14 / 115
見習い騎士はダンジョンで運命と出会う(メルトSIDE)
14
しおりを挟む
翌朝、起きたらヒューが上機嫌で朝食が豪華だった。食べたことのないものがあった。
エッグベネディクトとかいう、パンの上にハムとゆでた卵の上に黄色のソースがのった物があった。黄色のソースがめちゃくちゃ美味しくてお代わりをした。
サラダも果物のジュースも美味しかった。ベーコンもカリカリに焼かれていて美味しかった。
今日は一旦探索を休んで身体を休めようということになった。鍛練をしたいというとヒューは付き合ってくれるそうだ。明日からの探索の打ち合わせをしてから剣の相手をしてくれるということだ。
期待した目で見てたらメルトはほんとに剣が好きなんだね、と言われた。
食事をしたらテントに戻ってテーブルに座った。ヒューが紅茶を出してくれた。
それを飲んでいるとヒューがどこからか地図を出し、テーブルに広げた。
「今いる階層の地図だ。飛ばされた最初の部屋が起点になっていて、今までマッピングした通路はここ、出てくる魔物の分類は通路を色分けした。大別すると森林系とゴーレム系だったが、まだ探索してないこの部分はどんなのが出てくるか、わからないけどね。多分この先に階段か、ボス部屋があると思う。ボス部屋があったら出られる可能性は高いと思う。」
地図は壁が黒で表されていて、この部屋の形状を青で示されていてその青は安全の青だと言われた。
そこを伸びる通路はしばらくまっすぐ伸び、それから3方向に別れそれぞれがまた複雑に別れていき、迷路のようにところどころ行き止まりがあり、そういったところは時折休憩した広場になっていた。
全体的には円形の構造のように思えた。そこを街の道のように通路が走り、俺達のいるこの部屋の対極上に未知の空間があった。
この地図が頭の中にあったのか、と思うと地図のスキルって凄いんだと思った。
でもこれ、いつの間に書いたんだろう。色付きって凄いな。そんな道具持ってたのか。
「で、明日以降はここからこの先に向けてこの、黒い部分を潰していく感じになっていくと思う。そういえばメルトはステータスカード、持っていた?」
ステータスカード?きょとんとして首を傾げてヒューを見るとヒューが何やらカード状の物を出してきた。冒険者のギルド証?最初に見せてもらってたけど…?
「これは冒険者カードで冒険者ギルドで発行されるギルド証だ。メルトも見たことあると思う。冒険者ギルドのカードはステータスカードにもなっていて自分の能力を見られる。まあ、数値化したものなんだけど、あくまでも目安って感じかな?実際数字では測れない強さっていうのもあるしね。ただスキル名や加護なんかは鑑定の能力や、教会のスキル付与なんかも参考にしてるはずだから間違いはないよ?このカードのステータスは他人に見られたくない部分は隠せる機能がついている。で、アルデリア王国では5歳の誕生日に教会で配られる。ラーン王国ではどうなのかな?」
「…ステータスカードっていうのはないと思う。身分証はコモンカードって言って、出身地と名前と年齢が書いてあって、王国の国民だっていうカードがあるだけだし。騎士は騎士団員証って言うのが配られて、コモンカードの代わりになっているけど…その、ステータス?って言うのは見られないと思う…」
マジックポーチから団員証を出して渡した。ヒューは確認すると頷いて戻してくれた。
「じゃあ、メルトにステータスカードをあげる。これで確認するといいよ。」
ヒューは俺にギルド証みたいなカードを渡してくれた。銀色のカードで剣と同じような材質だった。
「魔力を通すと、メルトのステータスがカードに記される。頭の中で、隠蔽って思うとメルト以外は見られないから安心して?」
渡されたカードを確かめていたらそう言われた。魔力を流す…か。
「俺、出来ない…」
「あ、メルト魔力流せないんだったっけ…じゃあ、血を垂らして?」
さらっと物騒なことを言われたような気がした。
「ああ、針で刺した程度の量でいいから…」
針をくれた。こんな物まで持っているのか。
指先を突いて血を出してカードにつけると一瞬光ってカードの表面に俺の名前が刻印された。ヒューに隠蔽って言われたのを思い出して隠蔽と思い浮かべた。
「これで…いい?」
カードをヒューに渡すと、頷いて戻された。
「ステータス見る時は頭の中でステータスって思い浮かべれば見えるよ。レベルっていうところは強さの段階かな。HPは生命力でMPは魔力量。他にも項目はあるんだけれどそこらへんは参考程度だな。重要なのはHPとMPとレベル。レベルって言うのは個体の階梯を表していて、どのくらいの経験を積んだかっていう目安。普通の戦うこともない、街に住んでいる人のレベルはほぼ年齢と同じになる。ステータス値は基準はそれぞれ100。HPは10にレベルを掛けた値かな。スキルや訓練で補正がかかったりするから一概には言えないけどね。MPも同じ。でもMPは生まれ持った器の上限があって一番個性が出やすいところかな?」
俺にはちょっと難しいかもしれない。
「で、もう一つレベルの上がる条件があって、魔物を倒すこと。魔物から生命力を奪うとか魔素を奪うとかいろいろ説はあるんだけど、俺は経験値をもらえると思っている。経験値は訓練や体を鍛えたり、本を読んだりしてもたまる。どんなことも、経験になって、繰り返すことでスキルが発現したりする。スキルを使うとスキルの熟練度が上がる。ちなみに俺の持っている料理のスキルはMAXだからね!」
は?料理のスキルがMAX??料理のスキルって料理人が持っているとそのレストランは間違いないって言われる、料理人に現れるスキルじゃないか?それも、段階がある?
熟練度が限界?どうりでヒューの料理は美味しいはずだ。
やっぱり騎士団に持ち帰りたい。本気で。来てくれないかな。物欲しげに見つめていると、ヒューが照れた。
「あー。まあ、メルトが強くなりたいなら経験を積めばいいってことだな。鍛錬も、魔物を倒すのも、経験になるから。」
俺は思い切り頷いた。思わず立ち上がって、ヒューの腕をつかんだ。
「…鍛練…」
ヒューはしまったという顔をしてから笑って頷いてくれた。鍛練は楽しくてヒューが休ませてというまで続けてしまった。
ヒューは何でこんなに剣を扱えるのか聞いたら答えてくれた。
「俺の家の食客に剣聖がいてさ。勝手に弟子にされて死にそうになるくらい扱かれた。ある程度師匠が満足した段階で魔法の道に進むからって言うことで修行はやめさせてもらった。剣聖って剣の事しか考えてない脳筋なんだよな。」
剣聖!??なんだそれ、羨ましい。その称号はほんとに剣で最高に強い人にしかつかなくて、当代で一人しか持てないはずだ。今の剣聖って誰だっけ。羨ましそうに見つめてたらヒューが苦笑した。
「確か、元は帝国にいて亡命してきたんだよな。戦争に行くのは嫌だって。どこかのダンジョンにずっと潜っていて、出たら徴兵されそうになって、追手を全員ぶちのめして俺の国に来たそうだよ。」
帝国?あの物騒な、いつも戦争をしている国?よく隣の国にもちょっかいを出して来て、騎士団が同盟関係の軍事協力で、帝国と剣を交えているけれど、あの帝国?
「…あれ?…ヒューの国ってアルデリア王国…」
首を傾げながら聞くと、ヒューは真面目な顔をして横に首を振った。
「いや、俺の故国はこの大陸の海の向こうの島国、ハイヒューマンの国、アーリウムだよ。俺は長命種なんだ。メルト。」
※剣聖※
帝国出身の剣士。帝国騎士の流派を学んでいたが剣技を磨くことと強さを求めることに夢中になってダンジョンに潜り続け、自力で限界突破を身につけ、種としての進化覚醒をし、上位存在のハイヒューマンになった。120歳の老爺から20歳代の若者へと若返った。そのため、ダンジョンを出たが家に戻った所軍に入れられそうになって、アルデリアへ逃亡。たまたま逃亡先に訪れていたヒューの両親と出会いハイヒューマンの国へと亡命。
名前はチャド。フィメルだが、今まで恋人がいたことはない。剣狂いの脳筋。
エッグベネディクトとかいう、パンの上にハムとゆでた卵の上に黄色のソースがのった物があった。黄色のソースがめちゃくちゃ美味しくてお代わりをした。
サラダも果物のジュースも美味しかった。ベーコンもカリカリに焼かれていて美味しかった。
今日は一旦探索を休んで身体を休めようということになった。鍛練をしたいというとヒューは付き合ってくれるそうだ。明日からの探索の打ち合わせをしてから剣の相手をしてくれるということだ。
期待した目で見てたらメルトはほんとに剣が好きなんだね、と言われた。
食事をしたらテントに戻ってテーブルに座った。ヒューが紅茶を出してくれた。
それを飲んでいるとヒューがどこからか地図を出し、テーブルに広げた。
「今いる階層の地図だ。飛ばされた最初の部屋が起点になっていて、今までマッピングした通路はここ、出てくる魔物の分類は通路を色分けした。大別すると森林系とゴーレム系だったが、まだ探索してないこの部分はどんなのが出てくるか、わからないけどね。多分この先に階段か、ボス部屋があると思う。ボス部屋があったら出られる可能性は高いと思う。」
地図は壁が黒で表されていて、この部屋の形状を青で示されていてその青は安全の青だと言われた。
そこを伸びる通路はしばらくまっすぐ伸び、それから3方向に別れそれぞれがまた複雑に別れていき、迷路のようにところどころ行き止まりがあり、そういったところは時折休憩した広場になっていた。
全体的には円形の構造のように思えた。そこを街の道のように通路が走り、俺達のいるこの部屋の対極上に未知の空間があった。
この地図が頭の中にあったのか、と思うと地図のスキルって凄いんだと思った。
でもこれ、いつの間に書いたんだろう。色付きって凄いな。そんな道具持ってたのか。
「で、明日以降はここからこの先に向けてこの、黒い部分を潰していく感じになっていくと思う。そういえばメルトはステータスカード、持っていた?」
ステータスカード?きょとんとして首を傾げてヒューを見るとヒューが何やらカード状の物を出してきた。冒険者のギルド証?最初に見せてもらってたけど…?
「これは冒険者カードで冒険者ギルドで発行されるギルド証だ。メルトも見たことあると思う。冒険者ギルドのカードはステータスカードにもなっていて自分の能力を見られる。まあ、数値化したものなんだけど、あくまでも目安って感じかな?実際数字では測れない強さっていうのもあるしね。ただスキル名や加護なんかは鑑定の能力や、教会のスキル付与なんかも参考にしてるはずだから間違いはないよ?このカードのステータスは他人に見られたくない部分は隠せる機能がついている。で、アルデリア王国では5歳の誕生日に教会で配られる。ラーン王国ではどうなのかな?」
「…ステータスカードっていうのはないと思う。身分証はコモンカードって言って、出身地と名前と年齢が書いてあって、王国の国民だっていうカードがあるだけだし。騎士は騎士団員証って言うのが配られて、コモンカードの代わりになっているけど…その、ステータス?って言うのは見られないと思う…」
マジックポーチから団員証を出して渡した。ヒューは確認すると頷いて戻してくれた。
「じゃあ、メルトにステータスカードをあげる。これで確認するといいよ。」
ヒューは俺にギルド証みたいなカードを渡してくれた。銀色のカードで剣と同じような材質だった。
「魔力を通すと、メルトのステータスがカードに記される。頭の中で、隠蔽って思うとメルト以外は見られないから安心して?」
渡されたカードを確かめていたらそう言われた。魔力を流す…か。
「俺、出来ない…」
「あ、メルト魔力流せないんだったっけ…じゃあ、血を垂らして?」
さらっと物騒なことを言われたような気がした。
「ああ、針で刺した程度の量でいいから…」
針をくれた。こんな物まで持っているのか。
指先を突いて血を出してカードにつけると一瞬光ってカードの表面に俺の名前が刻印された。ヒューに隠蔽って言われたのを思い出して隠蔽と思い浮かべた。
「これで…いい?」
カードをヒューに渡すと、頷いて戻された。
「ステータス見る時は頭の中でステータスって思い浮かべれば見えるよ。レベルっていうところは強さの段階かな。HPは生命力でMPは魔力量。他にも項目はあるんだけれどそこらへんは参考程度だな。重要なのはHPとMPとレベル。レベルって言うのは個体の階梯を表していて、どのくらいの経験を積んだかっていう目安。普通の戦うこともない、街に住んでいる人のレベルはほぼ年齢と同じになる。ステータス値は基準はそれぞれ100。HPは10にレベルを掛けた値かな。スキルや訓練で補正がかかったりするから一概には言えないけどね。MPも同じ。でもMPは生まれ持った器の上限があって一番個性が出やすいところかな?」
俺にはちょっと難しいかもしれない。
「で、もう一つレベルの上がる条件があって、魔物を倒すこと。魔物から生命力を奪うとか魔素を奪うとかいろいろ説はあるんだけど、俺は経験値をもらえると思っている。経験値は訓練や体を鍛えたり、本を読んだりしてもたまる。どんなことも、経験になって、繰り返すことでスキルが発現したりする。スキルを使うとスキルの熟練度が上がる。ちなみに俺の持っている料理のスキルはMAXだからね!」
は?料理のスキルがMAX??料理のスキルって料理人が持っているとそのレストランは間違いないって言われる、料理人に現れるスキルじゃないか?それも、段階がある?
熟練度が限界?どうりでヒューの料理は美味しいはずだ。
やっぱり騎士団に持ち帰りたい。本気で。来てくれないかな。物欲しげに見つめていると、ヒューが照れた。
「あー。まあ、メルトが強くなりたいなら経験を積めばいいってことだな。鍛錬も、魔物を倒すのも、経験になるから。」
俺は思い切り頷いた。思わず立ち上がって、ヒューの腕をつかんだ。
「…鍛練…」
ヒューはしまったという顔をしてから笑って頷いてくれた。鍛練は楽しくてヒューが休ませてというまで続けてしまった。
ヒューは何でこんなに剣を扱えるのか聞いたら答えてくれた。
「俺の家の食客に剣聖がいてさ。勝手に弟子にされて死にそうになるくらい扱かれた。ある程度師匠が満足した段階で魔法の道に進むからって言うことで修行はやめさせてもらった。剣聖って剣の事しか考えてない脳筋なんだよな。」
剣聖!??なんだそれ、羨ましい。その称号はほんとに剣で最高に強い人にしかつかなくて、当代で一人しか持てないはずだ。今の剣聖って誰だっけ。羨ましそうに見つめてたらヒューが苦笑した。
「確か、元は帝国にいて亡命してきたんだよな。戦争に行くのは嫌だって。どこかのダンジョンにずっと潜っていて、出たら徴兵されそうになって、追手を全員ぶちのめして俺の国に来たそうだよ。」
帝国?あの物騒な、いつも戦争をしている国?よく隣の国にもちょっかいを出して来て、騎士団が同盟関係の軍事協力で、帝国と剣を交えているけれど、あの帝国?
「…あれ?…ヒューの国ってアルデリア王国…」
首を傾げながら聞くと、ヒューは真面目な顔をして横に首を振った。
「いや、俺の故国はこの大陸の海の向こうの島国、ハイヒューマンの国、アーリウムだよ。俺は長命種なんだ。メルト。」
※剣聖※
帝国出身の剣士。帝国騎士の流派を学んでいたが剣技を磨くことと強さを求めることに夢中になってダンジョンに潜り続け、自力で限界突破を身につけ、種としての進化覚醒をし、上位存在のハイヒューマンになった。120歳の老爺から20歳代の若者へと若返った。そのため、ダンジョンを出たが家に戻った所軍に入れられそうになって、アルデリアへ逃亡。たまたま逃亡先に訪れていたヒューの両親と出会いハイヒューマンの国へと亡命。
名前はチャド。フィメルだが、今まで恋人がいたことはない。剣狂いの脳筋。
26
お気に入りに追加
1,107
あなたにおすすめの小説
【短編】乙女ゲームの攻略対象者に転生した俺の、意外な結末。
桜月夜
BL
前世で妹がハマってた乙女ゲームに転生したイリウスは、自分が前世の記憶を思い出したことを幼馴染みで専属騎士のディールに打ち明けた。そこから、なぜか婚約者に対する恋愛感情の有無を聞かれ……。
思い付いた話を一気に書いたので、不自然な箇所があるかもしれませんが、広い心でお読みください。
子持ちの私は、夫に駆け落ちされました
月山 歩
恋愛
産まれたばかりの赤子を抱いた私は、砦に働きに行ったきり、帰って来ない夫を心配して、鍛錬場を訪れた。すると、夫の上司は夫が仕事中に駆け落ちしていなくなったことを教えてくれた。食べる物がなく、フラフラだった私は、その場で意識を失った。赤子を抱いた私を気の毒に思った公爵家でお世話になることに。
転生したけど平民でした!もふもふ達と楽しく暮らす予定です。
まゆら
ファンタジー
回収が出来ていないフラグがある中、一応完結しているというツッコミどころ満載な初めて書いたファンタジー小説です。
温かい気持ちでお読み頂けたら幸い至極であります。
異世界に転生したのはいいけど悪役令嬢とかヒロインとかになれなかった私。平民でチートもないらしい‥どうやったら楽しく異世界で暮らせますか?
魔力があるかはわかりませんが何故か神様から守護獣が遣わされたようです。
平民なんですがもしかして私って聖女候補?
脳筋美女と愛猫が繰り広げる行きあたりばったりファンタジー!なのか?
常に何処かで大食いバトルが開催中!
登場人物ほぼ甘党!
ファンタジー要素薄め!?かもしれない?
母ミレディアが実は隣国出身の聖女だとわかったので、私も聖女にならないか?とお誘いがくるとか、こないとか‥
◇◇◇◇
現在、ジュビア王国とアーライ神国のお話を見やすくなるよう改稿しております。
しばらくは、桜庵のお話が中心となりますが影の薄いヒロインを忘れないで下さい!
転生もふもふのスピンオフ!
アーライ神国のお話は、国外に追放された聖女は隣国で…
母ミレディアの娘時代のお話は、婚約破棄され国外追放になった姫は最強冒険者になり転生者の嫁になり溺愛される
こちらもよろしくお願いします。
稀代の悪女として処刑されたはずの私は、なぜか幼女になって公爵様に溺愛されています
水谷繭
ファンタジー
グレースは皆に悪女と罵られながら処刑された。しかし、確かに死んだはずが目を覚ますと森の中だった。その上、なぜか元の姿とは似ても似つかない幼女の姿になっている。
森を彷徨っていたグレースは、公爵様に見つかりお屋敷に引き取られることに。初めは戸惑っていたグレースだが、都合がいいので、かわい子ぶって公爵家の力を利用することに決める。
公爵様にシャーリーと名付けられ、溺愛されながら過ごすグレース。そんなある日、前世で自分を陥れたシスターと出くわす。公爵様に好意を持っているそのシスターは、シャーリーを世話するという口実で公爵に近づこうとする。シスターの目的を察したグレースは、彼女に復讐することを思いつき……。
◇画像はGirly Drop様からお借りしました
◆エール送ってくれた方ありがとうございます!
王子を身籠りました
青の雀
恋愛
婚約者である王太子から、毒を盛って殺そうとした冤罪をかけられ収監されるが、その時すでに王太子の子供を身籠っていたセレンティー。
王太子に黙って、出産するも子供の容姿が王家特有の金髪金眼だった。
再び、王太子が毒を盛られ、死にかけた時、我が子と対面するが…というお話。

本当に悪役なんですか?
メカラウロ子
BL
気づいたら乙女ゲームのモブに転生していた主人公は悪役の取り巻きとしてモブらしからぬ行動を取ってしまう。
状況が掴めないまま戸惑う主人公に、悪役令息のアルフレッドが意外な行動を取ってきて…
ムーンライトノベルズ にも掲載中です。

それ以上近づかないでください。
ぽぽ
BL
「誰がお前のことなんか好きになると思うの?」
地味で冴えない小鳥遊凪は、ある日、憧れの人である蓮見馨に不意に告白をしてしまい、2人は付き合うことになった。
まるで夢のような時間――しかし、その恋はある出来事をきっかけに儚くも終わりを迎える。
転校を機に、馨のことを全てを忘れようと決意した凪。もう二度と彼と会うことはないはずだった。
ところが、あることがきっかけで馨と再会することになる。
「本当に可愛い。」
「凪、俺以外のやつと話していいんだっけ?」
かつてとはまるで別人のような馨の様子に戸惑う凪。
「お願いだから、僕にもう近づかないで」
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる