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人形始末
わがままじじい
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「フィオリナは呼んでないんだが。」
グランダまで「転移」したルトとフィオリナは、やや機嫌の悪いジウル・ボルテックを前にしている。
場所は、魔道院の「寮」の共有スペース。寮そのものは個室は一応用意されているものの、来客などを想定しての椅子の一つもない。というか、机とベッド、それに自分のための椅子が一つ入れたら満杯になってしまう、そんなスペースだ。
なので、一階には来客用の、あるいは何人かが集まって話ができるような、ソファセットが通路の一部に置かれている。
肩の逞しさを強調するようなタンクトップ一枚の、拳士は、ウィルニアと共に「転移」したルトとフィオリナを睨んでいる。
睨まれたって、こっちも頼まれてきているのだ。
睨み返すほど、大人気なくないルトは、愛想よく笑って、返した。
「なんでもフィオリナをモデルに、随分と好き勝手なことをしてくれていたようじゃないですか?」
ふん、とジウル・ボルテックは、鼻で笑った。
こんなところは、昔のじじいのままなのだが、若くて2枚目の今の彼がやると、いちいちかっこいいので、ルトは正直辟易している。
「俺が知る限り、最強の剣士をモデルにその才能をどこまで、魔道人形に写し込めるか、試したのだ。ありがたく思ってくれ。」
「へえ、ならちなみに最強の魔法士は、だれをモデルにしたんですか?」
「おまえだな、ルト。」
ルトはちょっと感動した。
生ける伝説。百年以上に渡って、グランダ魔道院に君臨した大魔導師が、最強の魔法使いのモデルが本人ではなく、ルトだというのである。
「で、その魔道騎士団だかを作るに当たって試作したモデルのうち、行方不明のものがあったという?」
「ウィルニアはいちいち、大げさすぎる。」
いや、それはあんたが大ざっぱすぎるだろう、とルトは思ったが、そこはスルーした。
「それにしても回収してほうがいいに決まってるでしょ。」
フィオリナが勢い込んで言う。
「とりあえずは、まず一体がいることは間違いなさそうなカザリームに行こう。」
そっちはほっといても、大丈夫だろ。
オヌシの魂胆はお見通しじゃ、という顔で、そんなことを言った。
「な、なんで!」
「アシット・クロムウェルは、技術者としては抜群の才をもっていた。魔道人形のメンテは、叩き込んである。」
「ええっと」
フィオリナの目が泳いだ。
「何を言いたいのかな?」
「メンテナンスが完璧なら、魔道人形が完璧に動く。完全な状態の魔道人形がひとを害することなどはありえない。
ゆえに、アシット・クロムウェルのもとにある人形は、ほっておいても構わないだろう。」
「そ、そういうものなのか?」
「あれは、おまえの人格、能力をコピーして作られている。おまえが判断できるようなことは、あれも判断するし、おまえが良くないと思うことなら、やつもせんだろう。」
「なるほど。」
沈痛な面持ちでルトは言った。
「つまりはフィオリナがもう一匹いるということだ。やっぱりカザリームの人形もなにか手を打った方が良さそうです。」
「だろ!?」
フィオリナがうれしそうに、声をあげた。
「やっぱり行く必要がある。ボルテックの人形は戦闘力だって大したものだ。たとえコピー元が十歳以前のわたしだってとしても!
なら、わたしが行くしかないだろう。そうだ! なんだったらわたしひとりでもいい。」
「確かに然るべき強者が、相手をしないと、周りも危険に晒すかもしれない。」
ルトは真面目腐った顔で、そう言った。
「だが、幸いにいま、カザリームには、なんと! あの古の魔王にして我が盟友バズス=リウが滞在している。彼に連絡をとってしかるべき処置を任せよう。」
フィオリナは、黙り込んだ。
不貞腐れているフィオリナを、かわいいと思えるのは、世界中を探してもルトと、リウくらいのものだっただろう。
「と、言うことで、ぼくらはもう一体のほうに向かおうと思う。
ウィルニアの情報によれば、グランダ北西部のヤツカの峠を越える旧街道に、盗賊が出没するらしい。
賊は、たったひとり。だが、絶世の美女で、剣と魔法、両方の達人という以外は、ろくな情報がない。」
「生きて帰ったものが少ない、ということか?」
「いや、証言がバラバラなんだ。
まだ幼い子どもだという話もあれば、とびっきりの美少女、あるいはそろそろ初老にさしかかそうな女性というものもある。
それだけだと、まるきり別人なんだが、話し方、戦い方などからすると同一人物にも思えるそうだ。
ランゴバルド現役バリバリの銀級が討伐に失敗した。
そこで、グランダ魔道院に、腕利きの魔道士の派遣の依頼があったわけだ。」
ルトは、ジロリとジウルを睨んだ。
「賊のスタイルから、フィオリナが浮かび、それに近い戦闘ができるのものとして、ボルテックの魔道人形に思い当たったのは、ウィルニアだ。
それで、このすけべジジイに、魔導人形の試作や、作りかけをチェックさせたところ・・・」
「まあ、フィオリナタイプの完動品が、二体、足りなかった。と、そういうわけだ。」
ジウルは肩をすくめた。
「もう一度、聞きますが、あなたは回収に出かけるつもりはない、とそういうことですね?」
「俺は、鉄道公社の『絶士』でな。」
と、ジウルはせせら笑った。
「任務のないときは何をしていても構わないが、居場所だけは常に把握させておかねばならない。フラフラと討伐に出るわけにはいかんのだ。」
あまりの無責任ぶりに、カザリーム行きがだめになりそうで機嫌の悪いフィオリナが、くってかかろうとしたが、ルトが止めた。
「わかった。ぼくとフィオリナで行ってくる。それから、魔導人形の制作は、当分禁止だ。」
「そっちはもう極めたつもりなので、これ以上作るつもりはない。」
ジウル・ボルテックは、たくましい肩をすくめた。
「カザリームのリウには、俺から連絡しておく。アシットが持ち去った分はあっちがよろしく管理してくれているだろう。」
グランダまで「転移」したルトとフィオリナは、やや機嫌の悪いジウル・ボルテックを前にしている。
場所は、魔道院の「寮」の共有スペース。寮そのものは個室は一応用意されているものの、来客などを想定しての椅子の一つもない。というか、机とベッド、それに自分のための椅子が一つ入れたら満杯になってしまう、そんなスペースだ。
なので、一階には来客用の、あるいは何人かが集まって話ができるような、ソファセットが通路の一部に置かれている。
肩の逞しさを強調するようなタンクトップ一枚の、拳士は、ウィルニアと共に「転移」したルトとフィオリナを睨んでいる。
睨まれたって、こっちも頼まれてきているのだ。
睨み返すほど、大人気なくないルトは、愛想よく笑って、返した。
「なんでもフィオリナをモデルに、随分と好き勝手なことをしてくれていたようじゃないですか?」
ふん、とジウル・ボルテックは、鼻で笑った。
こんなところは、昔のじじいのままなのだが、若くて2枚目の今の彼がやると、いちいちかっこいいので、ルトは正直辟易している。
「俺が知る限り、最強の剣士をモデルにその才能をどこまで、魔道人形に写し込めるか、試したのだ。ありがたく思ってくれ。」
「へえ、ならちなみに最強の魔法士は、だれをモデルにしたんですか?」
「おまえだな、ルト。」
ルトはちょっと感動した。
生ける伝説。百年以上に渡って、グランダ魔道院に君臨した大魔導師が、最強の魔法使いのモデルが本人ではなく、ルトだというのである。
「で、その魔道騎士団だかを作るに当たって試作したモデルのうち、行方不明のものがあったという?」
「ウィルニアはいちいち、大げさすぎる。」
いや、それはあんたが大ざっぱすぎるだろう、とルトは思ったが、そこはスルーした。
「それにしても回収してほうがいいに決まってるでしょ。」
フィオリナが勢い込んで言う。
「とりあえずは、まず一体がいることは間違いなさそうなカザリームに行こう。」
そっちはほっといても、大丈夫だろ。
オヌシの魂胆はお見通しじゃ、という顔で、そんなことを言った。
「な、なんで!」
「アシット・クロムウェルは、技術者としては抜群の才をもっていた。魔道人形のメンテは、叩き込んである。」
「ええっと」
フィオリナの目が泳いだ。
「何を言いたいのかな?」
「メンテナンスが完璧なら、魔道人形が完璧に動く。完全な状態の魔道人形がひとを害することなどはありえない。
ゆえに、アシット・クロムウェルのもとにある人形は、ほっておいても構わないだろう。」
「そ、そういうものなのか?」
「あれは、おまえの人格、能力をコピーして作られている。おまえが判断できるようなことは、あれも判断するし、おまえが良くないと思うことなら、やつもせんだろう。」
「なるほど。」
沈痛な面持ちでルトは言った。
「つまりはフィオリナがもう一匹いるということだ。やっぱりカザリームの人形もなにか手を打った方が良さそうです。」
「だろ!?」
フィオリナがうれしそうに、声をあげた。
「やっぱり行く必要がある。ボルテックの人形は戦闘力だって大したものだ。たとえコピー元が十歳以前のわたしだってとしても!
なら、わたしが行くしかないだろう。そうだ! なんだったらわたしひとりでもいい。」
「確かに然るべき強者が、相手をしないと、周りも危険に晒すかもしれない。」
ルトは真面目腐った顔で、そう言った。
「だが、幸いにいま、カザリームには、なんと! あの古の魔王にして我が盟友バズス=リウが滞在している。彼に連絡をとってしかるべき処置を任せよう。」
フィオリナは、黙り込んだ。
不貞腐れているフィオリナを、かわいいと思えるのは、世界中を探してもルトと、リウくらいのものだっただろう。
「と、言うことで、ぼくらはもう一体のほうに向かおうと思う。
ウィルニアの情報によれば、グランダ北西部のヤツカの峠を越える旧街道に、盗賊が出没するらしい。
賊は、たったひとり。だが、絶世の美女で、剣と魔法、両方の達人という以外は、ろくな情報がない。」
「生きて帰ったものが少ない、ということか?」
「いや、証言がバラバラなんだ。
まだ幼い子どもだという話もあれば、とびっきりの美少女、あるいはそろそろ初老にさしかかそうな女性というものもある。
それだけだと、まるきり別人なんだが、話し方、戦い方などからすると同一人物にも思えるそうだ。
ランゴバルド現役バリバリの銀級が討伐に失敗した。
そこで、グランダ魔道院に、腕利きの魔道士の派遣の依頼があったわけだ。」
ルトは、ジロリとジウルを睨んだ。
「賊のスタイルから、フィオリナが浮かび、それに近い戦闘ができるのものとして、ボルテックの魔道人形に思い当たったのは、ウィルニアだ。
それで、このすけべジジイに、魔導人形の試作や、作りかけをチェックさせたところ・・・」
「まあ、フィオリナタイプの完動品が、二体、足りなかった。と、そういうわけだ。」
ジウルは肩をすくめた。
「もう一度、聞きますが、あなたは回収に出かけるつもりはない、とそういうことですね?」
「俺は、鉄道公社の『絶士』でな。」
と、ジウルはせせら笑った。
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「わかった。ぼくとフィオリナで行ってくる。それから、魔導人形の制作は、当分禁止だ。」
「そっちはもう極めたつもりなので、これ以上作るつもりはない。」
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