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54.
しおりを挟む「ファイルを持ってお入りください」
小さなカチッという音がした。
扉のロックが解除されたようだ。
髪ゴムは忘れずに外してカバンに入れた。
これには一部に金属が使われているため、検査の際に外す必要があった。
ファイルを手にして出ると女性の技師が待っていて、私からファイルを預かった。
私の前に『寝て撮るレントゲン』があった。
車椅子の人やベッドできた人はこちらを使うのだろう。
「こちらへどうぞ」
そう言われて広い検査室の右側に目を向ける。
そちらには立って撮影するタイプのレントゲンがあった。
そちらへいくと名前と生年月日の確認。
「胸部と腹部のレントゲンを撮影します」
機械と向き合うかたちで、まずは胸部のレントゲン撮影。
髪の毛は肩に乗せた。
「息を大きく吸って~」
レントゲン検査でよく聞くであろう言葉にあわせて、今回はゆっくり呼吸ができた。
私が働いていた病院ではフィルム式だったが、ここは電子化されていた。
そのためフィルムの交換がなく、準備が速い速い。
次に腹部の撮影。
先ほどとは逆に、機械に背をつけた。
そうすることで、前後左右の間違い(腹部と背部、右と左の取り違え)をなくすためらしい。
「息を大きく吸って~」
あっという間にレントゲン検査が終了。
そして、午前の検査も終了。
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