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思わぬ伏兵
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「コンシダレーション!」
ボクは”相対的時間差”の魔法「コンシダレーション」を選択する。指輪型の魔句呂コーラーが作動し、かの魔法が発動した。
この魔法は、ほんの短時間だが周りの時間と自分の意識に極端な時間差を生み出す事が出来る。よく自転車に乗っていて転びそうになった時や、目の前に暴れ馬が迫ってくるような時、まわりの景色がスローモーションのように感じ、実際の時間の流れより意識の流れが遅く感じられる事がある。
”コンシダレーション”は、これに類似した現象を意図的に生じさせる魔法であった。
今ボクの目の前には、非常にゆっくりとしたスピードで駆け巡るバウンサーズの姿が映っている。ただしこれは意識の中のみの話であり、体はそれに対応できない。
ボクは考える。
違和感の正体は何だ……?。
それは”妨害者”の意図以外にはない。
バウンサーズの襲撃は妨害者の仕業に違いないが、それでは矛盾が生じないか。これまでの経緯から、奴はボクたちを最深部へ接触させたくはない。だが、ダンジョンは破壊したくないと思っている。となれば、バウンサーズの攻撃は、明らかにおかしなものではないのか?
事実、天井からは衝撃で石材の粉が舞い散っているし、先に空洞があると思われる壁にも激しくぶつかり鳴動を起こしている。これでは最悪の場合、広間は瓦解し、ひいてはダンジョン全体が崩れ落ちる危険が生じてしまう……。
また仮にボクたちが通路の外へ出て、その後にバウンサーズが追って来れば、奴らは簡単に駆逐されるだろう。
何故そんな連中を、妨害者は刺客として放ったんだろうか。疑問の尽きぬ中、ボクは石粉舞い散る天井を漠然と見た。
「……!」
重大な事に気がついた瞬間、魔法の効力が消え、ボクは再び喧騒の中へと引き戻される。
「スタン!早く指示を!」
ザレドスが再び声をあげる。
「避難はしない。ボクに考えがある! みんなは急いで広間の隅へ移動してくれ。ポピッカはそこで全員を包む対魔法障壁を最大レベルで展開しろ!」
「えぇ!? そんな事をしたら追い詰められるだけですわよ! とにかく一本道を抜けてしまいましょう」
ポピッカが、面と向かってボクの指示に異を唱える。
「ポピッカ! リーダーは旦那だ。今は命令に従え! 旦那が今まで間違った事があるか!?」
「そうしましょう、ポピッカ。私はスタンを信じます!」
ボクはこれまで幾つもの間違いを犯してきたけれど、今はゲルドーシュとザレドスの応援が有り難い。迷いながらも二人の説得に応じたポピッカは、ボクの指示通りに広間の角へと急いで向かった。
「ようし、次は……」
ボクは強化した素早さをフルに使い、バウンサーズの攻撃を回避し続ける。しかし長くは持つまい。そして仲間がスタンバイするまでの時間を利用して、広間を抜ける一本道に目を凝らす。
ほどなく所定の位置に到達した三人は、ポピッカの唱えた対魔法障壁の内へはいり、これで準備が整った。それを見届けたボクは、魔奏スティックの先から三つのライトニングボールを一本道へと連続で放つ。
雷の弾丸は、バウンサーズには一つも当たらない。
「旦那は何やってんだ。奴らに全然ヒットしてないぞ!」
獲物を追い詰めたとばかりに激しさを増すバウンサーの攻撃を剣で振り払いながらゲルドーシュが叫ぶ。ポピッカの張った障壁はボクの指示した通りに魔法攻撃にしか効果を発揮しないので、黒球モンスターの突撃には剣で対抗するしか術がない。しかし最大レベルの魔法障壁を維持するには、同時に物理攻撃用の衝撃をはる事は不可能なのだ。
「いや、違います。スタンはバウンサーズを狙ったのではない!」
ザレドスが言い終えたその時、ボクの放った三発の雷撃弾は一本道の中央で炸裂し、狭い通路を雷の嵐で一杯に満たした。
その瞬間、通路では凄まじい断末魔の声が響く。
「何だ? 何が起こったんだ!?」
状況を理解できないゲルドーシュの怪訝な顔をよそに、通路には数匹のトキシンワームが体から毒の血をまき散らしながら悶絶し、どっと床に崩れ落ちた。
「あぁ! 隠ぺい魔法で姿を消していたんだ!……もし私の判断通り、一本道へ逃げ込んでいたら……、奴らの毒液を浴びた上に、後ろから迫って来るバウンサーの餌食になって……」
ザレドスの顔面が青白くなっていく。
「で、でも探索魔使具で探知できたのでは!?」
ポピッカが思わず聞き返す。
「いや、それは無理だったと思います。落ち着いた状況でじっくり調べるのであればともかく、これだけのバウンサーズが暴れている中、一目散に通路へ向かうのですから探知するのは難しい……」
「な、だから言ったろ? 旦那を信じろって」
何匹ものバウンサーズの攻撃を剣で受け続けるゲルドーシュが、苦しい表情ながらも自慢げに言い放つ。
「ゲル!完全に魔法障壁の中へ入れ!」
「おう!」
ゲルドーシュはボクの指示に素早く従い、その身をポピッカの張った魔法障壁の中へと移動させる。
ボクは急いで広間の中央に走った。そして叫ぶ。
「カオス!」
魔句呂コーラーが反応し、”混乱”の魔法が発動する。
辺りには黒紫色をした数十の帯状の光が乱舞し、バウンサーズを次々と絡め取っていく。いったんは床に落ちる球状のモンスターだったが、やにわに狂ったが如く支離滅裂に暴れ出した。
ボクは”相対的時間差”の魔法「コンシダレーション」を選択する。指輪型の魔句呂コーラーが作動し、かの魔法が発動した。
この魔法は、ほんの短時間だが周りの時間と自分の意識に極端な時間差を生み出す事が出来る。よく自転車に乗っていて転びそうになった時や、目の前に暴れ馬が迫ってくるような時、まわりの景色がスローモーションのように感じ、実際の時間の流れより意識の流れが遅く感じられる事がある。
”コンシダレーション”は、これに類似した現象を意図的に生じさせる魔法であった。
今ボクの目の前には、非常にゆっくりとしたスピードで駆け巡るバウンサーズの姿が映っている。ただしこれは意識の中のみの話であり、体はそれに対応できない。
ボクは考える。
違和感の正体は何だ……?。
それは”妨害者”の意図以外にはない。
バウンサーズの襲撃は妨害者の仕業に違いないが、それでは矛盾が生じないか。これまでの経緯から、奴はボクたちを最深部へ接触させたくはない。だが、ダンジョンは破壊したくないと思っている。となれば、バウンサーズの攻撃は、明らかにおかしなものではないのか?
事実、天井からは衝撃で石材の粉が舞い散っているし、先に空洞があると思われる壁にも激しくぶつかり鳴動を起こしている。これでは最悪の場合、広間は瓦解し、ひいてはダンジョン全体が崩れ落ちる危険が生じてしまう……。
また仮にボクたちが通路の外へ出て、その後にバウンサーズが追って来れば、奴らは簡単に駆逐されるだろう。
何故そんな連中を、妨害者は刺客として放ったんだろうか。疑問の尽きぬ中、ボクは石粉舞い散る天井を漠然と見た。
「……!」
重大な事に気がついた瞬間、魔法の効力が消え、ボクは再び喧騒の中へと引き戻される。
「スタン!早く指示を!」
ザレドスが再び声をあげる。
「避難はしない。ボクに考えがある! みんなは急いで広間の隅へ移動してくれ。ポピッカはそこで全員を包む対魔法障壁を最大レベルで展開しろ!」
「えぇ!? そんな事をしたら追い詰められるだけですわよ! とにかく一本道を抜けてしまいましょう」
ポピッカが、面と向かってボクの指示に異を唱える。
「ポピッカ! リーダーは旦那だ。今は命令に従え! 旦那が今まで間違った事があるか!?」
「そうしましょう、ポピッカ。私はスタンを信じます!」
ボクはこれまで幾つもの間違いを犯してきたけれど、今はゲルドーシュとザレドスの応援が有り難い。迷いながらも二人の説得に応じたポピッカは、ボクの指示通りに広間の角へと急いで向かった。
「ようし、次は……」
ボクは強化した素早さをフルに使い、バウンサーズの攻撃を回避し続ける。しかし長くは持つまい。そして仲間がスタンバイするまでの時間を利用して、広間を抜ける一本道に目を凝らす。
ほどなく所定の位置に到達した三人は、ポピッカの唱えた対魔法障壁の内へはいり、これで準備が整った。それを見届けたボクは、魔奏スティックの先から三つのライトニングボールを一本道へと連続で放つ。
雷の弾丸は、バウンサーズには一つも当たらない。
「旦那は何やってんだ。奴らに全然ヒットしてないぞ!」
獲物を追い詰めたとばかりに激しさを増すバウンサーの攻撃を剣で振り払いながらゲルドーシュが叫ぶ。ポピッカの張った障壁はボクの指示した通りに魔法攻撃にしか効果を発揮しないので、黒球モンスターの突撃には剣で対抗するしか術がない。しかし最大レベルの魔法障壁を維持するには、同時に物理攻撃用の衝撃をはる事は不可能なのだ。
「いや、違います。スタンはバウンサーズを狙ったのではない!」
ザレドスが言い終えたその時、ボクの放った三発の雷撃弾は一本道の中央で炸裂し、狭い通路を雷の嵐で一杯に満たした。
その瞬間、通路では凄まじい断末魔の声が響く。
「何だ? 何が起こったんだ!?」
状況を理解できないゲルドーシュの怪訝な顔をよそに、通路には数匹のトキシンワームが体から毒の血をまき散らしながら悶絶し、どっと床に崩れ落ちた。
「あぁ! 隠ぺい魔法で姿を消していたんだ!……もし私の判断通り、一本道へ逃げ込んでいたら……、奴らの毒液を浴びた上に、後ろから迫って来るバウンサーの餌食になって……」
ザレドスの顔面が青白くなっていく。
「で、でも探索魔使具で探知できたのでは!?」
ポピッカが思わず聞き返す。
「いや、それは無理だったと思います。落ち着いた状況でじっくり調べるのであればともかく、これだけのバウンサーズが暴れている中、一目散に通路へ向かうのですから探知するのは難しい……」
「な、だから言ったろ? 旦那を信じろって」
何匹ものバウンサーズの攻撃を剣で受け続けるゲルドーシュが、苦しい表情ながらも自慢げに言い放つ。
「ゲル!完全に魔法障壁の中へ入れ!」
「おう!」
ゲルドーシュはボクの指示に素早く従い、その身をポピッカの張った魔法障壁の中へと移動させる。
ボクは急いで広間の中央に走った。そして叫ぶ。
「カオス!」
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辺りには黒紫色をした数十の帯状の光が乱舞し、バウンサーズを次々と絡め取っていく。いったんは床に落ちる球状のモンスターだったが、やにわに狂ったが如く支離滅裂に暴れ出した。
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