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本格始動
第63話 坂上智樹2(※坂上智樹SIDE)
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王都の王城の、元の宿舎に戻って、天井を睨む。
全能感は消えていた。
俺は死の恐怖に怯えて逃げた。
あの時、俺を注意しようとした副団長が俺を庇ったのに、その副団長を置いて逃げた。
死の恐怖に支配されて、逃げてしまった。
魔法を使えば、魔物を瞬滅できたはずなのだ。
俺の使える魔法には広域攻撃魔法もある。
なのに、使えなかった。
あの時救援に駆け付けた冒険者たちは、皆それぞれ出来うる範囲で魔物と対峙していた。
俺はただ呆然と見ていた。
勇者になるはずの俺が。
「くそっ」
拳でベッドを叩く。つるんでいた奴らも俺から一歩引いていた。
当然だろう。
俺は負け犬だ。
認めたくないが、今の俺は負け犬だ。
だが俺はそれを認めたくなかった。
王都に戻ってきた俺達は修行のし直しということで、半分に別れていた集団とも合流した。いないのは行方不明になった女だけだ。怪我などの様子を見てから戻ってくるらしい。勝手にすればいい。
呼び出された部屋に行ってみるとほとんど交流したことがない面々のため、お互いにもとの集団同士で固まっていた。俺は遅く入ってきたため、つるんでいた佐藤昌樹、甲斐りく、井上勝道が、俺を手招きした。
「よう、何やるんだろうな。今さら座学かあ?」
井上が肩を竦めて言う。
「また迷宮に行けとか言われるのかな……。」
甲斐がおどおどしながら言う。そこそこの攻撃力のある魔法を持っているくせに、少し引っ込み思案なところがある。
「どうだろうね。あっちの面子も迷宮に行ってたらしいけど。」
と、佐藤はこの座学に使っていた、向こうで言う教室のように、教壇があって、大学のような階段式の机が何個も並んでいるその、教壇に近い場所に陣取って楽しそうに騒いでる集団を目線で示した。
向こうに比べてこっちはひそひそと小声で話している。対照的だ。向こうはまとまりがあるようでこっちはない。訓練だって個々の仲良しグループで受けていたようなものだ。
ああ、一人だけいた爺さんは顔出したり出さなかったりしていたが、今日はあっちの集団とこっちの集団の真ん中に陣取っている。
そうした雑然とした雰囲気の中、勢いよく誰かが入ってきた。
「やっほー、みんな揃ってる?俺は宇佐見明良。よろしく!以下、そっちから順番に自己紹介!」
あっけにとられた。入ってきたのはひょろりとした体形の、長い髪を後ろで一つに結んでいる、日本人、だ。悔しいがイケメンだった。俺は反射的に言い返した。
「ふざけんな! 今さらできるか! 大体あんたは何で偉そうなんだ!!」
言い返したら何か背筋に走った。何だ?圧迫感みたいなものを近づいてきたこの優男から感じる。
「偉いからだ。本日この時間を持って教官と呼べ!答えはイエッサ―しか認めない!…とか言ったらどうすんのかなあ?」
目の前に立ったその男に、感じたそれをふり払うように立ち上がった。多分俺はそいつを睨みつけている。
何か、前に陣取った集団がざわついている。
それに目の前の男が言い返すと青い顔で首を横に振る。なんだ、これ。
俺は思わずそれをただ見つめてしまった。
「始めに言っておくよ。魔法の訓練は俺、剣と言うか武術の訓練はそこのカディス、たまにフリネリアとグレイナーが来る。スキルに関しては俺が相談を受ける。迷宮での事故で、王女様は非常に、心を痛めている。ある程度のレベルまで引き上げないといけないから覚悟して欲しい。ちなみにこっちの皆はC級冒険者になっているから、レベルも高いよ。こっちに追い付くには倍の努力をしなきゃいけない。俺は勇者を孤立させるつもりはないから協力してもらいたい。これは全員へのお願いだ。」
そこの、と言って俺の背後を指した。振り向くと男が立っていた。いるのに全然気付かなかったことに背筋が冷えた。俺はイスに座りなおした。
カディスと呼ばれた男は俺を見て、視線をすぐ外した。その表情は、興味を失くした、そんな感じで、俺は血が頭に上った。そしてしばらくして、訓練所を変えてもらおうとした時、前にいる集団を率いてたのがその男だったと、気がついた。
いつの間にか話は100周走るということになった。冗談じゃねえ。そんなに走れるか!!
いらいらする。おんなじ立場なはずなのに、なんでこいつは教える側で、俺が教えられる側なんだ?
しかも怯えたように慌てて前の集団が、それに続くようにして爺さんと、俺達以外の連中も先に立ち上がったやつらに促されて出ていく。
仕方ないなあというようにイケメンが俺を見る。
「ほら、グランド100周だからついていって?」
と扉を指さした。
「ふざけんな。なんでてめえの命令聞かないといけないんだ?」
言った途端びりっとして俺は気を失った。
マジ、何なんだよ。
目が覚めたら強制的に走らされた。そうして走っていると、俺達と、イケメンと仲いい集団とでは、差が出ていた。
へたり込むのは俺達の方。そして殺気が飛んでくる。やられた奴は怖いのかおぼつかない足で走る。俺も仕方なく走った。奴は足を止めると共同責任にしたからだ。他の連中から睨まれて走らない奴はいなかった。
走り終わると剣の稽古だった。俺は魔法使いで剣を覚えても仕方ないと思っていた。自然、身が入らない。いやいや素振りをしているとざわめきが起こった。
「王女様だー」
「え、ラビちゃん先輩に会いに来た?」
「珍しいね。」
ざわざわとした中を視線を向ければ。
この国の第一王女がそこに立っていた。俺が王女の顔を見るのは、迷宮への出発式以来で、こんな至近距離に見たことなんてなかった。
しかもドレスじゃない。
「皆様、お久しぶりです。何か不自由はありませんか?」
鈴の音のような綺麗なソプラノ。もう、絵にかいたような美少女だ。
しかも、イケメンに声をかけた。後ろには時折訓練に来ていた女騎士がいる。
「アキラ様。久しぶりに私も訓練を皆さんとしたくて。」
イケメンも戸惑った顔をしていた。さっきまでの飄々とした表情に焦りが見えた。やっぱこいつも王女には弱いのか。王女王女とそう言えば連発していたっけ。
「あ、ああ……アーリア様、じゃあ、しんちゃんから順番に模擬戦を。」
そして模擬戦が始まった。意外にも、王女もしんちゃんと呼ばれた男も、様になっていた。いや、強い?
まさか、まさかだろ? 俺達より、あいつらは強いのか?
次々と俺達とは別に訓練を受けてきた奴らが、王女と模擬戦をしていく。しかも、親しそうだった。
俺達の練習場所に王女は来たことはなかった。どういうことなんだ?
「おい。」
呆然と見ていたら、またあの、カディスとかいう男に声をかけられた。
「よそ見をしている暇はあるのか?王女殿下と打ち合っているあいつらとお前の剣技の出来がどのくらい差があると思っている?」
その目は冷たい強者の目だった。初めて強者に見下された気がした。
俺の剣を握った手の上に手がのる。
「アキラは優しいが、俺は容赦はしない。怠けたら死ぬ目にあうと思え。」
強い力で握られて眉をしかめた。殺気は恐怖を感じるほどで、動機がうるさかった。
俺が痛みに顔を顰めると手を離して、他の連中の指導に回った。
なんなんだ? なんなんだよ!? 俺が何をした!?
あのイケメンが、素振りをしている皆の間を回る。
「よそ見してる暇はないよ。はい、素振りは腕振ってるだけじゃない。どう動くかイメージして動かさないと意味はない。まあ、最初は型をなぞることから始めていいんだけど、それじゃあ、のんびりしすぎる。素振りは朝練の時に自主的にしておいてね。毎日。」
一人一人に注意してまわっている。朝練てなんだよ?
「1週間したら冒険者登録後依頼を受けてもらう。森を主体にした依頼をこなして、 C級冒険者まであがってもらうよ。その後はパーティー組んで迷宮攻略をする。この王都にも迷宮がある。初級者向けだから安心しろよー。」
そして聞き捨てならないことを言う。迷宮にまた行くのか。初級者向けだってあの時も言ったのに。それであれだぞ。
俺達と別のグループも青い顔をしていた。
しばらくして王女は帰っていった。
「なんだ? 王女なんて、めったに姿を現さなかったのに…」
王女が今日、姿を現したわけはわからなかったが、イケメンを見る目を見れば、気持ちはなんとなくわかった。呟いてしまったのは、負けた気分になったからか。
リア充爆発しろ。
午後からは魔法の授業をするとイケメンは言った。へとへとになった俺は、昼食を食べる気にはならなかった。
全能感は消えていた。
俺は死の恐怖に怯えて逃げた。
あの時、俺を注意しようとした副団長が俺を庇ったのに、その副団長を置いて逃げた。
死の恐怖に支配されて、逃げてしまった。
魔法を使えば、魔物を瞬滅できたはずなのだ。
俺の使える魔法には広域攻撃魔法もある。
なのに、使えなかった。
あの時救援に駆け付けた冒険者たちは、皆それぞれ出来うる範囲で魔物と対峙していた。
俺はただ呆然と見ていた。
勇者になるはずの俺が。
「くそっ」
拳でベッドを叩く。つるんでいた奴らも俺から一歩引いていた。
当然だろう。
俺は負け犬だ。
認めたくないが、今の俺は負け犬だ。
だが俺はそれを認めたくなかった。
王都に戻ってきた俺達は修行のし直しということで、半分に別れていた集団とも合流した。いないのは行方不明になった女だけだ。怪我などの様子を見てから戻ってくるらしい。勝手にすればいい。
呼び出された部屋に行ってみるとほとんど交流したことがない面々のため、お互いにもとの集団同士で固まっていた。俺は遅く入ってきたため、つるんでいた佐藤昌樹、甲斐りく、井上勝道が、俺を手招きした。
「よう、何やるんだろうな。今さら座学かあ?」
井上が肩を竦めて言う。
「また迷宮に行けとか言われるのかな……。」
甲斐がおどおどしながら言う。そこそこの攻撃力のある魔法を持っているくせに、少し引っ込み思案なところがある。
「どうだろうね。あっちの面子も迷宮に行ってたらしいけど。」
と、佐藤はこの座学に使っていた、向こうで言う教室のように、教壇があって、大学のような階段式の机が何個も並んでいるその、教壇に近い場所に陣取って楽しそうに騒いでる集団を目線で示した。
向こうに比べてこっちはひそひそと小声で話している。対照的だ。向こうはまとまりがあるようでこっちはない。訓練だって個々の仲良しグループで受けていたようなものだ。
ああ、一人だけいた爺さんは顔出したり出さなかったりしていたが、今日はあっちの集団とこっちの集団の真ん中に陣取っている。
そうした雑然とした雰囲気の中、勢いよく誰かが入ってきた。
「やっほー、みんな揃ってる?俺は宇佐見明良。よろしく!以下、そっちから順番に自己紹介!」
あっけにとられた。入ってきたのはひょろりとした体形の、長い髪を後ろで一つに結んでいる、日本人、だ。悔しいがイケメンだった。俺は反射的に言い返した。
「ふざけんな! 今さらできるか! 大体あんたは何で偉そうなんだ!!」
言い返したら何か背筋に走った。何だ?圧迫感みたいなものを近づいてきたこの優男から感じる。
「偉いからだ。本日この時間を持って教官と呼べ!答えはイエッサ―しか認めない!…とか言ったらどうすんのかなあ?」
目の前に立ったその男に、感じたそれをふり払うように立ち上がった。多分俺はそいつを睨みつけている。
何か、前に陣取った集団がざわついている。
それに目の前の男が言い返すと青い顔で首を横に振る。なんだ、これ。
俺は思わずそれをただ見つめてしまった。
「始めに言っておくよ。魔法の訓練は俺、剣と言うか武術の訓練はそこのカディス、たまにフリネリアとグレイナーが来る。スキルに関しては俺が相談を受ける。迷宮での事故で、王女様は非常に、心を痛めている。ある程度のレベルまで引き上げないといけないから覚悟して欲しい。ちなみにこっちの皆はC級冒険者になっているから、レベルも高いよ。こっちに追い付くには倍の努力をしなきゃいけない。俺は勇者を孤立させるつもりはないから協力してもらいたい。これは全員へのお願いだ。」
そこの、と言って俺の背後を指した。振り向くと男が立っていた。いるのに全然気付かなかったことに背筋が冷えた。俺はイスに座りなおした。
カディスと呼ばれた男は俺を見て、視線をすぐ外した。その表情は、興味を失くした、そんな感じで、俺は血が頭に上った。そしてしばらくして、訓練所を変えてもらおうとした時、前にいる集団を率いてたのがその男だったと、気がついた。
いつの間にか話は100周走るということになった。冗談じゃねえ。そんなに走れるか!!
いらいらする。おんなじ立場なはずなのに、なんでこいつは教える側で、俺が教えられる側なんだ?
しかも怯えたように慌てて前の集団が、それに続くようにして爺さんと、俺達以外の連中も先に立ち上がったやつらに促されて出ていく。
仕方ないなあというようにイケメンが俺を見る。
「ほら、グランド100周だからついていって?」
と扉を指さした。
「ふざけんな。なんでてめえの命令聞かないといけないんだ?」
言った途端びりっとして俺は気を失った。
マジ、何なんだよ。
目が覚めたら強制的に走らされた。そうして走っていると、俺達と、イケメンと仲いい集団とでは、差が出ていた。
へたり込むのは俺達の方。そして殺気が飛んでくる。やられた奴は怖いのかおぼつかない足で走る。俺も仕方なく走った。奴は足を止めると共同責任にしたからだ。他の連中から睨まれて走らない奴はいなかった。
走り終わると剣の稽古だった。俺は魔法使いで剣を覚えても仕方ないと思っていた。自然、身が入らない。いやいや素振りをしているとざわめきが起こった。
「王女様だー」
「え、ラビちゃん先輩に会いに来た?」
「珍しいね。」
ざわざわとした中を視線を向ければ。
この国の第一王女がそこに立っていた。俺が王女の顔を見るのは、迷宮への出発式以来で、こんな至近距離に見たことなんてなかった。
しかもドレスじゃない。
「皆様、お久しぶりです。何か不自由はありませんか?」
鈴の音のような綺麗なソプラノ。もう、絵にかいたような美少女だ。
しかも、イケメンに声をかけた。後ろには時折訓練に来ていた女騎士がいる。
「アキラ様。久しぶりに私も訓練を皆さんとしたくて。」
イケメンも戸惑った顔をしていた。さっきまでの飄々とした表情に焦りが見えた。やっぱこいつも王女には弱いのか。王女王女とそう言えば連発していたっけ。
「あ、ああ……アーリア様、じゃあ、しんちゃんから順番に模擬戦を。」
そして模擬戦が始まった。意外にも、王女もしんちゃんと呼ばれた男も、様になっていた。いや、強い?
まさか、まさかだろ? 俺達より、あいつらは強いのか?
次々と俺達とは別に訓練を受けてきた奴らが、王女と模擬戦をしていく。しかも、親しそうだった。
俺達の練習場所に王女は来たことはなかった。どういうことなんだ?
「おい。」
呆然と見ていたら、またあの、カディスとかいう男に声をかけられた。
「よそ見をしている暇はあるのか?王女殿下と打ち合っているあいつらとお前の剣技の出来がどのくらい差があると思っている?」
その目は冷たい強者の目だった。初めて強者に見下された気がした。
俺の剣を握った手の上に手がのる。
「アキラは優しいが、俺は容赦はしない。怠けたら死ぬ目にあうと思え。」
強い力で握られて眉をしかめた。殺気は恐怖を感じるほどで、動機がうるさかった。
俺が痛みに顔を顰めると手を離して、他の連中の指導に回った。
なんなんだ? なんなんだよ!? 俺が何をした!?
あのイケメンが、素振りをしている皆の間を回る。
「よそ見してる暇はないよ。はい、素振りは腕振ってるだけじゃない。どう動くかイメージして動かさないと意味はない。まあ、最初は型をなぞることから始めていいんだけど、それじゃあ、のんびりしすぎる。素振りは朝練の時に自主的にしておいてね。毎日。」
一人一人に注意してまわっている。朝練てなんだよ?
「1週間したら冒険者登録後依頼を受けてもらう。森を主体にした依頼をこなして、 C級冒険者まであがってもらうよ。その後はパーティー組んで迷宮攻略をする。この王都にも迷宮がある。初級者向けだから安心しろよー。」
そして聞き捨てならないことを言う。迷宮にまた行くのか。初級者向けだってあの時も言ったのに。それであれだぞ。
俺達と別のグループも青い顔をしていた。
しばらくして王女は帰っていった。
「なんだ? 王女なんて、めったに姿を現さなかったのに…」
王女が今日、姿を現したわけはわからなかったが、イケメンを見る目を見れば、気持ちはなんとなくわかった。呟いてしまったのは、負けた気分になったからか。
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