55 / 67
緑の迷宮への挑戦
第54話 藤宮かのん2(※藤宮かのんSIDE)
しおりを挟む
訓練所は譲ってもらい、修理が済むまで使わせてもらった。あの人たちはどこで訓練したのだろう?
相変わらず、訓練は4人を中心に回っていて、たまに来るフリネリアさんは何か言いたげにしているけど、結局は何も言わないで帰ってしまうのだ。
そんな状態で私がこちらに来て3、4カ月は経ったのだろうか。この世界で新年を迎えた直後に”迷宮”に実地訓練に行くことになったと聞かされた。
初期に集まった10人とそのあとに集まった10人で別れて、それぞれ別の迷宮に挑戦するのだという。そこは初心者に向いている迷宮でそこに潜り、経験値を稼ぐという。身体レベルが上がると強くなれるのだそうだ。
「来たぜ!ダンジョンだ!」
「ラスボスは何かな?いいドロップ品とか、出てきたりして」
男の子たちのはしゃぐ声が聞こえる。なんでそんなに嬉しそうなの? 戦うんだよ? 魔物って言ってたよ?
私は理解できずに魔物と戦うその訓練が嫌で仕方がなかった。
新年のイベントが王城で開かれた。それはすごくきらびやかで私がここにいることが場違いに思えた。
王族の挨拶を聞き、多少宴に顔を出したあと2日後に出発式という物をして、迷宮にそれぞれ旅立った。
初めての迷宮は怖かった。生き物を殺すということがあんなに罪悪感に苛まれるなんて。
嬉々として戦いに参加しているのはあの4人組だけで、皆が怯えていた。
この集団のリーダーは初めて顔を合わせる王国騎士団の副団長だった。彼は私たちの戦闘能力のなさに何度もダメ出しをしていた。
特に突出気味の4人に注意をしていたと思う。毎回迷宮を出た広場で行われるそれは苦行だった。
そして数日後、私たちは彼らに出会った。
迷宮の5階層から戻った日、迷宮前の広場で副団長が今日の反省点を話していた。
迷宮から出た冒険者たちは迷惑そうに横を抜けていった。私は後ろにいたから、舌打ちも聞こえた。
そして、4人の私くらいの冒険者の集団が、横をすぎるのが目に入った。一人に凄い量の光の塊がまとわりついていた。
(なに、あの人。光がいっぱい。それに、黒い髪…黒い髪って、私たちしかいないんじゃなかったの?)
「ウォルフォードじゃないか!」
いきなり、副団長が声をかけた。水色の髪の人が寄っていくのがわかった。
それで彼らは私たちから注目を浴びてしまった。そのせいか、黒い髪の子へ向かって、坂上君がいきなり声をかけた。
「おい、お前も彷徨い人だろう?なんでそこにいるんだよ?」
なんでそんなこと、言うんだろうと思った。
言われた少年は戸惑った顔をしていた。光が彼を護るように集まっていく。彼の仲間らしき人が彼をかばったのがわかった。
貴族という言葉が聞こえた。だったら、彼はこの世界の住人だ。彼らは、その場を離れようとしていたが坂上君は何故か掴みかかった。何をしたいんだろうこの人は。
「何をしている!!」
副団長が止めに入った。坂上君は不満そうだったが、宿に引き上げることになった。
「なんで、あいつだけが自由になってんだよ? 女の隣で。許さねえ」
陰鬱な呟きが聞こえた。
なぜそういう発想になるか、私にはわからず、傍には絶対に寄らないようにしようと思った。
宿について重い防具を脱いで食事をする。
「今日帰りに見た、ウォルフォードって人?水色の髪で超イケメン!!婚約者ってあのピンクの髪の可愛い子かな?」
有希がさっきの出来事について言ってきた。
「女の子あの子しかいなかったんだからそうでしょ?でも他の2人もイケメンだったよね?」
冷静に結衣が言う。
「だよね~いいよね。婚約者同士で迷宮冒険? 異世界ならではね。」
カンナがのんびりと言う。
「それより坂上の野郎よ。あいつ何様?何、初めて会った人たちに喧嘩売ってんの?」
有希が声を顰めて言う。
「私も思ったわ~あれはない。いくら黒髪黒目が珍しいからって、めったにいないって言ってたけど、いるわけでしょう?それにそうだとしても、事情があるかもしれないし。パーティーのリーダーあの水色の人でしょ? 多分。
貴族だって言ってたし。この世界の貴族だからいろいろとやばいんじゃない? 手を出したら。」
カンナが冷静に言った。私は皆の話を聞きながら光の塊がざわめいているのを感じた。
誰かの視線を感じた。
「誰?」
振りかえって呟いたら視線が消えた。
「どうしたの?」
結衣が聞いてきた。
「誰かの視線を感じたんだけど、気のせいだったみたい。」
「かのん可愛いから気をつけなさいね。あの4人とか、荒っぽい冒険者とか。この世界女性が少ないって言ってたし。」
真面目な顔で有希が言ってきた。
ありがとうと言ってから思った。可愛いっていうのはあのピンクの子みたいな綺麗な子の事だよ。私は十人並み。
この世界は綺麗な人ばっかりだ。西洋風だからそう思えるのかもしれない。
次の日、第6階層に入った。10階層までは戻らずに進むと言っていた。
憂鬱だ。日本に帰りたい。
虫が嫌いな私には地獄のようなところだった。女性陣は悲鳴をあげて逃げ惑った。
安全地帯で休憩するといわれてそこに向かった。そこには昨日の4人がいた。相変わらず、光に取り囲まれている人だ。
副団長はその4人からあえて距離を取って休みに入った。気付いたのは私くらいかもしれない。
第7階層に入った。
さきほどとは打って変わった情景が広がった。まるで季節が進んだようだった。
先にあの4人がいた。交戦中だった。
「皆見ろ。あのような戦闘を理想としろ。」
副団長は彼らの戦闘をじっと見ていた。そして私たちに見ろと言った。不満そうに見つめるもの、興味なさげに見るもの。
そして私は光の乱舞に驚いていた。
私たちが苦労した魔物を、何でもないように仕留める。あっという間に捌いていた。気持ち悪くなった人もいたが、手際の良さに驚いた。魔法も、剣を使う技術も数段上だと思った。
この中の誰もあのレベルに達していない。
スキルとか、そういうのじゃない。戦いの技術と、経験だとそう思った。
副団長は彼らのあとを追った。あまりにも見事な戦闘に副団長の解説に力が入って鬱陶しい。
そのなかで水色の少年が王宮騎士団の団長の息子だということと、カンナのあこがれの女騎士の弟だと知った。
他の3人は同じ魔法学院の生徒だという。一流の魔術師になるための学校だとも聞いた。
だったら、あの黒い髪の男の子はこの世界の住人なんだ。あんなすごい魔法を使えるんだもの。
あの人たちが勇者になればいいのに。異世界の私たちに押し付けないでよ。
私を元の世界に帰して。お願い、この世界の神様。
何度か戦闘を見たあと彼らがふっと消えた。
「しまったな。逃げられた。なんて見事な気配遮断に足なんだ。全員とは泣ける。」
「さすがですね。」
などと、騎士たちの会話が聞こえた。そのあとはいつも通りに魔物を倒しながら進むことになった。
休憩は挟まずに進むと、坂上君が副団長と揉めていた。
ここはなんだか、空気が重い。光もあまりいない。嫌な予感がして、ここから早く立ち去りたかった。
騎士たちに待つように言われて坂上君と副団長が二人で集団を抜ける。
少し離れたところで話している。何やら揉み合って、何かを壊した?
とたん空気が震えた。魔物が一斉に現れた。騎士たちが私たちにもといた道をたどって逃げるように言う。
慌てて皆が逃げ出したけれど、さほどの距離も戻れずに魔物に十重二十重に囲まれてしまった。
騎士たちが応戦しているが、だんだんと3,4人で孤立していく。
もうだめかと思った時に大きな光が見えた。
誰?
その方向を見ると、あの4人がいた。
破竹のような勢いで魔物を殲滅していく。凄い。
範囲攻撃魔法を見せびらかしていた、坂上君たちとは違う戦い方。
私たちをかばっている。防御魔法が展開されたのがわかったからだ。
この魔力量、凄い量だ。この中の誰にもできない。彼らの開けた道を抜けて何人かは逃げられた。
私たちは彼らと遠い場所にいたからまだ逃げられない。
彼らが道を開けてくれて皆が逃げていく。坂上君が慌てて逃げていくのに笑ってしまった。
そして残ったのは私たち3人になった。
近づいてくる彼らを私は茫然と見ていた。輝く光に囲まれた黒い髪の男の子。
なぜ、そんなに戦えるんだろう。
後方から禍々しい気配がして振り返る。魔狼だった。
間に合わない! 殺される!
そう思った瞬間、黒い影が飛び込んで魔狼を切った。
私は腰が抜けてへたり込んでしまった。
何かの像を手で転がしてしまった気がする。
「大丈夫?」
男の子が手を差し出した。その手を握って立ち上がろうとした瞬間、光が溢れた。
そして意識を失った。
相変わらず、訓練は4人を中心に回っていて、たまに来るフリネリアさんは何か言いたげにしているけど、結局は何も言わないで帰ってしまうのだ。
そんな状態で私がこちらに来て3、4カ月は経ったのだろうか。この世界で新年を迎えた直後に”迷宮”に実地訓練に行くことになったと聞かされた。
初期に集まった10人とそのあとに集まった10人で別れて、それぞれ別の迷宮に挑戦するのだという。そこは初心者に向いている迷宮でそこに潜り、経験値を稼ぐという。身体レベルが上がると強くなれるのだそうだ。
「来たぜ!ダンジョンだ!」
「ラスボスは何かな?いいドロップ品とか、出てきたりして」
男の子たちのはしゃぐ声が聞こえる。なんでそんなに嬉しそうなの? 戦うんだよ? 魔物って言ってたよ?
私は理解できずに魔物と戦うその訓練が嫌で仕方がなかった。
新年のイベントが王城で開かれた。それはすごくきらびやかで私がここにいることが場違いに思えた。
王族の挨拶を聞き、多少宴に顔を出したあと2日後に出発式という物をして、迷宮にそれぞれ旅立った。
初めての迷宮は怖かった。生き物を殺すということがあんなに罪悪感に苛まれるなんて。
嬉々として戦いに参加しているのはあの4人組だけで、皆が怯えていた。
この集団のリーダーは初めて顔を合わせる王国騎士団の副団長だった。彼は私たちの戦闘能力のなさに何度もダメ出しをしていた。
特に突出気味の4人に注意をしていたと思う。毎回迷宮を出た広場で行われるそれは苦行だった。
そして数日後、私たちは彼らに出会った。
迷宮の5階層から戻った日、迷宮前の広場で副団長が今日の反省点を話していた。
迷宮から出た冒険者たちは迷惑そうに横を抜けていった。私は後ろにいたから、舌打ちも聞こえた。
そして、4人の私くらいの冒険者の集団が、横をすぎるのが目に入った。一人に凄い量の光の塊がまとわりついていた。
(なに、あの人。光がいっぱい。それに、黒い髪…黒い髪って、私たちしかいないんじゃなかったの?)
「ウォルフォードじゃないか!」
いきなり、副団長が声をかけた。水色の髪の人が寄っていくのがわかった。
それで彼らは私たちから注目を浴びてしまった。そのせいか、黒い髪の子へ向かって、坂上君がいきなり声をかけた。
「おい、お前も彷徨い人だろう?なんでそこにいるんだよ?」
なんでそんなこと、言うんだろうと思った。
言われた少年は戸惑った顔をしていた。光が彼を護るように集まっていく。彼の仲間らしき人が彼をかばったのがわかった。
貴族という言葉が聞こえた。だったら、彼はこの世界の住人だ。彼らは、その場を離れようとしていたが坂上君は何故か掴みかかった。何をしたいんだろうこの人は。
「何をしている!!」
副団長が止めに入った。坂上君は不満そうだったが、宿に引き上げることになった。
「なんで、あいつだけが自由になってんだよ? 女の隣で。許さねえ」
陰鬱な呟きが聞こえた。
なぜそういう発想になるか、私にはわからず、傍には絶対に寄らないようにしようと思った。
宿について重い防具を脱いで食事をする。
「今日帰りに見た、ウォルフォードって人?水色の髪で超イケメン!!婚約者ってあのピンクの髪の可愛い子かな?」
有希がさっきの出来事について言ってきた。
「女の子あの子しかいなかったんだからそうでしょ?でも他の2人もイケメンだったよね?」
冷静に結衣が言う。
「だよね~いいよね。婚約者同士で迷宮冒険? 異世界ならではね。」
カンナがのんびりと言う。
「それより坂上の野郎よ。あいつ何様?何、初めて会った人たちに喧嘩売ってんの?」
有希が声を顰めて言う。
「私も思ったわ~あれはない。いくら黒髪黒目が珍しいからって、めったにいないって言ってたけど、いるわけでしょう?それにそうだとしても、事情があるかもしれないし。パーティーのリーダーあの水色の人でしょ? 多分。
貴族だって言ってたし。この世界の貴族だからいろいろとやばいんじゃない? 手を出したら。」
カンナが冷静に言った。私は皆の話を聞きながら光の塊がざわめいているのを感じた。
誰かの視線を感じた。
「誰?」
振りかえって呟いたら視線が消えた。
「どうしたの?」
結衣が聞いてきた。
「誰かの視線を感じたんだけど、気のせいだったみたい。」
「かのん可愛いから気をつけなさいね。あの4人とか、荒っぽい冒険者とか。この世界女性が少ないって言ってたし。」
真面目な顔で有希が言ってきた。
ありがとうと言ってから思った。可愛いっていうのはあのピンクの子みたいな綺麗な子の事だよ。私は十人並み。
この世界は綺麗な人ばっかりだ。西洋風だからそう思えるのかもしれない。
次の日、第6階層に入った。10階層までは戻らずに進むと言っていた。
憂鬱だ。日本に帰りたい。
虫が嫌いな私には地獄のようなところだった。女性陣は悲鳴をあげて逃げ惑った。
安全地帯で休憩するといわれてそこに向かった。そこには昨日の4人がいた。相変わらず、光に取り囲まれている人だ。
副団長はその4人からあえて距離を取って休みに入った。気付いたのは私くらいかもしれない。
第7階層に入った。
さきほどとは打って変わった情景が広がった。まるで季節が進んだようだった。
先にあの4人がいた。交戦中だった。
「皆見ろ。あのような戦闘を理想としろ。」
副団長は彼らの戦闘をじっと見ていた。そして私たちに見ろと言った。不満そうに見つめるもの、興味なさげに見るもの。
そして私は光の乱舞に驚いていた。
私たちが苦労した魔物を、何でもないように仕留める。あっという間に捌いていた。気持ち悪くなった人もいたが、手際の良さに驚いた。魔法も、剣を使う技術も数段上だと思った。
この中の誰もあのレベルに達していない。
スキルとか、そういうのじゃない。戦いの技術と、経験だとそう思った。
副団長は彼らのあとを追った。あまりにも見事な戦闘に副団長の解説に力が入って鬱陶しい。
そのなかで水色の少年が王宮騎士団の団長の息子だということと、カンナのあこがれの女騎士の弟だと知った。
他の3人は同じ魔法学院の生徒だという。一流の魔術師になるための学校だとも聞いた。
だったら、あの黒い髪の男の子はこの世界の住人なんだ。あんなすごい魔法を使えるんだもの。
あの人たちが勇者になればいいのに。異世界の私たちに押し付けないでよ。
私を元の世界に帰して。お願い、この世界の神様。
何度か戦闘を見たあと彼らがふっと消えた。
「しまったな。逃げられた。なんて見事な気配遮断に足なんだ。全員とは泣ける。」
「さすがですね。」
などと、騎士たちの会話が聞こえた。そのあとはいつも通りに魔物を倒しながら進むことになった。
休憩は挟まずに進むと、坂上君が副団長と揉めていた。
ここはなんだか、空気が重い。光もあまりいない。嫌な予感がして、ここから早く立ち去りたかった。
騎士たちに待つように言われて坂上君と副団長が二人で集団を抜ける。
少し離れたところで話している。何やら揉み合って、何かを壊した?
とたん空気が震えた。魔物が一斉に現れた。騎士たちが私たちにもといた道をたどって逃げるように言う。
慌てて皆が逃げ出したけれど、さほどの距離も戻れずに魔物に十重二十重に囲まれてしまった。
騎士たちが応戦しているが、だんだんと3,4人で孤立していく。
もうだめかと思った時に大きな光が見えた。
誰?
その方向を見ると、あの4人がいた。
破竹のような勢いで魔物を殲滅していく。凄い。
範囲攻撃魔法を見せびらかしていた、坂上君たちとは違う戦い方。
私たちをかばっている。防御魔法が展開されたのがわかったからだ。
この魔力量、凄い量だ。この中の誰にもできない。彼らの開けた道を抜けて何人かは逃げられた。
私たちは彼らと遠い場所にいたからまだ逃げられない。
彼らが道を開けてくれて皆が逃げていく。坂上君が慌てて逃げていくのに笑ってしまった。
そして残ったのは私たち3人になった。
近づいてくる彼らを私は茫然と見ていた。輝く光に囲まれた黒い髪の男の子。
なぜ、そんなに戦えるんだろう。
後方から禍々しい気配がして振り返る。魔狼だった。
間に合わない! 殺される!
そう思った瞬間、黒い影が飛び込んで魔狼を切った。
私は腰が抜けてへたり込んでしまった。
何かの像を手で転がしてしまった気がする。
「大丈夫?」
男の子が手を差し出した。その手を握って立ち上がろうとした瞬間、光が溢れた。
そして意識を失った。
0
お気に入りに追加
58
あなたにおすすめの小説
鋼なるドラーガ・ノート ~S級パーティーから超絶無能の烙印を押されて追放される賢者、今更やめてくれと言われてももう遅い~
月江堂
ファンタジー
― 後から俺の実力に気付いたところでもう遅い。絶対に辞めないからな ―
“賢者”ドラーガ・ノート。鋼の二つ名で知られる彼がSランク冒険者パーティー、メッツァトルに加入した時、誰もが彼の活躍を期待していた。
だが蓋を開けてみれば彼は無能の極致。強い魔法は使えず、運動神経は鈍くて小動物にすら勝てない。無能なだけならばまだしも味方の足を引っ張って仲間を危機に陥れる始末。
当然パーティーのリーダー“勇者”アルグスは彼に「無能」の烙印を押し、パーティーから追放する非情な決断をするのだが、しかしそこには彼を追い出すことのできない如何ともしがたい事情が存在するのだった。
ドラーガを追放できない理由とは一体何なのか!?
そしてこの賢者はなぜこんなにも無能なのに常に偉そうなのか!?
彼の秘められた実力とは一体何なのか? そもそもそんなもの実在するのか!?
力こそが全てであり、鋼の教えと闇を司る魔が支配する世界。ムカフ島と呼ばれる火山のダンジョンの攻略を通して彼らはやがて大きな陰謀に巻き込まれてゆく。

【完結】先だった妻と再び巡り逢うために、異世界で第二の人生を幸せに過ごしたいと思います
七地潮
ファンタジー
妻に先立たれた 後藤 丈二(56)は、その年代に有りがちな、家事が全く出来ない中年男性。
独り身になって1年ほど経つ頃、不摂生で自分も亡くなってしまう。
が、気付けば『切り番当選者』などと言われ、半ば押しつけられる様に、別の世界で第二の人生を歩む事に。
再び妻に巡り合う為に、家族や仲間を増やしつつ、異世界で旅をしながら幸せを求める…………話のはず。
独自世界のゆるふわ設定です。
誤字脱字は再掲載時にチェックしていますけど、出てくるかもしれません、すみません。
毎日0時にアップしていきます。
タグに情報入れすぎで、逆に検索に引っかからないパターンなのでは?と思いつつ、ガッツリ書き込んでます。
よろしくお願いします。
※この話は小説家になろうさんでアップした話を掲載しております。
※なろうさんでは最後までアップしていますけど、こちらではハッピーエンド迄しか掲載しない予定です。

(完結)魔王討伐後にパーティー追放されたFランク魔法剣士は、超レア能力【全スキル】を覚えてゲスすぎる勇者達をザマアしつつ世界を救います
しまうま弁当
ファンタジー
魔王討伐直後にクリードは勇者ライオスからパーティーから出て行けといわれるのだった。クリードはパーティー内ではつねにFランクと呼ばれ戦闘にも参加させてもらえず場美雑言は当たり前でクリードはもう勇者パーティーから出て行きたいと常々考えていたので、いい機会だと思って出て行く事にした。だがラストダンジョンから脱出に必要なリアーの羽はライオス達は分けてくれなかったので、仕方なく一階層づつ上っていく事を決めたのだった。だがなぜか後ろから勇者パーティー内で唯一のヒロインであるミリーが追いかけてきて一緒に脱出しようと言ってくれたのだった。切羽詰まっていると感じたクリードはミリーと一緒に脱出を図ろうとするが、後ろから追いかけてきたメンバーに石にされてしまったのだった。

少し冷めた村人少年の冒険記
mizuno sei
ファンタジー
辺境の村に生まれた少年トーマ。実は日本でシステムエンジニアとして働き、過労死した三十前の男の生まれ変わりだった。
トーマの家は貧しい農家で、神から授かった能力も、村の人たちからは「はずれギフト」とさげすまれるわけの分からないものだった。
優しい家族のために、自分の食い扶持を減らそうと家を出る決心をしたトーマは、唯一無二の相棒、「心の声」である〈ナビ〉とともに、未知の世界へと旅立つのであった。

巻き込まれ召喚されたおっさん、無能だと追放され冒険者として無双する
高鉢 健太
ファンタジー
とある県立高校の最寄り駅で勇者召喚に巻き込まれたおっさん。
手違い鑑定でスキルを間違われて無能と追放されたが冒険者ギルドで間違いに気付いて無双を始める。

実験施設から抜け出した俺が伝説を超えるまでの革命記! 〜Light Fallen Angels〜
朝日 翔龍
ファンタジー
それはある世界の、今よりずっと未来のこと。いくつもの分岐点が存在し、それによって分岐された世界線、いわゆるパラレルワールド。これは、そ無限と存在するパラレルワールドの中のひとつの物語。
その宇宙に危機を及ぼす脅威や魔族と呼ばれる存在が、何度も世界を消滅させようと襲撃した。そのたびに、最強無血と謳われるレジェンド世代と称されたデ・ロアーの8人集が全てを解決していった。やがては脅威や魔族を封印し、これ以上は世界の危機もないだろうと誰もが信じていた。
しかし、そんな彼らの伝説の幕を閉ざす事件が起き、封印されていたはずの脅威が蘇った。瞬く間に不安が見え隠れする世界。そこは、異世界線へと繋がるゲートが一般的に存在し、異世界人を流れ込ませたり、例の脅威をも出してしまう。
そんな世界の日本で、実験体としてとある施設にいた主人公ドンボ。ある日、施設から神の力を人工的に得られる薬を盗んだ上で脱走に成功し、外の世界へと飛び出した。
そして街中に出た彼は恐怖と寂しさを覆い隠すために不良となり、その日凌ぎの生き方をしていた。
そんな日々を過ごしていたら、世界から脅威を封印したファイター企業、“デ・ロアー”に属すると自称する男、フラットの強引な手段で険しい旅をすることに。
狭い視野となんの知識もないドンボは、道中でフラットに教えられた生きる意味を活かし、この世界から再び脅威を取り除くことができるのであろうか。

おっさんなのに異世界召喚されたらしいので適当に生きてみることにした
高鉢 健太
ファンタジー
ふと気づけば見知らぬ石造りの建物の中に居た。どうやら召喚によって異世界転移させられたらしかった。
ラノベでよくある展開に、俺は呆れたね。
もし、あと20年早ければ喜んだかもしれん。だが、アラフォーだぞ?こんなおっさんを召喚させて何をやらせる気だ。
とは思ったが、召喚した連中は俺に生贄の美少女を差し出してくれるらしいじゃないか、その役得を存分に味わいながら異世界の冒険を楽しんでやろう!
月が導く異世界道中
あずみ 圭
ファンタジー
月読尊とある女神の手によって癖のある異世界に送られた高校生、深澄真。
真は商売をしながら少しずつ世界を見聞していく。
彼の他に召喚された二人の勇者、竜や亜人、そしてヒューマンと魔族の戦争、次々に真は事件に関わっていく。
これはそんな真と、彼を慕う(基本人外の)者達の異世界道中物語。
漫遊編始めました。
外伝的何かとして「月が導く異世界道中extra」も投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる