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本格始動
第62話 坂上智樹(※坂上智樹SIDE)
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特に不幸だとも幸福だとも思っていなかった。
俺は普通だと。
普通に学校に行って適当に就職して、結婚して子供を育てて死ぬ。
それだって、今の俺にはハードルが高い。
小学生の時はそこそこ活発だった。
中学になって身長がさほど伸びず、顔は平凡で中肉中背で、成績は中の上、スポーツは体育の時間だけ。部活はパソコン同好会。
当然のごとく女子にはモテなかった。
女子への興味は年々増すばかりだが、せいぜいが漫画雑誌のグラビア見て興奮する程度だ。現実に女子と会話するのはクラスの用事や、ホームルームのちょっとした会話だ。
趣味もゲームやることとラノベや漫画を読む程度。オタクまではいかないけれど、オタク寄りで、厨二病を発症してないくらいがマシ程度の、クラスのヒエラルキーで中の下。
それは高校に行っても変わらず。
俺はクラスの中の、その他大勢だった。
受かった大学はやっぱり中の下で。公務員狙いの安定志向の将来設計だった。
ああ、ここでも俺はその他大勢なんだと、あくびをかみ殺して講義に出ていた。
老教授の声が子守唄に聞こえてうつらうつらして、やばいと思ってハッとした時、俺は外国の港町に立っていた。
いや、異世界の港町に立っていた。
「え。な、何が起きたんだ?」
濃密な潮風。行きかう、色とりどりの髪をした人々。腰に剣を。手に斧を。フードをかぶった者が持つのは、ゲームでよく魔法職が持っている杖。
港に寄港している船は帆船。木で作られた船で、鉄の船はなかった。足元には石畳。そこには、勉強のためのテーブルも椅子も、教授の説明を書き留めるノートも、テキストも文房具もなにもなかった。俺は、身一つで、太陽が照りつける港町に、立っていた。
「ここは、どこだ? 俺は夢を見ているのか?」
結局、俺は無一文で宿に泊まることも食べる物を買うこともできなかった。途方に暮れた俺は近くにいた漁師に、ここはどこだと聞いてみた。
ミネス王国南の最果ての港町、“ラグーン”だと。
そんな国は地球にはない。
え。これって、異世界転移? 何が起こってるんだよ。しかも会話ができてるじゃねえか。
俺の事を不審に思った漁師が衛兵を呼んできた。
俺は異世界から来たというのを、すんなりと信じる衛兵に逆に驚いていた。
“彷徨い人”と言うのがその名称になる。“彷徨い人”は王都で保護されるという。
衛兵が連絡を取って俺は王都へと向かうことになった。
あまりにもファンタジーな世界。
冒険者がいて、魔法がある。
俺は決して自分の状況を悲観してきたわけではない。
苛めにも会ってないし、コンプレックスもない。
さらには率先して人を救おうとも思ってない。
何故俺はこの世界に来たんだろうか。
ラノベによくあるように、この世界の食事は美味しくない物ではなく、生活水準も高かった。魔道具が家電の代わりをしていた。
移動の途中で魔物が襲ってきたり、盗賊にもあった。護衛が倒していたが、ますますファンタジーな世界に来てしまったのだという思いを強くした。
王都まで1カ月かかったが退屈ではなかった。
王都について、護衛に先導されて王城に着く。中に通され、しばらく待たされて、謁見することになった。
「面をあげよ。」
跪かされて頭を下げたところに声がかかった。凛とした女性の声だ。顔をあげると3段あがった王座に、王らしき男性、隣のやや小さめの椅子に金髪碧眼の10代半ばくらいの超が付くほどの美少女、その脇に立つ、よろいを纏った、背の高い騎士のような女性。声はどうやら、その女性騎士からかかったようだった。
「“彷徨い人”の坂上智樹殿。よく参られた。アーリア王女殿下からお言葉を賜る。……殿下。」
王女だって? やっぱりそこにいるのは国王か。
「初めまして、私はアクアミネス王国、第一王女アーリア・サファ・ミネスです。長旅、大変だったでしょう。今日はゆっくりと休んでください。明日、今後の生活について説明があります。私からはお願いが一つ。“彷徨い人”の坂上殿は自由があります。私たちに強制はできません。でも、どうか、お力を貸していただきたいのです。“勇者”となられた時はこの世界を、“邪王”からお救いください。けれど、勇者となられても、私たちは強制はいたしません。坂上殿がお力を貸して下さるのなら、王国をあげて支援させていただきます。もちろん、戦う以外の選択もあります。坂上殿にはこの国、この世界を好きになっていただきたいのです。それが私たち、この王国の願いでもあります。しばらくこの王城に滞在いただき、去就をお決めいだたければと思います。」
綺麗な通る声で、はっきりと俺に願いを言った。
まさに、勇者召喚の物語だ。
俺は、“勇者”なのか?
心が高揚する。だが、一晩経ってみれば、俺は“彷徨い人”の一人にすぎないと知った。
あがったテンションが一気に落ちる。集団召喚てなんだよ。そしたら無能が一番なんじゃないのか?
俺はかなり、むすっとした顔をしてたのだろう。
一晩を客間で過ごすと、騎士団のある区画に連れて来られ、教室のような部屋に通された。
そこには日本人が8人もいた。
多分、俺は王都からかなり遠い場所に転移したので、ここに来るのが遅くなったようだ。
周りから説明されると、ここで一般常識を身につける授業を受けているのだとか。
その後は、戦闘訓練、魔法の訓練が待っているという。
無理強いはしないがここに滞在する合間はそれに参加してほしい、とのことだった。
“勇者”は“彷徨い人”の中で選ばれるという。
俺は自分はその他多勢のモブだと思った。この中で平均的な能力で、上も下もいる。だから却って目立たない。
ああ、異世界に来ても俺の立ち位置は変わらないんだ。
そんな、絶望的な気持ちに陥っていた時。
スキルを視ることのできる神官がやってくるという。スキルは神官か鑑定のスキルを持つ者にしか見えないという。
そして俺はスキルを見た。
目の前の水鏡に映る文字はゲームのステータス表示のようだった。
その中に“炎の賢者”という称号があった。
称号というのは現れる者と現れない者がいること。もちろん現れないものが圧倒的に多い。
魔力も高く、俺は炎属性の攻撃魔法が向いているようだった。
“炎の賢者”という称号は炎の魔法をすべて操れる、というような称号だった。
火属性の上位属性。それが炎属性だった。
蓋を開けてみれば、今回集まった“彷徨い人”の中で、戦いに役立つスキルが与えられていたのは数人だった。俺と年齢が近く、その3人とはよく話す様になった。一緒に訓練を受けて、魔法指導も受けた。何故か魔法の教師は1人しかいない。
個々に合わせては時間が足りない。だから攻撃魔法を使える者優先でとお願いをした。戦う必要があるなら当然のことだろう。
戦う気のない奴は引っ込んでいればいい。
その内俺は勇者になって、その俺に惚れたあの王女を嫁にして、王様になるんだ。
俺が一番強いんだ。
だから、みんな俺に一歩譲ってくれよ?
俺は暴力的な思想になって行くのを止められなかった。
手にしたスキルに酔っていた。
モンスターなんか容易く倒せるのだと、軽く考えていた。
だから、目の前で起きたことが信じられなかった。
迷宮で鍛えるのだと、騎士団の副団長は偉そうに言っていた。俺に命令し、小言を言った。
それにいらいらしていて、副団長と言い争いになった。
その前にも、黒髪のガキっぽい奴がモンスターを軽く倒しているのを、副団長は殊更褒めた。
それも気に入らなかった。
だが、こんな惨状を望んだのではなかった。
俺は“勇者”になりたかっただけだ。
それなのに、俺がかかった罠で現れた魔物の大群に俺は怯えて逃げた。
副団長が俺を庇って倒れた。そのことにも俺は恐怖を感じていた。
スキルも魔法も、戦う気概も、パニックに支配された頭は思いつくことすらできなかった。
逃げる時に、例の黒髪のガキとすれ違ったような気がしたがそれすら俺の記憶には残っていない。
しばらくしてその階層を氷が覆った。魔物はすべてその氷の世界を作った冒険者に倒された。
例の黒髪のガキのパーティーメンバーだった。
その光景を他の冒険者や騎士達が呆然と見ていた。
その冒険者は“タツト”と必死に叫んでいた。
あとで聞けば、“藤宮かのん”と“タツト”と呼ばれた冒険者が一緒に消えてしまったということだった。
迷宮にたまにある罠にかかったのだと、そう聞いた。
消えてから4日後二人は戻ってきた。
ぼろぼろの姿で。
迷宮の主を倒して戻ってきたとそう言うことだった。
そして王都からやってきた、調査隊の一人、銀髪で金色の目のひょろりとした、胡散臭い男が、場を仕切り、王都への帰還を決めていた。
まあ、イケメンていうだけで、俺には敵なんだけどよ。
王都で待っていたのは別の“彷徨い人”の集団だった。
俺は普通だと。
普通に学校に行って適当に就職して、結婚して子供を育てて死ぬ。
それだって、今の俺にはハードルが高い。
小学生の時はそこそこ活発だった。
中学になって身長がさほど伸びず、顔は平凡で中肉中背で、成績は中の上、スポーツは体育の時間だけ。部活はパソコン同好会。
当然のごとく女子にはモテなかった。
女子への興味は年々増すばかりだが、せいぜいが漫画雑誌のグラビア見て興奮する程度だ。現実に女子と会話するのはクラスの用事や、ホームルームのちょっとした会話だ。
趣味もゲームやることとラノベや漫画を読む程度。オタクまではいかないけれど、オタク寄りで、厨二病を発症してないくらいがマシ程度の、クラスのヒエラルキーで中の下。
それは高校に行っても変わらず。
俺はクラスの中の、その他大勢だった。
受かった大学はやっぱり中の下で。公務員狙いの安定志向の将来設計だった。
ああ、ここでも俺はその他大勢なんだと、あくびをかみ殺して講義に出ていた。
老教授の声が子守唄に聞こえてうつらうつらして、やばいと思ってハッとした時、俺は外国の港町に立っていた。
いや、異世界の港町に立っていた。
「え。な、何が起きたんだ?」
濃密な潮風。行きかう、色とりどりの髪をした人々。腰に剣を。手に斧を。フードをかぶった者が持つのは、ゲームでよく魔法職が持っている杖。
港に寄港している船は帆船。木で作られた船で、鉄の船はなかった。足元には石畳。そこには、勉強のためのテーブルも椅子も、教授の説明を書き留めるノートも、テキストも文房具もなにもなかった。俺は、身一つで、太陽が照りつける港町に、立っていた。
「ここは、どこだ? 俺は夢を見ているのか?」
結局、俺は無一文で宿に泊まることも食べる物を買うこともできなかった。途方に暮れた俺は近くにいた漁師に、ここはどこだと聞いてみた。
ミネス王国南の最果ての港町、“ラグーン”だと。
そんな国は地球にはない。
え。これって、異世界転移? 何が起こってるんだよ。しかも会話ができてるじゃねえか。
俺の事を不審に思った漁師が衛兵を呼んできた。
俺は異世界から来たというのを、すんなりと信じる衛兵に逆に驚いていた。
“彷徨い人”と言うのがその名称になる。“彷徨い人”は王都で保護されるという。
衛兵が連絡を取って俺は王都へと向かうことになった。
あまりにもファンタジーな世界。
冒険者がいて、魔法がある。
俺は決して自分の状況を悲観してきたわけではない。
苛めにも会ってないし、コンプレックスもない。
さらには率先して人を救おうとも思ってない。
何故俺はこの世界に来たんだろうか。
ラノベによくあるように、この世界の食事は美味しくない物ではなく、生活水準も高かった。魔道具が家電の代わりをしていた。
移動の途中で魔物が襲ってきたり、盗賊にもあった。護衛が倒していたが、ますますファンタジーな世界に来てしまったのだという思いを強くした。
王都まで1カ月かかったが退屈ではなかった。
王都について、護衛に先導されて王城に着く。中に通され、しばらく待たされて、謁見することになった。
「面をあげよ。」
跪かされて頭を下げたところに声がかかった。凛とした女性の声だ。顔をあげると3段あがった王座に、王らしき男性、隣のやや小さめの椅子に金髪碧眼の10代半ばくらいの超が付くほどの美少女、その脇に立つ、よろいを纏った、背の高い騎士のような女性。声はどうやら、その女性騎士からかかったようだった。
「“彷徨い人”の坂上智樹殿。よく参られた。アーリア王女殿下からお言葉を賜る。……殿下。」
王女だって? やっぱりそこにいるのは国王か。
「初めまして、私はアクアミネス王国、第一王女アーリア・サファ・ミネスです。長旅、大変だったでしょう。今日はゆっくりと休んでください。明日、今後の生活について説明があります。私からはお願いが一つ。“彷徨い人”の坂上殿は自由があります。私たちに強制はできません。でも、どうか、お力を貸していただきたいのです。“勇者”となられた時はこの世界を、“邪王”からお救いください。けれど、勇者となられても、私たちは強制はいたしません。坂上殿がお力を貸して下さるのなら、王国をあげて支援させていただきます。もちろん、戦う以外の選択もあります。坂上殿にはこの国、この世界を好きになっていただきたいのです。それが私たち、この王国の願いでもあります。しばらくこの王城に滞在いただき、去就をお決めいだたければと思います。」
綺麗な通る声で、はっきりと俺に願いを言った。
まさに、勇者召喚の物語だ。
俺は、“勇者”なのか?
心が高揚する。だが、一晩経ってみれば、俺は“彷徨い人”の一人にすぎないと知った。
あがったテンションが一気に落ちる。集団召喚てなんだよ。そしたら無能が一番なんじゃないのか?
俺はかなり、むすっとした顔をしてたのだろう。
一晩を客間で過ごすと、騎士団のある区画に連れて来られ、教室のような部屋に通された。
そこには日本人が8人もいた。
多分、俺は王都からかなり遠い場所に転移したので、ここに来るのが遅くなったようだ。
周りから説明されると、ここで一般常識を身につける授業を受けているのだとか。
その後は、戦闘訓練、魔法の訓練が待っているという。
無理強いはしないがここに滞在する合間はそれに参加してほしい、とのことだった。
“勇者”は“彷徨い人”の中で選ばれるという。
俺は自分はその他多勢のモブだと思った。この中で平均的な能力で、上も下もいる。だから却って目立たない。
ああ、異世界に来ても俺の立ち位置は変わらないんだ。
そんな、絶望的な気持ちに陥っていた時。
スキルを視ることのできる神官がやってくるという。スキルは神官か鑑定のスキルを持つ者にしか見えないという。
そして俺はスキルを見た。
目の前の水鏡に映る文字はゲームのステータス表示のようだった。
その中に“炎の賢者”という称号があった。
称号というのは現れる者と現れない者がいること。もちろん現れないものが圧倒的に多い。
魔力も高く、俺は炎属性の攻撃魔法が向いているようだった。
“炎の賢者”という称号は炎の魔法をすべて操れる、というような称号だった。
火属性の上位属性。それが炎属性だった。
蓋を開けてみれば、今回集まった“彷徨い人”の中で、戦いに役立つスキルが与えられていたのは数人だった。俺と年齢が近く、その3人とはよく話す様になった。一緒に訓練を受けて、魔法指導も受けた。何故か魔法の教師は1人しかいない。
個々に合わせては時間が足りない。だから攻撃魔法を使える者優先でとお願いをした。戦う必要があるなら当然のことだろう。
戦う気のない奴は引っ込んでいればいい。
その内俺は勇者になって、その俺に惚れたあの王女を嫁にして、王様になるんだ。
俺が一番強いんだ。
だから、みんな俺に一歩譲ってくれよ?
俺は暴力的な思想になって行くのを止められなかった。
手にしたスキルに酔っていた。
モンスターなんか容易く倒せるのだと、軽く考えていた。
だから、目の前で起きたことが信じられなかった。
迷宮で鍛えるのだと、騎士団の副団長は偉そうに言っていた。俺に命令し、小言を言った。
それにいらいらしていて、副団長と言い争いになった。
その前にも、黒髪のガキっぽい奴がモンスターを軽く倒しているのを、副団長は殊更褒めた。
それも気に入らなかった。
だが、こんな惨状を望んだのではなかった。
俺は“勇者”になりたかっただけだ。
それなのに、俺がかかった罠で現れた魔物の大群に俺は怯えて逃げた。
副団長が俺を庇って倒れた。そのことにも俺は恐怖を感じていた。
スキルも魔法も、戦う気概も、パニックに支配された頭は思いつくことすらできなかった。
逃げる時に、例の黒髪のガキとすれ違ったような気がしたがそれすら俺の記憶には残っていない。
しばらくしてその階層を氷が覆った。魔物はすべてその氷の世界を作った冒険者に倒された。
例の黒髪のガキのパーティーメンバーだった。
その光景を他の冒険者や騎士達が呆然と見ていた。
その冒険者は“タツト”と必死に叫んでいた。
あとで聞けば、“藤宮かのん”と“タツト”と呼ばれた冒険者が一緒に消えてしまったということだった。
迷宮にたまにある罠にかかったのだと、そう聞いた。
消えてから4日後二人は戻ってきた。
ぼろぼろの姿で。
迷宮の主を倒して戻ってきたとそう言うことだった。
そして王都からやってきた、調査隊の一人、銀髪で金色の目のひょろりとした、胡散臭い男が、場を仕切り、王都への帰還を決めていた。
まあ、イケメンていうだけで、俺には敵なんだけどよ。
王都で待っていたのは別の“彷徨い人”の集団だった。
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