上 下
78 / 136

ツルギ、英雄扱いされる

しおりを挟む
ギルドで話かと思えば、その前の広場でドンチャン騒ぎが始まった。
まぁ今更だが……。
ただ、情報が余りにも無いから色々聞いてみるには丁度良かった?

「ロベルト、とりあえずこの5年で何があった?」

ギルドマスターだし詳しく知っているだろうと聞いてみた。

「ん~まずはお前今5年って言ったが、7年程たっているぞ。
おそらくダンジョンの影響だろう。
それと、何故お前を知っているかって事だが……中央見てみろ」

何の事だと見て固まった。
大剣を構えた少年の像がある。



…。
……。
ちょっとまてぇぇぇ!!
あんなもん無かったよね!!!

「……スゲェだろ。
俺もアレはないなと思っていたんだが、トントン拍子に進んでな。
しかも王族まで関わってビックリしたぜ」

恥ずかしいぃぃぃ。
もう聞きたくないわ。

「お前に関わる事だったら、それ以外には街が強化した事と、ロックとメイソンって鍛冶師はこっちに戻って仕事しとるぞ」

「良かった!
寄った理由も剣の強化の為だ。
ロックがこっちにいてくれて助かった。
ロベルトありがとな!」

そっか~シンも強くなれるぞ。
そんな話を交わし、安心した。
すると、一人の冒険者風の子が近づいてきた。

「ツルギさん!
私冒険者になりました。
覚えていますか?」

ロベルトと話し中に、一人女性が話してきた。
誰だ?
クリッとした目に、猫耳の中々発育のいい胸をした女の子だ。

……いや~異世界に知り合いいないぞ?

「すまん。
人違いじゃ無いかな?
君みたいな可愛い子は流石に知らないよ。
ごめんね」

一言お詫びをいれ話す。
だってマジで記憶にないですよ。

「アクセサリーを見せてみろ。
ツルギもそれでわかると思うぞ」

ロベルトがニヤケ顔で言ってくる。
アクセ?
何の事だ?

暫くぼーっとしてた子がハッとして、胸元を開けてきた???

「これです。
どうですか?
思い出しましたか?」

何この子!?
マジでなんなの!?

「ハッハッハ!
傑作だ!
首飾りを見ろって事だ。
…………勘違いするなよ」

ん?
首飾り?
赤い目の鳥…………。





「えっ!?
まさかあの時の子!?
嘘だろ~こんなに可愛い大人になるなんて、ビックリしたよ」

初めて異世界きた時に、作ったペンダントをしていた。
嘘だろうおぉぉぉ!
全然面影ないよぅぅぅ!

なに?
異世界ってどうなってるの?

「ツルギやっと気づいたのか。
ずっと言われ続けて、流石にこっちが負けてなぁ!
今この子シルバーだし、お前一人だし大丈夫だろ」

「先輩冒険者に色々教わりました。
水魔法に関しては、ここでは一番です。
……まぁツルギさんには遠く及びませんが、是非パーティーに入れて下さい」

シルバー!?
……アレ俺より上じゃない。



しおりを挟む

あなたにおすすめの小説

僕の家族は母様と母様の子供の弟妹達と使い魔達だけだよ?

闇夜の現し人(ヤミヨノウツシビト)
ファンタジー
ー 母さんは、「絶世の美女」と呼ばれるほど美しく、国の中で最も権力の強い貴族と呼ばれる公爵様の寵姫だった。 しかし、それをよく思わない正妻やその親戚たちに毒を盛られてしまった。 幸い発熱だけですんだがお腹に子が出来てしまった以上ここにいては危険だと判断し、仲の良かった侍女数名に「ここを離れる」と言い残し公爵家を後にした。 お母さん大好きっ子な主人公は、毒を盛られるという失態をおかした父親や毒を盛った親戚たちを嫌悪するがお母さんが日々、「家族で暮らしたい」と話していたため、ある出来事をきっかけに一緒に暮らし始めた。 しかし、自分が家族だと認めた者がいれば初めて見た者は跪くと言われる程の華の顔(カンバセ)を綻ばせ笑うが、家族がいなければ心底どうでもいいというような表情をしていて、人形の方がまだ表情があると言われていた。 『無能で無価値の稚拙な愚父共が僕の家族を名乗る資格なんて無いんだよ?』 さぁ、ここに超絶チートを持つ自分が認めた家族以外の生き物全てを嫌う主人公の物語が始まる。 〈念の為〉 稚拙→ちせつ 愚父→ぐふ ⚠︎注意⚠︎ 不定期更新です。作者の妄想をつぎ込んだ作品です。

【完結】私だけが知らない

綾雅(りょうが)祝!コミカライズ
ファンタジー
目が覚めたら何も覚えていなかった。父と兄を名乗る二人は泣きながら謝る。痩せ細った体、痣が残る肌、誰もが過保護に私を気遣う。けれど、誰もが何が起きたのかを語らなかった。 優しい家族、ぬるま湯のような生活、穏やかに過ぎていく日常……その陰で、人々は己の犯した罪を隠しつつ微笑む。私を守るため、そう言いながら真実から遠ざけた。 やがて、すべてを知った私は――ひとつの決断をする。 記憶喪失から始まる物語。冤罪で殺されかけた私は蘇り、陥れようとした者は断罪される。優しい嘘に隠された真実が徐々に明らかになっていく。 【同時掲載】 小説家になろう、アルファポリス、カクヨム、エブリスタ 2023/12/20……小説家になろう 日間、ファンタジー 27位 2023/12/19……番外編完結 2023/12/11……本編完結(番外編、12/12) 2023/08/27……エブリスタ ファンタジートレンド 1位 2023/08/26……カテゴリー変更「恋愛」⇒「ファンタジー」 2023/08/25……アルファポリス HOT女性向け 13位 2023/08/22……小説家になろう 異世界恋愛、日間 22位 2023/08/21……カクヨム 恋愛週間 17位 2023/08/16……カクヨム 恋愛日間 12位 2023/08/14……連載開始

名前を書くとお漏らしさせることが出来るノートを拾ったのでイジメてくる女子に復讐します。ついでにアイドルとかも漏らさせてやりたい放題します

カルラ アンジェリ
ファンタジー
平凡な高校生暁 大地は陰キャな性格も手伝って女子からイジメられていた。 そんな毎日に鬱憤が溜まっていたが相手が女子では暴力でやり返すことも出来ず苦しんでいた大地はある日一冊のノートを拾う。 それはお漏らしノートという物でこれに名前を書くと対象を自在にお漏らしさせることが出来るというのだ。 これを使い主人公はいじめっ子女子たちに復讐を開始する。 更にそれがきっかけで元からあったお漏らしフェチの素養は高まりアイドルも漏らさせていきやりたい放題することに。 ネット上ではこの怪事件が何らかの超常現象の力と話題になりそれを失禁王から略してシンと呼び一部から奉られることになる。 しかしその変態行為を許さない美少女名探偵が現れシンの正体を暴くことを誓い…… これはそんな一人の変態男と美少女名探偵の頭脳戦とお漏らしを楽しむ物語。

【完結】兄の事を皆が期待していたので僕は離れます

まりぃべる
ファンタジー
一つ年上の兄は、国の為にと言われて意気揚々と村を離れた。お伽話にある、奇跡の聖人だと幼き頃より誰からも言われていた為、それは必然だと。 貧しい村で育った弟は、小さな頃より家の事を兄の分までせねばならず、兄は素晴らしい人物で対して自分は凡人であると思い込まされ、自分は必要ないのだからと弟は村を離れる事にした。 そんな弟が、自分を必要としてくれる人に会い、幸せを掴むお話。 ☆まりぃべるの世界観です。緩い設定で、現実世界とは違う部分も多々ありますがそこをあえて楽しんでいただけると幸いです。 ☆現実世界にも同じような名前、地名、言葉などがありますが、関係ありません。

【完結】20年後の真実

ゴールデンフィッシュメダル
恋愛
公爵令息のマリウスがが婚約者タチアナに婚約破棄を言い渡した。 マリウスは子爵令嬢のゾフィーとの恋に溺れ、婚約者を蔑ろにしていた。 それから20年。 マリウスはゾフィーと結婚し、タチアナは伯爵夫人となっていた。 そして、娘の恋愛を機にマリウスは婚約破棄騒動の真実を知る。 おじさんが昔を思い出しながらもだもだするだけのお話です。 全4話書き上げ済み。

校長室のソファの染みを知っていますか?

フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。 しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。 座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る

強制力がなくなった世界に残されたものは

りりん
ファンタジー
一人の令嬢が処刑によってこの世を去った 令嬢を虐げていた者達、処刑に狂喜乱舞した者達、そして最愛の娘であったはずの令嬢を冷たく切り捨てた家族達 世界の強制力が解けたその瞬間、その世界はどうなるのか その世界を狂わせたものは

オタクおばさん転生する

ゆるりこ
ファンタジー
マンガとゲームと小説を、ゆるーく愛するおばさんがいぬの散歩中に異世界召喚に巻き込まれて転生した。 天使(見習い)さんにいろいろいただいて犬と共に森の中でのんびり暮そうと思っていたけど、いただいたものが思ったより強大な力だったためいろいろ予定が狂ってしまい、勇者さん達を回収しつつ奔走するお話になりそうです。 投稿ものんびりです。(なろうでも投稿しています)

処理中です...