精霊と共に異世界へ

ダンジョンで食事です

ダンジョンでケルベロスを解体して、料理を始める。
テントの中にキッチンがある。
魔物といい道具といい、異世界はよくわからない。

それはさておき肉をカットし、少し焼いてみる。
うん、生臭い！
お湯で茹でてみるが、今度は硬い！
ちなみに水だが、レイラが魔法で用意してくれた。

テントには、色々と調味料だけはある。
一体何種類あるんだろう？？

とりあえず、このままでは食べれない。
調味料を味見し、感で作るしかない。

お湯にくぐらせたり、塩で更に水分と一緒に臭みをとる。
それでも残る為、ハーブや調味料を使い混ぜ、肉を切り漬け込んだりする。

……さっきから視線を感じるが、気にしないで進める。



時間はかかったが、半分程使い出来た。
残りは臭み取りで漬け込みしとく。
竜はでかい肉を焼いたステーキに、こっちはハンバーグだ。

「お～い。
出来たぞ、作ったから食べるぞ」

竜の前にステーキを置き、レイラとステラに皿にハンバーグを渡した。

「料理？変わった臭いがするが、食べれるのか？」

「丸い形の肉？」

「大丈夫？」

全員食べようとしない。
失礼な連中だ。

「俺は先に食べてるぞ」

口に入れ噛む、中から溢れ出る脂やコクが合うな！
臭みも取れてるし、悪くないな。
……ただ、ソース無いのが残念だが、まぁいいか。

「悪くないぞ！
ほら食べないと俺が食うぞ」

皆、おそるおそる一口食べた。

「「「…………！！！」」」

よし食べたな。
俺は俺で静かに食べながら、この後どうするか考えようと思っていたが…。

「な、な、なんだこれは？
一体今まで何を食べていたんだ」

「柔らかい。
肉ってこんなに美味しいの？」

「美味し～美味し～美味しい！」

何！？
五月蝿いんだけど？

「お前さっきのヤツまだ無いのか」

「ツルギさん。
おかわりです」

「まだ食べま～す」

えっ！？
もう食べたの？
おかしいぞ。
まぁ、ハンバーグは沢山作ったから、明日まではあるだろう……多分。

「竜にならステーキなら出来るぞ。
少し時間かかるからな」

「ん！？
そう言えばお前たちのと私のは違うな。
まぁいい、それよりまだ欲しいぞ！」

「ツルギさん。
ステーキっていうのお願いします！」

「私も！私も！」

仕方ない残りを、ステーキにして持って来るか。

「げふ」

「もう食べれません」

「……ふぅ」

あんなでかいのが、一食で消えた。

ダンジョンで一番の衝撃だ。

「ツルギとか言ったな。
ここで私が鍛えれば、ダンジョンを出る力は身に付くぞ！
但し条件で、この鎖を切ってお前と一緒に行くぞ」

妙に熱っぽい視線を感じるが、それはさておき、ここは強すぎるしな、それしか道はなさそうだな。

ただなぁ……一緒にか～。
住むのは王都は無理だろうし、まぁ出てから考えるか。

「わかった！
力を貸してくれ。
お前と共に、このダンジョンを出る事を、今ここに誓うよ！」

ダンジョン生活をする事を竜に伝えた。