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再会編(ヒューSIDE)
商業ギルド②
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「では、ご案内します」
条件に合ってすぐ紹介できる場所は3カ所で、案内してくれるというので、見に行くことになった。
商業ギルドに所属する不動産を扱う商会の案内人だった。
俺達は魔の森から出て東門から入った。東門は北方諸国軍に繋がる門で、南東はザラド帝国、南は王都へ、西はリュシオーン領の領都へ繋がっている。
北門は魔の森と幽玄迷宮への近道だ。
「一番近いところはこの商業区の奥になります。大通りから一本内側の中通りの壁に近い土地ですね」
そこは商店などが並ぶ通りの奥の住宅地域で高級住宅街の端。周りは裕福な市民が暮らす3階建てくらいの大邸宅が並ぶ区域だが、泊っている宿くらいの建物が入るくらいの土地だ。そして高そうだった。周りはもう少し、広さがあってランク的にこの区域で一番下かなと思った。
「思ったより狭いかな。周り住宅だから工房作ると迷惑かけそうだし」
「ここが一番人気の地区になりますね。その分広い土地の出物が少ないのです。では、次に行きましょう」
次はもう少し広くて職人街の只中にある土地だった。周りは鍛冶工房が多いのか、槌を打つ音が響く。
「うーん、広さはそこそこだけど、周りがなあ。工房メインならまあ、良い立地だけど……」
「工房を作られるということで選びましたが、メインではないのですか?」
「魔道具の研究メインなんだ。作るのは俺じゃないから小さめでいいんだけれど、時々やばいことになるから、広めの土地が欲しいんだ」
「やばいこと?」
爆発とか、爆発とか、爆発とか。
俺は誤魔化すように微笑んだ。
メルトと案内人は同じ表情で、ぽかんとしていた。立ち直ったのは案内人が先だった。
「コホン、で、では最後の土地ですね。一番広い土地になります」
やや北門よりの西門との間の土地で、外壁に近く、木々が壁を目隠しするように土地に沿って植えられていた。池というか水源があり、周りはあまり建物が建っていなかった。広さはさっきの二つを足しても更に二つ入るくらいで牧場も出来そうなほどだ。周りの空き地はもっと狭い。もしかしたら、開拓時代の農地だったところかもしれない。
水源があるのはいい。
この街も上下水道が発達しているわけではないから共有の井戸になる。
遠くて面倒になるから、これは大事だ。
トイレがないから、下水と言っても、食事の支度やお風呂くらいのものだけど。
周りに建物があまりないのもいいし、片側は外壁だ。しかも北向きだから、ザラド帝国から軍隊が来ても、すぐ逃げられる。まあ、来ないとは思うんだがな。
「広すぎないか? ここに屋敷建てたら、どこぞのお貴族様だって……あ、ヒューは……」
メルトは俺が貴族だということを思い出したようだった。
「いいかも。広さは十分だなあ。周りも静かだし、北門も近い。いくら?」
「はい、この値段で……」
示された値段はちょっとぼったくりじゃないかという値段だった。鑑定で見たら、標準的な値段はその3分の2だ。しかもこの広さだと、なかなか売れないんじゃないか。人気がある区画ではないし。
「いやこれくらいで……あ、おすすめの建築工房使うから。でも腕のいいところを頼みたいな」
俺はがっつり半額を示した。案内人の顔色を窺う。ちょっと、苦い顔をしている。
「では、このくらいで……」
4分の1引いたくらいの額を示した。
「うーん、これでは? 即金で払うよ?」
3分の2より少ない金額だ。
「わかりました。これでは?」
そこで示されたのは俺が示した額より少し上乗せした額だ。標準的な値段より少し割り引いた額。
「よし、商談成立だね」
俺と案内人はお互い腹黒い笑顔で握手した。
商業ギルドに戻って、手続することになった。
契約書をよく読んで確認後、サインをして、ギルドカードで決済した。残高を確認したが、余裕だった。というか減った気がしなかった。
建築工房へ連絡してくれるというので、任せた。
建築ギルドに工房の人間が来ることになり、2時間後くらいにいくことになった。商業ギルドを出た時はもう昼を大分過ぎていた。
「約束の時間まで少しあるから、お昼食べようか? お腹空いただろう?」
メルトが反射的にお腹に手を当てた。
「空いてる。すぐ食べられるところがいい」
建築ギルドがある近くの食堂に入った。ピークは過ぎたようで、すぐ席に案内された。
注文して落ち着くと俺ははっとした。
「メルト、俺が決めちゃったけどよかった? 前の二つの方がよかったかな?」
「いや、環境を考えると買った土地が一番よかった。前の二つは落ち着かない感じだった。ただ広かったからいいのかなと思っただけだ。俺は平民でごちゃごちゃした下町で育ったからな」
メルトは苦笑して首を横に振ると、テーブルに肘をついて笑顔で言ってくれた。
そう言えばメルトは広すぎるって言っていたな。また俺は暴走しちゃったのかな。
ちょっと落ち込んだところに、頼んだ定食が来た。
あれ? メルトが百面相している。メルトはすぐ思っていることが顔に出るタイプなんだなと思った。
「メルト? ご飯来たよ? どうしたの? 赤くなったり青くなったり」
「い、いや、ちょっと考えごとしてた。美味しそうだな」
メルトはあっという間に食器を空にしていく。
俺はまだ半分も食べていない。
「メルトはお風呂のほかは何か希望がある?」
「希望?」
メルトが首を傾げた。
「あんな広い敷地に建てる建物の想像なんてつかないからなあ。でもあんな広いと馬とか飼えるかな? 二人で遠乗りとかいいかもな。あとは、鍛錬できる場所があれば、何もないかな?」
馬。騎士だったからか。俺も訓練させられたけど、700年以上前だからな。乗れるかな?
とりあえず、メルトにメインの残りを譲った。
「そっか。馬か。じゃあ、厩舎も作ってもらおう。鍛練する場所も確保だな。俺も実験する場所は必要だしな」
工房は実家にあるけれど、海を隔てた島国だから、しょっちゅう帰るわけにいかないからな。
「ごちそうさま。ちょうどいい時間だね」
俺は支払いを済ませてメルトと一緒に店を出た。
メルトが握った手をぎゅっと握り返してくれた。
「払ってくれてありがとうな」
「うん? どういたしまして?」
メルトがお礼を言ってきた。その律義さに顔が綻ぶ。
周りから視線が飛んでくる。そうしたらメルトがぎゅっと繋いだ手を握ってくる。
あれ?? これってもしかして、妬いてくれてるとか?
この顔はアーリウム1の美形と言われたハディーそっくりだからいろいろあって、あんまり好きじゃない。いつも視線を集めてしまうから、フードを被る癖がついた。今は顔を晒して歩いているから、こうして視線を感じる。
俺に向かう視線はメルトだけでいいんだけどね。
でも、こうしてメルトが俺に独占欲を感じてくれるのなら、それはそれでこの顔でよかったと思える。
メルトの顔を覗き込んだ。
「メルト、キスしようか?」
「はあ?」
「うん? したかったんじゃないのか。残念。今度から言わないでキスするから、覚悟しておいてね?」
「な、何言ってるんだ? ヒューは時々言ってることがわからないぞ?」
「あーそれいろんな人から言われてるよ。諦めて?」
呆れた顔のメルトの唇を掠めるようにキスをした。メルトの顔が真っ赤になった。
「あーでも、やっぱり往来では控えようかな。こんな可愛いメルトの顔、他の人に見せたくないからなあ」
「ヒュー……からかわないでくれ……」
「からかってないよ。本気だよ? メルトは俺の恋人だって叫びたいくらいだからさ。他の人に取られないように」
真っ赤になったメルトの顔は可愛すぎて、晒していけないなあと思う。
「お、俺は、ヒュー以外にはその、恋人になってくれって言われたことないし……多分これからもないんじゃないかな?」
「そうかあ。よかった。じゃあ、メルトの恋人は俺だけってことだよね。すっごく嬉しい」
メルトに視線が飛ぶのに気付いた。やっぱり、メルトのこの顔は見せちゃいけないな。メイルの視線を遮るように歩く。
浮き立った気持ちでメルトの手を引いて歩く。
建築ギルドへの道はそう遠くなかった。
条件に合ってすぐ紹介できる場所は3カ所で、案内してくれるというので、見に行くことになった。
商業ギルドに所属する不動産を扱う商会の案内人だった。
俺達は魔の森から出て東門から入った。東門は北方諸国軍に繋がる門で、南東はザラド帝国、南は王都へ、西はリュシオーン領の領都へ繋がっている。
北門は魔の森と幽玄迷宮への近道だ。
「一番近いところはこの商業区の奥になります。大通りから一本内側の中通りの壁に近い土地ですね」
そこは商店などが並ぶ通りの奥の住宅地域で高級住宅街の端。周りは裕福な市民が暮らす3階建てくらいの大邸宅が並ぶ区域だが、泊っている宿くらいの建物が入るくらいの土地だ。そして高そうだった。周りはもう少し、広さがあってランク的にこの区域で一番下かなと思った。
「思ったより狭いかな。周り住宅だから工房作ると迷惑かけそうだし」
「ここが一番人気の地区になりますね。その分広い土地の出物が少ないのです。では、次に行きましょう」
次はもう少し広くて職人街の只中にある土地だった。周りは鍛冶工房が多いのか、槌を打つ音が響く。
「うーん、広さはそこそこだけど、周りがなあ。工房メインならまあ、良い立地だけど……」
「工房を作られるということで選びましたが、メインではないのですか?」
「魔道具の研究メインなんだ。作るのは俺じゃないから小さめでいいんだけれど、時々やばいことになるから、広めの土地が欲しいんだ」
「やばいこと?」
爆発とか、爆発とか、爆発とか。
俺は誤魔化すように微笑んだ。
メルトと案内人は同じ表情で、ぽかんとしていた。立ち直ったのは案内人が先だった。
「コホン、で、では最後の土地ですね。一番広い土地になります」
やや北門よりの西門との間の土地で、外壁に近く、木々が壁を目隠しするように土地に沿って植えられていた。池というか水源があり、周りはあまり建物が建っていなかった。広さはさっきの二つを足しても更に二つ入るくらいで牧場も出来そうなほどだ。周りの空き地はもっと狭い。もしかしたら、開拓時代の農地だったところかもしれない。
水源があるのはいい。
この街も上下水道が発達しているわけではないから共有の井戸になる。
遠くて面倒になるから、これは大事だ。
トイレがないから、下水と言っても、食事の支度やお風呂くらいのものだけど。
周りに建物があまりないのもいいし、片側は外壁だ。しかも北向きだから、ザラド帝国から軍隊が来ても、すぐ逃げられる。まあ、来ないとは思うんだがな。
「広すぎないか? ここに屋敷建てたら、どこぞのお貴族様だって……あ、ヒューは……」
メルトは俺が貴族だということを思い出したようだった。
「いいかも。広さは十分だなあ。周りも静かだし、北門も近い。いくら?」
「はい、この値段で……」
示された値段はちょっとぼったくりじゃないかという値段だった。鑑定で見たら、標準的な値段はその3分の2だ。しかもこの広さだと、なかなか売れないんじゃないか。人気がある区画ではないし。
「いやこれくらいで……あ、おすすめの建築工房使うから。でも腕のいいところを頼みたいな」
俺はがっつり半額を示した。案内人の顔色を窺う。ちょっと、苦い顔をしている。
「では、このくらいで……」
4分の1引いたくらいの額を示した。
「うーん、これでは? 即金で払うよ?」
3分の2より少ない金額だ。
「わかりました。これでは?」
そこで示されたのは俺が示した額より少し上乗せした額だ。標準的な値段より少し割り引いた額。
「よし、商談成立だね」
俺と案内人はお互い腹黒い笑顔で握手した。
商業ギルドに戻って、手続することになった。
契約書をよく読んで確認後、サインをして、ギルドカードで決済した。残高を確認したが、余裕だった。というか減った気がしなかった。
建築工房へ連絡してくれるというので、任せた。
建築ギルドに工房の人間が来ることになり、2時間後くらいにいくことになった。商業ギルドを出た時はもう昼を大分過ぎていた。
「約束の時間まで少しあるから、お昼食べようか? お腹空いただろう?」
メルトが反射的にお腹に手を当てた。
「空いてる。すぐ食べられるところがいい」
建築ギルドがある近くの食堂に入った。ピークは過ぎたようで、すぐ席に案内された。
注文して落ち着くと俺ははっとした。
「メルト、俺が決めちゃったけどよかった? 前の二つの方がよかったかな?」
「いや、環境を考えると買った土地が一番よかった。前の二つは落ち着かない感じだった。ただ広かったからいいのかなと思っただけだ。俺は平民でごちゃごちゃした下町で育ったからな」
メルトは苦笑して首を横に振ると、テーブルに肘をついて笑顔で言ってくれた。
そう言えばメルトは広すぎるって言っていたな。また俺は暴走しちゃったのかな。
ちょっと落ち込んだところに、頼んだ定食が来た。
あれ? メルトが百面相している。メルトはすぐ思っていることが顔に出るタイプなんだなと思った。
「メルト? ご飯来たよ? どうしたの? 赤くなったり青くなったり」
「い、いや、ちょっと考えごとしてた。美味しそうだな」
メルトはあっという間に食器を空にしていく。
俺はまだ半分も食べていない。
「メルトはお風呂のほかは何か希望がある?」
「希望?」
メルトが首を傾げた。
「あんな広い敷地に建てる建物の想像なんてつかないからなあ。でもあんな広いと馬とか飼えるかな? 二人で遠乗りとかいいかもな。あとは、鍛錬できる場所があれば、何もないかな?」
馬。騎士だったからか。俺も訓練させられたけど、700年以上前だからな。乗れるかな?
とりあえず、メルトにメインの残りを譲った。
「そっか。馬か。じゃあ、厩舎も作ってもらおう。鍛練する場所も確保だな。俺も実験する場所は必要だしな」
工房は実家にあるけれど、海を隔てた島国だから、しょっちゅう帰るわけにいかないからな。
「ごちそうさま。ちょうどいい時間だね」
俺は支払いを済ませてメルトと一緒に店を出た。
メルトが握った手をぎゅっと握り返してくれた。
「払ってくれてありがとうな」
「うん? どういたしまして?」
メルトがお礼を言ってきた。その律義さに顔が綻ぶ。
周りから視線が飛んでくる。そうしたらメルトがぎゅっと繋いだ手を握ってくる。
あれ?? これってもしかして、妬いてくれてるとか?
この顔はアーリウム1の美形と言われたハディーそっくりだからいろいろあって、あんまり好きじゃない。いつも視線を集めてしまうから、フードを被る癖がついた。今は顔を晒して歩いているから、こうして視線を感じる。
俺に向かう視線はメルトだけでいいんだけどね。
でも、こうしてメルトが俺に独占欲を感じてくれるのなら、それはそれでこの顔でよかったと思える。
メルトの顔を覗き込んだ。
「メルト、キスしようか?」
「はあ?」
「うん? したかったんじゃないのか。残念。今度から言わないでキスするから、覚悟しておいてね?」
「な、何言ってるんだ? ヒューは時々言ってることがわからないぞ?」
「あーそれいろんな人から言われてるよ。諦めて?」
呆れた顔のメルトの唇を掠めるようにキスをした。メルトの顔が真っ赤になった。
「あーでも、やっぱり往来では控えようかな。こんな可愛いメルトの顔、他の人に見せたくないからなあ」
「ヒュー……からかわないでくれ……」
「からかってないよ。本気だよ? メルトは俺の恋人だって叫びたいくらいだからさ。他の人に取られないように」
真っ赤になったメルトの顔は可愛すぎて、晒していけないなあと思う。
「お、俺は、ヒュー以外にはその、恋人になってくれって言われたことないし……多分これからもないんじゃないかな?」
「そうかあ。よかった。じゃあ、メルトの恋人は俺だけってことだよね。すっごく嬉しい」
メルトに視線が飛ぶのに気付いた。やっぱり、メルトのこの顔は見せちゃいけないな。メイルの視線を遮るように歩く。
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