以上、先触れを出して道を開けさせたのは、当然としても、街中で全力で走らせたりするほど、公爵たちは非常識ではなく、馬の歩みは、人間が歩くのとさしてかわらぬゆっくりしたものだった。
リアが自分の背中に隠れようとするのを見て、ルトは困惑した。
「どうしたの、さ。クローディア公爵はあの見かけでけっこう人格者なんだ。
まして下々の者をわけもなく無礼討ちにするような貴族は、それ、歌劇の中だけだから。」
「まずいの。まずいのよ。クローディア公爵家はまずいのよ、とっても!」
「なにを」
「なにを分けのわからんことを言う。」
頭上から降ってきた声に、二人が見上げると、騎士のうちのひとりが馬をとめ、馬上から見下ろしていた。
声は、「認識阻害」をかけられているのか、男のものとも女のものともつかない。
“白狼にしては小柄だな。特殊工作を担う『銀狼』か”
と、ルトが思っていると、リアはいっそう身を縮めて、ルトの背中に顔を隠した。
「な、なんでもありませんですっ! わたくしは一介の冒険者見習いでありまして、偉い貴族の方になんか、ほんとに二度と関わりあいたくない、じゃなくて関係ないのです。」
「それはそれで、構わぬが、妙な言い草だ。まるで、貴族に関わってひどい目にあったことでもあるような。」
騎士は一瞬黙った。
「・・・・ああ、お主は王立学院に在籍していたことはなかったか?」
「あぁああああああぁああああ」
「わあ、突然、耳が聞こえなくなったふりってこうやるのかあ・・・」
「参考にしなくてよい。ぜんぜん、うまくいっておらん。
おい、娘。」
「あ、ほんとはわたしは男の娘でーす。ごめんなさーい。ちょっと用事を思い出したので。」
「おまえが、もしイリアとかいう娘なら、とって喰おうと思ってるわけではない。
逆にな・・・迷惑をかけたと思っている。優秀な成績であったにも関わらず、義父から勘当され、学校も辞めざるを得なかったときいている。
その責任の一旦は、クローディア公爵家にある。大部分は、当主のクローディア公爵自身にあるのだがな。
あとは、軽々しくお主の名前を出したバカ王子、と。
もし、お主が行く宛もなく、日々の糧をぐ稼ぐために冒険者になったのなら、当家で行き先を世話してやっても良い、と考えている。」
「当家、ということは、失礼ですがあなたさまは、クローディア公爵の家族の方ですか?
あそこはご令嬢がおひとりだけで、しかも先だっての騒ぎのショックで寝込んでいるとお聞きしました。」
「かの令嬢は」
騎士は軽く咳払いをして続けた。
「お顔立ちはそれはそれは美しく、しかもスタイルもバツグンで(と、言いながら騎士はリアの胸のあたりをチラ見していた、いいんだ、こういうのは好みの問題だから、とルトは心のなかでつぶやいた)王立学院を二位で卒業されるほどの才媛、目つきがちょっと怖いので誤解されがちなのだが、性根もとても優しく、自分のせいで不幸に陥ったものを見過ごすなどできぬ性分なのだ。
・・・なにか?娘。」
「目つきはちょっとどころではなく怖いです。」
「そ、そうか。」
騎士は明らかに動揺した。
「で、でも話すといいヤツだから。友だちもそれなりにいたし、学校楽しかったし。」
「で、フィオリナさまは今日も床に臥せっておられる、と。」
「う、うん。でも今日は天気もいいから、お散歩くらいは出てるかもしれない。
って、少年! きみはだれ?」
「わたしのパーティの仲間で」
リアが前に出た。
顔は悲壮感が漂っている。
行き先を世話する=拉致って拷問にかける
と明らかに脳内で変換されてしまっている。
「名前はルトっていいます。もと旅芸人で王都に来たばっかりです。
ルトは見逃してあげてください。ぜんぜん関係ないのです。」
「なんだか、話してて楽しい。」
騎士はぶつぶつと言った。
「なんだか・・・顔立ちも似てるし・・・え?これって浮気? いや婚約破棄されてんだから、浮気は成立しないよね。
えーーー、なんなら、きみたちをセットで雇ってやろうと思うんだけど、どう?」
「ありがたいお話ですけど、ぼくらは『彷徨えるフェンリル』っていうランゴバルドの冒険者に雇ってもらってまして。」
「そ、そうなんです。パーティ見習いで雇ってもらって明日から『魔王宮』攻略に参加することになってるんです。」
騎士はもう少し話をしたそうだったが、ほかのメンバーがだいぶ先に行ってしまったのをみて、諦めて、腰の雑嚢入れから、一枚のカードを取り出した。指を近づけると、空中に金色の文字が浮かび上がり・・・そのままカードに吸い込まれた。
「もし、気が変わったら・・・いや何か困ったことでもあったら、クローディア公爵家を頼るがいい。門番にそのカードを見せれば、いつでもわたしのところに直接つながる。」
「・・・・・もう自分がフィオリナだって言っちゃってますよね?
それに、なんでカードをリアにではなくて、ぼくに渡すんですか?」
「知り合いに似てたから・・・・いや、細かいことはいいんだよっ!
また、会おう! 駆け出し冒険者の子どもたち!」
騎馬姿はさっそうたるものだ。
後ろ姿が遠ざかるのを待って、リアは地面に座り込んだ。
「あ・・・・ああ・・・ぁ・・フィオリナさ、まぁ・・・がみずからわたしをせいばいしにぃ・・・」
「絶対、違うから安心して。」
リアを抱き起こしながら、ルトはなにかもやもやしたものが晴れるのを感じていた。
ひさしぶりに話をしただけで。
しかも向こうは、彼が彼だとは気がついてもいないのに。
クローディアは、駿馬の産地として知られている。
頑丈で悪路に強く、それでいて、乗り心地も良い。
ただ、やや気難しく、騎乗者を選ぶところがあった。
その慣れたはずの馬の背で、フィオリナは視界がぐるぐると回るのを感じている。
顔が珍しく紅潮している。心臓の音などうるさいほどに。
あのルトという少年と話をしたときからだ。
ハルトに似ている。顔も話し方も。
ただそれだけで。こんなに胸が高鳴るのか。息苦しくなるほどに。
たぶん、それが恋心に似たものだと、彼女は気づいている。
ということはアレか。
フィオリナは、年下っぽい美少年が好きなただの困った性癖の持ち主、ということなのだろうか。
いまは、まだ16という年齢だから、相手もそれなりに釣り合う年齢、何十年か後にはとんでもない醜聞を巻き起こすことになるのか。
とっととハルトを取り戻そう。
馬上でフィオリナは誓う。
いっぽうで、ルトとかいう少年を小姓におくのはどうか、と心のすみで計算しているのはやはり、彼女も高位貴族の娘、ということなのだろう。
明日には『魔王宮』が開く。
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ご覧いただきありがとうございます。なんとか完結しました。彼らの物語はまだ続きます。後日談https://www.alphapolis.co.jp/novel/807186218/844632510
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