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彷徨い人と勇者
第2話 お約束
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俺達の作ったゲーム、”アクアミネスの勇者”が完成した。
もうほんと、ぎりぎりで、即売会会場へ直搬入してもらった。
出来上がったパッケージ(同人専門の印刷所に頼んだ)を見て皆で感動した。
(まあ、18禁のエロゲーの恋愛AVGなんだけれども)
即売会が終わって皆で打ち上げで飲んで(未成年だからアルコールゼロのね)食べて家に帰ってきた。
眠くて服のままベッドに倒れ込んで、そのまま意識が飛んだ。
どうやら寝てしまったらしい。
(眩しい)
あれ?俺、電気つけっぱなしで寝たんだっけ?
あーでもなんか、野外な気がする。草の匂いと、なにかいい匂い。
それに頭が柔らかいあったかいものの上に…
「目が覚めましたか?」
ゆっくりと目を開いた先には美女の顔があった。
俺があまりの驚きに言葉を失っていると俺の頭をゆっくりと美少女が撫でていた。
待てよ? これは夢だろう。ここのところ無理しすぎたかな?いやー金髪でファンタジー風な衣装の美女を夢に見るとは。もうほんと疲れたんだなー……
ちょっと現実逃避をして目を閉じてみる。
「また寝てしまいましたか?困りましたね……」
おっとりとした口調で呟く美少女の声は、綺麗なソプラノで――日本語に聞こえた。
諦めて目を開けると、嬉しそうな美少女の顔が目に入った。
「よかった。どこか痛いところはありませんか?あなたはここに倒れていたので…」
ゆっくりと身体を起こしながら確認する。
「あー、そうだったのか?いや、痛いところはないみたいだな。で、金髪美人さん、ここどこ?」
起き上がって周りを見たら美女のバックに城のような塔のような建物が見え、更に反対側に街並みが見えた。
水路があるようで、日の光が反射してキラキラしている。
塀のようなものがあって、どうやら街より高い場所のようだ。
中庭のような広場の芝生の上で俺は美少女に膝枕されていたのだった。
あとからわかったがそこは、ウェディングケーキのような何段もある城の中ほどにある、空中庭園だった。
どおりで街並みを見下ろす景色だったんだ、と腑に落ちた。
「ここは王城ですよ?私はミネス王国の第一王女アーリア・サファ・ミネスと申します。」
――――――――――――――― はい?
夢かな? これ。
いくらゲームが売れて嬉しくて夢にまで見ちゃったとか、そんな痛い奴だったとは。しっかりしろ、俺。
でも、しっかり感触があるわけなんですよ。柔らかい膝の感触も、日差しも、吹き抜ける風も。王女のいい匂いも。
これはあれだよな。そう、異世界転移。うん。
俺、宇佐見 明良大学生19歳は、どうやらゲーム”アクアミネスの勇者”の世界に来てしまったようです…
ーって、テンプレの突っ込みしてるんじゃない!俺!
そもそもゲームは完成したばかりで一回売っただけじゃないか。世界に認知されているとは言えない。
あ。俺が固まってるから王女も固まっている。
あれーおっかしいな。俺って勇者タイプじゃないよなあ?王女ルート担当だけれども!
「えーと。俺、どうしてここにいるかさっぱりわからないんすけど……。」
王女は俺を安心させるように、にっこりと微笑んだのだった。
…というわけで今俺は王城の中にいる。
いわゆる応接室というか、謁見の待機室みたいな…?
俺に一人、メイドさんが付いていて、お茶菓子とお茶の用意をしてくれた。
お茶は紅茶だった。お菓子はクッキー。クッキーには手が出なくて、今後の事も考えながら思考を巡らせた。
王女からここへ連れて来られるまでいろいろと話した。
たとえばこの国の名前。”ミネス王国”…俺達の作ったゲームで、主人公が召喚された国の名前だ。
この国の神様は”創造神アクアミネス”と呼ばれて、女神様なのだそうだ。そして王女は俺のことを”彷徨い人”と呼んだ。この世界は異世界から迷い込む者のことをそう呼ぶ。”彷徨い人”は国で保護する決まりだと言った。たいていは女神から呼ばれてこの世界にやってくるからだと。俺は時間とか暦とか、貨幣価値とかそんなことを聞いた。
そしてしばらく話して、お互い違う言語で話してるのに気付いた。
結局王女の都合がつかなくなり、俺は客室に泊ることになった。
客間は豪華で応接室と寝室があった。ホテルで言うところのスイートルームだ。
夕日色に空が染まる頃に食事を持ってきてくれた。
着替えを渡され、部屋にあるシャワーを使うように言われた。魔力を使うと説明を受けた。
俺にも魔力があった。異世界補正か?
魔法がある世界だった。やっぱりか。テンプレだ。もしかしてチートな能力もあるのかと、頭を抱えた。
俺達の作ったゲームで勇者はあまりいい思いはしていない。原案の“水峰勇”のシナリオでは。ラスボスはかなり強いというか、人智を超えたもので一瞬で命を奪われるような、そんな設定だ。
俺達、東京夕聖大学ゲーム研究会の作ったゲームは”アクアミネスの勇者”というファンタジーの定番勇者召喚物語だ。
きっかけは同じ授業を取っていた水峰と知り合ったことからだ。彼はファンタジー小説を書くつもりだったらしく、ゲームを作りたかった俺はその設定を借りることにした。
水峰の書く物語は、勇者と勇者を護る騎士の交流が基軸のストーリーで、勇者がかなり過酷な状況にあり、しかも騎士が勇者を護って命を落とすという結末だった。
基本友情エンドのバッドエンドじゃないか、と俺は頭を抱えた。ゲームシナリオ上ではせめてハッピーエンドにと言ってはみたが頑として譲らなかった。
騎士は必ず死ぬ運命という役割を持っていた。
どのヒロインのストーリーにしても彼は死ぬ運命だった。なぜならどのストーリーでもそこのところは変えないでくれと懇願されたからだ。
水峰の思い入れのあるキャラクターは綺麗どころのヒロインではなく気のいい騎士だけだった。
勇者はもっと”俺TUEEE”でもいいんじゃないか?と提案したら、最低の奴なのに力だけ持ったら最悪なんじゃねえの?と吐き捨てられた。彼は主人公に対して辛辣だった。
俺はメインヒロインの王女シナリオ担当だったが、そのシナリオでもその騎士は死んでしまう。いい奴なので、罪悪感が半端ないが水峰がそこは譲らないので仕方がなかった。ヒロインの造作には水峰はあまり口を出してこなかったが騎士に関してはリアルすぎる口出しがあった。
そして俺たち他のメンバーが書いたシナリオを見て、真っ赤になっていた水峰は意外と純情だとか、童貞なのか(仲間だ)と密かに話題にした。何せ俺達のシナリオは童貞のオタクが夢見る願望が入ったエロいシナリオだからな。
あ、でも水峰の書いたシナリオの方がエロかったと思う。諸々の事情で隠しシナリオ扱いになってしまったけれど。
もうほんと、ぎりぎりで、即売会会場へ直搬入してもらった。
出来上がったパッケージ(同人専門の印刷所に頼んだ)を見て皆で感動した。
(まあ、18禁のエロゲーの恋愛AVGなんだけれども)
即売会が終わって皆で打ち上げで飲んで(未成年だからアルコールゼロのね)食べて家に帰ってきた。
眠くて服のままベッドに倒れ込んで、そのまま意識が飛んだ。
どうやら寝てしまったらしい。
(眩しい)
あれ?俺、電気つけっぱなしで寝たんだっけ?
あーでもなんか、野外な気がする。草の匂いと、なにかいい匂い。
それに頭が柔らかいあったかいものの上に…
「目が覚めましたか?」
ゆっくりと目を開いた先には美女の顔があった。
俺があまりの驚きに言葉を失っていると俺の頭をゆっくりと美少女が撫でていた。
待てよ? これは夢だろう。ここのところ無理しすぎたかな?いやー金髪でファンタジー風な衣装の美女を夢に見るとは。もうほんと疲れたんだなー……
ちょっと現実逃避をして目を閉じてみる。
「また寝てしまいましたか?困りましたね……」
おっとりとした口調で呟く美少女の声は、綺麗なソプラノで――日本語に聞こえた。
諦めて目を開けると、嬉しそうな美少女の顔が目に入った。
「よかった。どこか痛いところはありませんか?あなたはここに倒れていたので…」
ゆっくりと身体を起こしながら確認する。
「あー、そうだったのか?いや、痛いところはないみたいだな。で、金髪美人さん、ここどこ?」
起き上がって周りを見たら美女のバックに城のような塔のような建物が見え、更に反対側に街並みが見えた。
水路があるようで、日の光が反射してキラキラしている。
塀のようなものがあって、どうやら街より高い場所のようだ。
中庭のような広場の芝生の上で俺は美少女に膝枕されていたのだった。
あとからわかったがそこは、ウェディングケーキのような何段もある城の中ほどにある、空中庭園だった。
どおりで街並みを見下ろす景色だったんだ、と腑に落ちた。
「ここは王城ですよ?私はミネス王国の第一王女アーリア・サファ・ミネスと申します。」
――――――――――――――― はい?
夢かな? これ。
いくらゲームが売れて嬉しくて夢にまで見ちゃったとか、そんな痛い奴だったとは。しっかりしろ、俺。
でも、しっかり感触があるわけなんですよ。柔らかい膝の感触も、日差しも、吹き抜ける風も。王女のいい匂いも。
これはあれだよな。そう、異世界転移。うん。
俺、宇佐見 明良大学生19歳は、どうやらゲーム”アクアミネスの勇者”の世界に来てしまったようです…
ーって、テンプレの突っ込みしてるんじゃない!俺!
そもそもゲームは完成したばかりで一回売っただけじゃないか。世界に認知されているとは言えない。
あ。俺が固まってるから王女も固まっている。
あれーおっかしいな。俺って勇者タイプじゃないよなあ?王女ルート担当だけれども!
「えーと。俺、どうしてここにいるかさっぱりわからないんすけど……。」
王女は俺を安心させるように、にっこりと微笑んだのだった。
…というわけで今俺は王城の中にいる。
いわゆる応接室というか、謁見の待機室みたいな…?
俺に一人、メイドさんが付いていて、お茶菓子とお茶の用意をしてくれた。
お茶は紅茶だった。お菓子はクッキー。クッキーには手が出なくて、今後の事も考えながら思考を巡らせた。
王女からここへ連れて来られるまでいろいろと話した。
たとえばこの国の名前。”ミネス王国”…俺達の作ったゲームで、主人公が召喚された国の名前だ。
この国の神様は”創造神アクアミネス”と呼ばれて、女神様なのだそうだ。そして王女は俺のことを”彷徨い人”と呼んだ。この世界は異世界から迷い込む者のことをそう呼ぶ。”彷徨い人”は国で保護する決まりだと言った。たいていは女神から呼ばれてこの世界にやってくるからだと。俺は時間とか暦とか、貨幣価値とかそんなことを聞いた。
そしてしばらく話して、お互い違う言語で話してるのに気付いた。
結局王女の都合がつかなくなり、俺は客室に泊ることになった。
客間は豪華で応接室と寝室があった。ホテルで言うところのスイートルームだ。
夕日色に空が染まる頃に食事を持ってきてくれた。
着替えを渡され、部屋にあるシャワーを使うように言われた。魔力を使うと説明を受けた。
俺にも魔力があった。異世界補正か?
魔法がある世界だった。やっぱりか。テンプレだ。もしかしてチートな能力もあるのかと、頭を抱えた。
俺達の作ったゲームで勇者はあまりいい思いはしていない。原案の“水峰勇”のシナリオでは。ラスボスはかなり強いというか、人智を超えたもので一瞬で命を奪われるような、そんな設定だ。
俺達、東京夕聖大学ゲーム研究会の作ったゲームは”アクアミネスの勇者”というファンタジーの定番勇者召喚物語だ。
きっかけは同じ授業を取っていた水峰と知り合ったことからだ。彼はファンタジー小説を書くつもりだったらしく、ゲームを作りたかった俺はその設定を借りることにした。
水峰の書く物語は、勇者と勇者を護る騎士の交流が基軸のストーリーで、勇者がかなり過酷な状況にあり、しかも騎士が勇者を護って命を落とすという結末だった。
基本友情エンドのバッドエンドじゃないか、と俺は頭を抱えた。ゲームシナリオ上ではせめてハッピーエンドにと言ってはみたが頑として譲らなかった。
騎士は必ず死ぬ運命という役割を持っていた。
どのヒロインのストーリーにしても彼は死ぬ運命だった。なぜならどのストーリーでもそこのところは変えないでくれと懇願されたからだ。
水峰の思い入れのあるキャラクターは綺麗どころのヒロインではなく気のいい騎士だけだった。
勇者はもっと”俺TUEEE”でもいいんじゃないか?と提案したら、最低の奴なのに力だけ持ったら最悪なんじゃねえの?と吐き捨てられた。彼は主人公に対して辛辣だった。
俺はメインヒロインの王女シナリオ担当だったが、そのシナリオでもその騎士は死んでしまう。いい奴なので、罪悪感が半端ないが水峰がそこは譲らないので仕方がなかった。ヒロインの造作には水峰はあまり口を出してこなかったが騎士に関してはリアルすぎる口出しがあった。
そして俺たち他のメンバーが書いたシナリオを見て、真っ赤になっていた水峰は意外と純情だとか、童貞なのか(仲間だ)と密かに話題にした。何せ俺達のシナリオは童貞のオタクが夢見る願望が入ったエロいシナリオだからな。
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