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昂りに耐えられなかった僕
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最終話後 幸成(オナニー)
1人になって、何も考えることがなくなると、昼間の出来事がフラッシュバックする。
自室でベッドに寝そべる僕の脳裏には、秀次様と正式に恋人になるまでの怒涛の展開が駆け抜けていく。
最初に思わずといった体でされたような、あるいは僕がやり返したような触れるだけのキスじゃなくて、前戯みたいな執拗な粘膜同士の接触が生々しくこびりついていた。
その光景が、感触が、脳内を駆け巡り続けたせいで、僕の身体は熱を持っていく。
下腹が重い。触ってもいないのに、無視できないほど芯を持ち始めていた。
あの時だって、すっかり腰が抜けてしまうほど危なかったのだ。
感触を楽しむように唇を喰まれて、生まれた僅かな隙間を逃さずにねじ込まれる舌。
逃れようともがく僕をものともせずに、焦らすように舌同士を擦り合わせる。
もたらされた未知の感覚に背筋が震えた。
口内で響くいやらしい水音が内側から僕をおかしくする。
えっちの過剰供給で頭がくらくらしていた。
無慈悲な舌は口内を暴れ回り、歯列の裏だとか、口蓋だとか、触れられることを考えたことすらないような場所を貪った。
ビリビリ痺れて、それが全身に飛び火して、僕はもう立つことすらできなくなっていた。
実際には一瞬だったのかもしれないけれど、とても長かったような気がする。
やっと秀次様から解放された瞬間、僕は崩れ落ちてしまった。
ぺたりとした女の子座り。
あんまりなことに呆然とした。
せっかくパーフェクトにキメていたのに、涙と涎で酷い顔になってしまっていただろう。
それに、熱さが自覚できるくらい顔が真っ赤だ。
恥ずかしい。恥ずかしい。
何よりも恥ずかしいのは、スカートの布地を押し上げるほどしっかり勃ってしまったこと。完勃ちだ。下は触ってないのに。
机の陰になっているから秀次様には見えてないとは思う。
だけど、目の前に誰かがいるという状態でのフル勃起。
バレてしまうかもしれないという焦燥がスパイスになり、高まる興奮で射精したくて堪らない。
見られているから触れない。身じろいだらバレるからへたに動けない。
欲を捩じ伏せ萎えさせなければならない。
もう泣きそうだった。
でも絶対にバレたくない。そういうこと期待してるみたいに思われたくない。
その思いで僕は理性を総動員させた。
結局、帰るまでに完全に萎えさせることはできなかったものの、スカートで隠せるくらいには落ち着かせることができた。
これでバレてないと思いたい。
イくことなく帰宅したあと、シャワーを浴びるついでに抜こうとしたけれど、時間切れでまたイけなかった。
2度もお預けをくらい悶々としたままこの時間なのだ。
そりゃあ思い出し勃ちくらいするだろう。
記憶を反芻している間に、僕のちんこはすっかり勃ちあがっていた。
もう誰かにはばかって我慢する必要はない。
この部屋には僕しかいない。
パジャマのズボンを下ろす。
下着は外からでもわかるほど変色していて、覗き込むと案の定すでに糸を引くほど我慢汁でべとべとしていた。
下着も太ももまで下ろしてしまって竿を握りこむ。
それだけでぬるい快感が走り、待ってましたとばかりに嬉しそうにちんこが震える。
溢れた蜜を塗り広げるようにしこしこと先端に向かって手を動かすと、血管が波打って震えが増した。
「っは、ぁ♡……っ、ぅん…………♡」
頭の中が気持ちいいでいっぱいになって抑えきれなかった声が漏れる。
全身に快楽が巡っているかのごとく痺れている。
どこもかしこも鋭敏で、衣擦れどころかゆらぐ空気すら快楽の起因になりかねない。
だというのに、もっと気持ちよくなりたい早く射精したいと意図せず腰が揺れる。手の動きが早くなる。
「……ふっ……♡……っく…あ………♡」
滑りが良くなったことで漏れ出る蜜が増えたことを自覚する。
ぬちゃぬちゃはしたない水音が響いている。
五感全部が興奮材料を拾い上げていた。
触覚に集中したくて目を閉じると、嫌でも昼間の光景がフラッシュバックしてゾクゾクする。
キスしたくなったと告げた真っ赤な顔、状況を飲み込めず呆けた顔、縋るような顔。
「っあ♡……ぅ……イっ…………♡」
全身にびりびり震えが走る。マズイ、と思った時にはもう遅い。
ティッシュも用意できず手のひらで受け止めた精液はいつもより明らかに濃かった。
快楽の名残で乱れた呼吸を落ち着かせると次第に正気も戻ってくる。
「秀次様で、抜いちゃった……」
ゆるゆると回り出した思考が自己嫌悪と共に吐き出された。
期待してないとかどの口が。めちゃくちゃ気持ちよくなってしまった……。
1人になって、何も考えることがなくなると、昼間の出来事がフラッシュバックする。
自室でベッドに寝そべる僕の脳裏には、秀次様と正式に恋人になるまでの怒涛の展開が駆け抜けていく。
最初に思わずといった体でされたような、あるいは僕がやり返したような触れるだけのキスじゃなくて、前戯みたいな執拗な粘膜同士の接触が生々しくこびりついていた。
その光景が、感触が、脳内を駆け巡り続けたせいで、僕の身体は熱を持っていく。
下腹が重い。触ってもいないのに、無視できないほど芯を持ち始めていた。
あの時だって、すっかり腰が抜けてしまうほど危なかったのだ。
感触を楽しむように唇を喰まれて、生まれた僅かな隙間を逃さずにねじ込まれる舌。
逃れようともがく僕をものともせずに、焦らすように舌同士を擦り合わせる。
もたらされた未知の感覚に背筋が震えた。
口内で響くいやらしい水音が内側から僕をおかしくする。
えっちの過剰供給で頭がくらくらしていた。
無慈悲な舌は口内を暴れ回り、歯列の裏だとか、口蓋だとか、触れられることを考えたことすらないような場所を貪った。
ビリビリ痺れて、それが全身に飛び火して、僕はもう立つことすらできなくなっていた。
実際には一瞬だったのかもしれないけれど、とても長かったような気がする。
やっと秀次様から解放された瞬間、僕は崩れ落ちてしまった。
ぺたりとした女の子座り。
あんまりなことに呆然とした。
せっかくパーフェクトにキメていたのに、涙と涎で酷い顔になってしまっていただろう。
それに、熱さが自覚できるくらい顔が真っ赤だ。
恥ずかしい。恥ずかしい。
何よりも恥ずかしいのは、スカートの布地を押し上げるほどしっかり勃ってしまったこと。完勃ちだ。下は触ってないのに。
机の陰になっているから秀次様には見えてないとは思う。
だけど、目の前に誰かがいるという状態でのフル勃起。
バレてしまうかもしれないという焦燥がスパイスになり、高まる興奮で射精したくて堪らない。
見られているから触れない。身じろいだらバレるからへたに動けない。
欲を捩じ伏せ萎えさせなければならない。
もう泣きそうだった。
でも絶対にバレたくない。そういうこと期待してるみたいに思われたくない。
その思いで僕は理性を総動員させた。
結局、帰るまでに完全に萎えさせることはできなかったものの、スカートで隠せるくらいには落ち着かせることができた。
これでバレてないと思いたい。
イくことなく帰宅したあと、シャワーを浴びるついでに抜こうとしたけれど、時間切れでまたイけなかった。
2度もお預けをくらい悶々としたままこの時間なのだ。
そりゃあ思い出し勃ちくらいするだろう。
記憶を反芻している間に、僕のちんこはすっかり勃ちあがっていた。
もう誰かにはばかって我慢する必要はない。
この部屋には僕しかいない。
パジャマのズボンを下ろす。
下着は外からでもわかるほど変色していて、覗き込むと案の定すでに糸を引くほど我慢汁でべとべとしていた。
下着も太ももまで下ろしてしまって竿を握りこむ。
それだけでぬるい快感が走り、待ってましたとばかりに嬉しそうにちんこが震える。
溢れた蜜を塗り広げるようにしこしこと先端に向かって手を動かすと、血管が波打って震えが増した。
「っは、ぁ♡……っ、ぅん…………♡」
頭の中が気持ちいいでいっぱいになって抑えきれなかった声が漏れる。
全身に快楽が巡っているかのごとく痺れている。
どこもかしこも鋭敏で、衣擦れどころかゆらぐ空気すら快楽の起因になりかねない。
だというのに、もっと気持ちよくなりたい早く射精したいと意図せず腰が揺れる。手の動きが早くなる。
「……ふっ……♡……っく…あ………♡」
滑りが良くなったことで漏れ出る蜜が増えたことを自覚する。
ぬちゃぬちゃはしたない水音が響いている。
五感全部が興奮材料を拾い上げていた。
触覚に集中したくて目を閉じると、嫌でも昼間の光景がフラッシュバックしてゾクゾクする。
キスしたくなったと告げた真っ赤な顔、状況を飲み込めず呆けた顔、縋るような顔。
「っあ♡……ぅ……イっ…………♡」
全身にびりびり震えが走る。マズイ、と思った時にはもう遅い。
ティッシュも用意できず手のひらで受け止めた精液はいつもより明らかに濃かった。
快楽の名残で乱れた呼吸を落ち着かせると次第に正気も戻ってくる。
「秀次様で、抜いちゃった……」
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期待してないとかどの口が。めちゃくちゃ気持ちよくなってしまった……。
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