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第二章
第40話
しおりを挟む大量の『むきえび』で『えびカツ』を作り、一部を『えびカツバーガー』にしました。そして、我が家では『祖母の味』だった『メアベア』と『フレンチトースト』を大量に作り置き。うん。玉ねぎなら大量にあるから使っても大丈夫だよね。・・・たぶん。それから朝食用にベーコンエッグを作成。え?それくらいの時間はあるだろうって?たしかに日本の朝と違い時間に追われることはないです。それもパパさんたちのご厚意で、ダンジョンの中でもゆったりとした朝食タイムが取れています。でも、この先ずっとご厚意に甘えていていいのでしょうか。それに強制ではないけど『緊急クエスト』に参加した場合、料理する時間はあるでしょうか?時に昼食は歩きながら食べることもあると聞きました。そのため、食べ歩き出来るような料理や短時間で食べられる丼料理を作って収納ボックスにストックしていきました。
・・・メアベアは自分の好物なので、『食べたいときに食べる』ためです。
さらに、大量にご飯を炊いておにぎりを握っていきました。たらこ・明太子・イクラ・鮭のほぐし身に焼き鮭の切り身。さらにかつお節を削って『おかか』を作り、おにぎりの中へ。
飲み物は、簡単にラッシーとサングリア。ラッシーには色々なフルーツを入れて作ってみました。やはり、マンゴーやイチゴ、ブルーベリーに似たフルーツがラッシーによく合いました。サングリアは日中でも飲めるようにジュースタイプを大量に作りましたが、やはり夜でも楽しめるようにアルコールタイプのサングリアも作ってしまいました。
レシピ登録したので、他の方々が先に飲むのでしょうね。
のんびりとステータス欄の説明文を一つずつ確認していると、フレンド欄にある『検索拒否』をONにすることでフレンド登録をしていない人から検索されなくなることが分かりました。これ以上ゴタゴタに巻き込まれたくないので『ON』にしました。そして、不特定多数から送られるフレンド申請もこれでシャットアウトが出来るようです。除外として、顔見知りからの申請は受け取れるそうです。・・・どこまでが『顔見知り』なのでしょう?
『エアちゃん。善哉を送ってほしいそうよ。お願いできる?』
シェリアさんからメールが届いたので、寸胴鍋をひとつ送りました。
『屋台の方はどうですか?』
『善哉ありがとう。屋台は大盛況よ。エアちゃんが作ったラッシーが大人気で、子供たちがフル稼働で作っているわ。善哉は・・・エアちゃんが気にした通り、皆が足りなくて屋台に並んで食べてるわ。特にミリィとエリーが。『売上に貢献してる』って言ったほうがいいかもね』
何時から始まっているのかは分かりませんが、二つでは足りないかもしれませんね。
『寸胴鍋が空いたら送ってもらえますか?洗っている余裕がないでしょうから。それと丼も洗わずに送ってくれて構いませんよ』
『大丈夫よ。屋台の裏方はオルガたちが手伝ってるわ。じゃあ、エアちゃん。今日はゆっくり休んで明日のボス戦頑張ってね』
『はい。ありがとうございます』
公開取り調べがどうなっているのか分かりませんが、審神者は自身の口から『真実しか語れない』と知った今、どんな思いで広場に立って、王都治療院や自分の罪を『証言』しているのでしょうか?
それも審神者の誓約は、『聞かれたことに答える。黙り・拒否権は一切ない』という厳しいものだそう、聞かれた質問にすべて答える義務があるそうです。年一度の厳しい審査と試験を受けて合格出来る『狭き門』ですが、その代わり『高給職』で人気らしいです。
今後もその人気が続くのでしょうか。『真実しか話せない』ことを機密事項として漏洩禁止にされる可能性は高いでしょう。その場合、審神者になった時に伝えられるのでしょうか?・・・そして、まだ辞めた人が現れていないため知られていませんが、『審神者を辞めてからも真実しか話せない』ことを知ったらどうなるのでしょう。
でも・・・ひとつだけ言えることがあります。
『触らぬ『聖女』に祟りなし』
これに懲りて、二度と追い回す人が現れないことを願うばかりです。
寝室の隣、『私室』は広く、部屋の窓際には木の重厚感ある『執務机』があります。拾ったテントの中にあった『中古品』ですが新品同様です。中世ヨーロッパや小説などに出てくる、領主や王様が使っているような豪華で横に広い机です。アミュレットを使って確認すると『家具職人渾身の逸品』とありました。机には『防汚付与』の他に『自己修復機能』が付いていて、へこみなどの使用感も自己修復してくれるそうです。それにあわせて作られた肘掛け椅子は座り心地が良いです。
・・・こんな立派な執務机と椅子を簡単に放り出していくなんて、もったいないことをしますね。『渾身の一品』とあるのですから、そうそうお目にかかれるものではないでしょう。『白金の誘惑』はそれほど魅力的だったのでしょうか。
その机の中央には日本で使っていたミニノートパソコン。左横にはタブレット端末と携帯キーボード。反対側にはスマホを、簡易スタンドに立て掛けています。それでも、何も置かれていない机の広さからみると、中央のイス側に少ししか置かれていません。そして窓の外にある光は『擬似太陽』と思われますが、『太陽光発電』で充電出来たため、蓄電池に充電させて何時でも使えるようにしています。
擬似太陽と思っている理由は簡単です。此処は地下深く49階。にも関わらず、『窓の外』は明るいのです。ただ、時間にあわせて明るくなったり暗くなったりするのですが、『空に太陽がありません』。ただ青い空と白い雲が漂い、その雲が遮った時だけ『太陽らしきもの』が白く丸く見えるのです。
両開きの大きな窓の外はテラスになっていて、そのまま庭に出ることが出来るのです。はい。外に出ました。
其処は『何処ぞかの自然豊かな場所のお屋敷の庭』に繋がっているような感覚でした。木々や草花の香りもしています。春のように柔らかい陽射しの中で、この草原に寝そべって昼寝をしたいですね。
この空間は、窓から半径100メートルまでしか進めません。それなのに風が吹いて雲は流れる。
・・・この風は何処から吹いてくるのか。なんて詩人のように言いたいですが、正解が分からない以上考えてもムダでしょう。『風が吹いているから空気が淀んでいない』。これが私の中の『正解』です。
・・・そして、いつか叶えたい私の願望。時間も忘れて好きなだけお風呂に入りたいです(これ大事!)。現在、私の風呂場には様々な浴槽がスーパー銭湯のようにありますが、ゆっくり入ることが出来ないため、浴槽にはお湯が一滴も入っていません。空き時間を作って、すべての浴槽にお湯を張って入浴したいですね。
この部屋に閉じられた、ひとつの扉。
そこには、『もう一つのテントにあったもの』が置かれています。まだ鑑定をしていないため、使うことが出来ないのです。武器なら売却するなりすれば良いのですが・・・。
『セイマール国王宮より流出した国宝』と表示された、ルビーがあしらわれた宝剣。『ハイエル国より借金返済のために流出した王妃の手鏡』など、物騒なことが表示されています。さらに物騒なことに、『その犯罪に関わった者』の名前も表示されています。
・・・この場合、報告するのはフィシスさんでしょうか?エリーさんでしょうか?
まずは、全部の鑑定を終えてから連絡しましょう。
「それでエアちゃん。・・・これは一体どういうことかしら?」
フィシスさんの呆れた声が、通話の向こうから聞こえてきました。
「・・・頑張って『鑑定』したの」
はい。一時間かけて鑑定して、『何処かの国から流出したもの』を選んでフィシスさんに送りました。普通の武器は私が貰っています。所有権放棄されていましたから、ダブったり使わない武器は冒険者ギルド併設の『何でも屋』へ売却しちゃいましょう。
「エアちゃん。これって宝箱から出たの?」
「広場に『所有権放棄』で放置されたテントの中に置いてあったの。だから、どんなものなのかアミュレットで鑑定していたら『何処かの国から流出したもの』って。でもテントの所有権を私にしたから、中にあったのも全部、私に所有権が移ったの。別に、私がそのまま貰っても『正規の手続き』をしてるから問題ないんだけど・・・。ルビーのついた剣は『国宝』なんて表示されてるの」
「此等には『犯罪履歴』が残っているわね。その国の誰が持ち出して、いくらで売却したとか、盗んだ相手の名前とか。最後に『前所有者の所有権放棄によりエアを現所有者と認める』とあるわ」
「他国との交渉になるでしょ?でも・・・『この国』は信用出来ないし。何より関わりたくないの」
「確かに『ダンジョンで見つかった』なら、冒険者ギルドが関わっても問題ないわね。でも、何故フィシスに送ったの?エリーでも良かったんじゃない?」
アンジーさんの疑問は正しいでしょう。ただ、『手に入れた場所』が問題なのです。
「そのテント・・・『21階』の広場にあったの」
「21階?それがどうかしたの?」
「まってフィシス。・・・エアちゃん。『呪いの宝箱』は何階にあったの?」
エリーさんの質問に、フィシスさんたちから「アッ」「もしかして?!」という声が聞こえます。
「・・・21階」
私の返事に「やっぱり。そういうことね」とエリーさんは納得してくれました。
「33階で助けた『呪われた冒険者たち』が関わっている可能性があるのね」
「・・・たぶん。他に呪われた人たちがいて、何処かの転移石でダンジョンから出た可能性もありますが」
「保護した連中と『鑑定に表示された名前』を確認すれば分かるだろ。違えば、冒険者で該当する名前があるか調べる」
「そうね。彼女たちは、治療院で処置を受けているわ。解呪しても、失った体力は簡単に戻らないから当分は治療院から出られない。・・・これを何処から手に入れたのか。すべて話してもらいましょう」
「テントの中に残っていた服などから、『女性パーティ』だって分かったの。・・・保護された人たち、女性パーティだったでしょ?」
「ええ。そうね。『女性パーティ』に『呪われた武器や装備』。関係あると考えるのが自然ね」
「分かった。交渉は冒険者ギルドが責任持って請け負うわ。交渉内容はエアちゃんに報告するから安心して。大体は売却額に上乗せされた金額での買い取りになると思う。正式な所有権はエアちゃんにあるから、下手なことをしてきたら相手国側は『滅ぶ』わね」
「・・・・・・滅ぶの?」
「そうよ。これは『国家間の取り引き』になるからね。恐喝や恫喝をしたら、それだけで『宣戦布告』よ。今回なら『それは盗まれたものだ。速やかに無償返還しろ』とか、交渉が決裂して因縁をつけたら・・・『神の鉄槌』が落ちるわ」
「『権利の神』の罰よね」
「正式な所有権はエアちゃんにあるから。それは『鑑定で証明されている=神が認めた』ということよ。それに因縁をつけたら『神の証明に異を唱えるもの』と見做されるから、罰が落ちるのは当たり前なのよ」
「過去に交渉人が交渉決裂の報復に『交渉相手の娘を無理矢理襲って殺した』って事件があったわね。その国、一晩で消滅したわよ。事件発覚前に国へ逃げ帰った交渉人が見たのは、砂塵に埋もれた母国だった。人も生き物も魔物の姿もなく、交渉人一行だけが生き残った。まあ、交渉人はすぐに追手に捕まり、『不死人』として処刑された今も『亡国』に留まり、嘆き悲しんでいるって話ね」
「交渉人の言動で国が滅ぶの?」
「まあね。交渉人は『国の代表』だから。それに必ずと言っていいほど王族が加わるのよ」
「ねえ。その交渉に『エアちゃんも参加してもらう』のはどう?交渉自体はエリーに任せるし会話はチャットを使うけど、私やアンジーがエアちゃんの姿を隠したら大丈夫でしょ?」
「それは、相手のステータスを確認してからね。妖精の姿が見える相手なら、それは出来ないわ」
「まあ。それは交渉が進んでからね。早くてもひと月は『信書』でのやり取りになるから」
「エアちゃんの場合、目下の目標は、明日のボス戦を無事に終えて王都に戻ることかしら?だから、交渉関係は戻ってからの話になるわね」
「あー・・・。シシィ。それ違う。エアちゃんの目標は『帰ったらミリィによく頑張ったと誉めてもらい、ギューッと抱きしめてもらうこと』だ」
エリーさんの言葉に「それは間違いなくやってもらえるから安心して」とアンジーさんが笑っています。ちなみに、ミリィさんは詰め所で『見張られ』中だそうです。
「エアちゃんに罪を着せて殺そうとしたのよ。それを知ったミリィが『大人しくしている』はずがないじゃない?」
「それで『見張りをしつつ見張られている』状態なの」
「でも面白いわよ。広場で査問会をした時は、ふてぶてしい態度だった審神者や王都治療院の連中だったんだけどね。審神者を個室、隣に治療師たちを纏めて入れたの。罵り合いしてたからね。そうしたら治療院たちの檻にミリィがしがみついて、「よくもエアちゃんをイジメたな」「エアちゃんの敵は私の敵」って呟きながら文字通り見張っている状態になった途端に、連中が泣いて謝ったのよ」
ダンジョンの広場で、フィシスさんとエリーさんにミリィさんが言ってましたね。
そうそう。ダンジョンではフィシスさんが皆さんを急かせて五階にまで戻れたそうだけど、其処で魔法が切れちゃって・・・。うん。キッカさんが一緒だったから無事に一階の治療師たちにターゲットを変えられたって言ってたっけ。それからずっとミリィさんが『ロックオン』状態だったんだ。それも、守備隊に捕まった治療院の人たちも入っているそうだし。ミリィさんにしてみれば、『獲物が増えた』って所かな?
「その時、私達も一緒にいたんだけどね。ミリィが「この扉、開けていいか?」と私たちに聞く度に全員が首を振って「止めてください!」「殺されます!」って泣いて止めるのよ。別に殺しはしないわよ。痛い目にはあうだろうけど、それは自業自得だから仕方がないわよね~」
「自白は『ミリィを入れたくない』って理由からね。私たちはそんな約束してないから、自白も調書もすべて取ってからミリィを入れても良かったんだけど・・・」
「とりあえず、裁判を受けるのに檻から出なきゃいけないからね。その役目をミリィが請け負ってるの。連中ったら素直よ~。少しでも歯向かえば、ミリィに襲われるって分かっているから。移動も一列で並んでるし、私語もないし。何か言われたら「はい!」だから」
「その自白からね。王都治療院所属の治療師も職員も全員が檻の中よ。審神者の証言もあるからね」
「そう言えば、審神者は『真実しか話せない』って知っているのですか?」
「あれを用意したのも審神者だったわよ。「蓋を開けた時点で『永遠の眠り』につくはずだ」ですって。だから「『蓋を開けず』に鑑定を使って、不審物だったから『状態回復』を使ったそうだ。その上で『希望する相手を真実しか話せなく出来る』と知って「審神者に」と願ったそうだ。その結果、『審神者という職業』がこの呪いにかかった。貴方の名前を知らなかったから、そのような結果になった。自業自得だな」と教えたら失神したよ。それと『34階の惨劇』も審神者が主体で動いていたらしい。そうそう。マーシェリを助けてくれてありがとう。フィシスから精霊王に預かってもらったよ」
「ごめんね。最初「闇堕ちしかけた者なんか預かれない」と言ってたんだけど、アンジーが「エアちゃんが救ってくれた時に、『精霊王にお願いをしたらどうか』と言われたのです」って言ったらコロリと態度を変えたのよ」
「その精霊王からの伝言。『大切に預かるから心配しなくても良い』ですって。ほーんと、エアちゃんが関わったと知る前と後じゃ、ぜんぜん態度が違うんだから」
オーラムさん。・・・分かりやすい方ですね。
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