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第三章 バルトフェル奪還戦
第35話 貴族殺し
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「つまり、アイシャさんが言うには」
ルウエンは、アデルの背中に呼びかけた。
ダラダラしている。
というか、一応、まとまって、50人ばかりの人数を行動させようとすれば、1番足の遅いものに合わせるしかない。
かき集められた冒険者のなかには、戦闘、というより、迷宮内での探索を得意とするものも混じっていた。
体力がないとは言わないが、得意なのは、何万メトルにもおよぶ行軍では無いはずだ。
アデルは、この手のことに、根をあげない。
幼い頃は、北の方で雪の中を転げ回って、狩りやそのほかの血なまぐさい遊びに、熱中していてらしい。
「わたしは、嫉妬深いのかもしれないぞ、ルウエン。」
後ろを振り返りもせずに、アデルは言った。
「あまり、ほかの女とイチャイチャするな。」
「してないよ!」
「そうか?」
アデルは振り返って、ルウエンの首を抱え込んだ。
「こんなに噛まれやがって。」
「……そっちか。」
「貴族はな。高位なものになると、生き血なんてそんなに必要じゃなくなるんだ。吸血は一種の恋愛行為だ。わたしたちが、その」
顔が赤くなっている。
「キスすることみたいに。」
「ロウ=リンドみたいに、本物の真祖さまなら、それもあるだろうけど、ルーデウス閣下程度は、まだ食事だよ。ぼくは単なる餌だ。」
「そ、そうだ。」
アデルは口早に言った。
「ロウ=リンドは“あの”ロウ=リンドめ、ギムリウスは“あの”ギムリウスなんだよな。」
「“どの”ロウで、“どの”ギムリウスなんだよ!」
「じっちゃんや、ばあちゃんが話してくれた『踊る道化師』の、だよ!」
「そこっ! 私語は慎め! とっとと歩くんだ。」
アイシャの罵声が飛んだ。
「行軍中は込み入った話には向かないんだ。」
ルウエンは、首をすくめた。アデルにホールドされたまま、それを行うのはちょっと難しかった。
「ロウやギムリウスは、あなたを知ってたよね?
フィオリナやリウもあなたのことを知ってるの?」
「それが、さあ。」
ルウエンはため息をついた。
「もちろん、ぼくは、向こうを知ってても、向こうはこっちのことをなんも覚えてなかったりするんだよ。」
アデルは、彼女自身の勘によって、ルウエンが、嘘は言っていないことがわかった。だが、同時に、なにかを隠したがっていることも。
だが、アデルは、それに切り込む勇気がなかった。
親が、この争いに満ち溢れた世界を作り出した張本人であるという事実は、まだ少女と言ってよいアデルには、受け入れ難いものだった。
そして、その両親から顧みられることがほ、少なかったことも。
「当面、やるべきことがあるんだ。その話をしよう。」
「わかった。とりあえずこのバーレムパーティはルウエンが、意図的に組んだんじゃ無いことにしてやる。」
気がついたときには、アイシャが目の前にいた。振りかざした腕を、アデルが抑えた。
「悪かった。」
素直に、アデルは、謝った。
「無駄口を叩かずに、行軍するんだったな。
それについては詫びる。だが、いきなり殴打されるのは性にあわない。反射的に反撃してしまうかもしれないし、それが致命的なもとのになってしまったら、お互いに困るだろう?」
“人間風情”にここまで言われて、平気で居いられる“貴族”は皆無だろう。
だが、アイシャは、まじまじと、アデルを見つめて、あきらめたように首を振った。
「わかった、ルウエン。おまえのパーティには、まともなヤツはひとりもいないんだな。」
それからは、2人は、気を使って歩いた。
つまり、ちょっと声を落としてしゃべったのだ。
「アイシャさんが言うには、貴族殺しのブテルパは、別段、“貴族”の弱点となるような強力な聖魔法や特別な武具などを持っているのではないらしいんだ。」
「じゃあ、なぜ“貴族”殺し?」
「好んで貴族を殺したがるからだ。」
アデルは、胡散臭そうに、ルウエンを見た。
「なんていうか……わかったような、わからないような。つまり、とくに貴族に対する強みはないけど、貴族ばっかり的に掛けるから“貴族殺し”になったってこと?」
「結果として、そうなんだけど。」
ルウエンは、汗をぬぐった。
午後の日差しが、暑い。道は急勾配に差し掛かっていた。
ちらりと、目をやったが、ロウはともかく、ルーデウスも大丈夫そうだった。ラウレスは元気いっぱいである。
「実際に、“貴族”が戦いにくいと感じるであろう特徴もいくつかもってるんだそうだ。
たとえば、力が強い!」
「“貴族”だって力持ちよ?」
「それよりも強いんだ。そして、強大なま力。」
「“貴族”だって。」
「だから、それを上回る魔力。さらに不死身に近い再生能力。これも“貴族”を凌ぐ。」
「“貴族”の持つはずのアドバンテージを全てで凌駕してるってこと?」
アデルは、納得したように頷いた。
「それは、確かにいやな相手よね。」
「そうなんだ。でも。」
「そうね。わたしとルウエンならなんとかできる相手よ、ね?」
■■■■■
日が午後に傾きかけたころ、一行は小休止をとった。
食事は、車中でもでたあの「ペースト状のなにか」を平たい箱に詰めたものだった。
「わたしのパーティのものを索敵に出しています。」
アイシャが、寄ってきて、ロウに囁いた。
「いまのところ、こちらに、気づいた様子はありません。このまま、少し行軍を遅らせて、戦闘への参加を避けるつもりでおります。」
「ダメだよ、ミイナの親友。」
ロウはあっさりと言った。
「わたしは、『城』の冒険者が、無駄に命を散らせないために来たんだ。後詰めでふんぞり返っていては、責務が果たせない。」
「しかし、ブテルパが来ているのです!」
「わたしが、そんな小物にどうにかなるとでも?」
「万が一、です。御身になにかあったら……」
「そうだな、停滞フィールドにくるんで、ミイナのそばにでも安置しておいてくれ。
墓碑銘はこうだな。『たいしていいこともわるいこともしなかったが、いるさきるだけいきた』。」
「西域唯一の希少生物が、そんなことを言ってはダメです。」
ルウエンが身も蓋もない言い方で、割って入った。
「いいじゃないか、その笑顔!!」
アイシャが、怒るよりも早く、ロウが嬉しそうに言った。
「カザリームのトーナメントを思い出す。また、とんでもないことを言い出してくれるんだろ?」
「そんなにとんでもなくは、ないです。」
ルウエンは、照れたように言った。
「次の索敵は、うちのパーティにさせて下さい。」
「バカをいえ!」
アイシャは踊りあがって叫んだ。
「おまえにも状況はわかっているはずだ。
奴らは、必ずこちらを、狙ってくる。目標はただひとつだ。」
「そのために、“貴族殺し”なんかを投入するから、話が分かりやすくなる。」
ルウエンは。
にっこりと笑って続けた。
「こちらはその“貴族殺し”1人倒せば、、やつらを撤退に追い込めます。」
「しかし、ロウさまと“貴族殺し”を対峙しせるなど。」
「そのために、ぼくたちがいます。」
ルウエンは、仲間たちを振り返った。
「我が“暁の道化師”が。」
ルウエンは、アデルの背中に呼びかけた。
ダラダラしている。
というか、一応、まとまって、50人ばかりの人数を行動させようとすれば、1番足の遅いものに合わせるしかない。
かき集められた冒険者のなかには、戦闘、というより、迷宮内での探索を得意とするものも混じっていた。
体力がないとは言わないが、得意なのは、何万メトルにもおよぶ行軍では無いはずだ。
アデルは、この手のことに、根をあげない。
幼い頃は、北の方で雪の中を転げ回って、狩りやそのほかの血なまぐさい遊びに、熱中していてらしい。
「わたしは、嫉妬深いのかもしれないぞ、ルウエン。」
後ろを振り返りもせずに、アデルは言った。
「あまり、ほかの女とイチャイチャするな。」
「してないよ!」
「そうか?」
アデルは振り返って、ルウエンの首を抱え込んだ。
「こんなに噛まれやがって。」
「……そっちか。」
「貴族はな。高位なものになると、生き血なんてそんなに必要じゃなくなるんだ。吸血は一種の恋愛行為だ。わたしたちが、その」
顔が赤くなっている。
「キスすることみたいに。」
「ロウ=リンドみたいに、本物の真祖さまなら、それもあるだろうけど、ルーデウス閣下程度は、まだ食事だよ。ぼくは単なる餌だ。」
「そ、そうだ。」
アデルは口早に言った。
「ロウ=リンドは“あの”ロウ=リンドめ、ギムリウスは“あの”ギムリウスなんだよな。」
「“どの”ロウで、“どの”ギムリウスなんだよ!」
「じっちゃんや、ばあちゃんが話してくれた『踊る道化師』の、だよ!」
「そこっ! 私語は慎め! とっとと歩くんだ。」
アイシャの罵声が飛んだ。
「行軍中は込み入った話には向かないんだ。」
ルウエンは、首をすくめた。アデルにホールドされたまま、それを行うのはちょっと難しかった。
「ロウやギムリウスは、あなたを知ってたよね?
フィオリナやリウもあなたのことを知ってるの?」
「それが、さあ。」
ルウエンはため息をついた。
「もちろん、ぼくは、向こうを知ってても、向こうはこっちのことをなんも覚えてなかったりするんだよ。」
アデルは、彼女自身の勘によって、ルウエンが、嘘は言っていないことがわかった。だが、同時に、なにかを隠したがっていることも。
だが、アデルは、それに切り込む勇気がなかった。
親が、この争いに満ち溢れた世界を作り出した張本人であるという事実は、まだ少女と言ってよいアデルには、受け入れ難いものだった。
そして、その両親から顧みられることがほ、少なかったことも。
「当面、やるべきことがあるんだ。その話をしよう。」
「わかった。とりあえずこのバーレムパーティはルウエンが、意図的に組んだんじゃ無いことにしてやる。」
気がついたときには、アイシャが目の前にいた。振りかざした腕を、アデルが抑えた。
「悪かった。」
素直に、アデルは、謝った。
「無駄口を叩かずに、行軍するんだったな。
それについては詫びる。だが、いきなり殴打されるのは性にあわない。反射的に反撃してしまうかもしれないし、それが致命的なもとのになってしまったら、お互いに困るだろう?」
“人間風情”にここまで言われて、平気で居いられる“貴族”は皆無だろう。
だが、アイシャは、まじまじと、アデルを見つめて、あきらめたように首を振った。
「わかった、ルウエン。おまえのパーティには、まともなヤツはひとりもいないんだな。」
それからは、2人は、気を使って歩いた。
つまり、ちょっと声を落としてしゃべったのだ。
「アイシャさんが言うには、貴族殺しのブテルパは、別段、“貴族”の弱点となるような強力な聖魔法や特別な武具などを持っているのではないらしいんだ。」
「じゃあ、なぜ“貴族”殺し?」
「好んで貴族を殺したがるからだ。」
アデルは、胡散臭そうに、ルウエンを見た。
「なんていうか……わかったような、わからないような。つまり、とくに貴族に対する強みはないけど、貴族ばっかり的に掛けるから“貴族殺し”になったってこと?」
「結果として、そうなんだけど。」
ルウエンは、汗をぬぐった。
午後の日差しが、暑い。道は急勾配に差し掛かっていた。
ちらりと、目をやったが、ロウはともかく、ルーデウスも大丈夫そうだった。ラウレスは元気いっぱいである。
「実際に、“貴族”が戦いにくいと感じるであろう特徴もいくつかもってるんだそうだ。
たとえば、力が強い!」
「“貴族”だって力持ちよ?」
「それよりも強いんだ。そして、強大なま力。」
「“貴族”だって。」
「だから、それを上回る魔力。さらに不死身に近い再生能力。これも“貴族”を凌ぐ。」
「“貴族”の持つはずのアドバンテージを全てで凌駕してるってこと?」
アデルは、納得したように頷いた。
「それは、確かにいやな相手よね。」
「そうなんだ。でも。」
「そうね。わたしとルウエンならなんとかできる相手よ、ね?」
■■■■■
日が午後に傾きかけたころ、一行は小休止をとった。
食事は、車中でもでたあの「ペースト状のなにか」を平たい箱に詰めたものだった。
「わたしのパーティのものを索敵に出しています。」
アイシャが、寄ってきて、ロウに囁いた。
「いまのところ、こちらに、気づいた様子はありません。このまま、少し行軍を遅らせて、戦闘への参加を避けるつもりでおります。」
「ダメだよ、ミイナの親友。」
ロウはあっさりと言った。
「わたしは、『城』の冒険者が、無駄に命を散らせないために来たんだ。後詰めでふんぞり返っていては、責務が果たせない。」
「しかし、ブテルパが来ているのです!」
「わたしが、そんな小物にどうにかなるとでも?」
「万が一、です。御身になにかあったら……」
「そうだな、停滞フィールドにくるんで、ミイナのそばにでも安置しておいてくれ。
墓碑銘はこうだな。『たいしていいこともわるいこともしなかったが、いるさきるだけいきた』。」
「西域唯一の希少生物が、そんなことを言ってはダメです。」
ルウエンが身も蓋もない言い方で、割って入った。
「いいじゃないか、その笑顔!!」
アイシャが、怒るよりも早く、ロウが嬉しそうに言った。
「カザリームのトーナメントを思い出す。また、とんでもないことを言い出してくれるんだろ?」
「そんなにとんでもなくは、ないです。」
ルウエンは、照れたように言った。
「次の索敵は、うちのパーティにさせて下さい。」
「バカをいえ!」
アイシャは踊りあがって叫んだ。
「おまえにも状況はわかっているはずだ。
奴らは、必ずこちらを、狙ってくる。目標はただひとつだ。」
「そのために、“貴族殺し”なんかを投入するから、話が分かりやすくなる。」
ルウエンは。
にっこりと笑って続けた。
「こちらはその“貴族殺し”1人倒せば、、やつらを撤退に追い込めます。」
「しかし、ロウさまと“貴族殺し”を対峙しせるなど。」
「そのために、ぼくたちがいます。」
ルウエンは、仲間たちを振り返った。
「我が“暁の道化師”が。」
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