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115.
しおりを挟む実家で療養、といっても自由に寝かせてなどもらえない。
朝は7時に起きて朝食、12時に昼食、17時に夕食。
18時以降にシャワー浴、22時30分には消灯。
このルーティン。
外出はコロ ナ禍のため禁止。
ひたすら二週間後の再診まで毎日を過ごしていた。
腹部に痛みがでる。
そりゃあそうだろう。
病棟の看護師たちに体当たりなどの暴行を受けていたのだから。
腹部に当たっていなくても、傷に影響はある。
それを痛み止めで散らすものの、横になっていても痛みはおさまらず。
母の元職場でなければ、暴行事件で警察を呼んでる。
私は大人しいのではなく大人しくしているだけだ。
よく見かけだけでバカにする人がいるが、それは私が『証拠集め』しているだけ。
日本の法律では『先に手を出す』のは許されないが、『正当防衛による暴行』は許されるんだよね。
やりすぎは過剰防衛になるが、それだって『相手を殺した、殺しかけた』場合だ。
あと、腹部……腹筋に力が入る状態なら、私はその場で『仕返しをしていた』んだよ。
カートを蹴り飛ばし、看護師の腹部を蹴り飛ばし、床に叩きつける。
その怒りを抑えるため、点滴スタンドを手にしていた。
……けっして、武器にするためではない。
まあ、カートから身を守ることには役に立ったな。
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