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第一章
第25話
しおりを挟む「エルお兄ちゃん・・・」
あの時
お兄ちゃんは
なんて叫んだの?
「聞こえなかったよ?」
「ん?」
何かに気付いた
カミュが
お兄ちゃんのそばにしゃがんで
何か探ってる。
「カミュ?」
どうしたの?
「手を出してごらん」
と言われて
両手を器のようにして
カミュに差し出した。
その中に
『キレイな水色』の石が
填められた
木彫り飾りが
乗せられた。
「これ・・・?」
「たぶん『ペンダントトップ』だ」
ついていた紐は焼けてしまったみたいだけどな。
「そいつの後ろだけどな」
そう言って
カミュが
『ペンダントトップ』を裏返す。
そこには
ルーナ
おめでとう
エルンスト
と彫られていた。
「エル・・・お兄ちゃん・・・」
ありがとう。
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