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魔王になんかなりたくない!
竜の案内人
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ルールスは胡乱げに、ルトをみやった。
「どうしたものか。ほっておければ、むこうから接触をもとめてくると言っていたが、そのとおりになったぞ。」
「『踊る道化師』の有能っぷりを実感いただけると幸いです。
失礼ですが、あなたは?」
「これはたびたび失礼を。」
紳士は優雅に一礼した。
「わたくしは、ラントン侯爵家の執事を努めますバーレクも申します。」
「・・・・と、見せかけて?」
「バーレクと申します。我がラントン侯爵家は、代々、古竜の方々が、人間見物で他国へお出かけされるときのコーディネーターを務めておりまして。」
ルトは、手をあげて、椅子をもう一つ用意するよう、店のものに頼んだ。
ルールスの瞳が、一瞬妖しい光を放ったような気がして、パーレクは肝を冷やした。
ルトとルールスに言ったことは嘘では無い。ラントン侯爵家は、人間界を見物したい古竜がトラブルに巻き込まれないように、安全な旅を約束するコーディネーターとして、高い評判を得ている。パーレクはもっぱらランゴバルドに滞在し、龍皇国からきた、古竜たちをまず人間社会に慣れてもらうことを生業としたいた。
ラントン侯爵家が、いつからそんなことを、はじめたのかは分からない。だが、何百年かの歴史のある稼業である。
ことに、近年、ランゴバルドやククルセウ連合の各都市には、自動制御の対空防火網を張り巡らせているところも多い。
黙然と空を飛んで、面白そうなところに降りて、気に食わなければ焼き払って。などというある意味、おとぎ話の世界のような、人とのかかわり合いは不可能になったのである。
古竜は、勝手な生き物だ。文化と呼ばれる生活様式を含めた暮らし全般を人間社会に習う癖があるのに、人間を軽蔑する。
人間文化を知らぬ仲間を嘲笑うクセに、あまり、人間社会に惑溺してしまえば、それはそれで侮蔑の対象となる。
この度、バーレクが担当した古竜は、ルルベルーナ、と名乗った。
それ以上の情報は与えない。どのみち、龍皇国でも、個々の竜の個体をすべて把握しているわけだはないのだ。
十代の少女の姿をしていたが、これは別段、この竜の年齢が若いことを意味しない。また、女性の姿であることもたいした意味はなかった。
人間社会は、はじめてですか?
という、バーレクの質問に「そうだ。」と竜は短く答えたが、これは珍しい。
竜たちは、十年に一度くらいは、人間の文化を楽しみに、街へ繰り出すのだ。
もし、知性化したばかりのほんとうの若竜ならば、はじめてということもあろうが、そんな人化すら満足にできない駆け出しとは、口調ひとつをとっても違う。
龍皇国の奥地にあるという「竜の都」。
バーレク自身も行ったことは無いが、そこでは古竜たちは、基本的にひとの姿で生活しているという。
ルルベルーナと名乗った彼女は少なくとも何十年かは、人化した状態で暮らさねばとうてい覚えきれない優雅な所作を、身につけていた。
そんな古竜が、人間界に行くのがはじめてということなどありえない。
もちろん、人間界に行くのにラントン家を必ず頼らねばならないという、決まりもない以上、すでに何度か人間社会を、経験したうえで、バーレクをからかっているとか解釈するのが妥当だ。
だが、なぜそんなことをするのか。
そして、彼女の次の要求に、バーレクはこんどこそ、腰を抜かしそうになった。
ランゴバルドの冒険者学校に入りたい?
古竜であることを隠した上で!?
それは不可能ではない。
それどころか、かなり用意だ。人間の振りさえすれば、ランゴバルド冒険者学校は、基本来る者拒まず、である。
隠しきれない力については、次のような隠れ蓑がある。
竜人。
竜の力の一部を受け継いだ、人と竜の混血といわれる存在である。
その力の源を疑われたら、竜人と名乗ればいい。そして、一部の地域と異なり、冒険者の国であるランゴバルドでは、竜人は畏敬をもって遇されることはあれど、差別を受けることはまず、考えられない。
だが、理由がわからない。
ただの酔狂にしては、ルルベルーナの表情は真剣だった。
悩んだあげくに、バーレクは、理由を尋ねることにした。
(当たり前の行動のようにもきこえるが、こんな当たり前のことでとつぜん怒り出すのが竜という生き物だった。)
「話す必要があるのか?」
案の定、ルルベルーナはいやな顔をした。
「おまえたちは言われて通りにればいい。」
「あそこは、昨今いままでとは、変わってしまいました。」
と、バーレクは正直に答えた。
「これまで長年、学校長を務めたランゴバルド王室に繋がるルールス姫が退任し、あとを継いだジャンガという男は私利私欲しか考えぬ小悪党です。
邪神ヴァルゴールの信徒を大量に入学させたり、多大な寄付金をもって入学された北の国の公女のパーティをいきなり銀級にしたりと、やりたい放題をしております。」
「そんなものに、わたしが害されるとでも・・・いやまて! その寄付金とやらをおさめることで、学校内で特別な立場を得ることができるのか?」
「ある程度は。」
バーレクは、ある程度一般論で答えるしかない。
「可能だと思われますが。」
「わたしは、目的があって冒険者学校に籍をおきたい。そのためには、入学後のある程度の自由な行動ができるのとが望ましいのだ。
もし、寄付金でそれがまかなえるのであれば。」
竜が人間社会に混じる時に、まず問題となるのが金銭感覚だ。とくに貴金属や宝石ではなく、紙の紙幣を使う西域ではそれが甚だしい。
一方で、自らの鱗の1枚がとんでもない金額で取り引きされるのを知ってしまうと、竜は人間社会ではとんでもない浪費家になりがちである。
「その寄付金とやらと、貴族の身分を用意しろ。」
「き、貴族の身分ですか?」
「行動の自由がさらに担保されるだろう。
もちろん、フリ、でいい。そう長いするつもりはないのだ。用が済めば出ていく。」
バーレクは、忙しく頭をはたらかせた。そんなものでいいのなら、一時的にラントン侯爵家の身内ということにしておけばいい。
あとは、素振りでばれないように、擬似的な人格と記憶を植え付ける。
一種の洗脳ではあるが、心の中を分割させてそれぞれに、別の作業をさせたり、別の個性を住まわせることが出来る古竜たちは、自身で似たようなことをよくやっていた。
「どうしたものか。ほっておければ、むこうから接触をもとめてくると言っていたが、そのとおりになったぞ。」
「『踊る道化師』の有能っぷりを実感いただけると幸いです。
失礼ですが、あなたは?」
「これはたびたび失礼を。」
紳士は優雅に一礼した。
「わたくしは、ラントン侯爵家の執事を努めますバーレクも申します。」
「・・・・と、見せかけて?」
「バーレクと申します。我がラントン侯爵家は、代々、古竜の方々が、人間見物で他国へお出かけされるときのコーディネーターを務めておりまして。」
ルトは、手をあげて、椅子をもう一つ用意するよう、店のものに頼んだ。
ルールスの瞳が、一瞬妖しい光を放ったような気がして、パーレクは肝を冷やした。
ルトとルールスに言ったことは嘘では無い。ラントン侯爵家は、人間界を見物したい古竜がトラブルに巻き込まれないように、安全な旅を約束するコーディネーターとして、高い評判を得ている。パーレクはもっぱらランゴバルドに滞在し、龍皇国からきた、古竜たちをまず人間社会に慣れてもらうことを生業としたいた。
ラントン侯爵家が、いつからそんなことを、はじめたのかは分からない。だが、何百年かの歴史のある稼業である。
ことに、近年、ランゴバルドやククルセウ連合の各都市には、自動制御の対空防火網を張り巡らせているところも多い。
黙然と空を飛んで、面白そうなところに降りて、気に食わなければ焼き払って。などというある意味、おとぎ話の世界のような、人とのかかわり合いは不可能になったのである。
古竜は、勝手な生き物だ。文化と呼ばれる生活様式を含めた暮らし全般を人間社会に習う癖があるのに、人間を軽蔑する。
人間文化を知らぬ仲間を嘲笑うクセに、あまり、人間社会に惑溺してしまえば、それはそれで侮蔑の対象となる。
この度、バーレクが担当した古竜は、ルルベルーナ、と名乗った。
それ以上の情報は与えない。どのみち、龍皇国でも、個々の竜の個体をすべて把握しているわけだはないのだ。
十代の少女の姿をしていたが、これは別段、この竜の年齢が若いことを意味しない。また、女性の姿であることもたいした意味はなかった。
人間社会は、はじめてですか?
という、バーレクの質問に「そうだ。」と竜は短く答えたが、これは珍しい。
竜たちは、十年に一度くらいは、人間の文化を楽しみに、街へ繰り出すのだ。
もし、知性化したばかりのほんとうの若竜ならば、はじめてということもあろうが、そんな人化すら満足にできない駆け出しとは、口調ひとつをとっても違う。
龍皇国の奥地にあるという「竜の都」。
バーレク自身も行ったことは無いが、そこでは古竜たちは、基本的にひとの姿で生活しているという。
ルルベルーナと名乗った彼女は少なくとも何十年かは、人化した状態で暮らさねばとうてい覚えきれない優雅な所作を、身につけていた。
そんな古竜が、人間界に行くのがはじめてということなどありえない。
もちろん、人間界に行くのにラントン家を必ず頼らねばならないという、決まりもない以上、すでに何度か人間社会を、経験したうえで、バーレクをからかっているとか解釈するのが妥当だ。
だが、なぜそんなことをするのか。
そして、彼女の次の要求に、バーレクはこんどこそ、腰を抜かしそうになった。
ランゴバルドの冒険者学校に入りたい?
古竜であることを隠した上で!?
それは不可能ではない。
それどころか、かなり用意だ。人間の振りさえすれば、ランゴバルド冒険者学校は、基本来る者拒まず、である。
隠しきれない力については、次のような隠れ蓑がある。
竜人。
竜の力の一部を受け継いだ、人と竜の混血といわれる存在である。
その力の源を疑われたら、竜人と名乗ればいい。そして、一部の地域と異なり、冒険者の国であるランゴバルドでは、竜人は畏敬をもって遇されることはあれど、差別を受けることはまず、考えられない。
だが、理由がわからない。
ただの酔狂にしては、ルルベルーナの表情は真剣だった。
悩んだあげくに、バーレクは、理由を尋ねることにした。
(当たり前の行動のようにもきこえるが、こんな当たり前のことでとつぜん怒り出すのが竜という生き物だった。)
「話す必要があるのか?」
案の定、ルルベルーナはいやな顔をした。
「おまえたちは言われて通りにればいい。」
「あそこは、昨今いままでとは、変わってしまいました。」
と、バーレクは正直に答えた。
「これまで長年、学校長を務めたランゴバルド王室に繋がるルールス姫が退任し、あとを継いだジャンガという男は私利私欲しか考えぬ小悪党です。
邪神ヴァルゴールの信徒を大量に入学させたり、多大な寄付金をもって入学された北の国の公女のパーティをいきなり銀級にしたりと、やりたい放題をしております。」
「そんなものに、わたしが害されるとでも・・・いやまて! その寄付金とやらをおさめることで、学校内で特別な立場を得ることができるのか?」
「ある程度は。」
バーレクは、ある程度一般論で答えるしかない。
「可能だと思われますが。」
「わたしは、目的があって冒険者学校に籍をおきたい。そのためには、入学後のある程度の自由な行動ができるのとが望ましいのだ。
もし、寄付金でそれがまかなえるのであれば。」
竜が人間社会に混じる時に、まず問題となるのが金銭感覚だ。とくに貴金属や宝石ではなく、紙の紙幣を使う西域ではそれが甚だしい。
一方で、自らの鱗の1枚がとんでもない金額で取り引きされるのを知ってしまうと、竜は人間社会ではとんでもない浪費家になりがちである。
「その寄付金とやらと、貴族の身分を用意しろ。」
「き、貴族の身分ですか?」
「行動の自由がさらに担保されるだろう。
もちろん、フリ、でいい。そう長いするつもりはないのだ。用が済めば出ていく。」
バーレクは、忙しく頭をはたらかせた。そんなものでいいのなら、一時的にラントン侯爵家の身内ということにしておけばいい。
あとは、素振りでばれないように、擬似的な人格と記憶を植え付ける。
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