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王都新迷宮攻略
第48話 帰還そして…
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光が収まると迷宮の出口だった。
「地上だ……」
俺は安堵した息を吐き、同じようにほっとした表情のアーリアを見て、何日かぶりの地上の地面を踏んだ。
「王女殿下!?」
「ラビちゃん先輩!!」
「無事でよかった!!」
外に出ると見張りの騎士に驚かれたうえ、その場に何故かたくさんの騎士やら田村さんやら、他のメンバーやらがいた。いないメンバーは俺達を探しに、迷宮に潜っているという話だった。
とにかく大騒ぎになって城に連行された。
そうしてとにもかくにも俺とアーリアは、行方不明になって10日後、無事帰還を果たした。
そして俺はなさけなくも魔力枯渇でぶっ倒れ、丸一日寝込んでしまった。
「……※※※……」
意識を失っている間、俺は鈴の音を聞いていた気がした。
目が覚めたら自室のベッドの上だった。傷を治してくれた治癒士が、寝かせておけば大丈夫だということで、魔力回復薬のドーピングのあと、ベッドに放置されたらしい。
目が覚めてしばらくして俺の世話をしに来たらしいメイドさんが、人を呼びに出ていくと、入れ違いにフリネリアがやってきた。
「具合はどうだ?」
俺はベッドの上に起き上がった。
「あー、とりあえずは大丈夫かな? アーリア様はどうだ?」
頭を掻きつつ苦笑した。
「特に怪我などしておられなかった。もう回復されて明日には公務に戻られる。王女殿下を護ってくれて本当に感謝する。」
フリネリアに頭を下げられた。俺は慌てた。
「いや、俺は護衛だし……」
本当はぎりぎりだった。あともう一階層、あるいはもう一ランク強い敵だったら、俺とアーリアはここにはいなかった。まだ、俺は弱い。俺は表情を曇らせた。俺が脳内反省会を繰り広げていると、フリネリアからもう一つの事件を聞かされたのだった。
バーダットの“緑の迷宮”はそれほど強い魔物の出ない、初心者向きの迷宮として有名な迷宮だ。といっても迷宮は危険な場所だ。冒険者ギルドはランク制限をして死亡率を下げる努力をしている。
しかし、そのランク制限はパーティーメンバーのだれかが超えていればよく、他のメンバーが最低ランクの冒険者ということはままある。そうやって鍛えて強くなった冒険者が他の上級の迷宮に散っていくというそんな修練場みたいな位置づけの迷宮だ。
だからこそ、そこを先発組の実践訓練場所として選んだ。
ところが事件が発生する。
迷宮の罠を発動させて魔物が大量発生、副団長は重傷を負い、騎士団の他の隊員も“彷徨い人”達もかなりの傷を負った。その上、先の10人の中の1人と救助に駆け付けた1人の冒険者を巻き込み、転移罠でどこかに消えてしまったという。
今“緑の迷宮”は閉鎖の上、捜索隊が潜っているという。
俺とアーリアがかかった罠と同じかもしれない。
少し時期がずれるが同じ騒動が2つの迷宮で起こって、今騎士団は大変な騒ぎとなっているらしい。
「……フリネリア、俺を調査に向かわせて欲しい。」
その日はたくさん食事をして鋭気を養い、見舞いに来たアーリアと無事を喜び、その翌日俺はカディスとともにバーダットに旅立った。
こっちの残留組は騒ぎが収まるまで城内で鍛錬をするようにということになった。
俺は諜報部の人間としてカディスとともに捜索、調査をすることになっている。つまり変装の上、偽名で活動する。
「常々思っていたが、変装する必要あんのか?」
バーダットに向かう馬車の中で真顔でカディスに言われた。
え、だって“彷徨い人”が表で活動したらまずいと思ってさー気を使ったのに……。
「目立たないように気配消してたら、記憶には残んねえんじゃねぇ?」
……。
今さら言うなあ!!
良いんだよ。これで通すんだよ。水戸のじいさんもそうしてたんだからいいんだよ!
「……ぐぬぬぬぬ。」
俺が唸っているとカディスが腹を抱えて笑っていた。くそう。
バーダットは王都から馬車で一日の距離にある。今回は騎士団の馬車に乗せてもらった。馬に乗ってもよかったが、俺は馬に乗る訓練をしていない。今度教えてもらおう。
俺にとっては二度目になるバーダットの街を通り過ぎ、迷宮近くの騎士団の拠点へと向かう。そこで命令書を渡し、便宜を図ってもらう。どうやら騎士団団長もきているらしい。
俺達は一旦宿舎に入り、翌日の朝から調査を開始することになった。
事件のあらましを知るため、副団長の話を聞く段取りになっていた。
今、迷宮の街は騒然としている。迷宮は事実上封鎖、緊急依頼で捜索をする冒険者と騎士が潜るのみ。不安がこの街を支配していた。
転移罠はランクの低い迷宮ではあまり見られないが、ないわけではない。
普通の冒険者が罠にかかって行方不明になっても、通常はこのような大々的な捜索はしない。
ギルドが捜索隊を組む段取りにもともとなっているからだし、そのための許可証だ。
許可証には仕掛けがあり、緊急の魔術が組み込んであって、命の危険があるとギルドに知らせが来る仕組みだ。
位置情報も一緒にもたらされるため、本来はそれを辿って探せばよかった。
しかし、その反応が迷宮のどこの階層にも見当たらず、行方不明者の一人は騎士団の関わる重要人物“彷徨い人”『藤宮かのん』であったからこの騒ぎになった。
また、許可証とは別に、生死のわかるアイテムを、巻き込まれた冒険者『タツト・タカハ・レングラント』が持っていたため、死亡の上、迷宮に飲み込まれたわけではないという確信があったためだ。
タツト君が騎士団団長の養い子に近い立場だったのも、この大捜索の一因になった。
話を聞く限り、俺がかかった罠と同様の罠と思われるし、そうであれば捜索隊の行けない階層になる。自力脱出ができない限り、生還は絶望的だ。
普通の冒険者であったなら。
だが、タツト君は“彷徨い人”で、かなりの実力者だ。魔法の才能で言えば俺がかなう相手じゃない。まあ、ガチで戦ったら五分五分くらいは行けるかなとは思うんだが。
魔力も俺より持ってるような気がするし、戻ってくるのではないかと思う。
問題は食料と水。それに一緒にいる『藤宮かのん』が不安材料だ。護る対象がいる場合、更に強さを求められるし、不意をつかれる可能性は高い。ましてや初めて会った者同士なら、連携して戦うのは難しい。
『藤宮かのん』は戦闘経験が少ないからだ。
(それでも彼女は“勇者の卵“なはずだ。早々足手まといになるはずはないと信じたい。)
軽い食事を出してもらって、俺達はその日は早々に休むことにした。
翌朝、騎士団団長に挨拶をした後、これまでの調査資料を読ませてもらった。
その後、面会の許可が出たので副団長のいる治癒院に向かった。
治癒院の治癒士に病室に案内してもらう。容態は安定しているということだ。血を流しすぎたため、回復が遅れているということだった。
「こちらです。」
治癒士は扉の前で立ち止まってノックをした。
「どうぞ。」
中から声がし、俺達は室内へと入った。
出発式で見た、副団長がベッドの上にいた。
あの時のエネルギッシュな様子ではなく、やつれた様子で気力も少ないように感じられた。
「初めまして。諜報部のラビと申します。調査にご協力していただけると伺いました。体調に触りがある時は遠慮なく申し出てください。」
副団長、レイモンド・シルフ・ガーランドに向かって俺は一礼をした。
ベッドわきの椅子に腰かけて、真正面で彼の顔を見た。
「起こったことを思い浮かべてください。話す必要はありません。俺は視ることができます。リラックスして俺の眼を見てください。ただし、俺のこの能力に関しては極秘事項ですので他言無用です。」
カディスにも話してなかったかもな。まあ、仕方ない。
俺の言葉にレイモンド・シルフ・ガーランドは一瞬目を見張ったが、覚悟を決めたような表情をして、俺の眼を見た。ふーっと息を吐いて、俺を見る。
「わかりました。発端は“坂上智樹”という“彷徨い人”と意見が衝突したことです。」
その言葉を聞いて、俺は彼の眼の奥を探るように視た。
立ち枯れた木の林、どんよりと曇った空。濃密な魔素と対峙する、黒髪の青年が見えた。
「何の真似だよ?」
面白くなさそうな表情をした“炎の賢者”の称号を持つ、坂上智樹がそこにいた。
「地上だ……」
俺は安堵した息を吐き、同じようにほっとした表情のアーリアを見て、何日かぶりの地上の地面を踏んだ。
「王女殿下!?」
「ラビちゃん先輩!!」
「無事でよかった!!」
外に出ると見張りの騎士に驚かれたうえ、その場に何故かたくさんの騎士やら田村さんやら、他のメンバーやらがいた。いないメンバーは俺達を探しに、迷宮に潜っているという話だった。
とにかく大騒ぎになって城に連行された。
そうしてとにもかくにも俺とアーリアは、行方不明になって10日後、無事帰還を果たした。
そして俺はなさけなくも魔力枯渇でぶっ倒れ、丸一日寝込んでしまった。
「……※※※……」
意識を失っている間、俺は鈴の音を聞いていた気がした。
目が覚めたら自室のベッドの上だった。傷を治してくれた治癒士が、寝かせておけば大丈夫だということで、魔力回復薬のドーピングのあと、ベッドに放置されたらしい。
目が覚めてしばらくして俺の世話をしに来たらしいメイドさんが、人を呼びに出ていくと、入れ違いにフリネリアがやってきた。
「具合はどうだ?」
俺はベッドの上に起き上がった。
「あー、とりあえずは大丈夫かな? アーリア様はどうだ?」
頭を掻きつつ苦笑した。
「特に怪我などしておられなかった。もう回復されて明日には公務に戻られる。王女殿下を護ってくれて本当に感謝する。」
フリネリアに頭を下げられた。俺は慌てた。
「いや、俺は護衛だし……」
本当はぎりぎりだった。あともう一階層、あるいはもう一ランク強い敵だったら、俺とアーリアはここにはいなかった。まだ、俺は弱い。俺は表情を曇らせた。俺が脳内反省会を繰り広げていると、フリネリアからもう一つの事件を聞かされたのだった。
バーダットの“緑の迷宮”はそれほど強い魔物の出ない、初心者向きの迷宮として有名な迷宮だ。といっても迷宮は危険な場所だ。冒険者ギルドはランク制限をして死亡率を下げる努力をしている。
しかし、そのランク制限はパーティーメンバーのだれかが超えていればよく、他のメンバーが最低ランクの冒険者ということはままある。そうやって鍛えて強くなった冒険者が他の上級の迷宮に散っていくというそんな修練場みたいな位置づけの迷宮だ。
だからこそ、そこを先発組の実践訓練場所として選んだ。
ところが事件が発生する。
迷宮の罠を発動させて魔物が大量発生、副団長は重傷を負い、騎士団の他の隊員も“彷徨い人”達もかなりの傷を負った。その上、先の10人の中の1人と救助に駆け付けた1人の冒険者を巻き込み、転移罠でどこかに消えてしまったという。
今“緑の迷宮”は閉鎖の上、捜索隊が潜っているという。
俺とアーリアがかかった罠と同じかもしれない。
少し時期がずれるが同じ騒動が2つの迷宮で起こって、今騎士団は大変な騒ぎとなっているらしい。
「……フリネリア、俺を調査に向かわせて欲しい。」
その日はたくさん食事をして鋭気を養い、見舞いに来たアーリアと無事を喜び、その翌日俺はカディスとともにバーダットに旅立った。
こっちの残留組は騒ぎが収まるまで城内で鍛錬をするようにということになった。
俺は諜報部の人間としてカディスとともに捜索、調査をすることになっている。つまり変装の上、偽名で活動する。
「常々思っていたが、変装する必要あんのか?」
バーダットに向かう馬車の中で真顔でカディスに言われた。
え、だって“彷徨い人”が表で活動したらまずいと思ってさー気を使ったのに……。
「目立たないように気配消してたら、記憶には残んねえんじゃねぇ?」
……。
今さら言うなあ!!
良いんだよ。これで通すんだよ。水戸のじいさんもそうしてたんだからいいんだよ!
「……ぐぬぬぬぬ。」
俺が唸っているとカディスが腹を抱えて笑っていた。くそう。
バーダットは王都から馬車で一日の距離にある。今回は騎士団の馬車に乗せてもらった。馬に乗ってもよかったが、俺は馬に乗る訓練をしていない。今度教えてもらおう。
俺にとっては二度目になるバーダットの街を通り過ぎ、迷宮近くの騎士団の拠点へと向かう。そこで命令書を渡し、便宜を図ってもらう。どうやら騎士団団長もきているらしい。
俺達は一旦宿舎に入り、翌日の朝から調査を開始することになった。
事件のあらましを知るため、副団長の話を聞く段取りになっていた。
今、迷宮の街は騒然としている。迷宮は事実上封鎖、緊急依頼で捜索をする冒険者と騎士が潜るのみ。不安がこの街を支配していた。
転移罠はランクの低い迷宮ではあまり見られないが、ないわけではない。
普通の冒険者が罠にかかって行方不明になっても、通常はこのような大々的な捜索はしない。
ギルドが捜索隊を組む段取りにもともとなっているからだし、そのための許可証だ。
許可証には仕掛けがあり、緊急の魔術が組み込んであって、命の危険があるとギルドに知らせが来る仕組みだ。
位置情報も一緒にもたらされるため、本来はそれを辿って探せばよかった。
しかし、その反応が迷宮のどこの階層にも見当たらず、行方不明者の一人は騎士団の関わる重要人物“彷徨い人”『藤宮かのん』であったからこの騒ぎになった。
また、許可証とは別に、生死のわかるアイテムを、巻き込まれた冒険者『タツト・タカハ・レングラント』が持っていたため、死亡の上、迷宮に飲み込まれたわけではないという確信があったためだ。
タツト君が騎士団団長の養い子に近い立場だったのも、この大捜索の一因になった。
話を聞く限り、俺がかかった罠と同様の罠と思われるし、そうであれば捜索隊の行けない階層になる。自力脱出ができない限り、生還は絶望的だ。
普通の冒険者であったなら。
だが、タツト君は“彷徨い人”で、かなりの実力者だ。魔法の才能で言えば俺がかなう相手じゃない。まあ、ガチで戦ったら五分五分くらいは行けるかなとは思うんだが。
魔力も俺より持ってるような気がするし、戻ってくるのではないかと思う。
問題は食料と水。それに一緒にいる『藤宮かのん』が不安材料だ。護る対象がいる場合、更に強さを求められるし、不意をつかれる可能性は高い。ましてや初めて会った者同士なら、連携して戦うのは難しい。
『藤宮かのん』は戦闘経験が少ないからだ。
(それでも彼女は“勇者の卵“なはずだ。早々足手まといになるはずはないと信じたい。)
軽い食事を出してもらって、俺達はその日は早々に休むことにした。
翌朝、騎士団団長に挨拶をした後、これまでの調査資料を読ませてもらった。
その後、面会の許可が出たので副団長のいる治癒院に向かった。
治癒院の治癒士に病室に案内してもらう。容態は安定しているということだ。血を流しすぎたため、回復が遅れているということだった。
「こちらです。」
治癒士は扉の前で立ち止まってノックをした。
「どうぞ。」
中から声がし、俺達は室内へと入った。
出発式で見た、副団長がベッドの上にいた。
あの時のエネルギッシュな様子ではなく、やつれた様子で気力も少ないように感じられた。
「初めまして。諜報部のラビと申します。調査にご協力していただけると伺いました。体調に触りがある時は遠慮なく申し出てください。」
副団長、レイモンド・シルフ・ガーランドに向かって俺は一礼をした。
ベッドわきの椅子に腰かけて、真正面で彼の顔を見た。
「起こったことを思い浮かべてください。話す必要はありません。俺は視ることができます。リラックスして俺の眼を見てください。ただし、俺のこの能力に関しては極秘事項ですので他言無用です。」
カディスにも話してなかったかもな。まあ、仕方ない。
俺の言葉にレイモンド・シルフ・ガーランドは一瞬目を見張ったが、覚悟を決めたような表情をして、俺の眼を見た。ふーっと息を吐いて、俺を見る。
「わかりました。発端は“坂上智樹”という“彷徨い人”と意見が衝突したことです。」
その言葉を聞いて、俺は彼の眼の奥を探るように視た。
立ち枯れた木の林、どんよりと曇った空。濃密な魔素と対峙する、黒髪の青年が見えた。
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