41 / 120
40.
しおりを挟む可燃ゴミの日だったため、ゴミ捨てにでた。
1階まで降りたら、また上がらないといけない。
それでも生ゴミを残すわけにはいかず、気をつけながら降りていく。
右膝が痛かった。
夜の痛みが残っているのだろうか。
それとも、腹部の筋腫が重しになっているせいだろうか。
1階に降りると、会社の車を待っている兄ちゃんがいた。
「昨日、痛がってたな」
すぐに私だと気付いていた。
煩かっただろうと思い謝罪したところ「気にするな」と言われた。
とりあえず、病気を持っていることは伝えた。
ずっと静かだったから、いないことには気付いていたらしい。
痛み止めや抗生物質を飲んでいることも話したが、『飲んだら8時間開けないと飲めない』ことを知っていた。
風邪で抗生物質を飲んだことがあるらしい。
「夜中にマイク片手にカラオケしなければ問題ないだろ」
……以前、そんな奴がいた。
正月だから何をしても許されると思っていたらしい。
深夜2時。
さすがに警察に通報されて警察官が2人来て注意していった。
ほかにも、朝4時から掃除機をかけて怒鳴られていた。
夜中にダンスのゲームをして下の階から怒鳴りこまれていた。
それ全部、同じ家。
……すでに引っ越していったが。
「病気みたいだから仕方がない」
今朝、そんな話を他の住人たちと話していたそうだ。
半社員寮化してるけど、仲間たちでそう結論を出したと言っていた。
「ゴミ捨てに降りてきてくれてよかったよ」
この兄ちゃん、それを伝えるために待っていたそうだ。
この日から、痛み止めは寝る前に飲むことにした。
10
お気に入りに追加
41
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/horror.png?id=d742d2f035dd0b8efefe)
サンタクロースが寝ている間にやってくる、本当の理由
フルーツパフェ
大衆娯楽
クリスマスイブの聖夜、子供達が寝静まった頃。
トナカイに牽かせたそりと共に、サンタクロースは町中の子供達の家を訪れる。
いかなる家庭の子供も平等に、そしてプレゼントを無償で渡すこの老人はしかしなぜ、子供達が寝静まった頃に現れるのだろうか。
考えてみれば、サンタクロースが何者かを説明できる大人はどれだけいるだろう。
赤い服に白髭、トナカイのそり――知っていることと言えば、せいぜいその程度の外見的特徴だろう。
言い換えればそれに当てはまる存在は全て、サンタクロースということになる。
たとえ、その心の奥底に邪心を孕んでいたとしても。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/essay.png?id=5ada788558fa89228aea)
私が場面緘黙症を受け入れるまで
お鮫
エッセイ・ノンフィクション
私が場面緘黙症で大変だったことや、こういうことを思っていたというのをただ話すだけです。もし自分が場面緘黙症だったり、身近にいるかたに、こういう子もいるんだって知ってもらえれば幸いです。もちろん場面緘黙症ってなんぞや、という方ものぞいてみてください。
ほとんど私の体験談をそのまま文字に起こしています。
初めての投稿になります。生暖かく見守りください
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる