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第二章
第39話
しおりを挟む真っ昼間からお風呂に入れるなんて・・・
「あ~~~。シ・ア・ワ・セ~~~」
もう。『自堕落生活』もいいわね~。
浴槽に身を沈めていると、このまま『腑抜け』になりそ~。
『小原庄助さん』の気持ちが分かる~。
私は『朝寝・朝酒・朝湯』をしてても、身上は潰れないもんね~。
ぐぅー
お腹が鳴りました。お昼にしましょうか。
今日のお昼は、バケットに白身魚のフライを挟んだサンドウィッチです。うん。パパさんは新しいレシピが出るとすぐに挑戦してくれますね。忠実に作ってくれるので、大変美味しいです。朝と昼のご飯がサンドウィッチなのは、簡単に食べられるようにですね。そのさり気ない優しさが嬉しいです。
バスケットには『お姉ちゃん。今日も一日頑張って』とマーレンくんからの手紙が挟んでありました。裏返すと小さめの字で『無理するなよ』と書かれています。此方はユーシスくんですね。ユーシスくんはぶっきらぼうだけど、よく気が付く優しい子です。きっとパパさんに似て口下手なだけでしょう。
『エアちゃん。明日、王都に帰ってきても大丈夫よ。黒髪の女性が追い回されることも二度とないわ』
リビングのソファーでだらけていたら、エリーさんからメールが届きました。開いてみると、それだけ書かれていました。『光の聖女様』効果でしょうか。きっと『効果バツグン』だったのでしょう。でもダンジョンの中にいて『何も知らないはず』の私が、急展開した状況に興味を持たないのもおかしいですよね。
『何かあったのですか?』
それだけ送ったら、『今はどこ?通話しても大丈夫?』と聞かれました。すぐに通話をオンにします。
「エリーさん。もうテントの中にいます。それで何かあったのですか?」
「エアちゃん。よく聞いて。王都に『聖女様』が現れたの」
「お披露目?」
「違うわ。・・・聖女様は国王に殺されていたの。第二王子が聖女様を『違法召喚』して、それを知った国王が聖女様を殺して『なかったこと』にしようとしたそうよ」
・・・なんつー話になっているのでしょう。ウワサに背びれ尾びれだけでなく、ツノとキバまで生やしちゃってます。
「それとね。殺された聖女様の他に『黒髪の聖女様』がいらっしゃられるそうなの。その方は、第二王子に聖女様の称号を奪われて城から追い出されたの。そのことを知った城の連中が、見つけ出して殺すために『黒髪の女性』を探し回っていたのよ」
「・・・聖女様を殺すなんて」
「そうなのよ。まだ黒髪の聖女様がご無事だからだと思う・・・この世界が罰を受けていない理由は。でも、その黒髪の聖女様が亡くなられたら、すぐに罰を受ける可能性はあるわ」
「じゃあ、集められた女性たちって・・・」
「彼女たちは無事よ。中央守備隊の詰め所に集められていたけど、聖女様が『集められた理由』を説明されて、守備隊の人たちがすぐに助け出したの。彼らは『行方知れずの聖女様を探すため』に詰め所を貸しただけだと証言してるわ」
「じゃあ。私が王都に戻っても、もう追い回されませんか?」
「んー。それはどうだろ」
「えー!」
「じつはね。『冒険者』が王都治療院や審神者の悪事を暴いたって聖女様が仰ってね。色々と憶測が広がっているの。エアちゃんが食材を求めてダンジョンに入ったのは私たちとキッカたち。そしてたぶん宿の家族くらいしか知らないでしょ?」
「そうですね。食堂のお客さんたちがいる時にキッカさんたちが肉やたまごを届けに行ってくれたから、お客さんたちは彼ら冒険者が食材を届けているから食堂が続けられているって思われています」
そう。私が表に出ないように、パパさんたちは気に掛けてくれています。そのため、お客さんたちの誤解をマーレンくんもユーシスくんも訂正しないのです。
ちなみに『黒髪の女性』が集められているのに黒髪のママさんが無事なのは、年齢が外れているのと『宿屋の女将』という立派な証明があるからです。
「それでね。エアちゃんには悪いけど、聖女様は『冒険者』と仰ったの。だから、『男性冒険者』と勘違いしてもらおうかなーって思うんだけど」
「これ以上、追い回されたくないのでお願いしまーす!」
私の言葉にエリーさんがクスクスと笑う声が聞こえました。エリーさん、ずっと声が緊張してたけどどうしたのでしょう。
「ごめんね。あまりにも『私たちしか知らない情報』を聖女様が仰っていたから、エアちゃんが『黒髪の聖女様』ではないかって話が出てたのよ」
・・・ヤバいですね。どうやって誤魔化しましょう。
「でもね。聖女様は『城と王都の不正』を暴かれたんだって気付いたの。聖女様の召喚が第二王子による『不正召喚』だったもの。だから亡くなられた聖女様が『不正を正す』ために、不正の温床になっていた『水の迷宮』のことを気にされていてもおかしくないわよね。それでエアちゃんが色々と暴いてくれたから、聖女様がエアちゃんをみんなの前で『誉めてくださった』のね」
「・・・なぜか、いま。ミリィさんがいたら抱きしめられていた気がします」
「あら。私も「聖女様に誉められるなんてー!やっぱり私のエアちゃんはスゴイのよー!」って抱きしめて騒いでいる姿が脳裏を過ぎったわ」
はい。ミリィさんが一緒にいるなら、間違いなく『そうしてた』でしょう。
「あ、エアちゃん。残念だけど『過去形』には出来ないと思う。明日帰ったら・・・間違いなく待ってるわよ。ミリィが」
「よく頑張ったって誉めてくれるでしょうか?」
「もう。エアちゃんったら。聖女様に誉められたことよりミリィに誉められる方が大事なのね」
まあ、『聖女様に直接誉められた』わけではありませんからねぇ。『表彰状。アンタはエラい!』と表彰された訳でもないですし。今残っている聖女様は『私』だから、自分で自分を誉める?
・・・それはちょっとね。
それなら、ミリィさんの『エアちゃ~ん!エラかったわね~!』って、抱きしめて誉められる方が何千倍も嬉しいです。
「みんなから私が誉められたと言われても、私本人は誉められてないですからね。ミリィさんの方が実感出来ますもん」
「そういえば、エアちゃんは『聞いてない』んだっけ。それならミリィの『抱きしめ』の方が嬉しいわよね」
「はい!」
「あら。いいお返事だこと。ミリィに教えたら張り切ってくれるわね」
あれ?エリーさんだけじゃなかったのでしょうか?この声はシェリアさんですね。ってことは、エリーさんは商人ギルドのギルド長室にいるってこと?
「シェリア。広場の準備はどう?」
「私の権限で、屋台も露店も出店許可を出したから、久しぶりに賑やかになりそうよ。そうそう。エアちゃん。宿の食堂も閉めて、屋台で肉串やエアちゃんのレシピを使った料理を出してくれるそうよ。エアちゃんのレシピを沢山の人に広めたいと話したら、食堂を閉めて屋台で出すって。良い場所を提供したから、其処で売ってくれるそうよ」
「おいおい。シェリア。食堂で料理を出してもらう予定じゃなかったんか?」
「その予定だったんだけどね。広場で『公開取り調べ』をするなら、食堂に来る客は少ないだろうって言われてね。広場は商人ギルドに近いから、レシピ購入の客がギルドに行きやすいだろうってなったのよ」
「エアちゃん。フィシスたちは今から、広場で『吊し上げ』やるのよ」
「吊し上げ・・・?」
『広場で審神者に証言させる』ってヤツですか?
「エアちゃんが『審神者に真実しか話せなくなる』ようにしてくれたでしょ?それをいい事に、『水の迷宮』の取り調べを公開することにしたの」
「ミリィはエアちゃんが巻き込まれたから張り切っているのは分かるんだけど・・・。なぜかフィシスが異常なくらい張り切っていてね。・・・エアちゃん。何故か分かる?」
シェリアさんの後ろでエリーさんがクックッと笑いを堪えています。・・・ボールの件でしょうか?それとも風船?何れにせよ、言わないほうが良いでしょう。
「女性の救助に向かっただけのハズが一泊することになり、さらに早朝になって大量の魔獣を討伐することになったから、我慢の限界がきてしまったのでしょうか?」
「確かにそれはあるわね。朝出て、その日に帰られないなんて今までなかったわ。あ、そうそう。エアちゃん。昨日、夕食作ってフィシスたちにくれたんだって?みんな疲れてたから、携帯食で済ませてそのまま寝ようってなってたから喜んだみたいよ」
「私やキッカたちの保存食だけでは、全員が満足できるだけの量はなかったからね。チャーハン?あれが一番人気だったよ。あと甘いやつ」
「ご飯をそのまま送るより、チャーハンにした方が栄養があるし、冷めても食べられると思ったから。作りすぎたと思ってたから良かったです。甘いのは善哉?ぼた餅?」
「汁の方よ」
「じゃあ善哉ですね。甘いものは、疲労回復に最適なんですよ。お餅も腹持ちが良くなりますし」
「ミリィが『おかわり』しようとしたらなくてね。それで暴れたのよ」
「仕方ないですね。まだ寸胴鍋にありますから、パパさんに屋台で出してくれるように頼んでみましょうか。あと、通話が終わり次第、みなさん用に、両手鍋に入れてある善哉を送りますね」
「大丈夫なの?」
「簡単な料理ですから。いまからふやかした小豆をパパさんに渡しても、屋台の準備をしているならちょっと難しいでしょうね」
そう言いながらキッチンへ向かい、カラの寸胴鍋にふやかした小豆を入れて水を張り、コンロにかけました。それを二つ。
「エアちゃん?何を始めたの?」
「昨日のお善哉。一応80人分あったのに『足りなかった』って言うから、パパさんに寸胴鍋ひとつ渡しても足りないかなー?って。追加で二つ用意しています。余れば収納ボックスに入れておきますから」
「小豆って、何時間も水に浸けて戻しておく必要があるんでしょう?」
「ええ。ですから、先に大量の小豆を水に浸けて、いつでも使える状態で収納ボックスに入れています」
「・・・さすがエアちゃんだわ。こういう所で、ちゃんと『料理ができる人か』って分かるのよね」
「シェリアさん。誉めても『新作レシピ』しか出せませんよ」
「それでも十分だわ」
「それに『新作料理』があればいい」
「アハハ。なにかリクエストがありますか?」
「美味しければ何でもいい」
「皆さん。お昼ごはんは終わったのですか?」
「まだよ」
「そういえば、忘れてたわ」
「じゃあ、簡単に食べられるものを送りますね」
「別に善哉だけでいいわよ」
「・・・足りないからって、屋台を強襲しませんか?」
「・・・ありえそう」
会話をしながら、収納ボックスから直接食材を取り出します。丼にごはんをよそって、上に刻んだ大葉や海苔を乗せて、海鮮丼や海鮮親子丼、漬けマグロ丼、ウニイクラ丼。海老天丼とかき揚げ丼。そして、肉も欲しいかと思い、親子丼ととんかつを作ってカツ丼、ウシの肉も大量にあるのでステーキ丼とローストビーフ丼、牛丼も作りました。
丼にしたのは、立ってでも食べられるからです。
「エアちゃーん。すごく美味しそうな音がしてるんだけどー」
「音だけでハラ減った」
シェリアさんとエリーさんには、料理の音を聞いているだけでも辛いみたいです。
「キッカさんたちにも食べてもらおうと、色んな料理をたくさん作っています。何処で食べられますか?」
「そうねー。・・・って、ジューって何の音?」
「海老天。かき揚げ。ステーキの音」
「ちょっとエアちゃ~ん・・・」
「・・・ハラ減った」
「それでシェリアさん。何処で食べますか?」
「ああ。そうね・・・。カトラリーは此方で用意するから」
「・・・今すぐ此処で食べる」
「全部乗らないでしょ!」
「じゃあ、キッカたちに場所を用意させる」
「エアちゃん。悪いけど私のところへ送ってもらえる?エリーに送ったら食べられちゃうわ」
「はい。分かりました」
私の返事と共に、エリーさんが通話を切りました。キッカさんに通話してるのでしょう。海鮮丼などすでに作り終えて収納ボックスに入れていた料理をシェリアさんに送りました。
ビニール袋に入れて作ってたローストビーフも上手くいったようで、フライパンで表面を焼いていきます。その間に、ステーキ丼とカツ丼を作って送りました。カツ丼は、ただのカツ丼と卵とじカツ丼の二種類です。ちょっと甘めに煮込んでいた牛肉で作った牛丼も完成。完成するたびに、シェリアさんに送っていきます。
油を切った海老天と小エビのかき揚げを、其々丼にしていきます。本当は天丼を作りたかったのですが、この後、野菜の流通がどうなるか心配だったので、天ぷらと天丼は後日にしました。ローストビーフも表面が焼けたので冷まして切っていくと、丼に盛り付けていきます。
最後に、ゆでたまごを潰してマヨネーズを和えてロールパンに挟んだ『タマゴサンド』。『厚焼き玉子サンド』も、厚焼きたまごとだし巻きたまごの二種類を作って送りました。
ここまで作ったすべてが『新作レシピ』で登録されました。今回は、宿とミリィさんたち。そして、キッカさんのパーティのオルガさん、ソレスさん、ボンドさんの三人も追加しました。
作った丼料理をシェリアさんにすべて送り、善哉の鍋も送りました。
それからシェリアさんに『宿の屋台で出す善哉も送っていいですか?宿からでは遠すぎるので。屋台で出してもらっていいですか?』と伝えました。すぐに『もちろんいいわよ』と返事をもらったので、寸胴鍋を送りました。
それから、宿に『屋台を出されると聞きました。私が作った善哉を商人ギルドのシェリアさんに送りましたので屋台で受け取って下さい。善哉はまだありますので、なくなったら連絡して下さい』とメールを送りました。
『お姉ちゃん。屋台のこと誰から聞いたの?』
『商人ギルドからね。私のレシピを忠実に再現してるって評判らしいわよ。それで善哉なんだけど、入れている鍋は大きいからシェリアさんに送ったの。屋台で出してくれる話になっています』
『何から何まで申し訳ない。屋台に出すのは『じゃがいも料理』とから揚げ、竜田揚げを予定してるが、他に何か屋台で出せるものはあるだろうか?』
『『白身魚のフライ』もどうですか?地元には、白身魚のフライとポテトチップスをセットにした『フィッシュアンドチップス』がありました。ソースはタルタルです。それに今日の昼食で作ってくれた『フィッシュサンド』も美味しかったですよ。同じく、パンにサラダ菜とポテトサラダを挟んだ『ポテサラサンド』も美味しいですね。先ほど新しいレシピを登録しました。其方も簡単なレシピがあるので作ってみては如何でしょう?マーレンくんやユーシスくんでも簡単に作れる料理もありますよ』
『色々とありがとう御座います。明日のお帰りをお待ちしております』
『屋台の成功を祈っております』
平皿に白身魚のフライとポテトチップスを乗せてタルタルソースを添えた『フィッシュアンドチップス』は、いま目の前にあります。新規登録もされました。これは屋台などで販売するための『アイデア』として登録されたのです。先ほど案を出した『ポテサラサンド』も、アイデア登録の対象でした。
この世界では『特許』が発展しているようです。
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