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トーナメント
第28話 バーダット魔法学院
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バーダットは王都から馬車で約1日の場所にある。魔法学院で栄える学徒の都市だ。
近くに“緑の迷宮”という難度の低い迷宮もあって、冒険者でも賑わっているそうだ。
バーダット魔法学院の実力試験というのはいわゆる、対人戦闘の模擬戦だ。
魔法を主体に戦って、降参か、戦闘不能になった方が負け。
予選は全員が出てその中から上位8名を選出、トーナメントを行い、成績優秀者を決める。当然、順位はそのまま成績だ。
予選は一般は見られないがトーナメントはイベントだ。
各関係団体やら貴族やらが押し掛け、優秀な人材を青田買いする……のが、この実力試験と呼ばれている年に1度の試験らしい。
今年は11月の最終週に一週間かけて行われて、最後の4日間にトーナメントを行う。
特に決勝戦は最終日、学年ごとだ。表彰式はアーリアも顔を出さないといけないらしく、それでこの仕事が俺に回ってきたのだ。
とはいえ、アーリアと一緒に馬車に乗っている時点で、俺は特別扱いなわけだが。
いいのですか王様。怪しい男がそばにいるんですよ?
今日は朝から王都を出発、閉門ぎりぎりにバーダットに到着、宿に入って翌日からトーナメントを観覧する。
特別席でマルティナと一緒に見るらしい。もちろん警護の騎士も一緒だ。俺も側近として後ろに控える。
この試験には例のタツト君とフリネリアの弟、“ウォルフォード・アクア・レングラント”も見られるかもしれない。
最終日には父親である騎士団長も視察に来るらしいから、貴族というのは大変なんだと思う。
「アーリア様。馬車って王族の馬車だったんですね…」
きょとんとした顔で首を傾げる。今俺達は向かい合って座っている。アーリアの隣には、お付きの侍女さんが座っている。俺の隣は何故か誰もいない。
「私は王族なので公務には当然この馬車を使うのですが……」
不思議そうに言ってくる。
「あーいえ、俺までこの馬車に乗るとは思ってなかったので……」
アーリアはああ、という顔で頷いて微笑む。
「私の側近兼護衛なのですから傍にいないといけないでしょう?」
あ、ハイ。
「あ、その、クッションがよくてよかったなあって。」
嬉しそうに微笑むアーリアに俺は何も言えず。とりあえず、今後の迷宮攻略の話を延々とした。
アーリアは今後、許可が出た時だけ参加できればと話した。
宿について荷物だなんだと整理して、アーリアはさすがに疲れたのか早めに床に就いた。
俺はかねてからの約束で、マルティナに面会依頼を出していた。
会うなら、トーナメントが始まる前がいいかなと思って今夜にした。
マルティナが住んでいる屋敷にやってきた。マントをかぶって、不審者のようだ。
学院の近くの、大きな屋敷に住んでいた。
俺は執事さんに案内されて、マルティナの待つ応接間に通された。
「お久しぶりです。師匠。」
俺はマントを取って、顔を見せた。
「!! え? 何、その髪と、目……アキラよね?」
俺の髪は今銀髪。そして眼が金色だ。
「あ、これ鬘です。目は魔眼仕様になってます。黒目黒髪はまずいと思って。今の俺はアーリア様の護衛です。」
「眼の色変えられるんだー。凄いなあ。」
俺は肩を竦める。
「実は俺、幻術でもいけるかと思ったんですが、見破る人がいそうなのでこっちに。まあ、不自然に見えないように軽くそれもかけてるんですけど。」
マルティナは好奇心丸出しの顔で頷く。
「いいわね。二重の変装ね。トーナメントはあなたも見ていくんでしょう? タツト君とあなたの兄弟子がどんなものか、よく見ていって欲しいの。兄弟子の方は勇者のパーティー候補になっているはずよ?」
幻術を見破ろうとしたのか、金色の目が光る。
「へ? パーティー候補? そんなのもう選んでいるのか?」
俺は初めて知った情報に驚いた。よくアーリアが選ばれるようにと、呟いていたのは知っているんだが。
「もちろんよ。それは確か、魔術師団団長と騎士団団長が主導で選んでいるから、余り知られていないわね。私もどうかといわれているわ。でも理事長がいなくなったらこの学院困るわね。」
ふふと妖艶に微笑むマルティナだったが、少し眉を寄せた。
「あなたが勇者だったら喜んで駈けつけるわよ? でも、タツト君かもしれない気もするの。」
そんなに優秀なのか。
「あの子が使う魔法を、よく見て欲しいの。今まであなたに教えた魔法とは違う、あの子独自の魔法を。」
実力試験は一般の人々には予選といわれる。彼らの本当の試験の各学年上位8名がトーナメントに残る。
それが昨日まで行われ、結果、トーナメント一日目、初学年の準々決勝と準決勝が行われる。
準決勝に残ったものが、最終日の決勝に出る。
競技場は2つあり、第一と第二に分かれる。
トーナメントの対戦表はこうだ。
第一競技場 第一試合
タツト・タカハ・レングラントVSトラム・ヘテ・ワーミルド
第二競技場 第一試合
ダニーVSエルミラ・セリオ・ユーディーム
第一競技場 第二試合
マーク・ラシッドVSサリード・サン・マードック
第二競技場 第二試合
アデイラVSネッド・ラフ・ベネフィット
我らがお姫様、アーリアは第一競技場での観戦となるので当然、俺もそこだ。
よかった。噂のタツト君が見られて。
すでに観客は満員で、歓声がうるさいほどだ。
これが試験なんて、本当、世界が違う。
「いかがですか? アーリア王女様。わが学院は。」
マルティナがよそいきの顔をする。そしてアーリアもよそいきの顔だ。
実は王族用の特別観覧室は第一にしかないらしく、警備の関係でこちらだ。マルティナがホステス役。他に学院関係者が後ろに控えている。
俺はアーリアの席の背後のやや左手側に立っている。楕円の競技場半分あたりの観客席の一番上、ガラスに囲まれた特等席。やや張り出して、競技場が見やすくなっている。
飲み物を載せたトレイを手にした侍女が、やってくる。アーリアはそれを俺に見せて、俺は頷く。
毒は入っていない。
もっとも、入ってても、俺があげたアクセサリーで無効化するけどね。今アーリアの胸元を飾る、大きい魔石のネックレスがそれだ。
「あら、見ただけでわかるなんて、凄腕の毒見役ですわね、アーリア王女殿下。」
アーリアは嬉しそうに頷いて、微笑んだ。
「ええ、とても優秀な側近で得難い人材だと思っております。」
やめてくれ!! なんか恥ずかしいんですけど。わかっててふってるでしょ、マルティナ師匠!
「さあ、始まりますわ、特に“タツト・タカハ・レングラント”がこの学年の見所ですわね。」
わーっという歓声がひときわ大きくなり、審判が名前を読み上げると、両端から選ばれた生徒が、審判のいる中央へと歩みよって立ち止まる。
“タツト・タカハ・レングラント”
黒髪黒目の170センチくらいの細身で、童顔。髪がくせ毛で少し跳ねている。
俺が見たところ、もろ日本人の中学生か高校生1年くらい。
視ると…
高波達人 15歳、○×高校1年…決定だな。
ステータス鑑定は隠蔽がかかっているから見ると気づかれそうだ。
とりあえず、勇者候補には違いない。
“ トラム・ヘテ・ワーミルド”
男で少しがっしりした、身長の高い、男らしい男だ。茶色の髪が短く揃えられていて精悍な顔つきだ。どうも、タツト君と向き合っていると大人と子供くらいの体格差がある。彼の属性は水と土。鑑定能力はないようで隠蔽はしてないようだ。
「開始!」
審判の合図で試合が開始された。
近くに“緑の迷宮”という難度の低い迷宮もあって、冒険者でも賑わっているそうだ。
バーダット魔法学院の実力試験というのはいわゆる、対人戦闘の模擬戦だ。
魔法を主体に戦って、降参か、戦闘不能になった方が負け。
予選は全員が出てその中から上位8名を選出、トーナメントを行い、成績優秀者を決める。当然、順位はそのまま成績だ。
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各関係団体やら貴族やらが押し掛け、優秀な人材を青田買いする……のが、この実力試験と呼ばれている年に1度の試験らしい。
今年は11月の最終週に一週間かけて行われて、最後の4日間にトーナメントを行う。
特に決勝戦は最終日、学年ごとだ。表彰式はアーリアも顔を出さないといけないらしく、それでこの仕事が俺に回ってきたのだ。
とはいえ、アーリアと一緒に馬車に乗っている時点で、俺は特別扱いなわけだが。
いいのですか王様。怪しい男がそばにいるんですよ?
今日は朝から王都を出発、閉門ぎりぎりにバーダットに到着、宿に入って翌日からトーナメントを観覧する。
特別席でマルティナと一緒に見るらしい。もちろん警護の騎士も一緒だ。俺も側近として後ろに控える。
この試験には例のタツト君とフリネリアの弟、“ウォルフォード・アクア・レングラント”も見られるかもしれない。
最終日には父親である騎士団長も視察に来るらしいから、貴族というのは大変なんだと思う。
「アーリア様。馬車って王族の馬車だったんですね…」
きょとんとした顔で首を傾げる。今俺達は向かい合って座っている。アーリアの隣には、お付きの侍女さんが座っている。俺の隣は何故か誰もいない。
「私は王族なので公務には当然この馬車を使うのですが……」
不思議そうに言ってくる。
「あーいえ、俺までこの馬車に乗るとは思ってなかったので……」
アーリアはああ、という顔で頷いて微笑む。
「私の側近兼護衛なのですから傍にいないといけないでしょう?」
あ、ハイ。
「あ、その、クッションがよくてよかったなあって。」
嬉しそうに微笑むアーリアに俺は何も言えず。とりあえず、今後の迷宮攻略の話を延々とした。
アーリアは今後、許可が出た時だけ参加できればと話した。
宿について荷物だなんだと整理して、アーリアはさすがに疲れたのか早めに床に就いた。
俺はかねてからの約束で、マルティナに面会依頼を出していた。
会うなら、トーナメントが始まる前がいいかなと思って今夜にした。
マルティナが住んでいる屋敷にやってきた。マントをかぶって、不審者のようだ。
学院の近くの、大きな屋敷に住んでいた。
俺は執事さんに案内されて、マルティナの待つ応接間に通された。
「お久しぶりです。師匠。」
俺はマントを取って、顔を見せた。
「!! え? 何、その髪と、目……アキラよね?」
俺の髪は今銀髪。そして眼が金色だ。
「あ、これ鬘です。目は魔眼仕様になってます。黒目黒髪はまずいと思って。今の俺はアーリア様の護衛です。」
「眼の色変えられるんだー。凄いなあ。」
俺は肩を竦める。
「実は俺、幻術でもいけるかと思ったんですが、見破る人がいそうなのでこっちに。まあ、不自然に見えないように軽くそれもかけてるんですけど。」
マルティナは好奇心丸出しの顔で頷く。
「いいわね。二重の変装ね。トーナメントはあなたも見ていくんでしょう? タツト君とあなたの兄弟子がどんなものか、よく見ていって欲しいの。兄弟子の方は勇者のパーティー候補になっているはずよ?」
幻術を見破ろうとしたのか、金色の目が光る。
「へ? パーティー候補? そんなのもう選んでいるのか?」
俺は初めて知った情報に驚いた。よくアーリアが選ばれるようにと、呟いていたのは知っているんだが。
「もちろんよ。それは確か、魔術師団団長と騎士団団長が主導で選んでいるから、余り知られていないわね。私もどうかといわれているわ。でも理事長がいなくなったらこの学院困るわね。」
ふふと妖艶に微笑むマルティナだったが、少し眉を寄せた。
「あなたが勇者だったら喜んで駈けつけるわよ? でも、タツト君かもしれない気もするの。」
そんなに優秀なのか。
「あの子が使う魔法を、よく見て欲しいの。今まであなたに教えた魔法とは違う、あの子独自の魔法を。」
実力試験は一般の人々には予選といわれる。彼らの本当の試験の各学年上位8名がトーナメントに残る。
それが昨日まで行われ、結果、トーナメント一日目、初学年の準々決勝と準決勝が行われる。
準決勝に残ったものが、最終日の決勝に出る。
競技場は2つあり、第一と第二に分かれる。
トーナメントの対戦表はこうだ。
第一競技場 第一試合
タツト・タカハ・レングラントVSトラム・ヘテ・ワーミルド
第二競技場 第一試合
ダニーVSエルミラ・セリオ・ユーディーム
第一競技場 第二試合
マーク・ラシッドVSサリード・サン・マードック
第二競技場 第二試合
アデイラVSネッド・ラフ・ベネフィット
我らがお姫様、アーリアは第一競技場での観戦となるので当然、俺もそこだ。
よかった。噂のタツト君が見られて。
すでに観客は満員で、歓声がうるさいほどだ。
これが試験なんて、本当、世界が違う。
「いかがですか? アーリア王女様。わが学院は。」
マルティナがよそいきの顔をする。そしてアーリアもよそいきの顔だ。
実は王族用の特別観覧室は第一にしかないらしく、警備の関係でこちらだ。マルティナがホステス役。他に学院関係者が後ろに控えている。
俺はアーリアの席の背後のやや左手側に立っている。楕円の競技場半分あたりの観客席の一番上、ガラスに囲まれた特等席。やや張り出して、競技場が見やすくなっている。
飲み物を載せたトレイを手にした侍女が、やってくる。アーリアはそれを俺に見せて、俺は頷く。
毒は入っていない。
もっとも、入ってても、俺があげたアクセサリーで無効化するけどね。今アーリアの胸元を飾る、大きい魔石のネックレスがそれだ。
「あら、見ただけでわかるなんて、凄腕の毒見役ですわね、アーリア王女殿下。」
アーリアは嬉しそうに頷いて、微笑んだ。
「ええ、とても優秀な側近で得難い人材だと思っております。」
やめてくれ!! なんか恥ずかしいんですけど。わかっててふってるでしょ、マルティナ師匠!
「さあ、始まりますわ、特に“タツト・タカハ・レングラント”がこの学年の見所ですわね。」
わーっという歓声がひときわ大きくなり、審判が名前を読み上げると、両端から選ばれた生徒が、審判のいる中央へと歩みよって立ち止まる。
“タツト・タカハ・レングラント”
黒髪黒目の170センチくらいの細身で、童顔。髪がくせ毛で少し跳ねている。
俺が見たところ、もろ日本人の中学生か高校生1年くらい。
視ると…
高波達人 15歳、○×高校1年…決定だな。
ステータス鑑定は隠蔽がかかっているから見ると気づかれそうだ。
とりあえず、勇者候補には違いない。
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男で少しがっしりした、身長の高い、男らしい男だ。茶色の髪が短く揃えられていて精悍な顔つきだ。どうも、タツト君と向き合っていると大人と子供くらいの体格差がある。彼の属性は水と土。鑑定能力はないようで隠蔽はしてないようだ。
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