12 / 24
04 取引
スモーカーズコミュニケーション
しおりを挟む
「そのタバコ、見たことない銘柄すわ」
「ジェーン・ドゥ。いつものが切れてたから買ったんだが、案外悪くない」
カンナが来訪してから数十分、不思議と心は落ち着いていた。1人で悩むくらいなら、鬱陶しい奴でも隣にいてくれた方がいいという事なのかもしれない。
「本当は夜に来るつもりだったんですわ。でも、なんや救急車やらサイレンやらで騒がしかったもんで、入られへんで」
「そうか」
こいつもタバコを吸うとは意外だった。愛煙家は動物を飼わないと、勝手な先入観に囚われていた。だが、俺ほどではないにしても、さっきから強いタバコを平気でスパスパ吸っている。
もしかしたら仲良くなれるのだろうか。
「聞きたいか?」
「へ? 何をでっか?」
「なんでヘルが病院にいるか」
「……そりゃ、気にならないって言ったら嘘になります。でも、嫌でしょ? 話すの。なら、気が向くまで待ちますわ」
恐らくこいつはあの救急車の行き先まで知っているだろう。カムイ病院――ヨミの手足のうち、一本。こいつもいっぱしの掃除屋だ、ヨミのデータが記されたリストは渡されているはず。何が起こっているのか、察しはついているだろう。
カンナにしても分かりきっている事。この俺が、自分の思惑を大体読んだ上で、こうして平然と接している事は。
大の大人の、それもタバコを吸うくらい成熟した人間のコミュニケーションというものは、こう、なんだろう。風情があるというものだ。
「まー、デシレさんにここまで嫌われるのは正直ショックやったんですけどね」
「お前が人のものを盗ろうとするのが悪い」
「いや、もともと、ヘルは俺と組む予定だったんすわ」
それは初耳だった。俺は軽く目を見開き、話を続けるよう仕草で促した。
「中学の頃の同級生で。俺は東地区からの転校生で、この訛りでしょ? ごっつ目立って。笑われたりもしたんすよ、かなり。でも、ヘルは笑わんと。いや、面白いとは言いよったんですが、馬鹿にはしなかったんすわ」
「あいつらしいな」
「まったくですわ。で、俺がまた引っ越しで東に戻る時、連絡先を交換しよ思たら駄目で。法律ありますやん、そういう。で、大きくなったら2人で掃除屋やろうって、それでずっと約束だけしてて」
「確かに、あの頃は掃除屋になるってのはちょっと背伸びしてるような子供の夢だったからな……今じゃ考えられないが」
「できたてほやほやの仕事でしたからねぇ。何してもいいってイメージやったし、俺らもそんな感じで約束したんすわ」
カンナはそう言って遠くを見つめると、何気なくタバコを灰皿に押し当てた。火が消えていくのが随分早い気がした。力強く押し付けているのだろう、こいつとしてもどこか緊張しているのかもしれない。
「あいつの異能がいつから開花したのかは知りまへん。でも、俺は掃除屋になるって決めてから猛特訓しまして。なにせ普通の人間やから、努力でなんとかせんとどうしようもなくて」
「ちょっと待て、いつからお前の身の上話になったんだ?」
「いいでしょいいでしょ、どうせヘルがおらんと暇やし辛いし、時間つぶしと思って付きおうてください」
正直こいつの生い立ちに興味は無いのだが、気が紛れるというのは一理ある。どうせ気まぐれな成り行きで話し始めたんだろうが、ここはひとつ、眠くなるまで聞いてやることにした。
俺は寛大だ。何故なら俺はタバコを吸う成熟した人間だからだ。
「で、掃除屋になる前から足繁く東の方の管理局に通っとーたんですけどね。ある日、保健所でもないのに犬の殺処分があるって聞いて」
「それがあの犬か?」
「話飛ばさんといてくださいな。まあそうですけど。で、戻りますけど、なんで殺すん? って聞いたら、廃棄物が飼ってた犬やからゆー話で。そりゃもう許せんで、自分、立候補しまして。飼い主に」
「却下されただろ?」
「だから先に言うのやめて欲しいんやけどなぁ。勿論頭の固い管理局の面々は、俺みたいなガキの説得は聞こうともしませんでしたよ。でも、そこで1人だけチャンスをやろうって言ってくれたのが、中央地区から飛ばされてきたビスやったんすわ」
この話も知らなかった。こんな深い話をしたのははじめてなので、当然と言えば当然だが。
ビスにも優しいというか、慈悲深いところがあるのか。ただの対ヘルゼル最終兵器としての瞬間湯沸かし器だと思っていたが。
「三ヶ月のトレーニングで、その犬……今のムクを、安全な犬にできれば飼ってもいい、言われたんすわ。管理局の奴らは呆れとりましたが。で、ビスも手伝ってくれる中で毎日世話と訓練すよ。お手とお座りからでっせ? 笑てもうでしょ」
「確かにちょっと面白いな」
「そうなんす。でも、俺はこの時から本気で、ムクと一緒に廃棄物を追いかける掃除屋になろうと決めてて。安全な犬で終わらせない、立派な猟犬にしたいと思ってたんす」
「でも、猟犬だったら『安全な犬』とは違うんじゃないのか?」
「いやいや、きちんと分別をわきまえてる猟犬は、普通の犬より安全でっせ」
「少し論点が違う。俺はそれは言われずとも理解できる。だが、管理局の連中からしたら、お前がそういう風にムクをしつけることで、難癖を付ける格好のチャンスにできただろう、って話だ」
俺がそう指摘すると、カンナは感心したように首を横に振り、目を伏せた。
「やっぱお見通しですわ、デシレさん。実際、三ヶ月後のお披露目会で事件が起きまして」
「事件?」
「ドッグランのコースを一周、何事もなく走れればクリアだったんです。でも、半分くらいまで走ったところで、級にムクが審査員のお偉いさんに向かって突進していきまして。何が起こったのか分かりまへんでした」
俺たちは気づけば、ここまでの会話や場もたせのために、2人合わせて20本ものタバコを消費していた。肺が真っ黒なのは承知の上だが、煤まみれの灰皿を見ているとちょっと一度パイロキネシスでリセットしたい気持ちにもかられる。
「終わった、そう思った時、審査員席で控えてたビスがそのお偉いさんのカバンに手をつっこみまして。もうその時ときたら、ムクが暴れた時の倍は驚きましたわ。でもすぐに訳が分かりまして。そいつ、俺らを失格にさせるために、血の匂いがついたハンカチをカバンに入れてたんすよね」
「……薄汚いな」
「ほんまそれですわ。で、ビスが不正を暴いてくれたおかげで審査がなあなあになって、そのスキに書類審査をぱぱーっと通しまして掃除屋に就任。クソッタレな東を抜けて中央に来たらヘルがもうデシレさんと組んでまして、今に至るっつー訳です」
「――お喋りが過ぎますわ」
タバコの強い匂いのせいで、犬の臭いがすぐそこまで近づいていたことにまったく気づかなかった。ガチャリと音を立て、壊れたままの玄関ドアを開けられる。そこには、ムクを連れて立っているビスの姿があった。
「ビス、なんでここに来とるん」
「カンナ様の帰りがあまりに遅いから、心配してのことです。案の定というべきでしょうか、デシレ氏のもと……正確にはヘルゼルの居場所に来ていたようですね」
「今、ヘルおらへんよ」
「関係ありません。次の仕事も控えています、5分以内に事務所へ向かう車へお乗りください」
丁寧ではあるが、有無を言わせぬ口調だった。冷徹な女にしか見えないが、なぜこいつはカンナとムクを救おうなどと思ったのだろうか。
ほなまた、と名残惜しそうに言い残して、カンナは部屋を出ていった。
俺はドアロックの修理業者を検索しながら、ヘルゼルに聞かなければならない事を頭の中で反復していた。
何故、俺を選んだ?
何故、長年の友人を捨てた?
俺の炎には、それほどの価値があるというのか?
自尊心を失った今、この質問の答えを得なくては前に進めない気がしている。
「ジェーン・ドゥ。いつものが切れてたから買ったんだが、案外悪くない」
カンナが来訪してから数十分、不思議と心は落ち着いていた。1人で悩むくらいなら、鬱陶しい奴でも隣にいてくれた方がいいという事なのかもしれない。
「本当は夜に来るつもりだったんですわ。でも、なんや救急車やらサイレンやらで騒がしかったもんで、入られへんで」
「そうか」
こいつもタバコを吸うとは意外だった。愛煙家は動物を飼わないと、勝手な先入観に囚われていた。だが、俺ほどではないにしても、さっきから強いタバコを平気でスパスパ吸っている。
もしかしたら仲良くなれるのだろうか。
「聞きたいか?」
「へ? 何をでっか?」
「なんでヘルが病院にいるか」
「……そりゃ、気にならないって言ったら嘘になります。でも、嫌でしょ? 話すの。なら、気が向くまで待ちますわ」
恐らくこいつはあの救急車の行き先まで知っているだろう。カムイ病院――ヨミの手足のうち、一本。こいつもいっぱしの掃除屋だ、ヨミのデータが記されたリストは渡されているはず。何が起こっているのか、察しはついているだろう。
カンナにしても分かりきっている事。この俺が、自分の思惑を大体読んだ上で、こうして平然と接している事は。
大の大人の、それもタバコを吸うくらい成熟した人間のコミュニケーションというものは、こう、なんだろう。風情があるというものだ。
「まー、デシレさんにここまで嫌われるのは正直ショックやったんですけどね」
「お前が人のものを盗ろうとするのが悪い」
「いや、もともと、ヘルは俺と組む予定だったんすわ」
それは初耳だった。俺は軽く目を見開き、話を続けるよう仕草で促した。
「中学の頃の同級生で。俺は東地区からの転校生で、この訛りでしょ? ごっつ目立って。笑われたりもしたんすよ、かなり。でも、ヘルは笑わんと。いや、面白いとは言いよったんですが、馬鹿にはしなかったんすわ」
「あいつらしいな」
「まったくですわ。で、俺がまた引っ越しで東に戻る時、連絡先を交換しよ思たら駄目で。法律ありますやん、そういう。で、大きくなったら2人で掃除屋やろうって、それでずっと約束だけしてて」
「確かに、あの頃は掃除屋になるってのはちょっと背伸びしてるような子供の夢だったからな……今じゃ考えられないが」
「できたてほやほやの仕事でしたからねぇ。何してもいいってイメージやったし、俺らもそんな感じで約束したんすわ」
カンナはそう言って遠くを見つめると、何気なくタバコを灰皿に押し当てた。火が消えていくのが随分早い気がした。力強く押し付けているのだろう、こいつとしてもどこか緊張しているのかもしれない。
「あいつの異能がいつから開花したのかは知りまへん。でも、俺は掃除屋になるって決めてから猛特訓しまして。なにせ普通の人間やから、努力でなんとかせんとどうしようもなくて」
「ちょっと待て、いつからお前の身の上話になったんだ?」
「いいでしょいいでしょ、どうせヘルがおらんと暇やし辛いし、時間つぶしと思って付きおうてください」
正直こいつの生い立ちに興味は無いのだが、気が紛れるというのは一理ある。どうせ気まぐれな成り行きで話し始めたんだろうが、ここはひとつ、眠くなるまで聞いてやることにした。
俺は寛大だ。何故なら俺はタバコを吸う成熟した人間だからだ。
「で、掃除屋になる前から足繁く東の方の管理局に通っとーたんですけどね。ある日、保健所でもないのに犬の殺処分があるって聞いて」
「それがあの犬か?」
「話飛ばさんといてくださいな。まあそうですけど。で、戻りますけど、なんで殺すん? って聞いたら、廃棄物が飼ってた犬やからゆー話で。そりゃもう許せんで、自分、立候補しまして。飼い主に」
「却下されただろ?」
「だから先に言うのやめて欲しいんやけどなぁ。勿論頭の固い管理局の面々は、俺みたいなガキの説得は聞こうともしませんでしたよ。でも、そこで1人だけチャンスをやろうって言ってくれたのが、中央地区から飛ばされてきたビスやったんすわ」
この話も知らなかった。こんな深い話をしたのははじめてなので、当然と言えば当然だが。
ビスにも優しいというか、慈悲深いところがあるのか。ただの対ヘルゼル最終兵器としての瞬間湯沸かし器だと思っていたが。
「三ヶ月のトレーニングで、その犬……今のムクを、安全な犬にできれば飼ってもいい、言われたんすわ。管理局の奴らは呆れとりましたが。で、ビスも手伝ってくれる中で毎日世話と訓練すよ。お手とお座りからでっせ? 笑てもうでしょ」
「確かにちょっと面白いな」
「そうなんす。でも、俺はこの時から本気で、ムクと一緒に廃棄物を追いかける掃除屋になろうと決めてて。安全な犬で終わらせない、立派な猟犬にしたいと思ってたんす」
「でも、猟犬だったら『安全な犬』とは違うんじゃないのか?」
「いやいや、きちんと分別をわきまえてる猟犬は、普通の犬より安全でっせ」
「少し論点が違う。俺はそれは言われずとも理解できる。だが、管理局の連中からしたら、お前がそういう風にムクをしつけることで、難癖を付ける格好のチャンスにできただろう、って話だ」
俺がそう指摘すると、カンナは感心したように首を横に振り、目を伏せた。
「やっぱお見通しですわ、デシレさん。実際、三ヶ月後のお披露目会で事件が起きまして」
「事件?」
「ドッグランのコースを一周、何事もなく走れればクリアだったんです。でも、半分くらいまで走ったところで、級にムクが審査員のお偉いさんに向かって突進していきまして。何が起こったのか分かりまへんでした」
俺たちは気づけば、ここまでの会話や場もたせのために、2人合わせて20本ものタバコを消費していた。肺が真っ黒なのは承知の上だが、煤まみれの灰皿を見ているとちょっと一度パイロキネシスでリセットしたい気持ちにもかられる。
「終わった、そう思った時、審査員席で控えてたビスがそのお偉いさんのカバンに手をつっこみまして。もうその時ときたら、ムクが暴れた時の倍は驚きましたわ。でもすぐに訳が分かりまして。そいつ、俺らを失格にさせるために、血の匂いがついたハンカチをカバンに入れてたんすよね」
「……薄汚いな」
「ほんまそれですわ。で、ビスが不正を暴いてくれたおかげで審査がなあなあになって、そのスキに書類審査をぱぱーっと通しまして掃除屋に就任。クソッタレな東を抜けて中央に来たらヘルがもうデシレさんと組んでまして、今に至るっつー訳です」
「――お喋りが過ぎますわ」
タバコの強い匂いのせいで、犬の臭いがすぐそこまで近づいていたことにまったく気づかなかった。ガチャリと音を立て、壊れたままの玄関ドアを開けられる。そこには、ムクを連れて立っているビスの姿があった。
「ビス、なんでここに来とるん」
「カンナ様の帰りがあまりに遅いから、心配してのことです。案の定というべきでしょうか、デシレ氏のもと……正確にはヘルゼルの居場所に来ていたようですね」
「今、ヘルおらへんよ」
「関係ありません。次の仕事も控えています、5分以内に事務所へ向かう車へお乗りください」
丁寧ではあるが、有無を言わせぬ口調だった。冷徹な女にしか見えないが、なぜこいつはカンナとムクを救おうなどと思ったのだろうか。
ほなまた、と名残惜しそうに言い残して、カンナは部屋を出ていった。
俺はドアロックの修理業者を検索しながら、ヘルゼルに聞かなければならない事を頭の中で反復していた。
何故、俺を選んだ?
何故、長年の友人を捨てた?
俺の炎には、それほどの価値があるというのか?
自尊心を失った今、この質問の答えを得なくては前に進めない気がしている。
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
寮生活のイジメ【社会人版】
ポコたん
BL
田舎から出てきた真面目な社会人が先輩社員に性的イジメされそのあと仕返しをする創作BL小説
【この小説は性行為・同性愛・SM・イジメ的要素が含まれます。理解のある方のみこの先にお進みください。】
全四話
毎週日曜日の正午に一話ずつ公開
いっぱい命じて〜無自覚SubはヤンキーDomに甘えたい〜
きよひ
BL
無愛想な高一Domヤンキー×Subの自覚がない高三サッカー部員
Normalの諏訪大輝は近頃、謎の体調不良に悩まされていた。
そんな折に出会った金髪の一年生、甘井呂翔。
初めて会った瞬間から甘井呂に惹かれるものがあった諏訪は、Domである彼がPlayする様子を覗き見てしまう。
甘井呂に優しく支配されるSubに自分を重ねて胸を熱くしたことに戸惑う諏訪だが……。
第二性に振り回されながらも、互いだけを求め合うようになる青春の物語。
※現代ベースのDom/Subユニバースの世界観(独自解釈・オリジナル要素あり)
※不良の喧嘩描写、イジメ描写有り
初日は5話更新、翌日からは2話ずつ更新の予定です。
フローブルー
とぎクロム
BL
——好きだなんて、一生、言えないままだと思ってたから…。
高二の夏。ある出来事をきっかけに、フェロモン発達障害と診断された雨笠 紺(あまがさ こん)は、自分には一生、パートナーも、子供も望めないのだと絶望するも、その後も前向きであろうと、日々を重ね、無事大学を出て、就職を果たす。ところが、そんな新社会人になった紺の前に、高校の同級生、日浦 竜慈(ひうら りゅうじ)が現れ、紺に自分の息子、青磁(せいじ)を預け(押し付け)ていく。——これは、始まり。ひとりと、ひとりの人間が、ゆっくりと、激しく、家族になっていくための…。
【連載再開】絶対支配×快楽耐性ゼロすぎる受けの短編集
あかさたな!
BL
※全話おとな向けな内容です。
こちらの短編集は
絶対支配な攻めが、
快楽耐性ゼロな受けと楽しい一晩を過ごす
1話完結のハッピーエンドなお話の詰め合わせです。
不定期更新ですが、
1話ごと読切なので、サクッと楽しめるように作っていくつもりです。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーー
書きかけの長編が止まってますが、
短編集から久々に、肩慣らししていく予定です。
よろしくお願いします!
アダルトショップでオナホになった俺
ミヒロ
BL
初めて同士の長年の交際をしていた彼氏と喧嘩別れした弘樹。
覚えてしまった快楽に負け、彼女へのプレゼントというていで、と自分を慰める為にアダルトショップに行ったものの。
バイブやローションの品定めしていた弘樹自身が客や後には店員にオナホになる話し。
※表紙イラスト as-AIart- 様(素敵なイラストありがとうございます!)
俺のストーカーくん
あたか
BL
隣のクラスの根倉でいつもおどおどしている深見 渉(ふかみわたる)に気に入られてしまった中村 典人(なかむらのりと)は、彼からのストーカー行為に悩まされていた。
拗らせ根倉男×男前イケメン
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる