28 / 55
魔王の蠢動
調査開始!
しおりを挟む
イゲル、ガゼル、ルルベルーナ。
ゴウグレは、アモンから聞いたその名を丁寧に、手帳に書き写した。
ギムリウスに知性を与えられたユニークならそれくらいは、一度聞けば覚えられそうな気がするが、これもなにかの様式、なんだろう。
ゴウグレは、なんどもアモンに丁寧に頭をさげながら、立ち去ろうとして、立ち止まった。
「あ、ひとついいですか?」
なんだ?
と、アモンは、不快そうな顔をした。「試し」によって仲間と認めたぼくらや、自分の「手下」である神竜騎士団を除くと、彼女はあまり話しかけられることすら、望まない。
「いや、さっきおっしゃってた入学試験中に受験生を神竜騎士団にスカウトする条件なんですが」
美少年は、眉のあいだに皺を寄せている。
「その、ルルベルーナ嬢は、どれに当てはまるんでしょうね。」
「だから不当に落第させられている者、だな。」
「そうなんですか!?
わたしはてっきり、能力が異常でほかの一般生と一緒にさせられないほうかと、思いました。」
アモンの口が、耳まで裂けたように、ぼくは錯覚した。
「そんなことは言ってない。」
「いいえ、おっしゃいました。」
おどおどしながらも、ゴウグレはなおも言った。
「スカウトの条件は、腕利きか、不当に落第させられそうなもの、能力、性格が異質でクラスにおいていけないもの、だと。違いますか?」
アモンは黙っている。
「どの条件がルルベルーナ嬢に当てはまったのかは、あなたはわざと言わなかった。
あ、うち神サンが言うんですけどね、
あなたは基本的には面倒みのいい親切な古竜だけど、だしたヒントをスルーするような相手には恐ろしく冷酷にもなれると。」
それだけ言って、それじゃどうもとかなんとか口の中でもごもごしながら、今度こそは本当に騎士団本部を後にした。
「いったん、ルールス先生に経過を報告してくる。」
と、ぼくはゴウグレに言った。
「ルールス先生の依頼は、ルルベルーナ嬢の行方を探せ、だ。
ひと
まずは、依頼事項は達成だろう。報奨金を受け取ってくる。」
「ルト。」
ぼくより、少し小柄なゴウグレはぼくを見上げるようにして、言った。
「もう少し調べたいことがあります。いったん別行動にいたしましょう。
報告は、夕食のときに食堂で。」
「ひとりで大丈夫なのか?」
と言いかけて、ぼくは思い出した。
こいつは、神獣の眷属だ。
しかも邪神ヴァルゴールの「12使徒」のひとりだ。
ルールス先生は、ぼくの報告をきくと、難しい顔で、腕を組んだ。
全体にちんまりした美女がそんなポーズをするのは、なんとも似合わなくて、可愛らしい。
ちらちらに横目で、酒の瓶を見ているので、ネイア先生がそっと取り上げた。
「心当たりは?」
「ない。というか、ありすぎてわらかん!」
ルールス先生は、顔を歪めている。
「ギウリークの線はどうだ? いくらなんでもうすいか、ルト。」
「ないと思いますね。」
可能性だけだったら、いくらでも疑える。
新入生という形で刺客を送り込むなど、ギウリークならいかにもやりそうだった。
だが、くだんのルルベルーナ嬢は、あまりにもめだち過ぎている。
刺客なら、ごくふつうに受験すればとりあえず、校内にはもぐりこめるのだ。
「ギウリークの動きなら、アライアス侯爵、ガルフィート伯爵を通じてまるわかりです。
かれらの管轄外の組織はおよそ、小さなものでランゴバルド相手に仕掛けられるとは思えない。」
「ならば、銀灰か? 皇女オルガの命をねらう反壊乱帝の送り込んだ暗殺者か。」
ぼくはわらった。本当にわらっただけなのだが、ルールス先生は気味悪そうに、からだをのけぞらせた。
「それは、むしろ歓迎なのです。オルガのデスサイズは定期的に血をすわせてやらないといけないし、こちらもいい訓練になる。」
「ぬしどのが本気でいっているのがわかるだけに恐ろしい。」
ネイア先生まで、みぶるいをする。心外な!
「だいたい、八強国の名門貴族なら、家族構成の情報くらいは他国にも出回っている。
すぐにばれるような嘘に、あのとんでもない額の寄付金を支払ったのか?
いったい、どこのバカが。」
と、ルールス先生。
「といいつつ、あっさり騙された学校もあるようですが。」
「ジャンガを基準にするな。やつは寄付金の小切手が本物かどうかしか気にしておらん。」
ルールス先生は、椅子にふかく沈み込んだ。
「放置はできんし、かといって、捕まえて拷問にかけてたとしても、なにを答えようにも信用ができん。」
童顔の美女は嘆いた。
「打つ手なしじゃ。まったくどうしたものか。」
ぼくは、このあまりにもな発言に、言葉をなくした。
ルールス先生は、ぼくの表情に気が付き、なんだ、と聞いてきた。
ぼくは、黙ってネイア先生を指さした。
ネイア先生・・・褐色の肌に緑の瞳の吸血鬼は、可哀想な子を見る目でルールス先生を眺めていた。
「なんだなんだ、ふたりそろって!
それともなにか、わたしが会っただけでその正体を見抜ける『真実の目』の持ち主だとでも言うのか・・・・・」
語尾はむにゅむにゅと口の中に消えた。
そう・・・
ルールス先生は、ランゴバルドの王族であり、ランゴバルドの秘宝「ローゼバックの真実の眼」の持ち主なのだ。
「自分のキャラ設定を忘れてどうします?」
「キャラ設定っていうな! こっちも生きてる人間だぞ!」
「とりえず、ルールス先生を連れて、ルルベルーナ嬢に会ってくる。」
ぼくは立ち上がった。
わたしも行きます。とネイア先生も腰を浮かす。時刻は日没にはだいぶ間がある。
この時間ならば、修練場にいるだろう。
ゴウグレは、遠目に神竜騎士団の修練場を、木陰から眺めている。
剣をかまえているのが、問題のルルベルーナ侯爵令嬢だろうか。相手をしているのは、神竜騎士団のサオウのようだった。
人間の目には、やっと人影が判別できる距離も、ゴウグレの視力では、充分だ。
しばらく、ここから観察を続けよう。
ゴウグレは、視界の端に、なにかをとらえた。反射的にゴウグレは体を跳ね上げていた。
たったいままで彼のいた空間を、矢が通り抜けていく、
その頭上から!
槍をかまえた少女が降ってきた。
ゴウグレは、アモンから聞いたその名を丁寧に、手帳に書き写した。
ギムリウスに知性を与えられたユニークならそれくらいは、一度聞けば覚えられそうな気がするが、これもなにかの様式、なんだろう。
ゴウグレは、なんどもアモンに丁寧に頭をさげながら、立ち去ろうとして、立ち止まった。
「あ、ひとついいですか?」
なんだ?
と、アモンは、不快そうな顔をした。「試し」によって仲間と認めたぼくらや、自分の「手下」である神竜騎士団を除くと、彼女はあまり話しかけられることすら、望まない。
「いや、さっきおっしゃってた入学試験中に受験生を神竜騎士団にスカウトする条件なんですが」
美少年は、眉のあいだに皺を寄せている。
「その、ルルベルーナ嬢は、どれに当てはまるんでしょうね。」
「だから不当に落第させられている者、だな。」
「そうなんですか!?
わたしはてっきり、能力が異常でほかの一般生と一緒にさせられないほうかと、思いました。」
アモンの口が、耳まで裂けたように、ぼくは錯覚した。
「そんなことは言ってない。」
「いいえ、おっしゃいました。」
おどおどしながらも、ゴウグレはなおも言った。
「スカウトの条件は、腕利きか、不当に落第させられそうなもの、能力、性格が異質でクラスにおいていけないもの、だと。違いますか?」
アモンは黙っている。
「どの条件がルルベルーナ嬢に当てはまったのかは、あなたはわざと言わなかった。
あ、うち神サンが言うんですけどね、
あなたは基本的には面倒みのいい親切な古竜だけど、だしたヒントをスルーするような相手には恐ろしく冷酷にもなれると。」
それだけ言って、それじゃどうもとかなんとか口の中でもごもごしながら、今度こそは本当に騎士団本部を後にした。
「いったん、ルールス先生に経過を報告してくる。」
と、ぼくはゴウグレに言った。
「ルールス先生の依頼は、ルルベルーナ嬢の行方を探せ、だ。
ひと
まずは、依頼事項は達成だろう。報奨金を受け取ってくる。」
「ルト。」
ぼくより、少し小柄なゴウグレはぼくを見上げるようにして、言った。
「もう少し調べたいことがあります。いったん別行動にいたしましょう。
報告は、夕食のときに食堂で。」
「ひとりで大丈夫なのか?」
と言いかけて、ぼくは思い出した。
こいつは、神獣の眷属だ。
しかも邪神ヴァルゴールの「12使徒」のひとりだ。
ルールス先生は、ぼくの報告をきくと、難しい顔で、腕を組んだ。
全体にちんまりした美女がそんなポーズをするのは、なんとも似合わなくて、可愛らしい。
ちらちらに横目で、酒の瓶を見ているので、ネイア先生がそっと取り上げた。
「心当たりは?」
「ない。というか、ありすぎてわらかん!」
ルールス先生は、顔を歪めている。
「ギウリークの線はどうだ? いくらなんでもうすいか、ルト。」
「ないと思いますね。」
可能性だけだったら、いくらでも疑える。
新入生という形で刺客を送り込むなど、ギウリークならいかにもやりそうだった。
だが、くだんのルルベルーナ嬢は、あまりにもめだち過ぎている。
刺客なら、ごくふつうに受験すればとりあえず、校内にはもぐりこめるのだ。
「ギウリークの動きなら、アライアス侯爵、ガルフィート伯爵を通じてまるわかりです。
かれらの管轄外の組織はおよそ、小さなものでランゴバルド相手に仕掛けられるとは思えない。」
「ならば、銀灰か? 皇女オルガの命をねらう反壊乱帝の送り込んだ暗殺者か。」
ぼくはわらった。本当にわらっただけなのだが、ルールス先生は気味悪そうに、からだをのけぞらせた。
「それは、むしろ歓迎なのです。オルガのデスサイズは定期的に血をすわせてやらないといけないし、こちらもいい訓練になる。」
「ぬしどのが本気でいっているのがわかるだけに恐ろしい。」
ネイア先生まで、みぶるいをする。心外な!
「だいたい、八強国の名門貴族なら、家族構成の情報くらいは他国にも出回っている。
すぐにばれるような嘘に、あのとんでもない額の寄付金を支払ったのか?
いったい、どこのバカが。」
と、ルールス先生。
「といいつつ、あっさり騙された学校もあるようですが。」
「ジャンガを基準にするな。やつは寄付金の小切手が本物かどうかしか気にしておらん。」
ルールス先生は、椅子にふかく沈み込んだ。
「放置はできんし、かといって、捕まえて拷問にかけてたとしても、なにを答えようにも信用ができん。」
童顔の美女は嘆いた。
「打つ手なしじゃ。まったくどうしたものか。」
ぼくは、このあまりにもな発言に、言葉をなくした。
ルールス先生は、ぼくの表情に気が付き、なんだ、と聞いてきた。
ぼくは、黙ってネイア先生を指さした。
ネイア先生・・・褐色の肌に緑の瞳の吸血鬼は、可哀想な子を見る目でルールス先生を眺めていた。
「なんだなんだ、ふたりそろって!
それともなにか、わたしが会っただけでその正体を見抜ける『真実の目』の持ち主だとでも言うのか・・・・・」
語尾はむにゅむにゅと口の中に消えた。
そう・・・
ルールス先生は、ランゴバルドの王族であり、ランゴバルドの秘宝「ローゼバックの真実の眼」の持ち主なのだ。
「自分のキャラ設定を忘れてどうします?」
「キャラ設定っていうな! こっちも生きてる人間だぞ!」
「とりえず、ルールス先生を連れて、ルルベルーナ嬢に会ってくる。」
ぼくは立ち上がった。
わたしも行きます。とネイア先生も腰を浮かす。時刻は日没にはだいぶ間がある。
この時間ならば、修練場にいるだろう。
ゴウグレは、遠目に神竜騎士団の修練場を、木陰から眺めている。
剣をかまえているのが、問題のルルベルーナ侯爵令嬢だろうか。相手をしているのは、神竜騎士団のサオウのようだった。
人間の目には、やっと人影が判別できる距離も、ゴウグレの視力では、充分だ。
しばらく、ここから観察を続けよう。
ゴウグレは、視界の端に、なにかをとらえた。反射的にゴウグレは体を跳ね上げていた。
たったいままで彼のいた空間を、矢が通り抜けていく、
その頭上から!
槍をかまえた少女が降ってきた。
0
お気に入りに追加
22
あなたにおすすめの小説

悪役貴族の四男に転生した俺は、怠惰で自由な生活がしたいので、自由気ままな冒険者生活(スローライフ)を始めたかった。
SOU 5月17日10作同時連載開始❗❗
ファンタジー
俺は何もしてないのに兄達のせいで悪役貴族扱いされているんだが……
アーノルドは名門貴族クローリー家の四男に転生した。家の掲げる独立独行の家訓のため、剣技に魔術果ては鍛冶師の技術を身に着けた。
そして15歳となった現在。アーノルドは、魔剣士を育成する教育機関に入学するのだが、親戚や上の兄達のせいで悪役扱いをされ、付いた渾名は【悪役公子】。
実家ではやりたくもない【付与魔術】をやらされ、学園に通っていても心の無い言葉を投げかけられる日々に嫌気がさした俺は、自由を求めて冒険者になる事にした。
剣術ではなく刀を打ち刀を使う彼は、憧れの自由と、美味いメシとスローライフを求めて、時に戦い。時にメシを食らい、時に剣を打つ。
アーノルドの第二の人生が幕を開ける。しかし、同級生で仲の悪いメイザース家の娘ミナに学園での態度が演技だと知られてしまい。アーノルドの理想の生活は、ハチャメチャなものになって行く。
セクスカリバーをヌキました!
桂
ファンタジー
とある世界の森の奥地に真の勇者だけに抜けると言い伝えられている聖剣「セクスカリバー」が岩に刺さって存在していた。
国一番の剣士の少女ステラはセクスカリバーを抜くことに成功するが、セクスカリバーはステラの膣を鞘代わりにして収まってしまう。
ステラはセクスカリバーを抜けないまま武闘会に出場して……
貧民街の元娼婦に育てられた孤児は前世の記憶が蘇り底辺から成り上がり世界の救世主になる。
黒ハット
ファンタジー
【完結しました】捨て子だった主人公は、元貴族の側室で騙せれて娼婦だった女性に拾われて最下層階級の貧民街で育てられるが、13歳の時に崖から川に突き落とされて意識が無くなり。気が付くと前世の日本で物理学の研究生だった記憶が蘇り、周りの人たちの善意で底辺から抜け出し成り上がって世界の救世主と呼ばれる様になる。
この作品は小説書き始めた初期の作品で内容と書き方をリメイクして再投稿を始めました。感想、応援よろしくお願いいたします。

拝啓、お父様お母様 勇者パーティをクビになりました。
ちくわ feat. 亜鳳
ファンタジー
弱い、使えないと勇者パーティをクビになった
16歳の少年【カン】
しかし彼は転生者であり、勇者パーティに配属される前は【無冠の帝王】とまで謳われた最強の武・剣道者だ
これで魔導まで極めているのだが
王国より勇者の尊厳とレベルが上がるまではその実力を隠せと言われ
渋々それに付き合っていた…
だが、勘違いした勇者にパーティを追い出されてしまう
この物語はそんな最強の少年【カン】が「もう知るか!王命何かくそ食らえ!!」と実力解放して好き勝手に過ごすだけのストーリーである
※タイトルは思い付かなかったので適当です
※5話【ギルド長との対談】を持って前書きを廃止致しました
以降はあとがきに変更になります
※現在執筆に集中させて頂くべく
必要最低限の感想しか返信できません、ご理解のほどよろしくお願いいたします
※現在書き溜め中、もうしばらくお待ちください

黒猫の王と最強従者【マキシサーヴァント】
あもんよん
ファンタジー
地上の支配権をかけた神々の戦争が終りを告げ、「秩序」という信仰の元『世界』は始まった。
戦に負け、その座を追われた神は黒猫に転生し、唯一の従者と『世界』を巡る旅に出る。
膨大な魔力を持つかつての神「黒猫タロ」と、その神より絶大な力を授かった「従者アリス」。
だが、アリスはタロの魔力なしでは力を行使できず、タロもまた魔力しか持たず力は発揮できない。
そんな一人と一匹の冒険は多くの人との出会いや別れを繰り返し、やがて『世界』と『神』を巻き込んだ物語へと繋がっていく。

ここは貴方の国ではありませんよ
水姫
ファンタジー
傲慢な王子は自分の置かれている状況も理解出来ませんでした。
厄介ごとが多いですね。
裏を司る一族は見極めてから調整に働くようです。…まぁ、手遅れでしたけど。
※過去に投稿したモノを手直し後再度投稿しています。

元チート大賢者の転生幼女物語
こずえ
ファンタジー
(※不定期更新なので、毎回忘れた頃に更新すると思います。)
とある孤児院で私は暮らしていた。
ある日、いつものように孤児院の畑に水を撒き、孤児院の中で掃除をしていた。
そして、そんないつも通りの日々を過ごすはずだった私は目が覚めると前世の記憶を思い出していた。
「あれ?私って…」
そんな前世で最強だった小さな少女の気ままな冒険のお話である。

転生幼女のチートな悠々自適生活〜伝統魔法を使い続けていたら気づけば賢者になっていた〜
犬社護
ファンタジー
ユミル(4歳)は気がついたら、崖下にある森の中にいた。
馬車が崖下に落下した影響で、前世の記憶を思い出す。周囲には散乱した荷物だけでなく、さっきまで会話していた家族が横たわっており、自分だけ助かっていることにショックを受ける。
大雨の中を泣き叫んでいる時、1体の小さな精霊カーバンクルが現れる。前世もふもふ好きだったユミルは、もふもふ精霊と会話することで悲しみも和らぎ、互いに打ち解けることに成功する。
精霊カーバンクルと仲良くなったことで、彼女は日本古来の伝統に関わる魔法を習得するのだが、チート魔法のせいで色々やらかしていく。まわりの精霊や街に住む平民や貴族達もそれに振り回されるものの、愛くるしく天真爛漫な彼女を見ることで、皆がほっこり心を癒されていく。
人々や精霊に愛されていくユミルは、伝統魔法で仲間たちと悠々自適な生活を目指します。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる