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53.
しおりを挟むレントゲンの検査はまたまた1階の放射線部。
でも今回は別の場所。
私の前に男性と車椅子の人。
先に男性が更衣室に入っていたが、車椅子の人は検査室に直接入れる扉からだった。
中で検査していたらしい車椅子の人が技師の男性に押されて出て来た。
「中は検査室が分かれているのだろうか?」
そう思ったら「○番の更衣室にお入りください」と女性の声。
でも、車椅子の出入り口から出てきた男性技師は「すぐ検査ではないのでお待ち下さい」と言って、車椅子の人を検査室へと連れていった。
「ああ、交互なんだ」
そう思っていたら、入ったところとは別の入り口から検査着を手に男性技師が出てきた。
「こちらを着てください。ズボンは履いてきてもいいですが、レントゲンを撮るときは膝まで下げてもらうことになります」
検査着を受けとって、更衣室へ。
ありゃ、狭い。
まあ、脱ぎ着するスペースだからねぇ。
上はタンクトップで検査着をかぶる。
丈は膝まである。
だったらズボンを脱いでいっか。
検査室の中から声がする。
車椅子の人がレントゲンを撮っているのだろう。
それもすぐに終わった。
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