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ヘリスウィル・エステレラの章(第二王子殿下視点)
ヘリスウィル・エステレラ~報告~
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騎士団長の部屋を訪ねた。
「殿下」
「すまないがしばし時間をもらえるだろうか」
「大丈夫です。今は休憩させてもらっていますから……どうぞ」
「お邪魔する」
「お邪魔します」
「ロシュ」
騎士団長の眉が寄った。
「フェヒター卿。私とロシュの結婚を許してもらえないだろうか」
「お父さん、お願い」
客室のテーブルセットの対面に座って威圧をしている騎士団長に頭を下げた。
「殿下。……もともと、王家から打診は来てましたが、ロシュのオメガの報告をあげても何も動きがなかったので、流れたと思っておりましたよ」
「それは私の問題だった。障害がなくなったので、ロシュに告白をして受け入れてもらった。なので卿から許しを得たい」
「障害って領境のあれですか」
「そうだな。あれが一番の原因だが」
「別にお父さんの許しがなくても結婚する。ダメでも近衛騎士になる」
「ロシュ?」
急にどうしたのだろうか?
「ど、どうしたんだい? ロシュ」
騎士団長が困った顔をしている。初めて見るな。
「既成事実作って結婚でもいい。ね? ウィル。だからこのチョーカー外してほしいの。お父さん」
「き、既成事実」
「既成事実?」
既成事実って、まさか。
ロシュが、首元をあらわにする。そこには赤い魔石の嵌ったチョーカーがあった。
「それは婚約が整うまで、外せないといっただろう?」
「ウィルから婚約の印はもらったから大丈夫」
ロシュが箱を開けて見せた。
「だ、だが、書簡で正式に決まってからでないと」
「お父さんは反対なの?」
「いや、そういうわけじゃないが」
「だったら何がダメなの? 王家の打診があったって、僕、聞いてないけど」
ロシュの笑顔の裏にオーガが見える気がする。
「わ、わかった。外そう」
「……初めからそういえばいいのに」
ぼそっと呟いた言葉はかなり冷たい声音だった。
騎士団長が魔力をチョーカーに流すと、留金が外れた。
それをロシュが騎士団長に渡した。
「ウィル、つけてもらえるかな」
ロシュが、首元を開けて上目遣いに私を見た。白い首が露わになって、どきりとした。
「あ、ああ」
チョーカーを手にして、そっとロシュの首に着ける。留金をはめ、魔石に魔力を流した。これで私以外は外せなくなった。
外すのは番の印を刻む時。
「ウィル、ありがとう」
花が開いたような輝く笑顔をロシュは見せて、また私は見惚れてしまった。
騎士団長は終始、苦虫を噛み潰した顔をしていた。
翌日、大騒ぎの朝食を経て庭の四阿でロシュとシムオン、フィエーヤとお茶を飲むことになった。
フローラとセイアッド、ノクスは庭の芝生で何やら話をするようだ。
「なんか領境のことが夢みたいに平和だな。天気もいいし。リールは厩舎に飛んでいったぞ」
シムオンが伸びをしながら言った。
「そうですね。爽やかな良い天気で王都より暑いですね。王都周辺と気候が違うのでしょうか」
フィエーヤが頷いて紅茶を飲んだ。
「ああ、あの領境の山からこっち、変わるみたいだって聞いたな」
シムオンが、菓子に手を伸ばしながら言った。
テーブルには焼き菓子が盛られた皿が用意されて甘いお菓子の匂いが漂っている。
「私は太陽の神の加護を失ったようだ。ほら」
ステータスカードをみんなに見せた。
加護の欄には【光の精霊】としか、記載がなかった。光属性の魔法は光の精霊に属するものだからスキルに変化はない。
加護を失うと髪や目に変化が出るかと思ったら出なかった。もともと家系の遺伝の色だと光の精霊は言った。光の精霊の色は金色で髪に出るそうだ。それもあってか外見は変わらなかった。
「へえ、加護を失うこともあるのか」
シムオンがカードを覗き込んだ。
「正直ほっとしたよ。おかげで体が軽くなった」
「え、それってどういうことなの?」
ロシュがびっくりした顔して聞いてくる。
「ああ、ずっと神気が体の中にあって、時折、自分が自分じゃないような時があったから、だろうな。よく声がしてたのもあるかな」
「神託か」
納得いくような顔をしてシムオンは椅子に背を預けた。そしてにやっと表情を変えた。
「殿下は俺達に報告があるんじゃないのか?」
「報告?」
フィエーヤが首を傾げた。
「なんか、殿下からノクスみたいな感じを受けるんだよ」
「ノクス」
ロシュがぼそっと呟いた。ノクスを思わず睨んでしまう。ロシュの口から、他のアルファの名前が出るのはちょっと嫌だ。
「それに、昨日からロシュのチョーカーが変わってるしなあ」
ロシュが赤くなった。
「ああ、ロシュと婚約をした。王家の典礼部の認可はまだだが、フェヒター卿の許しはもらったのでな」
「よかったな、ロシュ。二人ともおめでとう」
シムオンがほっとした顔で言ってくれた。そういえばシムオンだけはロシュが好きなのではないかと指摘してたな。あの時は正直に言えなかったが。
もしかしてシムオンはロシュが好きだったのではないだろうか。いや、まさか、な。
「殿下、ロシュ、おめでとう」
フィエーヤの声に思考を散らした。
「二人ともありがとう」
それからはたわいのない話をした。
視察目的で来たのだから公務をしなければならない。領軍にお邪魔して魔物の氾濫対策を聞いたりした。伯爵夫妻は監査の方の応対をしていて、こちらは何故か、剣聖が案内役だった。
「殿下、セイアッド坊っちゃんからこれを預かっています」
「は?」
手紙を渡されて私は真っ赤になった。
ロシュを誘って、二人きりで散歩に出た。
護衛に剣聖を借りている。
騎士団長は今は領都にワイバーン襲撃の話を聞き取りに行っている。
『いちゃいちゃできるいいデートスポットがあるよ! 師匠に案内してもらうから! ロシュを頼んだからね!』
手紙でもちゃんと貴族らしく建前を大事にしてくれ。セイアッド。
屋敷から少し歩いたところに木立に囲まれた泉と花畑があった。
剣聖には木立の入口で待ってもらって、今は二人きりだ。
「綺麗だね。いい香り。ここってだれかが手入れしているのかな」
「どうだろう? あとで聞いてみようか」
「うん……ウィル、すっかり顔色が良くなったね」
「そうだろうか。自分ではよくわからないな」
「最近ずっと青い顔してた。目の下に隈もあったよ」
そういって、ロシュはわたしの頬に手を伸ばした。その手に自分の手を重ねる。
「ロシュ、そんなに私の顔を見てくれていたんだね」
ぼっとロシュの顔が朱に染まる。
可愛い。
そう思ったら、ロシュにキスしていた。柔らかな、唇。
「……ッ……」
そっと吸い上げて離した。
間近に見る、ロシュの真っ赤な顔。目は閉じてなかったんだろうか。
「……不意打ちだ! キ、キスは結婚してからって!」
「可愛くて我慢できなかった。……卒業まで二年半あるな。我慢できるだろうか」
「して? ウィルして?」
「してとはキスだろうか?」
「違う! 我慢の方!」
そして花畑の中の追いかけっこになった。花を散らさないように駆け抜けるゲームだった。
「若いっていいな」
剣聖の呟きはもちろん私達には届かなかった。
「殿下」
「すまないがしばし時間をもらえるだろうか」
「大丈夫です。今は休憩させてもらっていますから……どうぞ」
「お邪魔する」
「お邪魔します」
「ロシュ」
騎士団長の眉が寄った。
「フェヒター卿。私とロシュの結婚を許してもらえないだろうか」
「お父さん、お願い」
客室のテーブルセットの対面に座って威圧をしている騎士団長に頭を下げた。
「殿下。……もともと、王家から打診は来てましたが、ロシュのオメガの報告をあげても何も動きがなかったので、流れたと思っておりましたよ」
「それは私の問題だった。障害がなくなったので、ロシュに告白をして受け入れてもらった。なので卿から許しを得たい」
「障害って領境のあれですか」
「そうだな。あれが一番の原因だが」
「別にお父さんの許しがなくても結婚する。ダメでも近衛騎士になる」
「ロシュ?」
急にどうしたのだろうか?
「ど、どうしたんだい? ロシュ」
騎士団長が困った顔をしている。初めて見るな。
「既成事実作って結婚でもいい。ね? ウィル。だからこのチョーカー外してほしいの。お父さん」
「き、既成事実」
「既成事実?」
既成事実って、まさか。
ロシュが、首元をあらわにする。そこには赤い魔石の嵌ったチョーカーがあった。
「それは婚約が整うまで、外せないといっただろう?」
「ウィルから婚約の印はもらったから大丈夫」
ロシュが箱を開けて見せた。
「だ、だが、書簡で正式に決まってからでないと」
「お父さんは反対なの?」
「いや、そういうわけじゃないが」
「だったら何がダメなの? 王家の打診があったって、僕、聞いてないけど」
ロシュの笑顔の裏にオーガが見える気がする。
「わ、わかった。外そう」
「……初めからそういえばいいのに」
ぼそっと呟いた言葉はかなり冷たい声音だった。
騎士団長が魔力をチョーカーに流すと、留金が外れた。
それをロシュが騎士団長に渡した。
「ウィル、つけてもらえるかな」
ロシュが、首元を開けて上目遣いに私を見た。白い首が露わになって、どきりとした。
「あ、ああ」
チョーカーを手にして、そっとロシュの首に着ける。留金をはめ、魔石に魔力を流した。これで私以外は外せなくなった。
外すのは番の印を刻む時。
「ウィル、ありがとう」
花が開いたような輝く笑顔をロシュは見せて、また私は見惚れてしまった。
騎士団長は終始、苦虫を噛み潰した顔をしていた。
翌日、大騒ぎの朝食を経て庭の四阿でロシュとシムオン、フィエーヤとお茶を飲むことになった。
フローラとセイアッド、ノクスは庭の芝生で何やら話をするようだ。
「なんか領境のことが夢みたいに平和だな。天気もいいし。リールは厩舎に飛んでいったぞ」
シムオンが伸びをしながら言った。
「そうですね。爽やかな良い天気で王都より暑いですね。王都周辺と気候が違うのでしょうか」
フィエーヤが頷いて紅茶を飲んだ。
「ああ、あの領境の山からこっち、変わるみたいだって聞いたな」
シムオンが、菓子に手を伸ばしながら言った。
テーブルには焼き菓子が盛られた皿が用意されて甘いお菓子の匂いが漂っている。
「私は太陽の神の加護を失ったようだ。ほら」
ステータスカードをみんなに見せた。
加護の欄には【光の精霊】としか、記載がなかった。光属性の魔法は光の精霊に属するものだからスキルに変化はない。
加護を失うと髪や目に変化が出るかと思ったら出なかった。もともと家系の遺伝の色だと光の精霊は言った。光の精霊の色は金色で髪に出るそうだ。それもあってか外見は変わらなかった。
「へえ、加護を失うこともあるのか」
シムオンがカードを覗き込んだ。
「正直ほっとしたよ。おかげで体が軽くなった」
「え、それってどういうことなの?」
ロシュがびっくりした顔して聞いてくる。
「ああ、ずっと神気が体の中にあって、時折、自分が自分じゃないような時があったから、だろうな。よく声がしてたのもあるかな」
「神託か」
納得いくような顔をしてシムオンは椅子に背を預けた。そしてにやっと表情を変えた。
「殿下は俺達に報告があるんじゃないのか?」
「報告?」
フィエーヤが首を傾げた。
「なんか、殿下からノクスみたいな感じを受けるんだよ」
「ノクス」
ロシュがぼそっと呟いた。ノクスを思わず睨んでしまう。ロシュの口から、他のアルファの名前が出るのはちょっと嫌だ。
「それに、昨日からロシュのチョーカーが変わってるしなあ」
ロシュが赤くなった。
「ああ、ロシュと婚約をした。王家の典礼部の認可はまだだが、フェヒター卿の許しはもらったのでな」
「よかったな、ロシュ。二人ともおめでとう」
シムオンがほっとした顔で言ってくれた。そういえばシムオンだけはロシュが好きなのではないかと指摘してたな。あの時は正直に言えなかったが。
もしかしてシムオンはロシュが好きだったのではないだろうか。いや、まさか、な。
「殿下、ロシュ、おめでとう」
フィエーヤの声に思考を散らした。
「二人ともありがとう」
それからはたわいのない話をした。
視察目的で来たのだから公務をしなければならない。領軍にお邪魔して魔物の氾濫対策を聞いたりした。伯爵夫妻は監査の方の応対をしていて、こちらは何故か、剣聖が案内役だった。
「殿下、セイアッド坊っちゃんからこれを預かっています」
「は?」
手紙を渡されて私は真っ赤になった。
ロシュを誘って、二人きりで散歩に出た。
護衛に剣聖を借りている。
騎士団長は今は領都にワイバーン襲撃の話を聞き取りに行っている。
『いちゃいちゃできるいいデートスポットがあるよ! 師匠に案内してもらうから! ロシュを頼んだからね!』
手紙でもちゃんと貴族らしく建前を大事にしてくれ。セイアッド。
屋敷から少し歩いたところに木立に囲まれた泉と花畑があった。
剣聖には木立の入口で待ってもらって、今は二人きりだ。
「綺麗だね。いい香り。ここってだれかが手入れしているのかな」
「どうだろう? あとで聞いてみようか」
「うん……ウィル、すっかり顔色が良くなったね」
「そうだろうか。自分ではよくわからないな」
「最近ずっと青い顔してた。目の下に隈もあったよ」
そういって、ロシュはわたしの頬に手を伸ばした。その手に自分の手を重ねる。
「ロシュ、そんなに私の顔を見てくれていたんだね」
ぼっとロシュの顔が朱に染まる。
可愛い。
そう思ったら、ロシュにキスしていた。柔らかな、唇。
「……ッ……」
そっと吸い上げて離した。
間近に見る、ロシュの真っ赤な顔。目は閉じてなかったんだろうか。
「……不意打ちだ! キ、キスは結婚してからって!」
「可愛くて我慢できなかった。……卒業まで二年半あるな。我慢できるだろうか」
「して? ウィルして?」
「してとはキスだろうか?」
「違う! 我慢の方!」
そして花畑の中の追いかけっこになった。花を散らさないように駆け抜けるゲームだった。
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