異世界生活〜異世界に飛ばされても生活水準は変えません〜 番外編『旅日記』

第三章

誕生日

「ルーナ。16歳の誕生日おめでとう」


カミュの言葉に
ルーナは目を丸くする。


「忘れてたか？」

ルーナの額に
キスをひとつ落とす。


「今年の『願い』はなんだ」


毎年の誕生日に
カミュが叶えてくれる
『たったひとつの願いごと』


「・・・・・・どんな、『願い』、でも？」


「ああ」




一年目は
『いつもギュッてしてキスをして』


二年目は
『いなくならないで』


三年目は
『必ず帰ってきて』


四年目は
『私を嫌わないで』




そして
今年の誕生日に
ルーナが求めたことは・・・